Je suis Africain à Paris !
http://www.youtube.com/watch?v=ATtFpc7N-js
コート・ディヴワール出身のTiken Jah Fakoly(ティケン・ジャー・ファコリー)。彼は故国を追放され、マリへ、そしてフランスへ渡りました。それで、この歌ですね……
◇
いよいよ11月も終わりですね。今年もラスト・スパートです!
2009年11月29日日曜日
ワークショップ!
◆東京文化発信プロジェクトにおける「学生とアーティストによるアート交流プログラム」
WHAT AM I DOING HERE ?
主催:東京都、東京文化発信プロジェクト室(東京都歴史文化財団)、明治大学
企画:明治大学大学院 新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系
管啓次郎研究室
日程:平成21年12月~平成22年2月
第1回:土地をめぐる言葉 12月20日(日)
ワークショップ:「東京を書く」
清岡智比古+管啓次郎 13:00~17:00(定員15名)
トーク :「東京詩」
清岡智比古+管啓次郎 18:00~20:00(定員30)
言葉で土地をどのように語ることができるのか?
例えば「東京」について書いてみる。
詩はどんなふうに東京を書いているのだろう。
※ワークショップでは、実際に都内を移動するため交通費が必要です。公共交通を使う予定です。500円ほどご用意ください。
■申し込み方法
どなたでも無料でご参加いただけます。
ワークショップとトークは、それぞれ単独でお申し込みいただけます。もちろん両方のお申し込みも歓迎です。
参加を希望するワークショップ名・トーク名、お名前(フリガナ)、年齢、性別、連絡先(電話、住所、メールアドレス)をお書き添えのうえ、下記の申し込み先までお送りください。
※メール・FAXの場合は、件名等に「WHAT AM I DOING HERE?」参加申し込みであることを明記してください。
※FAXの場合は、それぞれの実施日の1週間前までにお申し込みください。
※申し込み多数の場合には先着順とさせていただきます。
■申し込み先
明治大学大学院 理工学研究科 新領域創造専攻DC系修士2年 宇野澤宛
メール:ce87403@isc.meiji.ac.jp
電話:090-3426-7527
FAX:044-934-7908 (明治大学理工学部総合文化資料室気付)
(FAXの場合は、それぞれの実施日の1週間前までにお申し込みください)
ご近所お誘い合わせのうえ!
2009年11月27日金曜日
ワールド映画
それにしても、講談社のビルは立派! 26階建てで、わたしたちは3階の喫茶部で話したのですが、ここもゆったりしていて、豪華というんじゃないけれどいい感じ。そこここで、ゲラやらマンガの下書き(?)やらを開いて、話し合いが行われています。制作の前線なんですねえ。
そして今日の午後は、研究室で来年度のシラバスを書きました。今やっている「フランス映画ゼミ」は今年度で終わらせて、来年度はその延長である「ワールド映画ゼミ」を新装オープンさせる予定です。
ここでもご紹介した「シリアの花嫁」や「キャラメル」、そして「イブラヒムとコーランの花々」などを中心に、比較的時事性(というか現代性というか世界性というか)が感じられる作品を見ていこうと思っています。わたしももちろんベンキョーします!
といっても、一応どこかでフランスを意識しながら、ということはあります。世界の色々な映画をムヤミに見ても、それはそれで面白いと思うのですが、半期で少しまとまりを出そうとすると、やはりどこかに仮にカメラを据えるほうがいい気がするからです。前にも書きましたが、たとえば「シリアの花嫁」なら、国境地帯で働く国連の女性事務員がフランス人なわけですが、彼女の来歴を少し想像してみる、とか……
どうなることやら!(でも楽しみです!)
