2011年12月7日水曜日

『混成世界のポルトラーノ 』発売


ついにアマゾンで注文解禁!
今年の締めくくりの新著です;

http://www.amazon.co.jp/%E6%B7%B7%E6%88%90%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%8E-%E7%AE%A1-%E5%95%93%E6%AC%A1%E9%83%8E/dp/4903500691/ref=sr_1_7?s=books&ie=UTF8&qid=1323236675&sr=1-7

テクストと写真で描く、現代世界を旅するための航海図。

目的地は、北京、南台湾、ボルネオ、大連、モントリオール、パリ、
ダッハウ、ネヴァダ、タスマニア、デリー、大東島、洛山、
ホノルル、ラハイナ、そしてヒロ。

文化と文化が出合う地を、旅人の視線で歩き、研究者として捉え直す。

紀行×批評の読書体験。あたらしい紀行文のかたち!

「いっておこう、きみがそこに行ってみないかぎりはたして
どんな可能性が世界にありうることかさえわからない
くっきりとした足跡とその崩壊をその場で体験すること
それが砂浜を歩くことの唯一の意味だった」       (管啓次郎 巻頭詩より)

……というわけです。
「紀行×批評」。まさにそんな感じです。
実際に行ってみることの、ほかでは代用のきかない重要さ。
ただそれだけでは、ほんとに見たことにならない場合もあります。
それを補うのが、通時的なパースペクティヴであり、
共時的な広がりでしょう。

今回は、5人が1つのテーマで集まったことで、
特に後者のおもしろさが感じられるものになったと思います。
また、これは結果ですが、文体の違いもはっきり出ています。

帯のコピーは、

「わたしたちが海の向こうで学んできたこと」

どうぞよろしくお願いします!

           ◆

そうそう、この装幀、なかなかいいですよね?
これはデザイナーの須山さんが作ってくれたものです。
彼のつぶやきによれば;

カバーに使用した架空の立体地図は、
学習用のものでPOSTALCOマイクさんのコレクション。
撮影は片村文人さんにお願いしました。
表紙は、以前メトロポリタン美術館で見た、
19世紀のマーシャル諸島でココナッツの繊維で作られた
航海洋地図がモチーフ。

http://twitter.com/yurisuyama

だそうです。

須山さんの作品はこちらで;
http://www.suyama-d.com/works/book/12.html

瑞々しいシャープさですね。好きです。