2018年5月23日水曜日

詰み

財務省から957ページが出てきて、
これはもう、ほんとうに終わりだと感じます。

そして、今、会見を見ていましたが……

https://twitter.com/tako_ashi/status/998938485200375808




2018年5月20日日曜日

総合芸術特論

われらが総合芸術系には、
全教員(と言っても5人ですけど)が、
それぞれ 3コマずつ担当するオムニバス授業、

「総合芸術特論」

なる科目があります。
この科目名はムズカシげですが、
まあ、それぞれの教員の自己紹介といった趣もあります。

*******************************************

 倉石信乃  *松重美人の写真から原爆表象を考える

清岡智比古 *前半はグローバリズムについて映画を通して考える。
       後半は、音楽を通してディアスポラを感じる。

鞍田崇  *日本民藝館の観覧・見学
      レクチャー&ディスカッション@東大駒場キャンパス

管啓次郎  *木村友祐『幸福な水夫をめぐるディスカッション。その後、
      「場所と言葉、場所の言葉ーー小説家・木村友祐さんと翻訳者・
       Doug Slaymaker さんの対話を中心に」に参加。

波戸岡景太 *小説の映画化というアダプテーション理論を学び、その後、
      ヴィデオカメラを使って、自分たちのショートフィルムを制作する。

********************************************

自分のことを別にすれば、
メチャメチャおもしろそう!!

で、昨日の土曜日の2,3,4時間目が、
わたしの担当回でした。
メインは、

『パレードへようこそ』

なんですが、
この映画の舞台となった「イギリス」の「1984年」を、
3つの文脈に置いてみることから始めました。
まずは単純に、このグローバリズムの出発点という」時代が、
(日本を含め)現代までどう展開してゆくのかということ。
そして今度は少しさかのぼって、
両大戦間から、労働党が勝利した戦後、
そして石油ショックを経てサッチャー登場までの流れの中で。
最後は、ちょっとスパンを伸ばして、
産業革命、アダム・スミスあたりから、
資本主義、労働運動、あたりをキーワードにして84年まで、です。
もちろん、わたしの専門分野ではないので、
そんなに深い話はできませんが。
でも、こうした予習の後に見ると、
『パレードへようこそ』は、いっそう輝きを放つようです。

それにしても、こんなに面白そうな授業、
ちょっとありません。
学生の時、こんな授業と出会いたかったです!!

2018年5月18日金曜日

『イギリス近代史講義』

明日のゼミの予習として、

『イギリス近代史講義』(川北稔)(講談社現代新書)

を読んでみたのですが、
驚きました、おもしろ過ぎて!
こんなに深く、興味深い内容を、
こんなに読みやすい文章で書けるなんて……

尊敬します。

2018年5月16日水曜日

『未来を花束にして』

もう水曜日。早いです。
今期は、週の前半に授業が集中しているので、
水曜の夜がくると、ほんのちょっとだけほっとします。

今週は、土曜に集中講座があります。
その参考にするつもりで、

『未来を花束にして』

を(アマゾンのPrime Video で、400円で)見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=iG6DM8RvI-g

これは、原題は 『サフラジェット』で、
女性参政権を求めていた、急進的活動家たちのことです。
まったく、イヤになるくらい不平等な世の中で、
自分たちの権利を手放したくない男たちに囲まれ、
彼女たちはほんとに苦労します。
映画はイギリスの話ですが、
もちろん日本だって、なにも変わりません。
いや、もっとひどかったかも?

でも、
まだまだまだセクハラだってガラスの天井だって、
パターナリズムだって残っていますが、
100年前に比べれば、
たしかにマシになっています。
こうして遅々としてではあっても、
少しずつ良くしていくしかないんでしょうね。
理想社会なんてものは、
永遠に来ないとしても。

2018年5月12日土曜日

「羊好き」

今月号のdancyu は、特集「羊好き」。
これは気になると思ってめくってみたら、
おや、3月のB&Bのイベント後に行った、
クスクス・ルージールの、
まさに私たちが食べた、
「炭火焼仔羊のクスクス」が紹介されていました。
あれ、おいしいんですよ。
ワインも、コルシカのピノノワールがあって。

行きたくなってきました!

2018年5月10日木曜日

フランス・デー @駿河台キャンパス

今週は、授業はもちろんのこと、
大学院のゼミをみっちりやり、
緊急の会議に出て、
たまっていた書類をこなしと、
なかなか隙間のない進行でした。
なかでも一番時間がかかったのは、
レポート読みと、
このイベントの準備でした。


わたしは、
「フランス映画の夜」
のコーナーで、解説をする予定です。
時間がかかったのは、上映する作品の選定でした。
実は、ついさっき決めたところです。
上映可能な、
ごく限られた作品の中から選ばなければならないので……

18:00~20:00
@グローバル・フロント1階

です。
よろしければ、ぜひ!

2018年5月6日日曜日

A fond

100%エンターテインメント映画、

A fond (2016)

を見てみました。
理由は1つ。
主演のジョゼ・ガルシアの作品を、
これまであまり見てなかったからです。

これ、日本語版がありました。
(YouTube ムービーもあり。)
『ボン・ボヤージュ ~家族旅行は大暴走』

『ボン・ボヤージュ ~家族旅行は大暴走~』

物語はごく単純。
夏の家族旅行に出かけたはいいけれど、
クルーズ・コントロールが故障し、
130キロのまま走り続けなければならない! 状況に。

フランス語以外、ほとんどなにも勉強になりませんが、
エンタメとしては◎でした。

2018年5月5日土曜日

Embrasse-moi

レスビアンであることを公言している、
オセアンヌ=ローズ=マリの監督主演による、

Embrasse-moi(2017)

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=tq3gRW883Xk

パリで整体師をしているヒロインが、
たまたまヴァンセンヌの森で出会ったセシールに一目ぼれし、
彼女と仲良くなるまでの物語です。
そしてセシールには、飛行機恐怖症という弱みがあり、
それを克服するというのが、
もう1つの物語になっています。

たくさんのレスビアンやゲイの人たちが出てきて、
その日常さ加減はちょっと新鮮なものの、
映画としては「?」でした。
物語が単線的で、
ストーリーとのつながりが弱いエピソードが多く、
しかもそれが大したことないダンスだったりして。
「レスビアン映画」はまだ多くないだけに期待していたのですが、
ちょっと残念でした。

2018年5月4日金曜日

Du goudron et des plumes

サミ・ブアジラと、イザベル・カレという、
(わたしにとっては)ちょっと意外な組み合わせの映画、

Du goudron et des plumes (2014)

を見てみました。
全体としては軽いコメディーです。

https://www.youtube.com/watch?v=9OR2J3r2VAQ

南仏のモントーバン。
地元に生まれ育ったクリスチャンは、「見てわかる」アラブ系。
彼は妻(=今も近所に住んでいる)と離婚し、
12歳の娘ヴァネッサが生きがいで、
時にはちょっとしたオタノシミもする生活。
彼の仕事は白アリ退治なのですが、その流儀は完全に詐欺。
自分が持ち込んだ白アリを見せて、契約を迫るのです。
また、彼の父親は閉鎖された工場の元工員で、デモにも参加。
母親はすでに亡くなり、アルジェリアに埋葬されています。
(つまり、このモントーバンは、
母親の「故郷」にはならなかったということでしょう。)
兄(=ジネディーヌ・スアレム)も妻に捨てられ、
今はほとんど抑うつ状態。

クリスチャンの娘のヴァネッサは今、
「夏の3種競技会」の開会式での、
バトントワリングによる行進の練習に余念がありません。
で、そのヴァネッサと仲良しアレジアは、
シングル・マザーのクリスティーヌと暮らしています。
クリスティーヌは、現在妊娠中なんですが、
相手の男とはもう別れています。でも生む気満々です。
そして、クリスチャンとクリスティーヌが、
子供たちを通して出会うのです。
物語は、この大人の、地味な恋愛と、
クリスチャンが参加することになる「3種競技会」が、
中心になります。