2009年11月25日水曜日
書評
今日はいいことがありました。
午後左右社から、22日(日)の東京新聞に『東京詩』の書評が掲載された、という連絡がありました。書いてくださったのは、詩人・俳人の八木忠栄氏。
そこであわてて近所の新聞屋さんに問い合わせて、3軒目でやっと、「あと1 部だけ」22日の新聞が残っている店が見つかりました。で、走っていって(←比喩ですね)見てみると、おお、写真はカラーだし、書評の内容もわたしにとって嬉しいものです。
で、ためしにネットでも探してみると…… ありました! これです。
http://www.tokyo-np.co.jp/book/shohyo/shohyo2009112201.html
ありがたいですねえ。そしてこの本をきっかけに、少しでも詩のファンが増えると嬉しいんですが。
では最後に、わたしの好きな八木さんの句です。
崩れゆくああ東京の雪だるま
ここにもまた、東京があります。
2009年11月23日月曜日
収録(久しぶり!)
今日の収録は、ある企画物の中心となるスキット全編です。(来春には、お披露目できる予定です。)出演者は5人(男性3人、女性2人)で、夏に『フラ語入門』のCD収録をお願いしたシルヴァンさんもいます。
収録する量はかなり多いのですが、現場には、録音の技術さん以外にも、フランス語が堪能な編集担当の女性が一人、原稿とにらめっこしていてくれる優秀なスタッフが3人、そしてもちろん我らがレナさんも目を(耳を?)光らせているので、まあわたしとしては、ほとんど観客の気分です!
レナさんは、「そこはね、まじめで、冷静で、ちょっと母性的な感じで!」とか、「好きなんだけど悟られたくない感じで!」とか、難しい注文を連発していましたが、みんながんばって応えてくれるのでした。
中で、意外な発見がありました。指示通り「ナンパ」風に演じただけなのに、Toi, t'es pervers ! (おまえ、イヤらしいぞ!)と言われてしまった男性は、すぐさま、Moi, pervers ! と返していたのですが……
これ、どうやら、「おれ、ターザン、おまえ、ジェーン」 Moi, Tarzan, toi Jane を踏まえているらしいのです。全然気が付きませんでした! フランス流ギャグ、むず!?
もうひとつ、ちょっと嬉しかったことは、昼ごはんのお弁当中に起こりました。出演者の先生たちは、みんな大学やら日仏やらの先生たちなので、自然な流れで、どんなフランス語の授業をしているのか、という話題になり、ある先生が「音楽や、映画を使って」と答えたのです。でそこから、話題は「好きなミュージシャン」に移り、みなさんいろいろ(ロック系が多かったのですが)挙げた後、わたしも尋ねられたので、迷わず答えました、最近のお気に入りは、Bisso na bisso です! と。
するとみんな、それだれ? な感じだったんですが、ひとりシルヴァンさんだけは、ああ、いいですよね! と言ってくれたのでした。わたしは初めて、誰かと Bisso na bisso の話ができました!
(そうです、実は3週間ほど前(11月2日)に、ここで彼らをご紹介したのですが、そのあとも、わたしは彼らの2枚のアルバムを、繰り返し聴いているのでした。好きになってます!)
で、予定より2時間も早く、14時過ぎに収録を終えると、今度は場所を移動して写真撮影です。
スタジオは、まあなんというか、天井の高い物置といった風情で、壁際には、使用済みの小道具大道具が放置されています。でも、カメラマンのおじさまは楽しい人で、撮られる人をうまく乗せてくれます。う~ん、プロなのね…… で、撮影が終了すると、出演者のみなさんとはお別れです。Merci !
その後、また場所を移して、今度は各部署のスタッフたちと打ち合わせです。さっきも書きましたが、みんな優秀なので、こうなるとつい色々任せてしまう今日この頃…… 以前は、すごく細かいところまで神経を使っていた時期もありますが、この頃はむしろ、この人に任せれば大丈夫、と思った時には、もうほんとにその人に任せてしまいます。そのほうが、いい気がするんです、なんとなく……(いや、さぼってるだけじゃありません!)
というわけで、仕事をしたような、ただ見てただけのような、ビミョーな(でもとても楽しい)1日でした。
さて、また明日からも、ひきつづき張り切りましょうね!
