2011年6月29日水曜日

Love you, ちび王子❤

待ちに待った新刊、
管啓次郎訳『星の王子さま』が、
ついにベールを脱ぎました!
見てください、この表紙;


なんでしょ、この人!
この人こそ、われらが「ちび王子」です。
おちびちゃんは言います;

「だめ! だめ! ボアのおなかの中の象なんていらないよ。
ボアなんて危険すぎるし、象は場所をとりすぎ。
おれんちって、すごくちっちゃいからさ。
羊がほしいんだよ。羊を描いてくれってば」

「よく見てくれよ……これって羊じゃないね、山羊(やぎ)じゃん。
角があるし……」

どうですか、このおちびちゃんのこと、
もう愛したくなってきたでしょう!(Moi aussi !)


『星の王子さま』は、大学時代、フランス語劇をやったことがあります。
(なにかしらフランス語劇をするのが、学科のならわしだったのです。)
でももちろん、子供の頃にも読んだし、
高校時代は、(全部じゃないけど)英語でも読みました。
でも……
一番感動したのは、今回のこの本かも。

こういうことってあまり思わないほうなんですが、
やっぱりいい作品て、読む年代に応じて、
違う表情を見せるものなんですね。
それだけ、著者の眼が細部まで入り込んでいるということなんでしょうか。

とにかく、この機会に、ぜひ一読を。
西原理恵子の絵も、もちろんオモロイです!
そしてこの「角川つばさ文庫」版には、
ルビも付いています。
プレゼントしたい子がいらっしゃるかたは、幸運です!

(そうそう、フツーの角川文庫版もあります。
こちらには、「つばさ」とは違う解説が付いています。
なんなら、両方行くか!?)