前回見た La fille du patron では、
男性主人公が「アラブ系」であることは、
一度も触れられませんでした。
そして今回も、たった2度だけ、
その点が明らかになります。
1度目は、母親がアルジェリアに埋葬されていることが、
クリスチャンと父親との会話で話題になるとき。
2度目は、クリスチャンが詐欺容疑で連行された後、
クリスティーヌがクルマで迎えに来る場面。
彼は彼女に、

「アラブ人を警察に迎えに来てくれたんだね」

と、卑下と感謝が入り混じった微妙な言葉をかけるのです。
もちろん、クリスチャンがアラブ系なのは見てわかるので、
この2度はダメ押しとも言えるのですが。

(こうした点を指摘しすぎるのは、
ラベリングのようでよろしくない、
という考え方があるのは知っています。
とはいえ、この映画が(暗黙の裡に)提示している、
フランスの新しいナショナル・アイデンティティーを検討するには、
避けて通れない点だと思っています。)

そして『社長の娘』とこの映画に共通しているもう1つのことは、
舞台がパリではないこと。
共生が、地方都市でも進んでいるということなのでしょう。
特に今回の作品では、
クリスチャンが地元の代表として大会に出ます。
この意味は、小さくないでしょう。
特に、彼の母親の埋葬先を考えると。

なんということのない映画なんですが、
やっぱり、主役の2人が魅力的です。
イザベル・カレは、いつもながら地味なんですが、
なぜか好感が持てるのでした。

*タイトルについて
タイトルの du goudron et des plumes というのは、
比喩的には、「衆人環視の中で恥ずかしい思いをすること」
くらいの意味なんですが、直訳は「タールと羽根」。
実は、中世から現代まで行われている「見せしめ的懲罰」で、
昔は、罪人の体にタールを塗り、そこに羽根をつけ、
町中を引きずり回し、
その人間が罪人であることを周知させる、
というものがあったようなんですが、
これが du goudron et des plumes なんです。
けっこう酷いですが、
これは植民地でも、アメリカでも、行われていたようです。
まあ、この映画には、
そんな暗さはまったくないんですけどね。

2018年5月3日木曜日

La fille du patron

しばらく前に買っておいて、
やっと手に取ったDVDが、
そもそもなぜ買ったのか分からないことがあります。
好きな監督、あるいは俳優が出ているわけでもなく、
テーマが魅力的だ、というわけでもなく。
でも、自分で選んで買ったんだから、
その時は何か理由があったわけで、
とにかく見始めはします。
で、見終わって、
やっぱり分からない! ということも稀にありますが、
たいていは何か思い当たります。

映画を2本見ました。

A perdre la raison(2012)『理性を失うほどに』

La fille du patron(2016)『社長の娘』

です。
前者は、タハール・ラヒムが出ていて、
メディアの評価も高い作品ですが、
わたしはあまりピンときませんでした。
追い込まれた母親が、
自分の幼い子供4人を殺してしまう(!)お話です。
(しかも、「現在」を冒頭に置いて、
映画全体がその「現在」に向かってゆくというベタな構成。
しかも(×2)、その「現在」において4つの小さな棺が映るので、
観客は物語の果てに待っているものを常に意識させられるという、
なかなかの苦行になります。)
ヒロインのエミリー・ドゥケンヌは、
この映画の主演でした。

http://tomo-524.blogspot.jp/2013/11/la-fille-du-rer.html


で、後者、なんともマンマなタイトルですが、
これは(難点もあると思うものの)ちょっとおもしろかったです。

https://www.youtube.com/watch?v=3oKHwVyRzfU

舞台は、フランスの、あるさびれた町の工場とその周辺。
アラブ系のヴィタルは40歳で、
奥さんと小学生の娘がいます。
テキスタイルの工場で働いていますが、
同僚の中ではリーダー格で、
社内のラグビー・チームでは監督もしています。
このチーム、企業対抗戦で勝ち進んでいます。
このヴィタルが抱える最大の問題は、妻との関係。
愛は残っているものの、それは冷えています。

ある日この工場に、
労働環境改善のための調査をする担当者がやってきます。
アリックスは27歳。
この問題についての博士論文を書き上げたばかりで、
2週間後には、カナダの企業に着任する予定です。
で、このアリックスが、
実は「社長の娘」なのです。

この事実は隠されていましたが、
ボレッティという姓が珍しいため、
わりとあっさりばれてしまいます。
そんな中ヴィタルは、彼女の調査対象となり、
2人は急接近。
ヴィタルは、家を出ます……

監督・主演をこなしたオリヴィエ・ルストが、
ちょっと長めの文章を書いていました。


これによると、
彼は「工場労働者の息子」であり、
この映画の空間は、
彼自身が育ってきたもののようです。
そして、労働者の世界、
連帯、分かち合い、助け合い、でできているこの世界を、
社会的状況を否応なく映し出してしまうこの世界を、
描きたかったと。
また同時に、
ブルジョワと労働者という、
さまざまな「差異」を抱えた2つの階層の関係、
その「愛」の可能性についても描きたかったと言っています。
そして、

Elle (=l’équipe du rugby ) représente une France que j’aime
avec des grands, des gros, des petits, des bruns, des blonds, des chauves,
des Noirs, des Maghrébins…

ラグビー・チームは、僕の好きなフランスを表している。
そこには、大男、太っちょ、チビ、褐色の、ブロンドの髪の男、ハゲの男、
黒人、マグレブ出身者がいる。

「人民」である労働者を核とした une France「ひとつのフランス」。
そしてそこには、アフリカ系もアラブ系も含まれている、
そういう「フランス」が、彼は好きだと言っています。

ルスト監督は、明らかにアラブ系に見えます。が、
階層的「差異」を問題にするとき、
彼はこうした民族問題には触れません。
ただ、「フランス」のアイデンティティーを語るときには、
やはり「マグレブ系」という言葉を書かずにはいられないのでしょう。
(まあ、「アジア系」は入っていないんですが。)
この文章の中で、
彼はジャン・ルノワールの『獣人』にも触れていますが、
そこにも、たしかに「人民」がいました。
『社長の娘』は、
こうした意味での「フランス映画」の伝統の系譜に、
位置付けることができるのでしょう。
そう考えると、
インテリの白人であるアリックスと、
アラブ系労働者であるヴィタルの恋は、
「マリアンヌ」と「人民」の関係そのもののようです。
これは、実は新しいナショナル・アイデンティティーの「形」だと思います。

ただ一方で、難点もありそうです。

まず単純に、
アリックスがヴィタルに魅かれる過程に説得力がない。
ヴィタルが、きれいなアリックスに魅かれるのはわかります。
でも、博士課程にいたアリックスが、
唐突にヴィタルと恋に落ちるのが、理解しづらいです。

また、そのこととも繋がりますが、
ヴィタルがややマッチョすぎる。
そして、やや自己陶酔過ぎる、
精神主義的すぎるのも、気になります。

さらに言えば、アリックスの友人たち、
学位を持つ若者たちの描き方が、浅い。
博士課程の学生たちも、
それなりに苦労はあり、
あんな、グローバル金融の手先みたいな子たちばかりじゃありません。
そのことを、監督も、
したがってヴィタルも理解しない。
ここは明らかな弱点でしょう。

労働者の妻たち。
彼女らの描き方も、ややステレオタイプ。
家事をし、縫物をし、井戸端会議をし、ラグビーの応援をする。
それだけ。
ちょっとちがうような。

というわけで、
気になる点はいくつもあるのですが、
それでも、結果として、
おもしろい位置にある映画だと思いました。

*お馴染みのムサ・マースクリが、
ヴィタルの同僚として出演していました。
アラビア語も話していました。

2018年5月2日水曜日

USJ

昨日の事故、
フランスでも報道されています。

https://www.20minutes.fr/monde/2264403-20180502-video-japon-grand-huit-bloque-passagers-suspendus-dessus-vide-pendant-deux-heures?xtor=RSS-176