2009年11月22日日曜日
新・神の手 続
先日のアンリの「神の手」、予想以上に盛り上がってる(?)というか、ここまでやるか! というです。「神の手」ゲームもあります。ま、ばかばかしいですけど!(ついやっちゃったわけですね)
http://fr.sports.yahoo.com/football/blog/footito/article/3317/
2009年11月21日土曜日
Vous êtes invités ! (You are invited ! )
去年に引き続き、今年もわたしは「雑用係」として参加しました。前回の「雑用」は受付業務でしたが、今年は誘導。つまり、通路の途中に立って、こちらです! なんて声を張り上げるわけです。そんなの楽そう? そうです、楽です! ただ、日陰の吹きっさらしなので、さむ!
ま、そんなことは置いといて……
みなさん、特に『東京詩』に少しでも興味を持ってくださったみなさん、ちゃんと12月20日は開けて頂いていますか? 詳細は今詰めているところですが、とにかくその日、お茶の水で、「東京詩」関連のワークショップを開催するのは決定していますので、ぜひお気軽にご参加ください! 前にも書いたとおり、もし参加してくださるなら、je vous invite、 無料です!
それからついでにもうひとつ。
鬼が笑う来年の2月4日、池袋ジュンク堂にて、やはり『東京詩』関連のトーク・イベントが開かれる予定です。 ゲストには詩人が2人。清水哲男さんと木坂涼さんです。おお、これは緊張します! まあ形としては、素晴らしい2人の詩人に、わたしが色々質問させてもらうことになるでしょう。何を教えてもらうか、今から楽しみです!(こちらは有料だと思いますが、コーヒー代+α くらいのはずです。)
でも…… とりあえずちゃんと仕事して、年を越さないと!
2009年11月19日木曜日
新・神の手
で、サッカーです。苦しんでいたフランス・チーム、やっとWカップ出場を決めたようです。でも、このアンリのパスって……
http://www.youtube.com/watch?v=4KIqwTNm8ZA
そうなんです、いくつかフランスの記事を読んでいたら、たとえばこんな一節;
Et c'est presque un miracle, puisqu'il a fallu la main de Dieu, qui s'appelait Thierry Henry, pour que les tricolores égalisent au bout de la nuit.
要は、結果としてフランスが勝つためには、アンリの「神の手」が必要だった、と書かれていて、単なる比喩かと思っていたんですが…… こんなことだったんですね。
かつてはマラドーナの「神の手」が有名でしたが、きっとこのアンリのプレーも、「新・神の手」として、フランスでは記憶されることになるのでしょう。
ちなみに、あのドログバ率いるコート・ディヴワールも、Wカップにやってきます。ドログバ、どんなゴールを決めてくれるんでしょうか?
*画像は Henry (右)と、ゴールを決めた Gallas。
2009年11月17日火曜日
若者よ!
今日は寒くなるという天気予報だったので、思わず厚着をして行きました。で、ちょうどよかったです。
「フランス映画ゼミ」では、今日は映画をお休みして、みんなで感想を言い合う日にしました。まあ、こちらの意図に合わせてという部分もあるでしょうが、「自分と違う感想を聞けて、見方が広がった」と言ってくれる学生も多く、やはり見っぱなしよりはベター、かな?
