2010年8月4日水曜日

ロイターより


そういえば一昨日の月曜日、
白水社の語学書・フランス語担当のカンケさんとお目にかかり、
ある本の改訂版の話をしました。
そういえば去年の今頃も、『フラ語入門』の改訂版を進めていたような。
たしか夏の暑い日に、築地のスタジオで録音があり、
かなり楽しかった記憶があります。
今回の改訂も、やはりCD を付けることになりそうです。
目標は…… 年内!(か来年の1月!)(か2月!←「それはダメ!」by Kanke san)
がんばります!

           ◇

昨日のニュースによると、レバノンとイスラエルの間で衝突があり、
4人死亡ということでした。
とても不謹慎ですが、イスラエルがらみで4人というと、
そんなに大きな数字ではない印象があります。
が、
もちろんそんなことはないわけで、特に、現場の写真などを見ると、
とても「4人は少ない」なんて言えません。

ワールド映画ゼミに参加していた学生は、このニュースを聞いて、
たとえば『キャラメル』を思い出したでしょうか。
あんな愛すべき日常のとなりに、こんな危機が口を開けているわけですね。

そういえば1週間ほど前には、アルカイダのN.2 が、
フランスのブルカ禁止法案が可決されたのを非難していました。

そして今日は、9.11 の跡地近くにモスクを建設する計画に対して、
NY市が認可を出した、というニュースがありました。
どうなるのかな、と思っていたのですが、これはよかったと思います。

ちなみに arabe の verlan (さかさま言葉)は beur で、
これは北アフリカ系の移民の、特に2世、3世を指すようです。
(彼らのうちで、成功してお金持ちになった人は、
「ブルジュワ」bourgeois ならぬ beurgeois。)
この beur という語の面白いところは、それ自体 verlan であるにもかかわらず、
そのまた verlan である rebeu という語が存在すること。
意味は変わらないみたいですけど。
つまり、arabe という語が「フツー」だった頃、くだけた表現として beur が生まれ、
後にこの beur が「フツー」になってしまうと、もう1度ひっくり返して rebeu が、
ということなんでしょう。

フランスにおけるアラブ勢力の大きさが、よく分かる気がしますね。