わたしは高所恐怖症気味なので、
あれはもう、ムリすぎ……
でもまあ、怪我人がいなくてよかったです。

*記事のタイトルの

grand huit = montagnes russes =ジェットコースター

ですね。
(形状が「8」に似てるから、「大きな8」。)

Peppa Pig

今日は気になるニュースが多いです。

中国で、あのペッパピッグが、
ネット上から削除されているという話題。

http://www.europe1.fr/international/chine-peppa-pig-censure-sur-internet-et-accuse-detre-une-icone-subversive-3640535

かわいいブタちゃんなんですが……。
でもたしかに、このペッパピッグが、
「反体制的なイコン」
になることは、
考えられないわけじゃないですね。
中国の検閲官、鋭いです。
(もちろん、検閲に賛成しているわけじゃありません。)

ところでこのニュース、
CNNでも Europe 1 でも伝えられていますが、
日本語ではまだなにもヒットしません。
ちょっと遅い?!

Black Bloc

Black Bloc、
わたしは初めて聞きました。

http://www.leparisien.fr/faits-divers/qui-sont-ces-black-blocs-accuses-des-violences-du-1er-mai-01-05-2018-7692813.php

メーデーのデモだったわけですが、
完全に「暴動」化しています。

Black Bloc は、アナーキスム寄りの過激な左翼集団で、
今回の暴動では、
反資本主義を掲げる過激集団も合流していたようです。
暴れたのは、一部なのでしょう。


the 1st Trans model of color

もう3週間ほど前のニュースなんですが、
わたしはさっき気づきました。
アフリカン・アメリカンで、トランスジェンダーのモデル、
レイナ・ブルームが、
あのヴィクトリアズ・シークレットのランウェイを歩く、
the 1st Trans model of color
になりたいと宣言しています。
VS は、more inclusive でなければ、というのです。

ヴィデオです。

https://www.yahoo.com/lifestyle/trans-model-launches-viral-campaign-first-trans-woman-color-cast-victorias-secret-194703152.html

10年前と今では、
さまざまな minority を取り巻く状況は、
ずいぶん変わった気がしますが、
さらに10年後には、
もっと良くなっているといいですね。

“We all have unique stories ;
we are just different, and we have every right to be."

Elwin Olaf


Paris etc. の中で言及される写真家、
エルウィン・オラフ。
とりわけ、2016年の Nuit Blanche (10/1)の夜に、
彼が Hôtel de Ville を使って行ったプロジェクションマッピングについて、
「素晴らしかった」と話され、
実際映像も出てきました。
それが、これ。

https://www.erwinolaf.com/art/Nuit_Blanche_Paris_2016_L-Eveil

ただ、Paris etc. の中での解釈は、
「いろんな国籍の人の顔が映し出され」
ということなんですが、
見てみると、必ずしもそうなってないし、
作品のテーマもそれとはややずれるようです。
でも、
ずれているからこそ、
映画制作者の意図がはっきりします。

オラフの作品がたくさん見られるサイトがありました。

http://www.flatlandgallery.com/artists/erwin-olaf/works/?serie=18

左の列の、写真集の名前を選ぶと、
作品が何点か現れます。
よく分からないまま、
次々見てしまいます。

adresse

これも備忘です。

マリアンヌのアパルト:
8 rue Nicole-Reine Lepaute

ジルのアパルト:
12 rue Martel

マリアンヌとノラの子供が通う小学校:
55 rue Baudricourt
Ecole Elémentaire Baudricourt

同じ通りに、書店 You Feng あり。

ノラのアパルトの厳密な住所は分からないが、
オランピアッド広場を見下ろす高層ビルの一室。
小学校まで徒歩数分。

2018年5月1日火曜日

Allison


さらに続きです。
アルザス出身のアリソンは19歳。
フィアンセとは、10か月後に結婚の予定です。
そして今回、4か月間の料理人修行のため、
初めてパリにやってくるのです。
目指す店は、シェフ・パスカル氏の名前から、Le Paris de Pascal。
(この店名、le pari de Pascal「パスカルの賭け」のもじりでしょう。)
そして住み込むのは、
186 rue Saint-Maur。(←Google Map で見つけました。)
レピュブリック広場の近くで、
同居人の可愛いミュージシャン、カンタンは、
目元に火傷らしい傷があるのですが、
それは、2015年のテロの時、
広場からほど近いカリヨンにいて負ったものです。
(アリソンが、カリヨンの前を歩くシーンがあります。
ただ、何の説明もないし、カリヨン(や隣のプチ・カンボッジュ)が、
アップになるわけでもありません。
フランス人なら誰でもわかるのでしょうか。
そうも思えませんが。
もう1点。アリソンがパリに到着してすぐ、
レピュブリック広場に来た時のこと。
マリアンヌ像をバックに自撮りするのですが、その時彼女は、
「ここにはもう décor
(テロの後、さまざまに書かれたメッセージのことでしょう)
はなくて、でもお店はたくさんあるの、バカげてる!」
と言うのです。)
テロ後のパリ、
それが1つのテーマとなる瞬間です。

ところでアリソンの姓は Rosen で、
ユダヤ人にも多い名前です。
でも、ユダヤ人のゲイの家に料理のバイトに行ったとき、
ユダヤ人て初めて見た!
と言ったりします。
(イスラムではないアラブ系のノラ同様、
先入観を否定しているのでしょう。)

上京してきたアリソンは、
良くも悪くも「田舎」的だと言えるのでしょう。
ただ基本的に「都会派」の作品なので、
アリソンが体現する「田舎」的なるものは、
概して否定的に描かれているようです。
とはいえ、アリソンの美質も、もちろん描かれています。

冒頭アリソンは、ほとんど戯画的なほど、
「お上りさん」として現れます。
服も、髪型も、雰囲気も。
そしてある晩、同居人たちの部屋での飲みに誘われ、
そこに参加した時のこと。
パリの若者たちが、FNを支持しているのは facho だと揶揄しているとき、
アリソンは言うのです、
「うちの家族はFN支持。
ファシストじゃないけど、移民のせいで、仕事がなくなってるし」
それを聞いたパリの若者たちは、
なんとまあ!
という表情。そして、その中にいた、
おそらくはアフリカ系とヨーロッパ系のハーフの若い女性は、
「じゃあ、わたしは仕事もっちゃいけないってこと!?」
とおどけてみせ、みんなが笑うのです。
アリソンはいじけて、部屋に戻ります。
残った若者たちは、
言いすぎだよ、という人もいれば、
言ってやんなきゃ、という人も。

その後アリソンは、
ジルの息子で遊び人のレオとキスしたり、
ディスコで知り合ったかっこいい男の子と(初めて!)寝たり、
(それをフィアンセに報告したり)
同僚の、レスビアンの女の子と寝たり、
髪を切ったり、ピアスをしたり、
ファッションを変えたり、します。
「都会に染まる」ということなんでしょう。
ただ決して、彼女の内面は荒んでいるわけではなくて、
眠っていた子供が目を覚ましたという感じ。
でも、やっぱり子供なので、
目を覚ましたのはいいけれど、結局、わがまま。
同居人たちからも、レズビアンの彼女からも、
別のアラブ系の同僚からも、そう指摘されます。
そして少しづつ、大人になってゆきます。

物語のラスト近く、
アリソンはアルザスに戻ります。
でもそれは、アラブ系のカレシと一緒にでした。
すっかり変わってしまった娘の姿、
そしてアラブ系のカレシを見た父親は、
2人を追い出してしまいます。
頑迷な田舎、ということなんでしょうが、
この辺の描き方は、ちょっと不公平かも。

