2008年8月3日日曜日

ライ麦畑


みなさん、ミクちゃんと「フランス国歌」練習していただけましたか? まだの方は、昨日の最後のところに入り口がありません。
                                               さて、最後の収録を明日に控え、でも、なんだか全然「終わり」の実感がありません。どうしてかなあ?

チョー有名なアメリカ小説の一つに、『ライ麦畑でつかまえて』がありますが、たしかその冒頭近く、主人公のホールデンが、「終わるときは、終わることを意識している方がいいんだ」という見方を示す箇所があったと思います。だから彼に従うなら、もうちょっと「終わり」であることの実感の中で明日を迎えるべきなのでしょうが……

『ライ麦畑』を初めて読んだのは、中3のときでした。(学校に「感想文」を出したので、よく覚えています。)その後、高校のときと、大学のときに1度づつ読み、最後は数年前、村上春樹の新訳でも読みました。

小説でも映画でも、わたしはあまり「リピート」しないほうなので、この『ライ麦畑』はほんとうに例外的な1冊です。数年前のときは、なんだか読んで面白くなかったらいやだなあ、と思いつつ手に取りましたが、まったくの杞憂でした。

こんな小説が1作だけ書けたら、もうそれで十分。とはいえ、それがむずかしいんですよねえ……(って当たり前!)評論家の佐伯彰一さんも、いいものが何作かあればそれでいい、多作である必要なんてない、って話されていたのを聞いたことがあります。(そういえば、佐伯訳『若き獅子たち』も、とても面白いアメリカ小説でした。)

いつものように話が逸れました。とにかく明日、またレナさんやシゲピョンと張り切ってやってきます!
みなさんも、暑さにめげず、一週間乗り切ってくださいませ!