2010年3月31日水曜日

ややこしや~


というわけで、東京はまたもパッとしない天気でした。が、明日はあったかいらしいですね。

で今日は第3回でしたが、早くもやや

http://www.youtube.com/watch?v=YL9F0YCEOaQ

な感じですね? でもね、それは大丈夫です。今週は、とりあえずメニューを順に見ている感じ。これからスキットをやる中で、少しずつ定着させればいいわけです。ゆっくりまいりましょう!

で「ややこしや」ですが、思い出されるのはある収録の日のことです。「ややこしや」が収められたCDを、NHKのアーカイブから借り出してもらって、まずそれをみんなで聞きました。

「んん…… 『ややこしや』っていうセリフ、何回も出てきますねえ」
「ちょっとずつ違いますよね、子供がはいったり」
「どの『ややこしや』使いましょうか?」
「う~ん……」
「じゃもう1回聞きますか?」

というわけで、ケンちゃんとナオコさん、そしてレナさん、わたしで、もう1度じっくり「ややこしや」を聞いて…… 今日お聞きいただいた箇所に決定したのでした!

でもやっぱり、ここはややこしやだなあ、と思っている時に、あんな風にビシッと言ってもらえると、ある種のカタルシスがありますね。

そうそう、今夜は12時から、テレビのフランス語講座も始まります。ケンちゃんや、前回からの仲間であるユキさんなどが、精魂こめて作ったものだと聞いています。期待しましょう!

それから明日は、はじめて「今週の1曲」があります。こちらもいい曲です。ご期待ください。(練習問題も、お願いしますね!!)

2010年3月30日火曜日

味がない!?


というわけで、今日は第2回でした。新人のみなさんは、口がお疲れになりましたか? ほんとに? だとしたら、ちゃんと練習なさった証拠ですね

さて、今日のオープニングで、きしめんだうどんだそばだおかわりだ、という話で盛り上がってました(?)が、どうも聞くところによると、フランスの方々は一般にうどんが苦手なようです。そしてその理由は……

「味ないじゃん!」

もちろん、そんなことはないですね。讃岐も稲庭も、わたしは好きです。(どちらかいうと稲庭派。)でも、どうもフランスの方々には、そのへんが分かりづらいようです。

(レナさんはちがいます。彼女はうどん好き。そういえば、以前新宿で、雑誌「ふらんす」のアミさんや、当時7色の髪をなびかせていた(マジで)タケちゃん、そしてレナさんとわたしで、うどんすきを食べたこともあります。そう、あの「美々卯」です。また行こうね~)

ちなみにわたしは、本当は、そば派です。というか、ざるそば派。といっても、子供のころからさんざんざるそばが食卓に上った、というだけのことですけど。

書いていたら、なんだかうどんでもそばでも食べたくなってきました! どうしよう……

2010年3月29日月曜日

スタート!


Bonsoir !

さて、ついに第1回が放送されました。フランス語と初めて接した方もいらっしゃるでしょう。どうぞ半年間、気楽にお付き合いください。

そうそう、レナさん苦心の練習問題がついていますので、これは木曜日の放送までにやっておいていただけると、とても効果的です。というのも木曜日に、音読練習を兼ねた答え合わせがあるからです! でもこの練習問題、きっと楽しんでいただけると思います。

今朝はやはりわたしも、7:30 から聞きました。そしてたまたまクルマで走っている時間だったので、午後の再放送もちょっと聞きました。

今日のルソンの中に、「と~~っても大事な3ルール」がありますが、これはね、ほんとに大事。明日の練習でも、さっそくこれを踏まえることになりますので、心の準備を!

             ◇

そして今日29日は、「現代詩手帖」4月号の発売日でもありました。

http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/

わたしは、「アカシヤの大連で餃子を」の第3回です。全5回の予定なので、これで半分を越えたことになります。ちなみに思潮社のHPって、ついこの前できたばっかりなんですよね。なかなかきれいです。

そういえばついさっき、なんというか、わたしにとっては光栄な仕事が1つ入りました。締め切りは4月末。これははっきりしたら、またご報告しますね。

A demain !

2010年3月28日日曜日

See you tomorrow !


というわけで、去年の夏前から少しずつ準備してきた「ナミの恋する東京日記」、いよいよ明日第1回目の放送です。

といってもまったく静かなもので、今日は、なんだか冬に逆戻りしたような空のもと、ほんとにありふれたなんでもない一日でした。でも、外に出なかった分、仕事はわりと捗った気がします。こういう日が2週間くらい続くと、そこそこ進むんですけどねえ。4月1日には、早くも大学業務が待ち構えているし……(ってそれが仕事でしょ!)

