2009年6月30日火曜日

東京NIGHTS


今日の東京は、予報と違ってあまり降りませんでした。おかげで、昼御飯は歩きでラーメン屋まで行くことができました。ラーメン屋と言っても、わたしは「肉ニラピリ辛炒め定食」でしたが。(午後はプチ会議のみ。)

今日の東京詩ゼミでは、宇多田の「東京NIGHTS」を選んできた女子学生が登場。おお、ついに! と思わざるを得ませんでした。

ただ、彼女の発表を聞いていると、宇多田は少し難しいのかな、と思わされました。ちゃんとした学生なんですが、この詩の読みは苦労しているようでした。(そういえば、この前の椎名林檎のときも、学生はだいぶ手こずっていました。)

実は「東京NIGHTS」は、『東京詩』にも登場してもらっています。あいまいな部分もありますが、1つの新しい「東京」のイメージを提示していると思います。宇多田、さすがです。

さあ、土日にすっとやっていたゲラ直し、実はまだ終わっていません。締切は…… 明日の昼、新宿で手渡しの予定です。さ、がんばろう!(眠いよ~)

2009年6月28日日曜日

ゲラな週末


まあアリガチなことではあるんですが、この土日も、結局土曜の朝に届いたゲラ直しだけで終わってしまいました。

このゲラは、ある本の改定版のためのものです。まあ、そんなに昔のものでもないので、ほとんど直さず、ざっと30箇所くらい追加や変更をするにとどめるつもりでした。が……

いざ全ページのゲラが送られてくると、つい見てしまい、つい直し始め、あっという間に変更箇所は100を越え、気が付けば2日目の夜になっていました。

今回のような横書きの参考書の場合、レイアウトも指定するので、それで時間がかかるんですね。(アミの%や、場合によっては線の太さも指定します。)昔は、この作業が好きだったんですが、このごろは…… でも今回は、けっこう集中してやりました。全面改定というのは、数年に1度しか巡ってこない機会なので、せっかくだから丁寧にやらないとなあ、と思ったわけです。

そういえば『東京詩』、見通しが立っていません! もしかして少しでも待っていてくださった方には、申し訳ありません。まあ、出ないということはないと思うのですが……

今週は、どうも梅雨らしいお天気が続くようですね。中国では、教育費と食費はケチらない、と聞いたとこがあります。なぜなら、「体に入ったもの」はもう盗られないから、とか。う~ん、やっぱりちゃんと食べないとですね。OK, mangez bien !

2009年6月27日土曜日

G


時々、まだ朝はグレープフルーツですか? と訊かれることがあります。Bien sûr ! 文字通り「毎朝」、グレープフルーツから一日は始まっています。が!

どうもフロリダ産が終わってしまった気配で、どこのスーパーで見ても、やや皮が厚いカリフォルニア産や南アフリカ産に切り替わっているようです。残念です! でもまあ、まだしばらくは食べると思います、リンゴの味が良くなるまでは。

               ❦

英語が得意な方は、こんなこと先刻ご承知かもしれませんが、That's G ! なんていう言い方があるようです。この G は、ギャングスターのG。たとえば、なんだかボロモウケしたぜ、なんていう人に向って、That's G ! なんて言うそうです。

一昨日も話題にした Imposs の歌詞の中にも、この G が登場しています。そして彼は、まさに「G」のコマーシャルにも(声で)出演していました。これです。


そう、GはGでも、GATORADE ですね。日本でも見かけますが、どうでしょう、ポカリやアクエリアスのほうが馴染みかもしれません。

で、このCFでは、「ギャングスターのGだぜ」とは言っていませんが、それは言わなくても、み~んな分かる、という寸法のようです。なるほどね~

2009年6月26日金曜日

神聖ローマ帝国


というわけでこの頃は、モントリオール、ケベック、カナダ…… のことを勉強しているのですが、たとえば歴史。むかし世界史で受験したことが信じられないほどの忘却ぶりで、また1から勉強し直している感じです。

ヨーロッパ人がセント・ローレンス河口あたりに到着し、それからインディアンたちとのさまざまな交渉が始まり、徐々に大陸の内奥に、つまり五大湖のほうに進んで行き…… でやがて、イギリスVSフランスの植民地戦争が繰り返されるようになってゆくのですが、これがまあ、ヨーロッパでの両者の対戦と、きちんと(と言うのもヘンですが)対応してるんですね。

ウィリアム王戦争     (……名誉革命後)
アン女王戦争        ……スペイン継承戦争
ジョージ王戦争       ……オーストリア継承戦争
フレンチ・インディアン戦争……7年戦争

そしてたとえばウィリアム王戦争後の、レイスウェイク条約では、フランスは今のハイチを獲得(と言うのもヘンですが)し、イギリスはウィリアムⅢを認めさせ、神聖ローマ帝国はロレーヌを獲得する、というわけです。

ん? 神聖ローマ帝国? それって、隣の隣の研究室の、菊地先生の専門じゃ?(でごく最近、とてもシックな本を発表されました。図版も豊富です。←画像)

たいていのことは、結局、ちょっと遡ったりすると、み~んな関係が出てくるんですね。それにしても、受験時代の世界史の知識、何かのはずみに戻ってこないかなあ。(来ないし)

2009年6月25日木曜日

パコととんかつ


今日は、夕食をパコと二人で食べました。そう、スペイン語を母語とし、フランス語・英語・日本語をこなすモントリオールっ子のパコです。

パコには、モンレアルで2,3日付き合ってもらえることになっています。短い滞在期間なので、ジモティーがいてくれて、とても心強いです。しかも!

