2009年9月3日木曜日

ZERO


なんだか、めっきり涼しい東京です。このまま秋になってしまうのでしょうか?

今日は夕方、その涼しさに誘われてバッティング・センター(以下BC)へ。このBC、なんというか、な~んにもない通り沿いに、ポツンとあるのですが、なぜかそれなりに人がいて、秘かな社交場の雰囲気です。

たとえば今日は、2人組の小学生が2組、ニッカボッカ姿の若いお兄さんが2人、明らかに体育会系の男子大学生が2人、ちょっと女性的なファッションの男子大学生が1人、やはり大学生らしい、今風のファッションのカップル1組、そしてさびしげなオジサン1人(アタシだよ!)、というわけでした。

打ち終わった小学生が、ファンタを飲みながら休憩しているのを見ていると、これはどうしても、子供時代の記憶がよみがえります。月に1回程度、わたしは父親と、当時住んでいた大田区池上から、隣駅の蓮沼駅前にあるBCまで、ぶらぶら歩いたものでした。

あの頃は1ゲーム100円。ただし1000円出すと12回できるので、たいてはこれで、6回ずつ打席に入りました。そして…… 終了後の楽しみはファンタ・グレープ。瓶入りのもので、販売機の正面に取り付けられた栓抜きで王冠を弾き飛ばすのですが、これがなかなかデリケート。下手をすると少しこぼしたり、ひどい時は汚れた手がさらに紫に染まったりします。そして手の甲で賑やかに泡立つ炭酸! だからこの時も、バットを握るときとはちがった緊張感がみなぎります……

「これ、始めて飲んだよ」
「なに?」
「ファンタ・ゼロ・サイダー」
「あ、オレ、この前飲んだよ」

オジサンにも一口、とは、言いませんでした!