そういえば、わたしは出席しませんでしたが、一昨日明治大学も武道館で卒業式でした。出席した先生の話によると、卒業生たちは元気で頼もしかった、ということです。陰ながら、新しい出発を応援しています!

そして来週は、新入生ガイダンスで、5分間だけある科目の説明をすることになっているのですが、なんだか不思議な感じです。なにしろ新入生は1000人いて、しかも彼らの誰一人、わたしがここでこんなことを書いているのを知らないんですから。予定された偶然? 

でもそれを言うなら、明日の放送を聞いてくださる方の数は、もしかしたらその100倍くらいはいらっしゃるかもしれないので、むしろそちらのほうが不思議といえるかもしれませんね。

テキストでこのブログを知り、ちょっと見ていただいた方をはじめ、時々のぞいてくださっているみなさまも、お越しくださってありがとうございます! 明日から、長丁場の96回、どうぞよろしくお願いします!(ま、もちろんまだ全部はできてないんですけどね!)

2010年3月27日土曜日

3本


このところ、「準新作」的なアメリカ映画を何本か見ました。借りたいのが貸し出し中、ということもあったんですけどね。

それにしても、なかなかわくわくドキドキできないのは、作品のせいなのか、はたまたこちらの歳のせいなのか(涙)、という感じです。

中でも大きく首をひねってしまったのが、「ノウイング」。50年間のタイム・カプセルから出てきた紙に、この間の災害の日時や場所が記されていた、しかもあと3つはこれからだ…… という、ちょっと期待させる出だしだったのですが…… (ここからこの段落ネタバレあり)なんと、そうした予言能力を特定の人間に付与していたのは、宇宙人だった! しかもその予言に、意味があるのかないのか……

ニコラス・ケイジは、「リービング・ラスベガス」でのアル中役の雰囲気が好きで、ずっと贔屓にしていたのですが、最近は、ちょっと低調、かな? それに今回は、MITの教員という役どころなのですが、その授業内容が…… MITがあんなレベルのはずないと思います。わたしが見た中では、「アイ・アム・レジェンド」以来のハズレでした。

「ワールド・オブ・ライズ」は、ディカプリオとラッセル・クロウ。2人はCIAで、舞台がヨルダン、シリアなど中近東。ストーリーはともかく、ディカプリオはちょっといい感じ。「タイタニック」の頃より、わたしは好きです。(ハイチに100万ドル寄付したのも好印象。)また、どこまで信じていいのか分からないけれど、中東での、白人に対する視線に興味をそそられました。

そして妙に納得してしまったのは、「知りすぎた」アラブ人言語学者が、自爆テロを命じられた時、自分は死にたくないと「アメリカ」に接近するところ。中東、といっても、もちろん、色んな人がいるわけですね。

「レディー・キラー」はコーエン兄弟。舞台はミシシッピー。ある黒人夫人の家に、ニセ教授(トム・ハンクス)が間借りし、そこから仲間とトンネルを掘ります、カジノの金庫目指して! しかし、この老夫人がなかなかの曲者で…… 「オー・ブラザー」ほどシュールではなく、「ファーゴ」ほど緊張感もありませんが、まあコーエン兄弟ですからね、彼ららしい雰囲気は味わえました。

              ◇

今日が土曜日だから…… 明後日には放送開始です。ちょっと緊張してきました!(収録済みなのにねえ。)

2010年3月26日金曜日

アメリ・2?


「アメリ」という映画がありましたね。映像は、ちょっとあざとい気もするけどそれなりにきれいで、学生に見せると、やはりそれなりに好評を得るようです。

主演のAydrey Tautou は、Coco Chanel などを演じた後、最近は舞台に出ているようです。作品は『人形の家』。もちろん彼女はノラ役(画像)です。写真で見る限り、だいぶ人形っぽいです。

で、それについてのインタヴュー(Paris Match)を読んでいたら、こんなやりとりがありました。

P.M:もし、「アメリ・2」のオファーがあったら、受けますか?
A.T.:いいえ、2度とやるつもりはありません。ていうのも、わたし彼女が好きなわけじゃないんです。そうじゃなくて、愛してるんです。それに、「アメリ」以上の演技なんて、できそうもないし。でもしそうだとしたら、わざわざ質を落とすためにやることないでしょ。

だそうです。ただ……

知り合いの女性(フランス語教員。わたしと同世代)は、「アメリ」を見た後、なんて意地悪な女の子でしょ! と言ってました。言われてみると……?