今日、パコとラップ・ケベコワ(ケベックのラップ)の話をしたのですが、嬉しいのは、彼がラップ・ファンであることです。やっぱりね、ただモンレアルの出身者というだけではなく、今のその街の空気が感じられる音楽が好きだっていうのは、わたしには嬉しいです。

(たとえば日本の現代小説は、あまり「現在」を映しださなくなっているように思えます。その、映し出さないことそのものが、逆に現代小説の特徴なんだ、という皮肉な(?)見方さえあります。じゃあ「現在はどこに? 事実に? 音楽に? アートに?)

今日話題にしたのは、先日ここでもご紹介した、Imposs です。この前とは違うヴィデオを挙げましょう。


Oh, oh lord
Oh, oh lord
Oh
On essaie juste de s'en sortir
Pour chaque geste qu'on pose on paie
On a des proches qui reposent en paix
Ils restent gravés dans nos mémoires
Vivent encore dans nos coeurs, si j'raconte leur histoire
C'est pour essayer d'donner une lueur d'espoir
À leurs amis et leurs familles qui aimeraient les revoir
C'est pour essayer d'aider notre communauté
Vive le Québec libre où on est comme menotté
                                               自由ケベック万歳 でもそこじゃあ、みんな手錠に繋がれてるも同然のありさま
                                               この「自由ケベック万歳」というのは、かつてカナダ訪問中のド・ゴールが演説し、カナダ政府のヒンシュクをかったセリフです。なぜヒンシュク? これはこの言葉が、政府の望まない「ケベック独立」を後押ししているからです。
                                               今やケベックN.1 ラッパーと言ってもいい Imposs。日本ではほとんど知られていませんが、ビッグになる匂いがすご~くします。

2009年6月23日火曜日

ドキュメンタリー


授業より 会議が長い 夏日かな というわけで、そんな一日でした。(でも、大事な会議ではあったんですんけどね。)

さて、最近同僚の管さんに借りて見たドキュメンタリーを紹介します。『蟻の兵隊』です。You Tube に、予告編がありました。


くわしくはこちらで。


わたしが学生だった頃は、ドキュメンタリーって、ほとんど馴染みがなかったのですが、この頃はいいのがあるんですね。(ほんの2、3日前、中国語の林さんと話していたら、彼女はこの映画の監督である池谷薫さんと、一緒に仕事をしたことがあることが判明しました。彼女が香港に住んでいた頃、通訳として呼ばれて、中国(のどこだっけ?)まで行ったそうです。どうやら、なかなかキビシイ監督のようでした。)

そういえば、今日ちょっとだけ時間があったので、授業中に『おいしいコーヒーの真実』のことも紹介しました。予告編、あります。


スタバには時々行くし、味も雰囲気も好きなんですが、「3円」というのはねえ…… わたしたちがスタバに行くことと、ここで語られていることは、単層的に繋がるわけではないのでしょう。けれど、間にいくつもの層を挟むことで、それらは繋がり得るようです。

まあとにかく、知らないことには始まらないので、こういうドキュメンタリーは作られる価値があると思います。(そうか、ドキュメンタリーばかり見るゼミっていうのも、悪くないかも!? うまくやれば、「東京詩」とは違う形で、「現在」を見せられるかもしれません。まずでも、わたしがもっと勉強しないと!)

2009年6月22日月曜日

気丈?


昨日は冬至でした、南半球は。これから春に向かうんですね。

さて、「韻を踏んでくる」という今週の「東京詩」のお題。まあ、期待したほどの面白さではなかったんですが、中ではこれが工夫があった、かな?

(学生の作品をもとに、ちょっと変形してあります。ちゃんとは覚えてないので!)

化学実験いつも戦場
こっちの式はホラ見ろ2乗
おいらの胸に巣食うは無常
そっちはよく見ろやっぱり5乗
だけどその時彼女が登場
ぐっと来るのさおいらの純情
素敵な笑顔の彼女は機情
歩く姿にぐぐっと恋情!

ちょっと楽しいですね! (ちなみに「機情」というのは、理工学部の「機械情報学科」の略称です。)

文系のわたしには、化学実験の場面がうまく想像できないのですが、多分、みんなで白衣を着てビーカー振ったりするアレなんでしょう。
明日は授業2つ&会議2つ。さ、どっちが時間かかるでしょう!?