このアリソン以外の女性たちは、
もう自立していますが、
アリソンだけは、この物語の中で、
少しずつ成長するのです。
Paris etc. は、アリソンの成長物語だということもできるでしょう。

ちなみに、わたしが1番好きだったのは、
アリソンの送別会でのこと。
かわいいミュージシャンのカンタンが、
Ma facho préférée !(僕のお気に入りのファシストさん!)
と笑いながら近づいてゆくと、
Je suis pas facho !(ファシストじゃないもん!)
と言いながらアリソンも近づき、
しっかりと抱き合う場面でした。

Nora


備忘録の続きです。
今回は、ノラに関わることがら。

最初にハッとしたのは、
ヘジャブをつけた女性作家へのインタヴューの場面。
その作家とヨーロッパ系白人のインタヴュアーがいる会場に、
通訳としてノラが飛び込んできます。
(書店らしい会場の外では、
上半身裸の女性たちが、
反イスラムのシュプレキコールを上げています。)
ふつうに始まったインタヴューでしたが、
途中突然、
ノラが作家にアラビア語で食ってかかります。
白人男性は
「何て言ったんだい?」
「この人はね」とノラは言います、
「ヘジャブを被ってないわたしは、grosse pute だって!」
grosse pute=デブの売春婦、なんて言われれば、
そりゃノラも怒ります。
しかもこの作家は、唾さえ吐いてみせるのです。
で、ノラは白人男性に言います、
「あなたたちは、なぜいつもこの人たちに発言権を与えるの?」
「だってそれは、人民(peuple)に発言権を与えることだから」
「わたしが peuple なの! Je suis le PEUPLE !
あなたにとって、誰が peuple なの?」
そしてノラは、
こんな仕事やってられない!
と言い捨てて、帰ってゆきます。

ノラの祖父母は、テュニスから、
ノラの父親が89歳の頃、リヨンに来た。
リヨンの、Croix-Rousse
それは必ずしも移民街ではない。
ノラは4人兄弟。

ノラの母親は読み書きができなかった。だから、
子供たちには教育を受けさせたがった。
ノラは、bac +6 (修士課程)まで進み、論文も書いた。

あるホテルのバーでのこと。
ノラとマリアンヌはすでに酔っぱらっていて、
そこにウェイターが、
つまみを運んできて、ノラに言います、
「こちらには、豚肉が入っております」
そしてウェイターが去ると、
ノラはマリアンヌに、真顔で言います、
「どうしてわたしがヴェジタリアンだと思ったのかな?」
もちろんこれは、
ノラがイスラム教徒だと思われたということですね。
それに対しノラが、
あえて気づかないふりをしたと。
アラブ系でもイスラムでない人も、
もちろんいるわけですね。

こうしたエピソードに共通しているのは、
ナショナル・アイデンティティーの問題です。
13区のアジア街に住む、アラブ系フランス人。
それは一つの新しい「像」なのでしょう。

Paris etc. (備忘録)

トータルで6時間になるテレビ・ドラマ、

Paris etc.

楽しく見終わりました。
6時間の群像劇なので、
いくつもの物語が同時進行し、
それらは絡み合ったり、合わなかったり。
まだ見終わったばかりで、
全然整理されていないのですが、
備忘録として断片を。

主人公とも言えるマリアンヌ(と妹のマチルド)の両親を演じたのは、
ジャック・ブーデとミッシェル・モレッティ。
つまり、『戦争より愛のカンケイ』で、
主人公アルチュールの両親を演じた二人が、
そのままスライドしてきています。

5人のヒロイン中、
唯一のアラブ系であるノラ。
彼女と夫の関係は、
絶え間ない口喧嘩と深い愛に貫かれていましたが、
最後は、ここで終わりにしよう、ということに。
いわゆる「別れ」で終わるのはこのカップルだけです。
ただ、
アルザスから出てきた少女アリソンは、
いろいろあった挙句、
アラブ系のサミールと結ばれます。
この、もっとも " facho" (=ファシスト)に近かった少女と、
アラブ系の少年との恋の成就は、
ノラの結婚の破綻とパラレルな位置にあるのでしょう。
「フランス」と「(アラブ系)移民」の関係の、
2つの可能性。
(ただしノラのケースも、
決して憎み合ったりはしていません。
愛し合ってるのに、うまくいかないのです。)

マリアンヌの二人の息子はヨーロッパ系で、
一人娘はアフリカ系なので、
てっきり養子なのだと思っていましたが、
4時間ほどたったところで、
この娘の父親が登場。
どうやら彼はグアドループの人で、
若い時旅していたマリアンヌと知り合って……
ということなんですが、
年齢(マリアンヌ=45歳)から言って、
その後子供を持ち、引き取ったということなんでしょうか。
はっきりは語られないのですが、
そういうことになるでしょう。
(だから、「アフリカ系」ではなく、カリブ系でした。)

アフリカ系の人の姿が、
背景に映り込むよう努力しているのはわかります。
が、人格を持った存在として、
アフリカ系の人が登場することはありませんでした。
(もちろん、どこかに入れることはできたでしょう。
たとえば、マリアンヌが通う教習所の指導員。
彼女は彼と関係を持つのですが、
もし彼をアフリカ系の俳優が演じていたら……
でもこれはかえってまずかったかも。
というのも、この指導員は、
薄っぺらな人間として設定されているから。
たった一人出てくる大人の黒人が薄っぺらいというのは、
明らかに問題がありますね。)


ヒロインたちのうち3人は、知的な専門職に従事しています。

病院勤務医(マリアンヌ)
通訳・翻訳業(ノラ)
会社経営(ジル)

医師というのは、「ミドル・クラス」とは言えないのでしょうが、
ドラマの中のマリアンヌは、
いわゆる「上流」の雰囲気ではまったくありません。
住んでいるのも、13区だし。
またノラは、典型的な高学歴・低収入です。
でも彼女はこれから、彼女にふさわしい仕事を見つけるかもしれません。
ジルのことは、ちょっと情報が少なくて、
よくわかりませんが、
彼女がパリに持っているアパルトマンは、
愛人(=義父!)に買ってもらったものです。

そして残る二人は、

マッサージ師(マチルド)
調理人(アリソン)

なんですが、
マッサージ師をしているマチルドは、
不倫を解消した後、
アーティスト(インド人とフランス人のハーフ)と恋仲になり、
彼にもらったヒントから、ラスト近く、
法律の勉強する決心をします。
(初めて自分の意思で、何かを決めたのです。)
彼女もやがて、専門職に就くのでしょう。
アリソンの場合、むしろ彼女は「地方」を背負っているのであり、
職業的な階層は二次的です。
とはいえ、彼女の職場の同僚たち、
あるいは、colo(共同間借り人)たちは、
このドラマ全体の中では、
ある階層的世界をはっきり提示していて、重要です。
(そうした世界での「パリ」の描写も含めて。)

で、なぜ「階層」についてこだわるかと言えば、
それは、

Paris 

というテレビ・ドラマの場合と、比較したいからです。
こちらでは、意図的に、
さまざまな階層の人たちが登場していました。
それに比べると、Paris etc. のほうは、
やや専門職のほうに寄っている印象です。
(つづく)

2018年4月29日日曜日

Paris etc.