中に、「世界」という言葉を、かなり本気で発する学生がいて…… もちろん、個人が「世界」を理解するなんてことはできない、というか、何ができれば「世界」を理解したことになるのかさえ分かりませんが、それでも、一所懸命に「世界」という言葉を絞り出す姿には、ちょっと打たれるものがあります。
吉本さん風に言えば、それは「世界意識」というものの萌芽なのかもしれません。人類史的に見れば、植民地主義という悪夢を通して世界の版図が認識されていく過程で、こうした意識は醸成されていったのでしょう。そして個人のレベルで言えば、今彼は、そうした意識に開かれようとしているのでしょう。
だからゼミでは、たとえば映画「憎しみ」を、歴史意識を通して見ること、つまり、圧縮された時間が流れ込む<現在>としての作品に向き合うこと、などの話になりました。(おお、こうして書くと、なんだか真面目にゼミやってるみたいでしょ!?)それはまあ、当たり前のことだけど、やはり18, 19 歳の時に、ちょっと考えてもいいことだと思います。
少しでもお役に立てたらいいんですけどねえ。
2009年11月15日日曜日
こんなインタヴュー
さて今日は、たぶん今頃台湾から帰国したはずの、管さんのインタヴュー記事のご紹介です。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/doyou/CK2009111402000213.html
なるほどねえ。で、管さん本人のプチ訂正がこれです。
◇
ぼくが「クレオル文学」という呼び名を使うのはクレオル語で書かれているか、会話の大きな部分がクレオル語になっているものだけ。英語圏のウォルコット、キンケイドはもちろん、フランス語圏のコンデやグリッサンも「クレオル文学」と呼んだことはない。「カリブ海文学」ないしは「アンティーユ文学」。
アメリカに最初に留学したのは、20年前ではなくほとんど30年前。
『ホノルル、ブラジル』と『本は読めないものだから心配するな』はまったく内容も性格もちがう本で、後者はいわば『コヨーテ読書2』としての意味をもっている(これだけ、ちょっと強調)。
◇
インタヴューを受けたとは聞いていましたが、こんな形でみんなで読めるのはいいですね。
さて、11月も半ばですが、なんだか仕事がたまっていきます。がんばりましょう!(オー!)
2009年11月14日土曜日
AFRICA
http://www.syabi.com/details/sarugado.html
会場はやや狭かったんですが、迫力ある、というか、考えさせられる、というか、美しい、というか、すべてアフリカ関連の写真で構成されています。
サルガドは、キャリアの途中から写真家になった人で、たとえばルワンダには、写真家になる前にも後にも行っているようです。そしてそれは、あのジェノサイドの前後でもあります。わたしは歌手のコルネイユが好きで、彼が家族を失ったこの悲惨な事件のことを、もう少しはっきりと感じたいと思っていたので、この写真展は見逃せないものでした。
そうなんです、やっぱりこうして、ジェノサイド3日後にできた難民キャンプ、の写真などを見ると、数字だけの記述とは違う何かを感じます。これが国境地帯、これがジェノサイドの爪痕……
もちろん、アフリカの風土の、人の、野生の、「美」も、サルガドは捉えています。決して、何かを告発するためのだけの写真ではないと思います。
そしてついでに、地下で開催されている「写真新世紀東京展」も見ました。こちらは無料です。
http://www.syabi.com/details/canon2009.html
実は今日は、グランプリ受賞者のトークイベントがあり、こちらも少し聞いてきました。う~ん、若いっていいですね!(ま、若くないものいいです、わたしもそうだし!)
これ、無料の割りには面白かったです。若い写真家(の卵たち)が、自分の作品集を並べていて、それをめくるのもわくわくしました。青い青い東京の夜景や、電車の網棚で寝てる男とか、暗い部屋でディスプレイを見つめる少女とか……
恵比寿は、街が変わってもう10年以上になるはずですが、まだまだ新しい感じがしますね。
2009年11月13日金曜日
1号店
今日の朝日新聞の紹介記事、わたしが(根拠なく)想像していたより大きく扱ってもらっていて、とてもありがたいものでした。(Sさんに、感謝!)
直接の反応はただ一人、それは仲良しの学生の一人、K君です。彼はわたしの授業終わりを待っていて、「見ましたよ!」と言ってくれました。勤め先である生田キャンパスは、厳密には神奈川県なのですが、彼は目黒に住んでいるので、東京版が見られたわけです。
それから、「見ましたメール」も2通いただきました。ありがとうございました!