2009年6月21日日曜日

ウィリーに会いたい・2


なんとなんと、いい子のブログを見ると、ちゃんと音付きのウィリーがアップされていました。ナイス・プレゼント、ありがとうございました!


で、よ~く見てみたんですが…… ない! わたしがあれほど聞いた歌がありません。どうやらあの歌は、日本盤のみのものだったようです、哀調を帯びたあの歌は!

それにしても、日々発見はあるのもですねえ。さ、では今週も張り切っていきましょう。ありがとうございました!

ウィリーに会いたい


東京は梅雨らしい雨降りです。今日は、仏検ですね? 今頃、みなさんがんばってるでしょう。Bon courage !

さて、では昨日に続いてアニメをご紹介しましょう。ディズニーです。


フランス語の歌詞はこちら。


彼女もまた、出発したいのですね。

          ❦

ディズニーものに思い入れはないし、色々ケチつけられないこともないのですが、ただ一篇、すご~く深く影響を受けた、というか、心に刻まれた、というか、そんな作品があります。それは短編、『くじらのウィリー』(The Whale who want to sing at the Met)です。

歌うクジラ発見! というところから物語は始まり、商魂たくましい人間たちが、そのクジラで一儲けしようと企んだところから、物語は動き出します。

そのクジラ、ウィリーが、果てしない海を前にして歌っていたあの歌、今でも歌えます。

誰も知らない 世界の果てで
涙浮かべて 悲しみ歌う
お日様の光 輝きあふれ
緑の陸地が 遠く呼ぶよ
ああ……
さみしい海だよ 氷ばかりだよ
いつかは叶うさ
僕の ああ 夢


彼の「夢」とは、大きな劇場で歌うこと。そしてそれは叶うのです。が……

小学生の時、レコード付きの絵本を買ってもらって、この歌を繰り返し聞いたのでした。(You Tube に画像があるのですが、音声は消されています。)考えてみたら、もう何十年も聞いてません!

2009年6月20日土曜日

Astro Le Petit Robot


土曜日ですね。先週 batayam が紹介してくれた記事を、ここでも転載させていただきましょう。歌えます!



Astro Le Petit Robot


Ce héros du futur
Qui nous fait vivre de vraies aventures
Toujours là
Quand il faut
C'est Astro le Petit Robot

Ce nouveau chevalier
Qui nous apprend à nous entraider
Toujours là
Quand il faut
C'est Astro le Petit Robot

Celui dont on est fier
D'être l'ami du bout de la Terre
Le formidable
L'incroyable
C'est Astro le Petit Robot
元気が出ます!

2009年6月19日金曜日

モントリオール


今日は金曜日。東京は雨が降らなくて、とりあえずよかったです。

さて、今日は6月19日ですが、約1ヶ月後、大学の定期試験が終わった直後、モントリオールに行く予定があります。なぜそんな慌ただしい時期にするかというと、以前ここにも登場したパコが、7月いっぱいモントリオールにいるので、どうせならジモティーである彼に案内してもらった方がいいと思ったからです。ハイチ系人地区、ユダヤ人地区、レバノン系人地区…… どれも、観光案内には載っていませんが、今回行きたいのはそういう地区です。

で、最近その予習を開始しました。今のところは、砂時計の1番細くなったところにモントリオールがあり、その上下にレバノンやルワンダやハイチやフランスやアメリカがあるような、敢えてそんなイメージを描いています。そうでもしないと、色んな方向にバラケテしまいそうだからです。ま、それもよさそうなんですけどね。

とまあ大げさなことを書きましたが、まだほとんど何も知りません。ただ本だけは、図書館やアマゾンからそこそこ集めてありますので、それを芋づる式に読んでいくつもりです。(「芋づる式」に繋がってくれれば、しめたもの。なかなかそうはいかないんですよね。)

ぼちぼちがんばります!

2009年6月18日木曜日

言葉はどこへ行った



今日は授業前、なんとなく Henri Salvador のCD を聞きながら雑用をこなしていたのですが、その中に、ああこれ先週の授業の内容と関係あるからちょうどいいかな、と思った曲がありました。Les amours qu'on délaisse (「捨てた恋」) です。

すご~くゆっくりの曲なんですが、歌詞の途中に、こんな行があります。

Où vont tous les "je t'aime"
Où vont tous les "je pars"

Où sont les vœux
Qu'on jetait aux étoiles


すべての「愛してる」はどこに行くの
すべての「さよなら」はどこに行くの

星にかけた
願いは(今)どこにあるの

無粋に「今」なんて付け足してしまいましたが…… ここでアンリが歌っていることって、なんていうか、とってもシンプルな疑問のような気がします。つまり、かつて何度も何度も囁き合った「愛してる」という言葉、あの言葉はたしかにあの時聞いたし、言いもした…… そしてあの時この世界にまちがいなく存在したあれらの言葉は、いったい今、どこにあるの? それともないの? あんなにはっきり存在していたのに。

子供の質問みたい。でも、ちょっといいですね。発せられた言葉って、ほんと、わたしたちの鼓膜を震わせたあと、どこへ行っちまうんでしょう……? Where have all the words gone ?