2010年3月25日木曜日

fleurs



今日は、「辻征夫を偲ぶ会」があるそうです。辻の「花」の詩。部分的にですが読んで、ここから偲ぶことにしましょう。

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わたしは沈丁花が
咲いているのをみつける
あの数秒の
時間が好きです。

わたしはうつむいて
今日いちにちはどんな風になるのだろう
きのうのわたしのらんぼうな 言葉は
きのうのちいさな雲のように
もうあのひとの
ぼんやりとした
こころの空からきえたかしら

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もう1つ。

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ぼくは窓の手摺にあごをのせ
あの夾竹桃をまばたきしないで何分間
みつめていられるかなんてそんなこと
毎日はやらなかったが十回はやっただろうか
さびしいときにはそうするんだと
先生がおしえてくれたのだ

先生というのは死んだぼくの友だちで
ぼくはかれとは十年前に酒場で
喧嘩してわかれた

ぼくはいつまでも先生のことを思うと
あのうしろ姿はあのままだれにも
呼びかえされぬままに日々に遠ざかり
豆粒になり
はるか
かなたでふっと
はじけてしまったのだと思えてくる

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R.I.P.,encore.

2010年3月23日火曜日

ふらんす・4月号


日本で多分唯一のフランス語圏情報誌、雑誌「ふらんす」の4月号が、25日(木曜日)に発売になります。

4月号は、特別定価1000円ですが、これはCDつき。で、このCDは1年間活用できるので、むしろお買い得かもしれません。内容的にも、これから勉強しようという人たち向けの、ほんとにいろんな情報が満載です。

たとえばフランスの美術。先日ここでもちょっと触れた、イジスの写真展、ものすごい行列だそうです。またノンフィクション部門では、かつての名選手リリアン・テュラムのMes étoiles noirs が今月の第4位。「自身のルーツを黒人の歴史と共に辿る」という内容だそう……

もちろん、いろいろなレベルに対応したフランス語オベンキョー・コーナーも充実。そして個人的に楽しみなのは、今回から連載が始まった「永遠の天国 ニューカレドニア」です。書いているのは、何の気なしに通りかかり、そのまま26年(!)たったという女性です。楽しみです!

(そうそう、わたしもちょっとだけ書いています。「ナミの恋する東京日記」の紹介です。)

そして今年度の表紙は「パリ歳時記」がテーマだそうです。今回は赤い縁取りがなかなか粋です。

で、もう1つ楽しみなのが「編集後記」。この(ア)とは、舞台狭しとシャウトするといわれる歌姫アミさんです。雑誌全体から、アミさんの生きの良さが伝わってきます。とりあえず、立ち読みからでも!

https://www.hakusuisha.co.jp/france/

2010年3月21日日曜日

Dobet Gnahoré en concert !



行ってきました、ジュルネ・ドゥ・ラ・フランコフォニー!

日仏学院に到着したのは午後3時ごろ。でとりあえず、中庭でタヒチアン・ダンスを眺めながらジュースを一杯。それから室内に移動して、映画と講演会です。


映画は、ハイチ系カナダ人作家(と書きましたが、彼自身は、なぜただ「作家」といってくれないのか、と言ってますが)ダニー・ラファリエールの記録短編映画です。もっと固いものかと思っていたのですが、なかなかユーモアのある、しゃれた感じのドキュメンタリーでした。ラファリエールは、なぜか邦訳がありませんが、カナダでは間違いなく人気作家です。

それに続いては、あのレジス・ドゥブレの講演会。(邦訳は、「ドブレ」と表記されているものが主流です。)色々示唆に富む発言がありましたが、これはねえ、と思ったのは、たとえばハイチ支援の一環として、ハイチにある大学の医学部を援助する、という場合です。


これ自体は、一見なんの問題もないように見えますね。けれども、そうした医学部を出た優秀な頭脳の多くは、アメリカやフランスに渡ってしまう。今NYにいる、あるいはモントリオールにいるハイチ系の医師は、ハイチ本国の医師の数より多いのだそうです。でも給料が、場合によっては50倍もちがうとなると……

こうした場合、ハイチの大学を援助することは、一体だれの利益になっているのかと、考えてしまうというわけです。考える必要のあることですね。

ところでこの会場で、マルチニックにいるはずの中村さんと会ったのにはびっくり。先日ここでも、彼のブログをご紹介しましたね。お元気そうで、なによりでした。

でそのあとは、ついにドベ・ニャオレのコンサートです。これはもう、素晴らしかった! 彼女の歌は、クルマでも部屋でも繰り返し聴いているんですが、やっぱり生の歌声は格別。そして彼女のダンス! わたしの眼には、とてもとても新鮮なダンスで、その発散しているエネルギーに打たれました。

そしてまた、彼女そ含めたバンドの4人が、とてもいい感じで微笑み合っているのが、印象的でした。いいですね、ああいう雰囲気は。

しかも最後には、まだ日本未発売のCD販売&サイン会があり、ミーハーなわたしは写真も一緒に撮ってもらいました!(ラッキー!)