◇
さて、ところでみなさん、今日の画像、誰だか分かりますか? このモナリザの中に浮かんでいるのは誰? そしてなぜこんな合成?
今日の2年の授業では、前回の「ファッション・チェック」とは変わって、(batayam のブログがきっかけになった)「アップル、パリ1号店」の話題を扱いました。その店は、最近マックもできたルブチカ(「ルーブルの地下」ね)にできたのです。だから……
画像は、apple のCEOである、 Steve Jobs です。そうです、ルーブルの「顔」と、apple の「顔」を重ねたんですね。
ただ学生に訊くと、ビル・ゲイツは知ってるけど、それ誰? っていう反応も少なくありませんでした。(理工学部なんですけどね!)ま、もちろんわたしも、わかりませんでしたが。
さあ、明日は土曜日です。今週は早かったなあ……
2009年11月12日木曜日
明日の朝刊
今日の東京は寒かったです。みなさんのところはいかがでしょう?
さて、明後日の土曜日、谷口ジローさん登場のイベントがあります。1000円ポッキリ!
https://academy.meiji.jp/shop/commodity_param/ctc/60/shc/0/cmc/09260006/backURL/+shop+main
谷口さんというと、かつてのイベントで、目をキラキラさせてサインの列に並んでいたフランス人の若者たちの姿が忘れられません。
そして、これは東京限定なんですが、明日の朝日新聞の朝刊(東京/多摩版)に、『東京詩』の紹介記事が載ります。(2週間ほど前に、新宿で取材してもらった、あれです。)よろしければ、御覧下さいませ。
(そういえば、日経マガジンという、日経新聞の付録雑誌でも、関連記事が出してもらえそうなんですが、これはまだ期日未定です。載せてもらえるだけでありがたいです!(なにしろ「詩」の本は、紹介してもらえる機会が少ないので……)
といわけで、明日はわたしも早起きして読みます!(っていうか、1時間目から授業だし!)
◇
業務連絡 : カトー君へ(明日までの詩の宿題について)
メール貰いましたが、なぜか返信不能です。でお答えは、(萩原恭次郎的)「ヴィジュアルな詩」のほうです。この場合、状況設定は自由です、が、決めにくいようなら、「生田農工大学」でもいい、ということです。(この場合は、白秋の「物理学校」も意識して。)
さて、明後日の土曜日、谷口ジローさん登場のイベントがあります。1000円ポッキリ!
https://academy.meiji.jp/shop/commodity_param/ctc/60/shc/0/cmc/09260006/backURL/+shop+main
谷口さんというと、かつてのイベントで、目をキラキラさせてサインの列に並んでいたフランス人の若者たちの姿が忘れられません。
そして、これは東京限定なんですが、明日の朝日新聞の朝刊(東京/多摩版)に、『東京詩』の紹介記事が載ります。(2週間ほど前に、新宿で取材してもらった、あれです。)よろしければ、御覧下さいませ。
(そういえば、日経マガジンという、日経新聞の付録雑誌でも、関連記事が出してもらえそうなんですが、これはまだ期日未定です。載せてもらえるだけでありがたいです!(なにしろ「詩」の本は、紹介してもらえる機会が少ないので……)
といわけで、明日はわたしも早起きして読みます!(っていうか、1時間目から授業だし!)