2009年6月17日水曜日

アルペジオーネ

大連に行った時、お土産らしいものはほとんど買わなかったのですが、最終日にちょっと寄った本屋&AV店で、何枚かCD を買いました。ああ、これ聞き逃したやつだ、と思ったものを。まあ、安かったしね。

で、そのうちの1 枚が、なんとまあ美しい響きで、ちょっとびっくり。それは、「シューベルト・フォー・トゥー」という、イョラン・セルシェルとギル・シャハムが組んだCD です。(画像)

アマゾンで、ちょっと試聴できます。(なが!)


特に、アルペジオーネ・ソナタ。この名曲は、今までにもロストロやマイスキーなど色々名演がありましたが、ヴァイオリン版は今回初めて聞きました。やっぱりいい曲は、楽器を換えてもいい演奏になることがあるんですねえ。アルペジオーネ・ソナタを作曲した頃のシューベルトは、たしかもう梅毒に苦しんでいたはず。美しいばかりじゃないのは、それと関係あるのでしょうか。(ちなみに「アルペジオーネ」というのは、チェロに似た楽器の名前だそうです。)

イョラン・セルシェルは、日本公演の様子がyou tube にありました。

わたしが1番好きなピアノ曲は、実はシューベルトのピアノ・ソナタ21番です。シューベルトの影って、ぐっと来ます。

2009年6月16日火曜日

「君」


今日の「東京詩」の発表は、建物としての「東京タワー」と、「東京」(ケツメイシ)でした。

「東京」のほうには、J-pop の世界では見慣れた風景が広がっています。主人公の男の子は、「夢」を抱いて上京します、「君」を故郷に残して。そして東京の生活の中で、「誘惑」におぼれ、もがきながら、それでも「今も」「ずっと」「君」を思い出しながらがんばってる、というわけです。ね、見慣れた感じですね?

で…… いかにもアリガチな、深く轍(わだち)のうがたれた物語ではあるんですが、細かく見ていくと、なんかヘン。つまり、この物語って、ほんとに「物語」、つまりフィクションにしか見えないんですね。となると……

今日学生の発表を聞きながら思ったのは、この曲の中に埋め込まれた(そして身動きしない)「君」とは、本物の女性というよりも、擬人化された「故郷」なのではないか、ということです。

先週、東京の開発は賛成する学生も、故郷だけはそのままでいて、みたいな心理が働いている、と書きましたが、このこととも辻褄が合うように思います。(だからといって、なぜそう思うのか、は分からないままですが。)

でも、もし本当にこの曲が「擬人化」によるものなら、ケツメイシはやはりプロだということになるのでしょうか? そう、もう少し轍から外れていれば、もっとよかったとは思いますが。

そしてケツメイシは、積極的にライムを響かせようとしていて、部分的には成功しているようにも思いました。「孤独」と「(思いが)届く」とか、「あぶれてる」と「(思い)溢れてる」とか。

で今週のお題は、「ライム」のある詩、ということにしてみました。カッコイイやつ、SVP !

2009年6月14日日曜日

METRO CADET


わたしの若い若い友の中村さんは、この4月から、マルチニックに留学しています。彼の、カリブの風が感じられるブログは注目です。


わたしもこれを読んで、少しずつ勉強しています。11日のブログに登場するコンフィアン氏、実は先日、彼の作ったクレオール語の辞書を注文したばかり。(高いの!)その時も、中村さんの助言を仰いだのでした。これからの滞在で、い~~っぱい仕込んできてくれるでしょう。楽しみです!

               ❦

さて、今日DVDで、『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』という映画を見ました。舞台は1960年代のパリ。16歳のユダヤ人少年と、トルコ人の老人(彼がイブラヒムです。)の交流を中心に描かれています。


パリの、たとえばモンマルトルの丘の向こう側などは、いわゆる「パリ」とは異質な空間です。「フランス映画ゼミ」なら、やはりこういうパリも見せた方がいいかな、と考えているところです。で……

この映画の中心となる場所は、「ブルー通り」と呼ばれていたのですが、上に挙げたサイトで見てみると、これってメトロのカデ駅の近くでした。

カデ駅! 実はこの駅、ある別の映画でも、とても重要な場所として登場していました。その映画とは、『サンドイッチの年』です。この映画の主人公ヴィクトール・ラヴィンスキーも、やはりユダヤ人でした。そう、カデ駅の近くには、シナゴーグがいくつかあるのです。(どちらの作品の場合も、シナゴーグ自体は登場していないのですが。)


『サンドイッチの年』は、きちんとできたいい映画だと思います。起承転結がはっきりしていて、伏線もきっちり張られ、物語の進行に従って登場人物も増えてゆき…… 考えてみたら、2作品とも、ユダヤ人少年の「成長物語」という側面が強くあります。これは偶然なんでしょうか?