GWになり、
楽しみにしていたDVDを見始めました。

Paris etc. (2017)

というテレビ・ドラマで、
30分 × 12回=6時間あります。

主な登場人物は5人の女性たち。
ヨーロッパ系が4人、アラブ系が一人です。

https://www.youtube.com/watch?v=Npp8KcZG4h4

まずは、アルザスから出てきた19歳のアリソン。
彼女は10か月後に結婚を予定しているのですが、
父親に言われ、彼と同郷の有名シェフの店で、
しばらく修行させてもらう予定です。
初めてのパリに来たアリソンの目を通して、
パリが新鮮に描かれます。

そしてマリアンヌ。
彼女は、あの(パリ最古の)病院、
オテル・ドゥ・ヴィルで働く医師で、
老人医療を専門にしています。
パートナーはいるのですが、
彼は「同居しない」方針で、
彼女は2人の子供と暮らしています。
(お姉さんのほうはアフリカ系なので、
養子なのでしょう。
実際、このマリアンヌを演じているヴァレリア・ブルーニ・テデスキは、
アフリカ系の子供を養子にしています。
ヴァレリアは、カーラ・ブルーニの姉です。
『アスファルト』では、看護師の役を演じていました。)
ただ彼女は、
今の生活、特にパートナーとの関係に疲れています。
ほんとは一緒に暮らしたいのです。

3人目は、マリアンヌの妹のマチルド。
マッサージ師である彼女は、
かなり年上の男性と暮らしていますが、
彼のモノカノ、美人で医者のアンジェリックの存在が、
気になって仕方ありません。
そして、それを言えない自分の内気さを、
なんとしたいと思っています。

4人目が、マリアンヌのママ友であるノラ。
(演じるのはネドラ・アヤディ。
彼女は、パリ警視庁:未成年保護部隊でも、
やはり「ノラ」という女性を好演していました。)
高学歴の彼女は、
通訳や翻訳をしていますが、
パートナーもまた高収入ではないようで、
経済的には苦しい状況です。
13区・中華街の高層ビルに住み、
小学生の子供は少し問題を抱えています。
幼稚園前の女の子もいます。

5人目はジル。
(彼女を演じるザブー・ブレットマンは、
この作品の監督でもあります。)
彼女はタヒチに住む真珠養殖業者なんですが、
自分の会社の資金繰りが悪化し、
パリのアパルトマンを売るために帰国します。
ただ、そこには、
10年前に「捨てていった」子供たちが住んでおり、
次男(アリソンと同じ店で働いています)の嫁は臨月なのです。

この5人。
わたしが気になるのは、
アリソンとノラです。
彼女らを通して、
「パリ」や、
「ナショナル・アイデンティティー」が、
日常の中にせり上がってくるんじゃないかという期待があります。
セリフ回しも気が利いているので、
楽しく見られそうです!

2018年4月27日金曜日

La meilleure baguette de Paris 2018

今年度の、最優秀バゲットが決まりましたね。

http://www.lefigaro.fr/sortir-paris/2018/04/13/30004-20180413ARTFIG00155-la-meilleure-baguette-de-paris-se-trouve-dans-le-xive.php

14区というのは、
シトロエン公園以外、
ほとんど行かない地区ですが……

6位には、ランビュトーのお店も入ってますが、
いつも近くの別の店で買ってました……
まあ、そちらも十分おいしかったので。
今度行ったら、必ず挑戦しよ!


新歓

今日は、
総合芸術系の「新入生歓迎会」を、
新宿の思い出横丁で開催しました。
今年は新入生が6人もいたので、
博士課程の上級生や先生たちも集まると、
それなりににぎやかで、
楽しかったです。
ほんとは、
いろんな先生たちからいろいろ吸収できるこうした機会を、
もっともっと作ってあげられたらと思います。
学生たちは、
いろんな言葉や刺激を浴びて、
その中から、
自分に響くものを追って行けばいいのでしょう。
そのためには、まずは浴びること、ですね。

さて、そこは「思い出横丁」だったわけですが、
ここはわたしたちには、もちろん、
「しょんべん横丁」です。
わたしの学生時代は、そう呼んでいました。
まあ、これを正式な名前にするというのは、
ムリな話ですが、
「思い出横丁」っていう、
浅はかなポエムみたいな名前も、
違和感があるのでした。

でも考えてみたら、
総合芸術系がみんなで集まる飲み会って、
これが初めてかも。
どおりで楽しかったわけです!

2018年4月24日火曜日

Darvish

今シーズン、
調子の上がらないダルヴィッシュ。
わたしはもちろん応援していますが、
彼の「女房役」である若いキャッチャーのコントレラスが、
ダルヴィッシュを批判するコメントを発表。
その発言にファンも乗っかる感じで、
さらに、球団からもおとがめなし。
その点について、
この「オールスターゲームに出たこともなく」、
「レギュラーになって2年目の」キャッチャーの、
「オールスターに4度出ている」ダルヴィッシュに対する発言を、
好ましくないと指摘している文章です。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180424-00123727-fullcount-base

https://chicago.suntimes.com/sports/chicago-cubs-yu-darvish-willson-contreras-jake-arrieta-miguel-montero/

こういう不協和音が表に出るのは、
チーム競技にとって、
やや致命的な気もしますが……

ダルヴィッシュ、ガンバレ!

2018年4月22日日曜日

La Villette

カレーの難民キャンプは撤去されましたが、
この数か月、パリのラ・ヴィレットに、
新たなキャンプができつつあるというニュース。
現在は、エリトリアやスーダンなどからの難民が、1500人ほど。

http://www.dailymotion.com/video/x6i5d9x

これは、ラ・ヴィレット門の近く。
アリエ通りと、
ペリフェリックが交差しているあたりですね。

パリ近郊には、いくつかの難民収容所があるのに、
彼らはそこに行かない……
そう言われているけれど、それは真実ではないと、
支援グループの代表者は言っています。
そもそも、収容人数は750人でしかないし、
ずっといられるわけでもありません。
ただニュース自体は、
行政側の無力を問題にしているのですが。


2018年4月21日土曜日

Les combattants

アデル・エネル主演の、
前から気になっていた映画、

Les combattants (2014)

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=hyT4gEKn-ck

タイトルは、「戦士、戦闘員」。
これが何を指しているのか……。

フランスの田舎。夏。
プール付きの広大な家に住むマドレーヌは、
マクロ経済学の修士を持つ女性ですが、
その行動はエキセントリック。
遠からず世界の終わりが来ると信じていて、
どうすれば「生き残る」ことができるか、
日々考えています。
当然、体は鍛えていて、
近く、フランス軍の2週間の研修を受け、
「生き残る」を身につけようと考えています。
一方アルノーは、これといった未来も描けないまま、
父が亡くなった後の家業(外装業)を、
兄とともにこなしています。
そしてそんなマドレーヌとアルノーが出会います。
始めは、マドレーヌの「変人」ぶりに当惑していたアルノーですが、
次第に彼女に魅かれ始め、
彼女が行くという軍の研修に、
自分も参加することにします。
そしていざ研修が始まると、
マドレーヌは浮きっぱなし。
軍での生活が、
イメージとは違って「楽」だったため、
マドレーヌは不満なのです。
そしてある行軍のトレーニングの時、
事件は起こります。
仲間割れをきっかけに、
2人は勝手に別行動をすることになるのです……

最初は、
おもしろいのだけれど、
どういう映画か分かりませんでしたが、
見終わってみると、
これは風変わりな青春映画なのでした。
そしてその背景には、
人間と自然の多層的な関係も描かれています。
軍は出てくるけれど、
ナショナリズムは関係ないのでした。