そしてコンサート後には、尊敬する翻訳家のくぼたのぞみさんとも初めてお話ができ、とても嬉しく思いました。

http://esperanzasroom.blogspot.com/

くぼたさんのブログには、かつて(というか今も読めます)ボードレールと彼の恋人ジャンヌ・デュヴァルの関係にスポットをあてた連載があり、何度も膝を打った記憶があります。かの、エムリン・ミッシェルのこともでてきたり。

というわけで、ちょっと、というかかなり寒かったけれど、は熱い一夜でした!

2010年3月20日土曜日

white haze


きょう、テレビが壊れた。もしかすると昨日かもしれない。いや、そんなことはない。わたしには分かる。

というわけで、去年のスピーカー、今年に入ってのCDプレーヤーに続き、またも電気製品の寿命がきました(涙)。でもねえ、もう完全に寿命と言っていい年月使っています。お疲れ様!

ちょっとびっくりしたのは…… テレビがつかなくなり、何度かスイッチを押していると、突然、テレビの右側から白煙が上がったのです、キュ! という音とともに。

なんでも7月から、アナログ画面に黒いラインが入るとかで、そんな嫌味に屈するものか! と思っていた矢先の出来事でした。そして不可避的に、アナログの隊列を離れることになってしまいました……

で、アナログテレビを使って最後に見たのは、『約束の旅路』という映画です。これは原題は『行け、生きろ、なれ!』で、これはだいぶ違いますね。

主人公の少年は、エチオピアの難民。彼の母は彼に命じます、ユダヤ人と偽って、イスラエルに移住するバスに乗り込みなさいと。そうです、アフリカにおける「黒いユダヤ人」が、この作品のテーマの一つです。

http://video.search.yahoo.co.jp/video/89e282462a6c57fa6d07b532d8cab4b0?p=%E7%B4%84%E6%9D%9F%E3%81%AE%E6%97%85%E8%B7%AF&fr=top_ga1_sa&tt=c&ei=UTF-8&from=srp&rkf=1&r=2

来年度開講予定の「ワールド映画ゼミ」、この映画は、そこで取り上げる作品の強力候補です!

2010年3月19日金曜日

隔週・ウィーン・フィル


昨日は久しぶりに、大学時代の友人2人と会いました。というのも、そのうちの1人が、最近結婚したパートナーを紹介してくれるというからです。(式は挙げなかったのです。)とても素敵な女性で、末長いお幸せをお祈りいたしました。

で、その新婚の友人はわたしと同業者で、もう1人のS君は小学館の編集者です。S君の最近の担当は、隔週で出版され続けているCDマガジン、「ウィーン・フィル」です。

こういう企画の場合、フツーは最初の5号くらいまでが特に大事だと聞いたことがあります。で、そのへんを訊くと;

1:小澤征爾    「新世界」他
2:カラヤン     「白鳥の湖」「くるみ割り人形」他
3:ベーム      「Mozart sym.40」他
4:バーンスタイン 「Beethoven sym.3」他
5:アバド      「Mozart piano concerto 20」他(piano はグルダ)

という感じ。う~ん、わたしは間違いなく「1」=カラヤンだと思ったのですが、今は小澤のほうが訴求力がある、という判断なのでしょうね。

ちょっと意外だったのは、「5」のMozart のピアノ協奏曲です。この20番は、もちろんとてもいい曲だとは思いますが、こんな上のほうにラインナップされる曲だとは思っていませんでした。なにしろ、「運命」より「未完成」より上なんですから!

http://www.youtube.com/watch?v=VtTqpqGIIYU

そしてS 君によると、ベームがなかなかの人気だそうで、もちろんすばらしい指揮者だと思いますが、活躍した時期からずいぶん経つので、これもちょっと意外でした。

そしてたまたま、昨日はこのS君の誕生日だったのですが、新婚のカップルが、気を利かせてクレープ・シュゼット(画像)を頼んでくれました。(バイキングだったので、これは別注文の必要がありました。)そしてこのクレープのおいしいこと! コワントローとブランデーとオレンジが溶けあって、まさに絶妙の味。添えてあるアイスクリームとの相性も抜群で、これは唸ってしまいました。

では、bon week-end !(日曜には日仏でフランコフォニーです。外なので、ちょっと天気が心配……)

2010年3月18日木曜日

Enfin !


本日発売です! 今回は、連載読み物も担当させてもらっています。楽しんでいただければいいんですけど!(よろしければ、CD もよろしく!)

2010年3月17日水曜日

❤ にビビッと


ずいぶん春めいてきましたね。なんだか、大学関係のことがやっと一段落し、でもふとカレンダーを見ると、なんとあと2週間で4月! 驚いちゃいますね~

前回の「まいにちフランス語」をまとめた本、「ハートにビビッとフランス語」が、重版になりました。(パチパチパチ!)多少ともお役に立てていただけたようで、レナさんともども、とても嬉しく思っています。みなさま、どうもありがとうございました!