ゼミで『サンドイッチの年』を見せることも考えたのですが、いかんせん1回の授業に収まりません。2回使うのものなあ…… で、1回で収まる『イブラヒム』が候補として浮上しているわけです。

やっぱり、(これは「東京詩」も同じことなのですが)半期は短いですねえ。1年あれば、もっといろんなことができるんですが。まあ、できるかぎり詰め込みましょう。

ではみなさん、梅雨のただ中、体調に気を付けて、今週もがんばりましょう!

2009年6月13日土曜日

楽しい講義


というわけで今日は、高校生との出会い♥ の日でした。(と思わず♥ を付けてしまいましたが、深読みしないように!)

で、その高校生たちの可愛いこと! わたしはてっきり高三だと思っていたのですが、行ってみるとなんと高一。てことは、3か月前は中学生。わか!

男女は半々くらいでしたが、県立高校なので、まあ当然なんでしょう。最前列に座っていた男の子とちょっと話したのですが、彼が言うには、今歴史の授業でフランスが登場しているので、ちょうど興味が湧いたとのことでした。

80人と聞いていましたが、たしかちょうどそれくらい。でも、後ろの方の子たちとも目が合うことがあり、寝てる子はほとんどいませんでした、教室は暑かったのですが。

内容は…… やはりまず「あなたのフランス度チェック」から。これにだいぶ時間を使って、それから「決めセリフ」、「シェリー」と続き、終わってみれば105分。時間延長しても、楽しそうに聞いてくれて、なぜか拍手までいただき、ありがたいことでした。

今日出会った80人のうち、何人かがフランス語に興味を持ち、そこから世界を広げてくれれば嬉しいなあと思います。今日はもちろん、フランスの話もしましたが、モントリオールや、ハイチや、レバノンの話も少しはしました。クロワッサン関連で、M.アントワネットや、モーツァルトの話、そしてフランス革命ののことも。なにか一つでも、ヒットしていますように!

生田高校のみなさん、お疲れ様でした。またお目に(お耳に?)かかりましょう。ガンバレ、ワカゾー!

2009年6月12日金曜日

記念日


今日は6月12日。となりのとなりの研究室の、ミスター・ハプスブルグ先生の誕生日でした。おめでとうございます! お嬢さまたちから i-pod をプレゼントされたそうで、嬉しそうでした。週末には、お嬢さまがCD などからi-pod に落としてくれるそうです。いいですねえ ♪ 

さて、今週の詩の宿題は、「リアル6月10日」。どうしてこんなお題にしたのかというと…… 

明治後期から読み始めた「東京詩」も、そろそろ戦後に入ります。で、やはりエポック・メイキングな日付と言えば「8月15日」。及川均はその日、東京駅で玉音放送を聞いたことを書き、それから30年ほどたったころ、俊太郎は「八・一五」という詩を書いています。で、この授業でも、なにか記念日(?)的な日付を決めようと思ったわけです。

(それからもう一つ、先日紹介した『希望の一日』のマネでもあります。)

でやってみたら、これがたまたまサッカーの日本代表戦があった日らしく、その試合のことがそこここに顔を出し、全体として見ると、ちょっと面白いことになりました。

ある学生は中間試験の後、バイトを経て食事中にサッカーを見、別の学生は実際に観戦に行き、また別の学生はどうやらスポーツ・ニュースか何かでこの試合を見、体調が悪くて授業中ぼんやりしている女子学生がいるかと思えば、関数電卓にハマッテ喜々として計算を繰り返す女子学生もいる…… そしてもう一人、たまたまその日に訃報を受け取る学生もいる……

ほんの思いつきでやったのですが、思いのほかドラマチックな厚みが出ました。来週の授業で、コピーしてみんなで読んでみます。

ああ、でも今唐突に思いましたが、これって「現在」なんでしょうか? 「現在」をどう掴むのか、それには何を拠り所にしたらいいのか、「現在」は多層的なのか、だとすればその厚みはどれほどなのか? もちろん、理工学部の総合文化ゼミに出席している20人の「現在」は、世界の「現在」と置き換えられるはずもありませんが、なにかね、やはりそこにはある種の「層」になった「現在」が感じられるのでした。

で明日は、さらに若い高校生の「現在」です! どうなるでしょう?

2009年6月10日水曜日

高校生に


今色々な大学では、高校大学連携プログラムというものがあるようです。勤務先の明治大学理工学部でも、毎週土曜日、10週程度、高校生を対象としたさまざまな授業が開講されます。で、今週末は、わたしの当番なんです。

まあ、理工学部だから、「ロボットなんとか」とか「電気回路かんとか」とか「人工¶§Γα」とかに人気が集まり、「フランス語入門」なんて、もしかしたらゼロ? なんて思ってましたが、なんと82人も応募があったそうで、これはちょっと準備がいる人数になっちまいました!