アデル・エネルは、いいですね。

http://tomo-524.blogspot.jp/2017/07/la-fille-inconnue.html

2018年4月20日金曜日

『セールスマン』

今や世界的に知られるようになった、
アスガー・ファルハディ監督。
彼はイランの映画監督としても、
もっとも有名なのでしょう。

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/03/une-separation.html

http://tomo-524.blogspot.jp/2017/06/blog-post_75.html

その彼の 2016年の作品、

『セールスマン』

を、遅ればせながら見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=2pzMyDpOijk

高校の国語の教師で、
生徒にも人気のあるエマッド。
そして彼の美しい妻、ラナ。
2人は小さな劇団に属し、
アーサー・ミラーの傑作、
「セールスマンの死」の上演に向けて熱心に取り組んでいました。
そんな折、
なんと住んでいた建物が倒壊しかかり、
やむなく引っ越すことに。
で、劇団仲間が紹介してくれたアパートに越すのですが、
そこで事件は起こります。
「セールスマンの死」のこけら落としの日の夜、
シャワーの準備をしていたラナは、
建物の入り口で鳴らされたチャイムに、
てっきりエマッドだと思い込み、
無防備に鍵を、そして玄関まで開けてしまいます。
が、やってきたのは……
実は、その部屋の前の住人は売春婦で、
男が彼女を訪ねて来たのでした。
事件は起こり、ラナは深く傷つきます。が、
警察に行く気にはどうしてもなれない。
一方エマッドは、残された軽トラックなどを手掛かりに、
独力で犯人を探し出そうと奔走。
そしてついに……
というお話。

前半は、むしろ淡々と進むのですが、
後半になると、その淡々とした感じが、
俄然暗い炎を上げ始めます。
そうなるともう、見るのを止めることはできません。

この映画から何を読み取るのか、読み取れるのか、
それは、見終わったばかりの今は、
まだはっきりしません。が、
後半の磁力は凄まじいものでした。
イスラム社会における、
普遍的な物語でした。

ヒロインのタラネ・アリドゥスティは、
『彼女が消えた浜辺』にも出演していました。
もっと見てみたいです。タラネ・アリドゥスティ

2018年4月19日木曜日

11万部突破!

去年は、
「10万部突破!」
の帯を作っていただいたわけですが、
今年は、
これを作っていただきました。


Merci beaucoup !!



2018年4月16日月曜日

parodier

これはたしかに、
parodier してますねえ。

https://fr.style.yahoo.com/celeste-barber-instagrameuse-détourne-photos-slideshow-wp-145441533/photo-p-celeste-barber-actrice-australienne-photo-145441191.html

Ses parodies lui permettent de montrer la normalité de sa vie de tous les jours.

彼女はこうしたパロディによって、
自分の日々の暮らしがいかに「ふつう」であるかということを、
見るものたちに示すのだ


2018年4月15日日曜日

パリ気分な

日曜の夜、
奢ってくれるという奇特な人がいて、
しかも好きな店でいいと。
それなら、ということで、
比較的近場のおいしい店、
立川のビストロ・フラットカフェへ。

ここはまず、前菜盛り合わせが楽しいです。
リエットもパテも自家製で、
すっきりした味。
まったくしつこくありません。
キャロット・ラペはオレンジ風味。
チーズは香草と生クリーム(?)でふんわり。
鴨にはブルーベリーが1粒ついて。

次はホワイトアスパラのソテー。
炒め方が変えてあって、
2通りの歯ごたえ。
味もしみじみしています。

今日のメインはぜいたくに2つ。
フランス産(とは珍しい)ラム。
このソースが、ムール貝のカレー風味とは、
ひねれてます。
きっちり塩が入っていて、
もちろんソースなしでも十分おいしいです。
で次もまた肉。
今度は牛ヒレ肉とフォワグラ、ソース・ペリグー。
これもナイスな組み合わせで、そりゃうまいです。

この店、ワインは150種あるんだそうです。
ラムは、冷やしたロゼと。
店内には、ZAZがずっと流れ、
いっとき、パリ気分でした。
こんなぜいたくでおいしい食事、
ごちそうさまでした!

2018年4月14日土曜日

In the fade

新学期が始まってまだ1週間も経ちませんが、
授業はもちろんのこと、
すでに会議は4回、
院生との打ち合わせ1回、
事務的な種類提出数件、
そして理工学部の新任教員歓迎会もあり、
なかなか目まぐるしい今週でした。
しかも、
その合間を縫って、
大谷選手の活躍をチェックしたり、
ベイスターズの連勝を応援したり。
さらには、
今は珍しく、「見たい」と思う映画が複数劇場公開されていて、
結局行けずに終わってしまったものもありますが、
(つまり、DVDを待つわけですが、)
まだ上映中のものもあり、
行きたい気持ちだけが募ります。
特に見たいと思うのは、
『女は二度決断する』
です。
これは、これですね。

http://tomo-524.blogspot.jp/2017/05/cannes-2017_28.html

あるインタヴューで、
Diane Kruger は、
「この役はわたしの中に残る」
と発言していました。
これは見ないと。

2018年4月10日火曜日

新学期開幕!

というわけで、
ガイダンスが終わり、
入学式が終わり、
ついに今日から、授業開始です。
新入生にとっては、
人生最初の授業だったわけです。
いいなあ、これから大学生活!
わたしももう1回やりたいです。
で、もっとちゃんと勉強して……
まあ、それはともかく。

そして午後は、
大学院の新入生2人が、
研究室にやってきました。
約束はなかったのですが、
生田の授業に来たついでに、
履修の相談もかねて、という感じ。
いいなあ、これから大学院生活!
これももう1回やりたいです。
で、もっとちゃんと……

まだ1日なのに、
始まった感満載の日でした。
明日は、「フランス語」の初日。
そして、リバティー・アカデミーも初日です。
張り切っていきましょう!

2018年4月8日日曜日

入学式

今日は、武道館での入学式。
わたしも、総合文化教室の代表として、
午前の部に参列しました。
(まあ、参列といっても、
演壇に登るわけでもなく、
その脇の、3列に並んだ椅子に座っていただけですが。)

新入生とそのご家族で、
武道館はほぼいっぱい。
客席を見渡していると、
ボウイや、ディープ・パープルや、クラプトンや、
スタイリスティックスや、ビヨンセや、
クイーンや、ブライアン・フェリーや、ウタダや……
のことが、
なんなら走馬灯のように、
よみがえってきました。
でもそんな感傷も束の間、
明治のオケによる校歌の演奏が、
すぐに現実に引き戻してくれます。

学長の祝辞の中では、
バルトの言葉が引用されていました。

ただ、始めることだけが楽しい

専門に閉じこもらず、
なんでも始めてみればいい、
と学長は言うのでした。

ただ、始めることだけが楽しい

ちょっといいですね。

2018年4月6日金曜日

ヴェネズエラからの先生

新年度になり、
今日は駿河台で初会議。
午前10時に集まり、その後ランチ懇親会でした。
その席では、
ヴェネズエラ人の先生と
(スペイン語の先生に通訳してもらって)話し、
指揮者ドゥダメルのことや、
マドゥーロ大統領のことなどを話しました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2017/05/je-leve-ma-voix.html

( ↑ これが11か月前)

今かの地では、
大学教員では、食べていくことができないそうです。
で、
多くの先生たちが国外に仕事を求めて、
出ていってしまうと。
ただもちろん、
ヴェネズエラのことは「とっても心配」だと……

会議では、
大学の制度上の不備の改善について話し合ったのですが、
まったくレベルが違いました。

2018年4月5日木曜日

どこまで続くぬかるみぞ

NHKの中で何が起こっているかなんて、
もちろんわかりません。が、
あの証人喚問の時、
答えるより先にテロップを流し、
事前に内容を知っていたんじゃ?
と視聴者に思わせたのものNHKなら、
このニュースもNHKです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180404/k10011390911000.html

どうも、
複数の勢力があるようにも感じられます。

それにしても、
役人が、
口裏合わせなんてみっともないこと、
進んで頼むなんて思えません。
しかも断られるという屈辱ぶり。

守るなら、
守るに値するものを、と思います。

2018年4月4日水曜日

リテラシー

今日は理工学部のガイダンスがありました。
わたしの仕事は、
「総合文化科目」、
いわゆる一般教養科目について、
10分間しゃべること。
でも……
ふつーにタラタラしゃべっても、
から来たものを受け流す
ことになるだけでしょうから、
少しでも記憶にとどめてくれればいいと思って、
キーワードを決めることにしました。
しかも一つ。それは

リテラシー

です。
この「読み書き算盤」を意味する単語は、
比喩的に言えば、
「読み取る能力」とも言えそうです。
サッカーでも、将棋でも、歌舞伎でも、音楽でも、映画でも。
4年間に、
どれだけリテラシーのチャンネルを増やせるか、
深められるか、
ということを、
ときに思い出してみて、
という感じで話したのでした。

そして……

今日は大谷選手が、
記念すべきメジャー1号HR。
「いつか、大谷選手が引退した時、
今日のこのHRのヴィデオが必ず流れます。
そしてみなさんは、
ああこの日はガイダンスだった!
あの日からン十年、
おれのリテラシーは……
と振り返ってください!」
とも、話したのでした。

2018年4月2日月曜日

私の好きな民藝 (趣味どきっ!)