◇
業務連絡 : カトー君へ(明日までの詩の宿題について)
2009年11月11日水曜日
それが突破口
昨日は朝8:20 に大学につき、夕方 6 時からの会議を終えて大学を出たのが 8:20 。おお、ちょうど12 時間大学にいました。(ただ、去年はそれが目新しかったのですが、最近はそうでもないですけど。)
さて、先週の2年生の時間には、またもや「子供新聞」にピンと来るものがなかったので、フランスの雑誌 ELLE のHP 上にあった、street style という、いわゆる街頭ファッション・チェックの記事を読みました。
http://www.elle.fr/elle/Mode/Mode-street-style/Street-Style-Comment-portez-vous-le-jean/(gid)/972967
こういう記事を授業で扱うのは初めてだったので、ちょっと学生の反応が心配でしたが、結果としては、悪い反応ではなかった気がします。いつもは白黒印刷でプリントを作るんですが、さすがにファッション記事で白黒もねえ、というわけで、カラー印刷の豪華版プリントです。
こういう記事だと、身近なファッションでいいかな? と思っていたわけですが、それよりも、むしろ写真に現れた「個人」、およびそのファションというある種の「個人情報」に、具体的な興味が湧いたようでした。つまり、いわゆる「今年の流行」のうような匿名性の高い記事より、こういう具体的&個別的ケースのほうが、ということです。
でもまあ、そうかもしれませんね。たとえばわたしたちがあるテーマについて知りたいと思う場合、その「概説」も悪くはないけれど、むしろそのテーマを具体的に生きている個人に接近することのほうが、入って行きやすい気がします。ラップが知りたい? それなら誰か一人、好きになれるラッパーを見つけること! ですね。
で、その授業がまた明後日です。さあ今週は、何を使おうかなあ??
2009年11月9日月曜日
Vincent 讃
今日の東京は、ずいぶん暖かく感じました。昼間の電車では、つい半袖に! ま、わたし以外にはいませんでしたけど。
この土・日・月は、ひとつまとまった(というほどでもないんですが)仕事を終わらせる予定でしたが、なんとこれが、日曜の夜までに終わってしまいました。えらい! というわけで…… そうだ、映画に行こう!
で行ってきました、「ジャック・メスリーヌ」、第1部、ノワール編です。新宿武蔵野館の、84席という小ぶりな「箱」は、シルバーの方々でほぼ満席でした。
映画は、まずまず、というか、十分面白い部類だと思います。特に、ヴァンサン・カッセルはいいですねえ。わたしは好きな俳優です。荒くてか細くて、強くて弱い。ジャックという人間の二面性、というか、多面性、複雑さというか、そういう単純じゃない部分を魅力的に演じていました。
(なんだか、ネタバレが怖くて、びびった書き方になってます!)
約2時間、飽きるところはほとんどないし、ジャックがケベックに逃亡していた時代の描写には、モントリオールの風景がちょいちょい現われ、まあ4か月前にたった1週間いただけですが、それでもなにやら馴染みな感じ。特に、地下鉄シェルブルック駅のホームの場面は、何度も乗り降りしたところなので、ミョーにリアルでした。で……
う~ん、これは書くとネタバレ気味なんですが、でも背景を知っていたほうが明らかに面白いので書きますね。まあ、ご存知の方も多いと思いますが。(だから、完全に白紙でご覧になりたい場合は、以下はスキップしてくださいませ。)
旅行後に書いた「モントリオール旅行記」には、以下の記述があります。
◇
1967年、モントリオール万博を訪れたド・ゴール大統領は、大観衆を前に、市庁舎のバルコニーから演説した。そしてその締めくくりに、彼はこう叫んだ。
Vive le Québec libre ! 「自由ケベック万歳!」
この発言は、明らかにケベックの独立を支援するものだったから、その後カナダ政府から、「内政干渉」との批判を受けることになる。もちろん、ケベック独立賛成派にとって、これはきわめて頼もしい発言と受け取られもしたわけだが。
◇
なんてことないですけど、このVive le Québec livre ! は、ケベック人で知らない人はいないようです。さあ、いったいこのセリフが、ジャックとどう繋がるんでしょうか!
今日見た第1部が面白かったので、これは第2部も見ないと。R15で、やや暴力的なシーンもあります。またわたしには、ジャックのマッチョな部分や、精神構造のあり方(大げさか!?)自体に、「?」と思われる箇所もありました。でも、プロらしい時間の処理、ウェットになり過ぎない演出、そして俳優の魅力などを考えれば、これはお勧めできる作品だと思います。特に、ハードボイルドな文体の小説が好きな方なら、まずイケルと思います!