といっても、高校生だし、1回きりだし…… ということで、結局、まあ簡単な挨拶かなんかから始めて、いくつか「決めセリフ」もやって、最後は「シェリーに口づけ」を歌って締める、という風に考えています。ああ、あとふだんの授業でも使う「あなたのフランス度チェック」もやる予定です。

でもどうなんでしょう、最初になにか「のうがき」を言った方がいいんでしょうか? やっぱりそうでしょうねえ。でも、これはいいとこ5分くらいにしないと、飽きちゃうでしょう。飽きてないようなら、その時は延長します!

でも、高校生に教えるのって、ほんとに久しぶり。大学で非常勤で教え始めた頃は、あまり仕事がなくて、塾や予備校で英語を教えたりしたこともあります。というか、かなり長く教えました。もちろん、そういうパターンはかなりベタで、もうたいていみんな、最初はそんな感じです。

最初の頃は、教える、というほどのことは全然できなくて、今考えるとほんとに下手な先生でした。(当時の生徒さん、すみませんでした!)塾や予備校の先生がたは、教え方の工夫に余念がありません。彼らの姿勢には、学ぶところが大でした。

そういえば、ふと思いだしました。あれは卒業間近の小学校6年生を対象とした、英語の集中講座でのこと。わたしたち講師のための研修があったのですが、その時言われました、中一の定期試験のことなんか考えなくていいですから、3年後、5年後に大きく成長できるような授業をしてください、と。

どうなんでしょう、ほんの少しでも、彼らの役に立ったのでしょうか……? (たぶん立ってないな。)

2009年6月9日火曜日

破壊



今日の「東京詩」ゼミ、発表はMr.Children (「東京」)と、加藤ミリヤ(「TOKYO STAR)」でした。

ミス・チルのほうには、こんな一節が;

思い出がいっぱい詰まった景色だって また
破壊されるから 出来るだけ執着しないようにしてる

「破壊」という語が、強いですね。それは実際には、「スクラップ&ビルド」のことでしょうが、ここでは「破壊」のほうだけが注目されています。で、20人中7人いる、建築学科の学生に訊いてみました、君は「破壊」についてどう思うか? 自分が彼(女)と初デートした公園が、高層ビルに生まれ変わり、もうその公園の正確な場所さえ分からない、それでいいのかと?

う~ん、と迷った学生もいましたが、やはり多くは、それはもう破壊しかないんだ、と答えました。「やはり」というのは、そこを否定すると、建築の可能性がかなり制限される気がするからです。

以前も書きましtが、建築というのは、都市の貌を決める重要な一部で、しかもそれは実用物であり、ある耐用年数の中でしか存在し得ない、かなりはかないものなんですね。特に日本では。
その前提の中で、「破壊」が必然的にもたらす痛みを忘れずに、建築するならして欲しいと思いました。

一つ、ややエゴ? という感じがするのは、東京は「破壊」するけど、たとえば故郷静岡はいつまでも(!)今のままでいて欲しい、的な感想です。これって、建築にとどまらないんですね。オレはこれから東京に行き、都会のルールに染まっちまうけど、故郷に残るみんなは、どうか変わらないでいて、みたいな。これって、ちょっと違和感感じますね。でも、こういう感情はしばしば歌われ、それに共感する学生も少なくない。う~ん、どういう心理なんでしょう?

2009年6月8日月曜日

堀江敏幸写真展


年賀状の宛先は、今はほとんど印刷ですね。かく言うわたしも、印刷してもらっています、ワープロに!

そうなんです、もう随分前に、ワープロの住所録に知り合いの住所を入力し、それを今だに使っているのです。毎年毎年、今年こそはPCに入力しよう、と思いつつ。

でもなぜ、ワープロじゃまずいのか。まあ、まずいというわけじゃないんですが、フォントが少ないんですね。いいと思うフォントはまったくない。でも、ああ、また時間ないし……みたいなことで、結局、一年に一日、ワープロが通電される日が巡ってくるのです。

とまあここまでが前フリ。

今年のものも含めてず~っと、万年筆で名前を書いてくださる方が何人かいらっしゃいます。堀江敏幸さんも、その一人。だから、先日いただいた葉書も、宛名を見ただけで誰からかわかりました。でその内容はというと……

☆堀江敏幸写真展   http://www.moriokashoten.com/?pid=13491694

おお、堀江さんが写真家になっている! 同僚の管さんはすでにプロだし。才能のある人たちは、写真に向かうのでしょうか? でも写真家って、ちょっといいですよね。切り取る、っていうのは、いいですよね。

そういえば、写真批評の倉石さんのところには、今年、写真家希望の学生がいます。彼女も写真展開くのでした。がんばれ!

ただ残念なのは、堀江さんのトーク・イベント、すでに満員で予約できませんでした(涙)。堀江さん、人気あるんですねえ。さすが!

