2009年4月29日水曜日

伊勢丹


GWですね。でも例のウィルスのせいで、なんとなく出鼻をくじかれた感じ。こういうことって、これから増えるんでしょうか?

こういう休日続きの時は、新聞の折り込み広告がやたらと増えます。まあ、あれがあるから今の値段で宅配できるんだそうですが。

伊勢丹は、少なくとも若い人たちにとっては、いくつかの老舗より人気があるようです。が、あの折り込み広告はどうなんでしょう、女性モデルは、ことごとく白人です。

もちろんモデルさんたちですから、彼女ら自身はきれいです。でも、全員白人となると…… 伊勢丹の考えている「美」の典型は、白人こそが具現できるのだ、とでも言いたげです。ただこんなことは、多くの人がとっくに気づいているのでしょう。もちろん伊勢丹の広告制作担当者も。

『デパートを発明した夫婦』という新書があります。もう随分前の本で、何度もブック・レポート用に指定しました。特に経済学部とか、経営学部とかで。そう、デパートというのは、徐々にできあがったシステムではなく、ある夫婦が、ほとんど一気に気づきあげたシステムのようです。彼らは、パリジャンでした。

なぜバーゲンがあるのか、なぜ目玉商品はちらばっているのか、なぜ女子トイレはきれいなのか、なぜデパートは新しいライフ・スタイルを提唱すべきなのか…… これはみな、100年以上前に考えられていたことです。資本主義の時代が、日常に迫ってくる感じですね。

それにしても…… 彼ら二人が伊勢丹の広告を見たら、いったいなんと言うでしょう?