2011年3月3日木曜日

Restons calmes.

茂木さんは、NHKの喫茶部でPC に向かってらっしゃる所を、
お見かけしたことがあります。

「拝啓 京都大学の自由な学風にはいつも尊敬の念を抱いてきました。
今回の受験生に対する貴学の対応は、その伝統を踏みにじるものと考えます。
特定できた段階で、警察への被害届けをただちに取り下げるべきであると考えます。
これからも自由な学風を保ってくださいますよう。
脳科学者 茂木健一郎」

たとえば大学入試の試験中に、
カンニング・ペーパーを使っていた受験生がいたとして、
もちろんその受験生は不合格ですが、
大学は彼/彼女を、警察に引き渡すべきでしょうか?
そんなはずないですね。

それがなぜ、こうも大騒ぎになるのか。
その理由は、「ネット」が絡んでいるから、以外に見当たりません。
「ネット」、ないし進み続ける技術への、根本的な違和感、無自覚な嫌悪……
わたしには、19歳の子の、たわいない思いつきに見えるんですけどねえ。
カンニング・ペーパーだったら、ここまで大騒ぎにはならなかったでしょう。

また、多くの方が指摘しているように、
大新聞の1面トップ記事が、「1受験生のカンニング」ってどうでしょう?
これってリビア情勢より重要?

「人として許せない」なんて、テレビのインタビューに答えている受験生、
彼も、どこかで、そういう答えが期待されているのを感じているように思えます。
そんな、「人として」なんてほどのものだなんて、彼も思ってるはずないです。

まだ19歳、将来のある子です。