2012年1月7日土曜日

マンガだからこそ


今日、amazon をうろうろしていて、
1つ思い出したことがあります。

以前ある大学に非常勤講師として勤めていた時、
フランス近代史を専門にしている先生と仲良くなりました。
そして当時その先生は、「第二次世界大戦」についての本を作っていたのですが、
その本、実はマンガだったんです。
ほら、ありますよね、オベンキョー的な内容のマンガって。
あれです。

「でもねえ、これが大変なんだ。
たとえば<○○の戦い>の場面なんかでも、当然<絵>がいるよね。
論文だったら、兵が何人とか、将軍がどうした、なんて書くわけだけど、
<絵>にするとなると、どんな軍服で、どんなヘルメットで、
使われた戦車や銃の型は何で……
なんてことが分からないとダメなんだよ。
また世の中には、そういうことに詳しい人がいてねえ」

でいい加減なことを描いて、
「その戦いのとき、ヘルメットの形はこう変わっていたはず」
なんて突っ込まれるといけないので、
こまか~く調べることになるんだそうです。

これを聞いてから、ベンキョー・マンガに対する敬意が上がったものです。
その先生のマンガ本、さっき見たらすごく増えていて、
きっと評判がいいんですね。