昨日電話で話したレナさんは、「これでやっと誤植が直せる!」と喜んでいました。これはね、ほんとに何回も見てるのですが、初版で完璧には、どうしてもならないんですよねえ。(ってほんとはそれじゃダメなんですけど!)

Merci encore !

2010年3月14日日曜日

できました!


この週末、ついに! 4月号のテキストとCD が完成しました!(パチパチパチ!)これはもちろん、アキ子さんやマユミさんやナオコさんをはじめ、多くの方々の力の結集のフルーツです。この成果にわたしも参加できて、とても嬉しく思っています。発売は今週の木曜ですね。どうぞご期待ください!

だけじゃない


昨夜はわが同僚の波戸岡さんの、デビュー・トーク・イベントでした。

波戸岡さんは、さすがに若さの駆動力でぐいぐい話を引っ張ります。お金はないけどとにかくアメリカに行き、何かを書くつもりもないままあちこちをフィールド・ワークし、数年して気づいたら『オープンスペース・アメリカ』という本ができていた、という経緯など、トークならではの事情開陳もありました。

お相手の古川日出男さんは、なんといっても途中の朗読パフォーマンスが圧巻。ちょっと古いですが、こんなのもあります;

http://www.youtube.com/watch?v=yV6sUUBSBH4

彼の話で印象に残ったのは、そしてそれは波戸岡さんや管さんが違う言葉で言っていることでもありますが、要は、小説(など)の対象になるのは、人間ばかりじゃないよ、ということ。地上には、犬も猫もアホウドリも鯨も、たんぽぽもマングローブもいるわけです。人間に終始している作品が、どこか物足りなさを感じさせるということもあるのでしょう……

2010年3月13日土曜日

間に合います!


本日です!

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『オープンスペース・アメリカ』(左右社)出版記念トークショー
ポストモダン千夜一夜     現代作家はいかに〈荒野〉を物語るのか?
古川 日出男(小説家) × 波戸岡 景太(アメリカ文学者)
■2010年 3月 13日(土) 19:00 ~ 池袋ジュンク堂
フィールドワークをもとにした『オープンスペース・アメリカ』でアメリカの現代作家ピンチョンらを論じた波戸岡さんと、『アラビアの夜の種族』、そして『聖家族』へと展開し、ピンチョンとの親和性を感じさせる古川さんとが、ポストモダン作家の今を考え、環境意識や荒野論まで縦横無尽に語り合います。

◆講師紹介◆
・古川 日出男(ふるかわ・ひでお)
1966年生まれ。小説家。『13』でデビュー、『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞、日本SF大賞、『LOVE』で三島由紀夫賞。
・波戸岡 景太(はとおか・けいた)
1977年生まれ。アメリカ文学者。ネヴァダ大学リノ校客員研究員を経て、明治大学専任講師。

☆ 会 場…4階喫茶にて。入場料1,000円(ドリンクつき)
☆ 定 員…40名
☆ 受 付…1階 案内カウンターにて。

Dieux oubliés


先日のイベントで伺った、林巧さんのお話の中には、とても印象的なものがありました。

「かつて始まった自分の旅は、未だ終わっていないのだ」というフレームの中に、さまざまなことがらが浮かび上がってきます。それは食の記憶だったり、水の物語だったりするわけですが、なんといっても「おばけ」と林さんとの交感には、余人を寄せ付けないところがあります。

一般に日本では、「おばけ」は恐れられる対象なのでしょう。が、人のいるところには「おばけ」もいるのだ、という感じ方をする中国などでは、「おばけ」の位置もおのずから違ってくるそうです。それはそうでしょうねえ。

「でもね、こわがる必要なんてないんですよ。ぼくらは生きていて、生きている人間のほうが彼らよりずっと強いんですから」

ああ、そうなのか。でもなぜ、彼らは出てくる?

「それはね、さびしいからですよ。それに出る相手っていうのは……」

なにも恨みを抱く相手ばかりではなく、たとえば池田弥三郎の『日本の幽霊』(画像)によれば、自分をいじめた相手には恐ろしくて出られない「おばけ」もいるそうなのです。ああ、心やさしい彼ら!

そして細かいことでいえば、あの「一反木綿」は、実は「布」ではなくて…… 

「バリの葬列では、あの『一反木綿』をず~~っと長くしたようなものを、親類縁者がみんなで運んで行くんです。あれはね、布じゃなくて、魂なんです……」

おお、そうだったんですか! 通りでゆらゆらしてたわけだ。

「ただね、首に巻きついたりもして、怖いところもあるんですけどね」

で、ずばり「妖怪」とは?

