2010年9月27日月曜日

Début !



行ってきました、「管啓次郎&港千尋 @ABC」!

外は肌寒い雨でしたが、会場内は熱気ムンムン。
予約が取れなかった人たちは立ち見です。
すごいですねえ、詩のイベントで、こんなに人が集まるなんて!

イベントそのものは、管さんの朗読あり、
また港さん&管さんの秘蔵写真のスライドありで、
とても豊かな2時間となりました。

来場者にプレゼントされた「熱帯詩集」、これがまたおしゃれ。
1枚の大きな紙(地図用だそうです)が折りたたまれていて、
その全面を使って長詩「リスボン」が印刷されています。
フォントの大きさも絶妙。帯封に似た巻紙もいい感じ。
(これが電子書籍にないものですねえ。)

管さんの詩は、今までの日本のどの詩にも似ていなくて、
時にその肌触りは良質の翻訳詩のよう。
それはおそらく、次々に提示されるイメージが、
そしてそのイメージの新鮮な連なり方が、
非日本(語)的だからなんでしょう。

今わたしたちが使っている日本語は、
いわゆる翻訳語によってずいぶん恩恵を受けた結果ですね。
翻訳というものの積み重ねがなかったら、
こんな日本語ではないでしょう。

『Agend'Ars アジャンダルス』は、
新しい日本語の開拓という面もありそうです。
詩に興味のある方は、ぜひ。
大型新人のデビューを祝いましょう!

(帰り道は、同僚の倉石さんと一緒でした。
倉石さんの詩集も読みたいな~)