2008年9月20日土曜日

勇敢な、一人


今日は、昨日の天気予報がいい方に外れ、わりと過ごしやすい天候でした。 土曜日だし、いい1日を過ごされたことでしょう。わたしは……

朝の9時に来た宅急便が、今日1日の予定をあっさり決めてくれました。一昨日報告した本の、最終ゲラが送られてきたのです、256ページ分! それを全部チェックして、明日の夜には発送しなければなりません。完全に、土日がつぶれました!(でもまあ、宅急便のおかげで、夜9時ごろまでにコンビニに行けば、翌朝午前には着くんですよね。助かります!)

                 ◇

そういえば一昨日、『ブレイブ・ワン』というアメリカ映画を見ました。主演はジョディ・フォスター。彼女と恋人がヴァイオレントな事件に巻き込まれ、恋人は酷い殺され方をします。その結果彼女が、自分の中にもう一人の自分、「勇敢な一人」を発見する、というお話です。もちろん、勇敢な彼女は、行動します。あるいは、行動しすぎる、と言うほうがいいのか…… 彼女は言います、「わたしがあんなことするなんて……」

相手役の刑事はテレンス・ハワード。あのオスカーの『クラッシュ』で映画プロデューサー役だった人です。ちょっといいですね、存在感があって、甘くて。

で監督は、あのニール・ジョーダン。『クライング・ゲーム』は、もうずいぶん前ですねえ。あの頃に比べると、画面が引き締まっている感じがします。もちろん、カメラマンの力も大きいに違いないですが。

でトータルとしては、なかなかよかったです。ハムラビ法典の時代からあるテーマを、現代NYに持ってきたわけですが、NYには、幸か不幸か、似合います。(ローレンス・ブロックのマット・スカダー・シリーズも、NY以外では成立しない物語でしょう。)

だいぶ違うけど、ちょっとだけ似てるのは…… レナさんは昔、ほんとにオットリしたマドムワゼルだったんだそうです。(本人語る。)でもそれが、フランスで予備学級&大学校(大学院レベルです)を過ごして日本に戻ったら、家族にも友達にも驚かれたんだそうです、強くなってて!

フランスでの生活は「戦い」だったから、とレナさんは言います、日本とは比較にならないくらい、フランス生活は「戦い」なんですよ! と。もちろん、日本にはない魅力もありますよ。でも、「戦い」なのは事実……

その結果レナさんは、自分の中の「勇敢な一人」に出会ったのですね。もちろんフランスまで行かなくたって、たとえば仕事でも、たとえば子育てでも、そういう出会いがやってくる可能性は十分ありますね。場合によっては、困難の多い恋愛とかも!?

でいったんそうなると、あああの頃の自分はナイーヴで、可愛かったなあ、と思うかもしれませんが、だからって昔に戻ってもしょうがないですね。ピーター・パンじゃないんだから!

みなさんの中にも、ブレイブ・ワン、いるんでしょうか?
※予告編は「ムービー」を cliquez, svp.