2011年1月27日木曜日

LA PETITE JERUSALEM


パリの北15キロほどのところに、Sarcelles(サルセル) という街があります。
15キロっていえば、たとえば新宿から三鷹くらい、
つまり特快に乗れば20分くらいですね。
ここは、戦後早い時期に集合住宅が建てられた地区としても知られているようです。


ただなんといっても惹かれるのは、
住民の 1/3 がユダヤ人で、
イスラム教徒もまた 1/3 いるという、この地区独特の状況です。

で、このサルセルのユダヤ人地区を舞台とした映画が、
LA PETITE JERUSALEM (『リトル・エルサレム』)です。
以前フランス映画祭にも登場したようなのですが、
とりあえずトレーラーを;

http://www.youtube.com/watch?v=0GOUpynXnTE&feature=related

主人公ローラは、チュニジア系の厳格なユダヤ人家庭に育ち、
大学で学ぶ哲学と宗教に浸りきり、恋にはとても臆病です。
にもかかわらず、18歳になったローラは、ついに、
バイト先で知り合った男性と恋に落ちます。
彼はアルジェリア人の元ジャーナリストで、スーフィーでもあります。
彼は、ローラを家に招きますが……


18歳のユダヤ人女性と、スーフィーの恋。
場所はパリの北15キロ……
とっても興味深いですねえ。
ただ残念だったのは、けっこうヘブライ語の場面が多くて、
(特に主人公の兄が祈る場面)
わたしが見たDVD にはまったく字幕がなかったので、ちょっと欲求不満でした。

と思ったら!!
なんの偶然か、2月4日(と22日)にフィルム・センターで、
この『リトル・エルサレム』が上映されます。
今問い合わせたら、日本語字幕付き。
よし、これだな!

http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2011-1-2/kaisetsu_44.html