2009年1月10日土曜日

ネオ・トロピカリア


というわけで、行ってきました、「ネオ・トロピカリア」&「森山大道/ミゲル・リオ=ブランコ写真展」!

昼過ぎに東京都現代美術館に到着したので、まずは…… 腹ごしらえ! というわけで、地下の(ちょっと高い)レストランで、今日はこれしかない「ブラジリアン・プレート」(¥1100)を。それなりにおいしいですが、CPは「?」です。(途中の深川ドンにすべきだったかな?)ま、それはともかく。

まずは写真展から。というのも、1時ちょうどから、学芸員によるガイド・ツアーがあるからです。しかし…… 申し訳ないのですが、いかんせん声が小さい! 全然聞こえない! でさっさと群れから離れ、勝手に鑑賞開始。

写真のことはよくわかりませんが、とりあえず楽しく見ました。とってもゆったりした空間で、気持もいいです。

展示の最後に、森山大道がブラジルの街頭で撮影している場面を映した映像作品があるのですが、これも面白かったです。写真て、ほんとに、誰でも撮れるんですよねえ。なにしろシャッター押すだけなんですから。でも、なぜかいい写真と、ありきたりな写真がある。誰でも写せるのに、誰にもは写せない……。

この映像の中の森山は、これはもうハンターそのもの。自分は、こんな感じで街を歩いたことなんてない、と納得させられてしまう内容でした。

そしてメインの「ネオ・トロピカリア」。これは展示数も多く、「ワッ!!」というものもいくつもありました。が、説明するのは至難! でもあえて一つ試みるなら……

真っ白くて、4階分くらいの高さはありそうなアトリウム(吹き抜けのような大空間)の天井から、これまた白い袋状の布があちこちに長く短く垂れ下り、しかもその袋の先端には、大きいもので直径1メートル、小さいものはその数分の1のサイズの、球状に膨らんでいるのです。で、わたしたちは床に敷かれた大きなクッションに寝転がり、その巨大な涙の群れを見上げることになります……

ね、分かりにくいでしょ? それに、もちろん「涙」とは限らないんですよ。とにかく、重く軽く垂れ下る大小の「白」ではあります!

そうそうもう一つだけ。これは、まあ人間が歩ける迷路のようなものがあり、といっても迷うポイントは皆無。その代わりいろんな色のカーテンが、何度も空間の表情を変えていきます。途中、ラジオが鳴っていたり、テレビがあったり、暗い通路があったり。そして笑っちゃったのが、その出口近くに、小さなプラスチックコップとマンゴー・ジュースが置いてあり、それを注いで飲むのも作品の一部だというのです!! これはねえ、はじめての経験でした。

それ以外にも、少なくとも2度は「オオ!」と思うのではないかと想像します。ちょっと行きにくい場所ですが、これは面白かったです、あと2日。デートにも向いています!