2008年12月5日金曜日

つながり


やっと金曜日! 今週も終わったなあ、と思いきや、明日は例の「留学生スピーチ・コンテスト」のお手伝いでした。でもこれは、どんな話が聞けるか、楽しみですね。


今日の2時間目のクラス、順調すぎるくらいにシラバスをこなしているので、今日は授業は半分くらいにして、残りはハイチの説明&ギャラリー・ゼロ「ダンシング・ヴードゥー写真展」鑑賞、としました。

学生のみなさん、ちゃんと見てくれたと思います。わたしが教室でクダクダしゃべった内容より、明らかに写真からインパクトを受け取っていました。

「先生、世界は広いですね!」

Oui, c'est ça ! いやあ、学内にこういう空間があるって、いいですね。お近くを通ったら、ぜひ寄ってみてください。行く価値あります!

そういえば、これも全然しらなかったのですが、台湾とハイチは、援助などを通じてなかなか深い関係にあるそうです。(台湾からの留学生、Koh さんからの情報。)

「そういえば」と、倉石さんも、昼食のときに言いました。「10月にニューヨークに行ったとき乗ったタクシーの運転手さんが、ハイチ出身だって言ってたなあ」
「訊いたんですか?」と波戸岡さん。
「ええ。なんだかね、どこの人かなあ、って感じに見えたので」
「2世ですか?」とわたし。
「でも英語がたどたどしかったから」
「じゃあ1世ですね」

わたしが「2世ですか?」と訊いたのは、実はこの前佐藤さんから伺ったエピソードを思い出したからです。佐藤さんによれば……、なんとかアメリカで暮らしているハイチ出身者に、子供が生まれた。でも彼らは、ちゃんと子供の登録をしなかった。で、子供が大きくなって、ちょっとしたことで捕まったとき、なんとハイチに強制送還されてしまった! というのです。知り合いも親戚も一人もいない国へ、パスポートもなく!

佐藤さんはそのカレと、ハイチのレストランで出会ったそうです。あんまり英語がうまいから訊いてみると、そんな話だった、というわけです。

なんだか日本が、平和ボケしてる感が強くなってきました!