「忘れられた神です。かつて敬われた神々が、忘れられ、姿を変えて、妖怪になっているんです」

忘れられた神! そうかあ!

わたしたちは冗談に、「出たな妖怪!」なんてよく言います(?)が、こんなことを教えてもらうと、こんなつまらないセリフにも、急に陰影が生まれてきます。

とてもおもしろいお話でした!

2010年3月12日金曜日

露骨な国々


ある新聞記事によると、チリでの地震などもあり、もうハイチでの震災は忘れかけられているということです。

どうなんでしょう? 少なくともわたしは忘れていません。で、もう2カ月近く前の記事ですが、こんなのがありました。要は、ハイチの再植民地化を目指して、アメリカとフランスが争っているという内容です;

http://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&task=view&id=10624&Itemid=55

この記事を読んだときは、またか、という気持ちと、ほんとうに? という気持ちがありましたが、その後の動きを見ていると、この記事は核心を突いているように思います。この2つの記事;

http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2697211/5351710

http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2691639/5286321

それぞれ単独で見るとやや違和感を感じる程度ですが、これらを前述の文脈で見ると、なかなか露骨です。

遠い将来、地上から「大国」は消えて、「世界市民」と「都市国家」が残るのだ、という予言もあるようですが……

2010年3月10日水曜日

盛りだくさん!


昨日3月9日は、色々盛りだくさんな日でした。

まずは朝、今週の収録のため渋谷へ。で、いつもの打ち合わせ中にアキ子さんから連絡があり、懸案だったEmeline Michel の著作権の問題がクリアーできそうなことが判明! よかったよかった。というわけで、予定していた「さしかえ」の収録はしなくていいことに。ま、どちらにしても、この(「さしかえ」ように準備した)曲も、いずれはは登場してもらいますけど。

で、実は今日は、ナオコさんのOO回目の誕生日。Mes Félicitations !  というわけで、ケンちゃんのイキな計らいで、1F 食堂でプチお祝い会 Be ever wonderful in your own sweet way!

(そして食堂には、膝までの和服をきた「大五郎」のような子供たち、そして帯刀したちょんまげの野武士たちがわらわらと。なんだかタイムスリップしたみたい。で、レナさんがわたしに訊きます、「あの人たち、サムライ?」 んん、多分!)

で午後にも予定通り収録を続行していると、今度はマユミさんが到着し、ナオコさんにお花を。麗しい光景です!

4時過ぎには今日の収録を終え、冷たい雨の中の中を渋谷駅に向かい、わたしはここから東京駅で開催中の「地球に生きる女性たち ー ティトゥアン・ラマズー展」へ。

http://www.gyokochika.com/event/event.html

ここに写真が何枚か;

http://www.geo.fr/photos/reportages-geo/femmes-du-monde-de-titouan-lamazou

このLamazou というモロッコ生まれの写真家は、ヨットで世界を回り、各地の女性たちを撮り続けてきた人です、ダルフールの難民から、北京の少女ロックバンドまで。で彼は、絵も描きます。

http://ja-jp.facebook.com/group.php?v=photos&gid=190324415499

この展覧はレナさんに教えられたのですが、無料なので、東京駅近くをお通りになったときは、ぜひ。なかなか見ごたえがあります。

それから新丸ビル地下で、桜エビと春菊のお茶漬け(750円。うまし)を食べ、ついに本日のメイン・イベント、青山ブック・センターでのトークイベントのため六本木に向かいます。

そして六本木で外に出ると、雨は雪に変わっていました。足早に会場へ。ところが……

な~んか様子が変。イベント自体はありそうなのに、何かが…… で、恐る恐る確認すると、

「管啓次郎さんと林巧さんのイベント? ああ、それはここじゃなくて、青山の本店ですよ」

! やっちゃいました。わたしはなぜか、ABCと聞いたとたんに六本木店だと思い込み、よく確かめもしなかったのでした。バカですね~ で降りしきる雪の中、今度は青山店に急ぎます。

でなんとか、10分遅れくらいで到着。みんな、いい感じで集中して聞いています。で、その様子はこちら;

http://monpaysnatal.blogspot.com/

わたしから言えることといえば、とにかく、『斜線の旅』は刺激的であること。高い凝集度の文体で、無論そういうものとして成立しているわけです。が、別の角度から言えば、これは管さんの「旅の土産話」だと言えなくもないわけです。読者としては、そういう気持ちの開き方で向き合うと、すっと色々なことがらや見方や感じ方が入ってきて、それが刺激的な経験になるわけです。ぜひ!

で林さんのほうも、実にたくさんの著作があるのですが、今回のイベントに関連するのは;

http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2645084

そして林さんは「おばけ」の専門家(?)でもいらして……(to be continued !)