(前回のブログ中に、一つ誤りが。公開は「2週間」と書きましたが、これは間違いで、上映は12月上旬までを予定しているそうです。タイム・スケジュールが決定しているのが、「2週間」ということでした。お詫びして、訂正いたします。ーーその部分は既に訂正しました。)
2009年11月7日土曜日
Jacques Mesrine
今日は土曜日。11月も第1週が終わり、東京はそろそろ紅葉の見ごろ、かな?
そういえば今日から、フランスで大ヒットした映画、「ジャック・メスリーヌ Jacques Mesrine」が公開されます。このメスリーヌなる人物は、<社会の敵N.1 >と呼ばれた稀代の悪党で、映画は彼の人生を描きだしたものだそうです。
というわけで、彼の波乱万丈の人生を描くには1本じゃ足りない! ということなのでしょう、ノワー編とルージュ編の2部構成、しかもそれぞれ2時間ほどある大作です。(それぞれ、別の映画として扱われ、料金は別です。ただ新宿武蔵野館などでは、その気になれば2本続けて見られるタイム・スケジュールです。)
http://vincent-cassel-movie.com/index.html このHPには、予告編もあります。
主役は Vincent Cassel なんですが、まあ、彼しかいないでしょう! とっても面白そうですが、上映期間が約1か月です。行けるかな?
2009年11月5日木曜日
World Series MVP
今日はもう、松井選手に尽きるでしょう。今日の彼の打席は、いいようのない静けさが漲っていました。HRもヒットも素晴らしかったけれど、あの、大歓声の中の、冴えた湖面のような静寂さは、こちらも言葉を失うかのようでした。
松井選手の第4打席、ヤンキースタジアムに湧き起こった「M・V・P!」の大合唱……。これもいい場面でした。
そして、これで今年のメジャー・リーグも終わりですね。いつか、メージャーの試合を見たいです!
松井選手の第4打席、ヤンキースタジアムに湧き起こった「M・V・P!」の大合唱……。これもいい場面でした。
2009年11月4日水曜日
Bach meets Gubaidulina
今日はちょっと立川に出かけ、ちょっと入ってみた本屋で、左右社の3冊がどれも平積みになっており、不思議な嬉しさを感じました。
しかも管さんの本と波戸岡さんの本は、細い通路をはさんでほぼ向き合うように並んでおり、まるで廊下で立ち話でもしている風情。もちろん本屋さんは、そんなことを考えて並べたわけではないでしょうが。
で、その書店の1階下にはHMVが。どうじても引っかかっちゃいます。
今日は、まず安売りしていた Luciana Souza の新譜を発見。「ニュー・ボサノヴァ」と呼ばれる彼女の音楽はお気に入りなのに、この新譜は見逃していました。1500円也。
もう1枚は、これもたまたま見かけたもので、タイトルは「バッハ・ミーツ・グバイドゥーリナ」(画像)。グバイドゥーリナと言えば、あのクレーメルが弾いた「オッフェルトリウム」の印象が今も強烈ですが、「バッハ~」に収録されたヴァイオリン・コンチェルトは、世界初演とあります。う~ん、聴いてみましょう。
で、聴いてみました。実はこのアルバム、バッハのヴァイオリン・コンチェルト1&2番とのカップリングで、ヴァイオリンはアンネ・ゾフィー・ムター。わたしの記憶では、ムターのヴァイオリンはもっと丸々とした音だったはずですが、このバッハは枯れている感じ。そしてその結果か、ヴァイオリンがほとんど二胡に聞こえます。つまり、人の声のように。
そしてグバイドゥーリナです。これは…… 出だしはこんな風です。
http://www.youtube.com/watch?v=37e3pu8piuE
もちろんこのあと、オーケストラも加わるわけです。
現代音楽については、わたしはもちろんまったくの素人ですが、なぜか好きは好きです。古いところでは、バルトークの弦楽四重奏から、アルヴォ・ペルトやこのグバイドゥーリナまで、わけはわからないのですが、わりと好き。ま、わからなくても好きっていうのは、わたしの場合たとえば詩だってそうです。
でもまあ、やっぱりバッハは偉大です!(って唐突なまとめ。でもマジです!)