総合芸術系の同僚である鞍田さんが、
Eテレのこの番組の案内人を務めます。

http://www.nhk.or.jp/syumidoki/syumidoki-tue/index.html

哲学(ハイデガー)から出発して、
環境学を経て、
現在は道具とか、もの作りに関心を寄せているという鞍田さん。
いつも話が明快で、
教えられることが多いのですが、
この番組も、
まちがいなくそうなると思います。
地方の現状を知るという意味でも、
勉強になりそうです。
明日から放送開始です。
ぜひ!!

さあ新学期!

いよいよ明日(というか今日)、
ついに新学期が始まります。
で、
さっそく総合芸術系のガイダンスがあり、
新入生たちとゴタイメンの予定です。
楽しみです!

春になって、
庭のチューリップなども咲いてきました。




花がきれいなのか、
それとも、
そもそも人間の「きれい」の基準は花だったのか……?

2018年3月31日土曜日

『フラ語練習』改訂版へ

フラ語シリーズの中では、
『入門』、『動詞』、『ボキャブラ』
は、すでに改訂版が出ています。
順番的には、次は『練習』(2005)なわけですが、
今、実際この改訂版作りに取り組んでいます。

でも、言葉の感覚っていうのは、
特にいわゆる「饒舌体」的な日本語の場合、
ほんの10年でずいぶん変わるものだと感じています。
時事ネタが古くなるのは(ある程度)仕方ないとして、
それにとどまらない変化を感じます。
(ほんとは、言葉じゃなく、
価値観が変わっているのかもしれません。)

とにかく、
がんばります!

2018年3月29日木曜日

さくら

今年の春は、
特にさくらがきれいに咲いているような気がします。
いい天気が続いているからでしょうか?

家の近くの川沿いにも、
桜並木があります。
こんな感じ。



そして、夜。


どうしても、
外装工事中のビルを、
一緒に入れたくなるのでした。

書評

『ふらんす』4月号に書いた書評、
ネットで読めるようになりました。

https://webfrance.hakusuisha.co.jp/posts/525


2018年3月26日月曜日

卒業式

今日は明治大学の卒業式。
わたしは、大学院の学位授与式だけ参加してきました。

新領域創造専攻・デジタルコンテンツ系

は、2008年に船出して、
今日の卒業式をもって、
(基本的には)
発展的に解消します。

(で、その発展形の1つが、
われらが「総合芸術系」で、
こちらは2017年の春から始動し、
今春から2年目に入ります。

http://pac-meiji.tumblr.com/

留学生も含めて6人が入学する予定で、
ちょっとにぎやかになりそうです。)

学位授与式では、
先生たちが何か一言、
はなむけにしゃべるのが恒例です。
これが、聞いているうち、
なんだか自分も卒業する気分になってくるから不思議です。
同僚のことを褒めるのもなんですが、
どの先生の言葉も(掛け値なしに)深みがあって、
いいなあ、と思いました。
卒業生たちが、
いつかどこかで、
今日の言葉を思い出すことがあればいいと思いました。

卒業、おめでとうございます!

2018年3月25日日曜日

「友達に国境はな~い!」

この

「友達に国境はな~い!」

というのは、
あの「ちびまる子ちゃん」の映画の、
キャッチコピーだったそうです。
なんというか、もちろんそうだとね、
と思うわけですが、
こんなのはいかん、と思ったのが、
あの自民党文科部会長の議員。


「国際社会とは国家間の国益を巡る戦いの場であり、
地球市民、世界市民のコスモポリタンでは通用しない」
というのが、この議員の意見です。

まったく賛成できません。

2018年3月23日金曜日

19e

卒業式シーズンです。
わたしも26日には、
院の卒業式(というか、修了式)に出る予定なんですが、
その数日後には新入生ガイダンスや、
武道館での入学式が控えています。
なんとなく気忙しい、今日この頃です。

で、そんな時、
白水社からいいお知らせが届きました。
『フラ語入門』が、19刷となるそうです。
ありがたいです!
使っていただいているみなさんに感謝です。
お役に立っているといいんですが……

「ふらんす」4月増大号、発売!


フランス語を勉強する人たちの頼もしいパートナー、
雑誌「ふらんす」の4月号が、
ついに発売になりました。
今回の特集は、

「フランス語、どこで学びますか?」

です。
アンスティテュ、NHK、などはもちろん、
さまざまなサイト、音楽や映画など、
さまざまなアプローチ方法が紹介されていて、
充実の案内人ぶりです。
そしてその中には、
なんと拙著「フラ語シリーズ」の紹介ページもあります。
(っていうか、わたしが書かせてもらったんですけど!)

連載では、
「ヨシとクニーのかっ飛ばし仏語砲弾」
が、ついに3年目に突入。
これはわたしも楽しみなコーナーなので、嬉しいです。
今回は、「辞書を愛する」です。
どんな「愛」なんでしょ!?
(あ、タイトル、「砲弾」じゃなくて「放談」でしたね!)

そして新連載もいろいろヴァラエティーなんですが、
わたし的には、
「マグリブ中毒者たちの告白」
という、モロッコにまつわるあれこれが楽しそう。
先日ここでも取り上げた映画、Much loved もモロッコでしたが、
モロッコについては、もっと知りたいと思っています。
期待しています!

そして今月の書評欄では、
先日、著者の金井さんとイベントをした
『パリのすてきなおじさん』
の書評を、書かせてもらいました。
ほんとの面白さを伝えきれていないかもですが、
本自体はおもしろいので、これはオススメできます。

「ふらんす」4月号、
1年分の音声データの入ったCDもついて、
チョーお買い得です。
ぜひ!

2018年3月22日木曜日

Jour J

もう、4年も前になりますが、
印象に残るコメディー映画がありました。
これです。

http://tomo-524.blogspot.jp/2013/12/paris-tout-prix.html

パリで活躍していた女性が、
突然モロッコに強制送還されてしまう話でした。
で、
この映画で、監督・脚本・主演をこなしたリーム・ケリシが、
やはりこの3役をこなして作り上げた映画、

Jour J (2017)