2010年3月8日月曜日

Nubie


すごく唐突ですが、ちょっと「ヌビア」のことを調べてみました。

ヌビアというのは、今のエジプトとスーダンの国境辺りの地域のことで、「ヌビア遺跡」は世界遺産なので、この名前を耳にした方もいらっしゃるでしょう。大昔、世界史の授業でもちらっと出てきた、かな?

なぜヌビアを調べる気になったのかと言えば、それは Les Nubians という姉妹デュオがきっかけでした。彼女らはパリで生まれ、父はフランス人、母はカメルーン人。子ども時代はチャドで過ごし、そのあと内戦を逃れてボルドーへ。そしてやがて Les Nubians としてデビューした、というキャリアです。

つまり、彼女らは全然「ヌビア人」ではないのに、なぜかそういうコンビ名なわけです。なぜかなあ? と思いますよね、それは。

結果:よく分からない! でも、少しわかったことは……

「アフリカ」という語の語源については諸説あり、今は「ローマ人がそう名付けた」という説が有力なようです。(ただしそれは、北アフリカのテュニジアあたりを指していたようですが。)で、もしそうだと仮定すれば、「ヌビア」という語は、もちろん「アフリカ」より古いことになります。あえて深読みすれば、「アフリカ」よりさらにアフリカ……

ヌビアは、それにしても、延々と迫害され続けた土地のようです。まずはエジプト人から再三攻め込まれ、その後はローマ人が、キリスト教者が、イスラム教者が、次々に襲いかかりました。そしてこの全期間を通して、ヌビア人は奴隷として連れ去られたそうです、19世紀まで!

またある記述によると、今のエジプトやスーダンでは、ヌビア人=歌や踊りがうまい、というイメージもあるといいます。(真偽のほどはわかりませんが。)

もし、70年代生まれのR&B 姉妹デュオが、こうした文脈で自分たちのコンビ名を決めたのだとしたら…… まあ、そんな風に想像しながら、彼女らの曲を聞いたりしています。たとえばこんな歌;

http://www.youtube.com/watch?v=22HL5ZOOHGI

2010年3月7日日曜日

著作権


東京は、気温が上がったり下がったりですが、みなさんお元気でお過ごしでしょうか? こちらは元気です、が……

なんだか、「まいにちフランス語」の仕事がヒマラヤのようにあり、もちろん土日など全然関係なく、地道にもろもろ進めています。中で気にかかっているのは、ここ数日で2件持ちあがってきた著作権の問題です。

これはほんとに門外漢なので、ただ成り行きを見守っているだけなのですが、複雑です。どの権利を誰が持っているのか、それがはっきりしていなかったり、もう1人のほうは、全然連絡が取れない状態のようです。でその1人とは、あのエムリン・ミッシェルです。

彼女のHPは突然閉鎖されているし、その所在も事務所の場所もはっきりしないようです。「ハイチは今ねえ……」と、アキ子さんなどからは言われます。たしかにね、ハイチに事務所があったなら、今は厳しいかもしれません。でも本人は、たしかパリにいるってどこかで読んだ気もするのですが…… でも今は本人より、事務所ですね。

ただ中には、メッセージ付きの返事をくれる歌手もいて、そういうときは、彼女の気持ちをラジオで伝えなくちゃ、という気持ちになります。

こうしたことに関しても、ケンちゃんやアキ子さんが快く奮闘してくれています。ほんとにかたじけない! どうぞよろしくお願いします。

では今週も、はりきっていきましょう!

2010年3月5日金曜日

ヴォツェック


今夜10:30 から、3チャンネルで、「ヴォツェック」が放映されます。これは、昨秋の新国立での公演で、ぜひ行きたかったのに果たせなかった演目です。

先日、この公演を見たというNHKのケンちゃんにその様子を訊いていたところ、その日の担当だった技術の方が、あ、それわたし、中継に行きましたよ、と言うのでした。ただその場合は、ナマで見るのではなく、会場まで言った上で、中継車の中で見るのだそうですが。

というわけで、それが放映されるのをじっと待っていたのでした。やっと見られます!(ま、少なくとも、たまった原稿が書き終われば!)

2010年3月3日水曜日

ガールズ・トーク


今朝は目覚めた時、あ、のどが痛いかも! と思って焦りましたが、無事1日の収録を終えることができました。(わたしたちのような素人でも、やっぱりそのくらいは気になるんです。というか、ほんとに声がでなかったら、みんなに迷惑かけちゃうし。)

いつも、実際に収録を始める前には、30~40分打ち合わせをします。で今日もまた、その時のケンちゃんやナオコさんの意見により、番組内容がシャープになりました。できあがった番組は、ナオコさんがきれいに鉋(かんな)をかけてくれているので、そのへんのことは見えなくなっていますが、やっぱりこうした番組も、チーム・ワークが1番大事ですね。大学でもNHKでも、なぜかわたしは仲間に恵まれています!(ま、ほかには恵まれてないことも多々あります……ってほっといて!)

