2009年2月14日土曜日

フロスト


メディア文化祭、今日行った友人によると、2時過ぎに入場制限が入ったそうです。さもありなん!

今日は、ついに「東京詩」の仮ゲラが到着したので、それを読んでいました。1日に原稿を送ってから、わざと1度も見なかったので、少しは客観的になれそうな、まだなりきれなさそうな、ビミョーなところです。が、なんとか進めています。

今週、気分転換に読んでいたのが『フロスト気質』でした。これは去年、年末恒例・週刊文春ミステリーベスト10の堂々1位。まあ、そんなに高い評価じゃなくても、このシリーズなら読むっていう人は多いでしょう。わたしもそうです。

なんといっても、最も言ってはならないことを、最も言ってはいけないタイミングで言い放つ、あの(下卑た)爽快感がたまりません。数ページに1回は出てくる「くそいまいましい」という訳語も、自分が使う場面がないので、なんだかうらやましいくらいです。カッコ付きならともかく、フツーに「くそいまいましい」という日本語を使いこなすのは、かなりの技がいると思います。

上下巻の文庫で、それぞれ450ページくらい。読みでがありますが、すらすら進みます。わたしは10代の頃、推理小説なんて「文学」じゃない! と思って毛嫌いしていたのですが、そんなことも今は昔、推理小説は基本的に好きです。ただ、なぜか好きな作品はほぼすべて海外もの。で、フロストもその中の1つです。(というか、超人気シリーズですけど。)

フロストの下品な言葉遣いは、ただ単にスケベ親父な場合もママありますが、時に反権力、反ブルジュア、反道徳、反民主主義、反正義…… でもあります。痛快です!