しかも管さんの本と波戸岡さんの本は、細い通路をはさんでほぼ向き合うように並んでおり、まるで廊下で立ち話でもしている風情。もちろん本屋さんは、そんなことを考えて並べたわけではないでしょうが。
で、その書店の1階下にはHMVが。どうじても引っかかっちゃいます。
今日は、まず安売りしていた Luciana Souza の新譜を発見。「ニュー・ボサノヴァ」と呼ばれる彼女の音楽はお気に入りなのに、この新譜は見逃していました。1500円也。
もう1枚は、これもたまたま見かけたもので、タイトルは「バッハ・ミーツ・グバイドゥーリナ」(画像)。グバイドゥーリナと言えば、あのクレーメルが弾いた「オッフェルトリウム」の印象が今も強烈ですが、「バッハ~」に収録されたヴァイオリン・コンチェルトは、世界初演とあります。う~ん、聴いてみましょう。
で、聴いてみました。実はこのアルバム、バッハのヴァイオリン・コンチェルト1&2番とのカップリングで、ヴァイオリンはアンネ・ゾフィー・ムター。わたしの記憶では、ムターのヴァイオリンはもっと丸々とした音だったはずですが、このバッハは枯れている感じ。そしてその結果か、ヴァイオリンがほとんど二胡に聞こえます。つまり、人の声のように。
そしてグバイドゥーリナです。これは…… 出だしはこんな風です。
http://www.youtube.com/watch?v=37e3pu8piuE
もちろんこのあと、オーケストラも加わるわけです。
現代音楽については、わたしはもちろんまったくの素人ですが、なぜか好きは好きです。古いところでは、バルトークの弦楽四重奏から、アルヴォ・ペルトやこのグバイドゥーリナまで、わけはわからないのですが、わりと好き。ま、わからなくても好きっていうのは、わたしの場合たとえば詩だってそうです。
でもまあ、やっぱりバッハは偉大です!(って唐突なまとめ。でもマジです!)
2009年11月3日火曜日
Prix Goncourt 2009
2009年のゴンクール賞は、マリ・ンディアイのTrois femmes puissantes 『三人の強い女たち』に決定したそうです! マリさんに、日仏の本屋の中でサインしてもらって、ちょうど1年、おめでたいですね!
決定発表のヴィデオがありました。
http://www.academie-goncourt.fr/
とにかく、おめでとうございます!
2009年11月2日月曜日
晴れた!
会って話したことがなくても、なんというか、ある種の信頼感というのは成立するものですね。というのも、PC音痴のおじさんが困っていると、ちゃ~んと教えてくれるえらい人がいるからです。
何の事かといいますと、土曜日以来ここにアドレスが貼れなくて困っていたのですが、batayam がブログで教えてくれました。だからもう、貼れます! (土曜のやつを復習・整理しますね。)
http://www.bisso-na-bisso.com/video ←Bisso Na Bisso の Show ce soir
次は、同じ Bisso Na Bisso で、全編セネガル撮影というTata N'Zambe。
http://www.youtube.com/watch?v=8Kve3cWM5QI
このヴィデオの1番最後に出てくる建物は、ダカールの沖合3キロのところに浮かぶゴレ島(負の「世界遺産」です。)にある、かつての奴隷収容所(画像)に間違いないでしょう。ここで奴隷売買をしていたのは、もちろんフランスですね。
そしてメンバーの一人、Passi の Chambre de gosses はこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=tx6xImK7Fvo
ほら貼れた! 晴れた! Merci, Batayam ! (フランス語オベンキョー中のみなさん、良き仲間がここに! (http://batayam.blogspot.com/
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