仲間といえば、今日は久しぶりに、前回一緒に番組を作ったシゲピョンが、スタジオに顔を出してくれました、しかもおいしいおやつを持って! 今日は午後が長めの収録だったので、とてもグッドタイミングの和菓子セットでした。Merci beaucoup ! 

そしてその甘い匂いにつられたのか、CD担当のマユミさんも、テキスト編集のアキ子さんも大集合。おかげでスタジオ内は大混雑!(やや誇張あり)

で、レナさんも含めて女性陣の話題は、今日お雛様に。今日中にしまわないと、婚期が遅れる! というわけです。

まあね、もちろん誰も本気で言っているわけではないのはよく分かっていますが、バリバリ働く若くて優秀な女性たちが、そういう古風な(?)話題で盛り上がってるのって、聞いていてとても微笑ましいものですね。そうしたおしゃべりの時間は、いつもの精悍(いい意味で!)な表情を、いったんお休みにして。

というわけで、帰宅したのは夕方6 時頃だったんですが…… まだ空に青みが残ってる! ずいぶん陽が伸びてきました。CDの見本版ができてくるまで、もう少しです。

2010年3月2日火曜日

最終講義


というわけで今日は、遠山先生の最終講義でした。すご~くいい講義で、感動しました!

講義は90分あって、先生の半生を語りつつ、次第にその哲学が露わになるという構成でした。68年のことは、最近特に各所で話されていますが、今日は60年安保のことも、とてもリアルに講義の中に登場しました。もちろん、樺美智子さんの名前も出ました。(つまり、清水哲男さんと同世代なわけです。)

また、戦争責任の取り方、たとえば日本では、公職を追放されたはずの人たちが、いつのまにか政権の中枢に返り咲いていたわけですが、それはドイツでは起こり得なかったといいます。(むろんその背景には、戦争観そのものの相違もあるわけでしょうが。)

そしてこの戦争責任の取り方の曖昧さが、ひいては現在の日本全体を覆う(いびつな)倫理観につながっている。責任感とは、けっして自虐的歴史観のようなものではなく、それが新たな建設の前提になるのだ……

今日は写真係を仰せつかっていたので、だいぶ聞き逃しもあると思いますが、大丈夫、ちゃ~んと録音しました! また明日、渋谷へ向かう電車の中で、じっくり聞くことにします。

遠山先生、素晴らしいお話をありがとうございました。隣の研究室で、光栄でした!

2010年3月1日月曜日

中国、ドイツ、日本、フランス


3月ですね。色々バタバタしているのは、わたしだけ、ではないですよね?

で、現代詩手帖3月号には、「アカシヤの大連で餃子を」の第2回が掲載されています。よろしければ、立ち読みSVP !  ああ、あの緑の瓶のビール、うまかったなあ…… 餃子も、また食べたいなあ……と、現実逃避傾向の今日この頃。(それじゃだめじゃん!)

明日は、わたしの隣の研究室の大先輩、ドイツ語の遠山先生の最終講義があります。

遠山先生とは、先日の大学業務の昼休み、初めて2人だけで昼食をとりました。学食のランチでしたが、先生のお話は面白かったです。

先生のパートナーはドイツの方で、国際結婚にまつわる不合理な法律の数々、あるいは、ドイツにおける戦後教育の意味、それと似ても似つかない日本の戦後教育の不完全さ……

これはだいぶ前に書きましたが、フランスでは、今だに「大航海時代」をGrandes Découvertes 「大発見時代」と呼んでいるようです。これもまた、フランスの教育の在り方が関わっているのでしょう。

どんどん逸れますが、先週末(27日)の朝日新聞に、サルコジ大統領が、ルワンダ虐殺の責任の一端を認めた、という記事が載っていました。お! と思って読んでみましたが、なんだか、ピンとこない感じ。だって、あの時フランスが大量派兵していたら、あんなことにはならなかった、っていうんですから。

そういえば大統領は、ガボンとの安保協定にも署名する方向らしいですね。これは、フランスのアフリカ政策の転換だ、という見方もあるようです。ただ背景には、「フランサフリック」という言葉が端的にあらわしている、フランスの新植民地主義に対する批判があったのは明らかです。

「多くのフランスの企業は、フランスのアフリカ政策の恩恵を受けている(朝日新聞・2月24日)」と、フランス人ジャーナリストが語っていましたが、これはソフト過ぎる物言いかもしれません。そしてそのジャーナリストも言うように、そうした企業たちが、簡単にアフリカという「甘い汁」を手放すとも思えないのです……

というわけで、何も考えないで書き始めたら、こんな内容になっちゃいました!