2008年8月2日土曜日

夜の女王は


今日は土曜日。仕事しに(エライ!)大学に来てます。静かです!

で今日はとにかく、前期の「東京詩」ゼミで読んだすべての詩をリストアップするのが目標です。(なぜ、自分が授業したのに、そんなことがすぐに分からないのか? 出たとこ勝負の授業だからですね!)

で、使ったプリントやコピーをかき集め、研究室の床(!)に並べていきます。中には、床などほとんど見えなくなっている研究室もありますが、わたしのところはまだ大丈夫です、まだ入居4ヶ月ですから。
この、単純に広げて置いて見るのって、わりとよくやります。ノートやPC上で整理する前に、こういう原始的な段階を通るのが好きです。(頭が原始的なんでしょう。別にいいです!)ま、それはいいとして。

この作業をしながら、最初はCDをかけていたのですが、途中から you tube で音楽を流し始めました。で、あっちこっちの曲を聴いていって、ああ、これはここで紹介してもおもしろいかな、と思ったのが、モーツァルトの「夜の女王」のアリアです。

なにを今さら? とお思いでしょうが、実はポイントは歌手です。彼女は人間ではありません。歌うためにだけこの世にやってきた、ヴォーカロイド(ヴォーカル+アンドロイド)です。そう、初音ミクちゃんですね。


彼女は、(「夜の女王」ほどではないにせよ)かなり有名な歌手です。たとえばあなたが作曲家志望で、女性ヴォーカル用の素晴らしい曲を書き上げたとしましょう。でもその名曲を、いったい誰に歌ってもらえばいいんでしょう? 宇多田に? う~ん、それは難しそう。じゃあビヨンセに? それもジェイZ がなんて言うか……

そんなとき、誰の希望にも即刻応じてくれるヴォーカリスト、それが初音ミクちゃんなわけです。

わたしは作曲どころか、(元ロック小僧でありながら)ギターはコードを押さえるのがやっとという体たらくなので、ミクちゃんと出会ったのは、意外(でもないか?)な場所でした。そう、それは去年の秋の、明治大学ディジタル・コンテンツ系のイヴェントでだったのです。そのときは、ミクちゃんの「お父さん」が来られて、彼女の出生の秘密について語ってくれました。

その後学生たちに訊いてみると、2クラスに1人くらいの割合で、ミクちゃんのお世話になっている人がいることが分かり、なぜだか「やっぱりなあ」という感じがしました。

you tube を見ると、いろんな人が、いろんな曲を、ミクちゃんに歌わせています。それはもう、トトロからバッハのミサ曲ロ単調まで、さまざま。よかったら試しに、「夜の女王」視聴してみてください。それはもちろん、グルベローヴァというわけにはまいりませんが、ちょっと面白いです。少なくとも、モーツァルトはやっぱり天才かも、という気にさせてくれる力が、ミクちゃんにはあります。
                                               ついでにもう1つ。ミクちゃんと一緒に、フランス国家を覚えるのはいかが?
                                               http://jp.youtube.com/watch?v=muPQ7hwEYvk
                                               あのフランス国歌の生々しさが、少しだけ薄められているような気もします。