2009年6月7日日曜日

希望の一日


一か月ほど前、たまたま新宿の高島屋の横を通ったとき、あの木製のテラスに延々と、一つのテーマによる写真が並んでいました。その名は、「ディス・デイ 希望の一日」。

2009年1月20日、合衆国ではついにオバマ大統領が誕生しましたが、その日、世界では何が起きていたのか、それがこの企画のテーマです。世界中のさまざまな場所で、実にさまざまなことが起きていました。まさに、世界、という感じで。

で、この写真展が、同名の本になったようです。(画像) わたしはそもそも、こういう「同時主義」みたいなのは大好きなので、この本も好きです。

希望の一日、とは言いますが、もちろん、世界は一日では変わらない。これがね、マイナス方向なら変わることもあるんでしょうけど、プラスの方には、なかなかね。

たとえば明治維新。鎖国を解いた翌日から、みんな一斉に洋服を着出したか? そんなことはありえないですね。だから変化は、一日で起きるわけじゃないけれど……

わたしはいい写真集だと思いました。

              ❦

さてさて、毎度うるさい「大連旅行記」、どうやらデキタ気がします。75枚というのも、まあちょうどいいかも。50枚じゃ言い足りないし、100枚になると読者が飽きちゃうかもだし。とりあえず、ちょっと寝かせてから、推敲することにします。

そういえば、明日は、レナさんと打ち合わせをします。今、レナさんと一緒にやる仕事が2つあります。一つは、か~な~り大変な大仕事。もう一つは、今もう7割がた終わっています。明日は、あとの方のまとめです。できたら、またご報告しますね。

気候のせいか、わたしの周りにも、体調を崩している人が少なくありません。みなさんも、どうぞお気をつけて。とにかく今週も、はりきってまいりましょう!

2009年6月6日土曜日

パッチワーク


昨日のBEP(ベップ)、狭苦しいところで歌わされて、ちょっと可愛そうでしたが、テレビで見ると親近感が湧くのは事実ですね。(それにしても、Will I Am の髪型、まだ見慣れません。あのドレッド・ロック風のやつに慣れていたので。)なんなら、ファーギーの新作も聞きたいです。

さて、東京詩ゼミ、今週の宿題は「言葉」でした。サンプルは、山之口獏。で……

実は先週桑田佳佑(「東京」)とYUI(「TOKYO」)、今週は福山雅治(「東京にもあったんだ」)と東京事変(「群青日和」)、についての学生の発表がありました。このうちサザンと福山の歌については、わざと強めに批判しました。(学生たちには、批判の練習でもあるからいちいち傷つかないでと、あらかじめ言ってあります。)

批判の内容は単純で、ようは言葉が「どこかで聞いたような」もののパッチワークに過ぎないということ、そしてもう一つ、男の側の自己惑溺が感じられるということ、この2点です。

この2曲に共通しているのは、別れた彼女の幸せさえ願っている(悲しい/大物の)オレ様、というところ。うまい具合に、4人いる女子学生が、(特に桑田の曲には)口をそろえて「キモイ」「ヤダ」「カンベン」を連発したので、ちょっといいかも、なんて感じで聴いていた男子学生には、ショックだったかもしれません。いいことです。

YUIという歌手のことはよく知らないのですが、まだ若くて、自分の気持ちと、単なる「イメージ」がまだ区別できていない感じ。でも、自分の言葉を求めている印象はありました。

そしてこの4人の中では、やはり椎名林檎の言語センスは飛び抜けています。発表した学生は、難しい、を連発していましたが、それほど難解ではないと思いました。いわゆる純粋詩に近い感じがしました。

突き刺す十二月と伊勢丹の息が合わさる衝突地点

なんて、ちょっといいですね。

で、学生のみなさんに、そういうつもりで、つまり、パッチワークではなく、自分の言葉を探すように、といったのですが…… そのせいかどうか、今週は作品に力が籠っているように思います。その調子で!

(まあ本当は、その「自分の言葉」自体、ある種のパッチワークなわけですが、それはおいおい……)

2009年6月4日木曜日

明日のMステです


なんだか音楽の話題が多いこの頃ですが、出ましたね、BEP(ブラック・アイド・ピーズ)待望の新作、「The E.N.D.」。(画像) 実は火曜に買って、今聴いているところです。

そのBEP、今来日中で、なんと、明日のミュージック・ステーション(テレビ朝日系)に出演するそうです。(明後日夜遅くの、NHKの音楽番組にも。)ポップ・ミュージックの世界最先端の表情が、垣間見られるでしょう。楽しみです。

ついでに、Will I Am がマイケルのマネをしているビデオがあります。フランス語字幕付きです。


色々やってくれる人ですねえ。

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さて、「大連旅行記」ですが、実は火曜日の時点で65枚ほどになっていました。しかし! たまたまちょっと見てもらった波戸岡さんに、思いっきりダメだしを喰らってしまいました。しかもそれが、説得力があるんですねえ。言ってることがよく分かってしまうのでした。で……

昨日一日考えて、波戸岡案的「態度」を十分取り込み、今日、今まで書いたものを直してみました。その結果、65枚が48枚ほどに。ああ、ちょうどいいかも。(波戸岡さんなら、まだ長いと言うかもしれませんが。)で、そこから新たに書き継いで、いままた55枚ほどまできました。少しはよくなった、というか、力がこもったと思います。いいですねえ、ダメだししてくれる仲間がいるっていうのは!