を見てみました。
タイトルの Jour J というのは、
英語で言えば D-Day で、
もとはノルマンディー上陸作戦の決行日を意味していたようですが、
今では、もっと一般的な、
大事な行事の開催日、
くらいの意味で使われるようです。
特に、結婚式の意味ではよく使われるようで、
実は今回もそうなんです。

https://www.youtube.com/watch?v=SpS0Tysi2MQ

ジュリエットは、独身のウェディング・プランナー。
といっても、同僚のクラリスと一緒に運営する小さな会社です。
このジュリエット、
ある仮装パーティーで見かけたハンサム君を速攻ナンパし、
そのまま……へ。
で、また会いたいジュリエットは名刺を渡し、
その夜は別れます。
さてそのハンサム君、マティアスには、
富豪のお嬢さんであるカノジョ、アレクシアがいます。
(もちろんジュリエットは、
マティアスにカノジョがいるなんて知らなかったわけですが。)
そしてアレクシアが、
マティアスのポケットに例の名刺を見つけたからさあ大変。
マティアスにしてみれば、
数年間付き合っていて初めての浮気です。
しどろもどろの言い訳をするんですが、
その時アレクシアが、突如言いだすのです、
「あ、わかった、
わたしに内緒でウェディング・プランナーに会ってたってことは……
もちろんOKよ、結婚する!!」
仕方なくマティアスは、
その誤解に乗っかり、
結婚話は進んでゆきますが、
なんと、実はジュリエットとアレクシアは、
小学校時代の同級生で、
当時太っていたジュリエットは、
アレクシアとその仲間たちにさんざんいじめられていたのでした。
ジュリエットはこんな仕事はしたくないのですが、
同僚のクラリスは許してくれません、
この仕事がないと、つぶれちゃう! と言うのです……

一見重くなりそうな話ですが、
ぜんぜんそうはならず、
話しは軽快に、笑いをとりながら進んでゆきます。
下ネタも満載です。
いくつものコントラストがあるのですが、
中心にあるのはもちろん、
ジュリエットとアレクシアのそれです。
見てわかるアラブ系で、
父親はおらず、気はいいけどアル中の母親を抱え、
子ども時代は貧しく、
そして今はカレシもなく、
でも、仕事をバリバリやりながら、
自分なりに自由に生きているジュリエット。
それに対して、
金髪のヨーロッパ系白人で、
父親は富豪。
まさに何の不自由も知らず生きてきて、
カレシもいて、
インスタグラマーとして3万人のフォロワーを従えるアレクシア。
でも、
アレクシアは、ジュリエットを見ているうち、
ある疑念を抱くようになります。
わたしってほんとに「自由」なの?

そしてもろもろもろもろあったあと、
アレクシアはジュリエットに言うのです。

T’es ni la fille de, ni la femme de. 
Toi, t’es toi. T’es libre.

あなたは、の娘でも、の奥さんでもない。
あなたはあなた。自由なの。

アレクシアは、目覚めたのですね。

マティアス役は、ニコラ・デュヴォーシェル。
いつも通りのハンサムです。
アレクシア役を演じたジュリア・ピアトンは、
『最高の花婿』の中の、
4姉妹の一人でした。

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/07/quest-ce-quon-fait-au-bon-dieu.html

「ヨーロッパ系白人」の、
典型的とされる容姿に近いのでしょう。
そして彼女は、この映画では、
予審判事をしていました。

2018年3月20日火曜日

ニュース × 4

昨日から今日にかけて、
ちょっとおもしろい(?)ニュースが続きました。

まず、日本のワイドショーあたりでも取り上げそうな、
ドラクロワ関連ネタ。

https://m6info.yahoo.com/facebook-censure-une-representation-du-tableau-quotla-liberte-guidant-le-peuplequot-175215722.html

Facebook に、
「民衆を導く自由の女神」を使って、
ある芝居の広告を載せたところ、
「裸だからダメ」と言われ、
怒った主催者が、
「facebook による検閲」と胸に貼り付けて再投稿。
結局、facebook 側が謝罪した、ということのようです。


そしてこれも小ネタですが、
ロシア籍を持っている彼が選挙で投票したと。

http://www.europe1.fr/international/election-presidentielle-russe-gerard-depardieu-a-vote-a-paris-3602453

当時彼は、「税金逃れ」とか「裏切り者」とか言われ、
まあ、今もその印象は残っているのでしょう。

次。
ニューカレでは、
フランスからの独立住民投票が。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180319-00000070-mai-int

今年この住民投票を実施するということ自体は、
20年前に交わされた「ヌメア協定」で決められていました。
その投票日が決まったというニュースです。
ニューカレには、
現地の人と結婚したいとこが住んでいます。
話を聞きたいところです。

で、
1番興味深かったのはこのニュース。
実はわたしも、
この動きに違和感を感じていましたが、
もっとちゃんとそれを感じていた人がいました。

http://www.afpbb.com/articles/-/3167528?cx_position=41

2018年3月19日月曜日

『フレンチ上海』

上海のことを、
少しずつですが勉強しています。
今は、猫カフェもあるんですね。

http://www.afpbb.com/articles/-/3167463

で、
今日は1日かけて、

『フレンチ上海  東洋のパリを訪ねる』 にむらじゅんこ

を読みました。
教えられることの多い本でした。
写真満載の、130ページほどの本なので、
急げば2~3時間で読めそうですが、
あれこれ追加で調べながら、
じっくりゆっくり読みました。
だから、上海に、
それも1920~30年代の上海に、
1日旅行に行ってきたような気分です。

上海にフランス租界は、
アヘン戦争後の1849年から、
第2次大戦中の1943まで、
約100年間続きました。
そして、イギリス租界とアメリカ租界が、
経済的合理性を求めて共同租界になったときも、
フランスはそれに参加しませんでした。
著者によれば、それはフランスが、
経済力や軍事力ではなく、
文化、芸術や言語という、
いわばソフト・パワーによる支配を目指したからであり、
共和国精神に基づく共生を優先させたからでもある、
とのことでした。
なるほど。
そう考えると、腑に落ちます。
(もちろん、たとえどれほど共和国精神が素晴らしいとしても、
今の場合、その背中にはぴったり植民地主義が張りついているのを、
忘れることはできませんが。)

1930年、上海の人口は300万人を越えます。
そこは、パスポートもヴィザもなしで入れるレアな場所だったので、
ボヘミアンも、
移民も難民もやってきたのです。
そいてまさに混成的な状況が生まれました。
まちがいなく、当時のアジアでは、
もっとも混成的だったでしょう。
タイムマシンがあったら、
ぜひ行ってみたい(時間の中の)「場所」です。

2018年3月18日日曜日

『女っ気なし』

ava という映画について、
もう何度か書きましたが、
その ava の中で少女のお母さん役を演じていたのは、
ロール・カラミでした。
彼女は、MFFF の作品では、
『ヴィクトリア』にも『サマー・フィーリング』にも出ていました。

で、
彼女が出ている別の作品、

『女っ気なし』(2012)

を見てみました。
これは13年に日本で公開されていますが、
わたしは見てなかったので、
今回はフランス版のDVD 、

Un monde sans femmes (『女性たちのいない世界』)

で見ました。
(日本版は、なぜか出てないようです。)

https://www.youtube.com/watch?v=Ek3nituJb3g

1時間に満たない映画で、
要は、ヴァカンスにやってきた母娘と、
現地の冴えない男の交流を描いています。
ロール・カラミは、セクシーな
(「カレシはいないの、わたしと寝たがる男はたくさんいるけど」)
母親役。
冴えない、これはモテないな、と納得させられる男は、
ヴァンサン・マケーニュが演じます。

このヴァンサン・マケーニュ(今年40歳)という俳優が、
わたしはちょっと苦手です。
不器用で、引っ込み思案で冴えなくて、
女性に気後ればかりしている男。
彼の役柄はたいていそんな感じで、
ちょっとパターン化している気がします。
また、ロマン・デュリス(こちらは人気俳優ですが)の場合とちょっと似て、
自分の頼りなさをウリにしているようにも見えるのが、
ピーターパン症候群ぽくって、
ちょっと鼻白む感じなのです。
(とはいえ、頼りがいをウリにするマッチョも、
いかにも古臭くてイヤなんですが。)
もちろんこうした感じ方は、
役柄を俳優自身を半ば混同しているのは否めません。
ただ、こうした役を選択的に演じようとすること自体、
どうかなと思ってしまうのです。

この映画は、飽きずに見ていられます。
ただそれは、母娘が、
特にロール・カラミが魅力的だからなのだろうと、
わたしは感じてしまいました。