とりあえずこの方向でもう少し進んで、またダメだしが出たら…… また考えます!

2009年6月3日水曜日

デジ・カメ


大連に行く時に使ったカメラ、リコーのGRでは? というご意見がありました。惜しい! GX2000のほうでした。

コンパクト・デジ・カメを買うにあたって、同僚の写真評論家・倉石さんにお伺いを立てたところ、まあGRかGXでしょう、とのご宣託。値段はあまり変わりません。(34000円くらい。)ただGRはズームがなく、GXはズームありです。

プロはフツー、ズーム付きは使わないのだそうです。(げんに、プロ写真家デビューを果たしている管さんは、GRです。)でも、ずぶの素人であるわたしの場合、ズームもあるほうが向いているようでした。

このGX、簡単な設定で、カラーと白黒を(ボタン一つで)切り替えられるようにできます。これがなかなか楽しいです。

今は昔、高校生の頃、一時期「カメラ小僧」をやったことがありました。撮影会なんかも、何度か行きました。シャッター押せばいいんだから、オレにもできるかも! と思ったのですが、そうじゃないんですね、これが。で、わたしはすぐに、写真家としての人生であり得たかもしれないものを諦めたわけです。(←『星の王子様』風。)

よくわかりませんけど、このGX、わたしはいいカメラである気がします。(大連の写真は、すべてこれで撮りました。)もしも買い替えをなさる場合は、候補に加えてもいいかもしれません。(オソロにしましょう!?)

2009年6月2日火曜日

ディスカッション


今日はいい天気で、気持のいい東京でした。昼飯には、総勢4人でラーメン屋まででかけ、午後会議のないわたしは肉ニラ定食、会議のある方たちはそれなりに、召し上がっていました。学食も嫌いじゃないけど、ここのラーメン屋けっこううまい! こんな店が、自宅の近くにもあったらなあ。

で、今日のフランス映画ゼミは、映画観賞をお休みして、「ディスカッション・デー」といたしました。小さめの部屋に丸く座って、おお、ゼミらしい! 結果的には、みんなわりと活発に意見を言ってくれて、やってよかったと思いました。

いくつか話題になったのですが…… たとえば、『アンジェラ』が白黒で撮影されていることの効果、は一番意見が多かったかな? 

はっきり、カラーにしたほうが良かった、という人が、二人いて、彼らはやはり「色」が見たいのだ、と思っているようでした。

面白いのは、中に一人だけ、「白黒だと、自分の好きな色に見える」という学生がいたことです。わたしなどは、白黒は白黒であり、がんばればなんとか色も想像できますが、フツーにしているのではまあムリ。ところが彼女は、『アンジェラ』って白黒でしたっけ? なんて言い出す始末。どうやら、自分なりの「カラー」で見ていたようです。これは驚き。もしかして特殊な才能かも!?

まあ一般的に言って、白黒にすれば、物の形態に注目が集まることになるでしょう。色が付けば、それはもちろん色にも注意がいくわけですから、その分形態への意識は下がるでしょう。

ただ、白黒の世界は、2分法の世界、というわけではないでしょう。先日の講演会でも、藤部さんが強調していたとおり、白と黒の間には、無限の諧調が、グラデーションがあります。そこをこそ見て欲しいと、作り手たちは思っているようでした。

でもまあ、みんなで同じ映画を見ておいて、それについて感想をぶつけ合うってのは、できそうでできない経験でしょう。わたしも楽しかったです!

2009年6月1日月曜日

Imposs


今は午後3時半。大学の研究室にいて、明日のゼミの準備をしています。

で、今日のBGMは、マーケット・プレイスから到着したばかりのCD、Mon poing d'vue です。

このつづり、オヤと思われましたか? そう、「わたしの視点」の場合なら、poing じゃなくて point ですね、発音は同じですが。で、poing は拳固(げんこ)、そうです、ラッパーです。(やっぱな)

モントリオール出身のグループ、Muzion のことは、以前紹介しましたが、その中の一人が、ソロ・アルバムを出しました。彼の名は Imposs。(あとにーible が省略されています。)

これねえ、けっこういいです。たとえば、分かりやすいメッセージのこの曲はどうでしょう。


「違い万歳!」、ですね。いいと思います! ほかにも、ワイクリフ・ジョンの曲で、あのウィル・アイ・アムと一緒にフィーチャーされている曲も You Tube で見られます。BEPが好きで、そのままWill I Am が好きになったわたしの場合、こんなところで出会って不思議な感じ。

というわけで、明日の準備をしないと! では、よい午後を!