2012年4月27日金曜日

LE HAVRE

明日から公開されるこの映画、
わたしもまだ見てないのですが、
おもしろそうです。

http://www.lehavre-film.com/

アフリカから、ロンドンを目指して密航してきた少年、
彼と出会ったル・アーヴルの人たち、彼らの抱える日常……

少し『君を想って海をゆく』を思わせます。
そしてあの時もそうだったように、
ドラマだけでなく、その背後にある社会事情が重要でしょう。
(少なくとも、「ワールド映画ゼミ」的にはそうです。)

この作品、実はDVDになるのを待っていました。
それが日本で公開されることになって、意外な喜びです。

そういえば夏には、ベッソン作品がやってきますね。

http://www.color-g.jp/news/2012/04/news-top/news/the-lady/

これもまた、フランスではつい1週間ほど前にDVDが出ました。
でもこれも、日本版まで待つことにしようかな。

両作品とも、「ゼミ」向き。日本版DVD、待ってます!

2012年4月26日木曜日

ジャクソン・ポロック展


会期終わり近くになり、
やっと今日行くことができました。
ず~~っと待っていた、ジャクソン・ポロック展です。
(つまり、もうン十年待っていた感じ。)

http://pollock100.com/

ポロックのことは、
ほとんど実物を見ないままに好きでした。
今まで見たものは、魅力はもちろんあったものの、
比較的小さい作品でした。
でも今回は、あの「インディアンレッドの地の壁画」が来ていて、
これもう、まごうかたなき傑作だと思います。
こんなに色が絡み合って、でも透明感さえある。
圧倒されます。

会場内で上映されていたヴィデオも、面白かったです。
短いドキュメンタリーで、
ポロックの制作現場が映し出されています。
ああ、こんな風に筆を振りまわし、
こんな風にドリップさせるのか、と思い、
そのあとまた「壁画」に戻ると、
そこでポロックが書いている姿が見えるようで、
幻想的ライブ?でした。
光の加減で、黒が光って見える角度があり、
それがなぜかまだ濡れている絵具のようにも見え……

でも、モンドリアンにしてもマレーヴィッチにしても、
そしてこのポロックにしても、
抽象でひとつの「極限」までいってしまった画家は、
そのあと「抽象の向こう側」(そんなものがあるとして)に行くのではなく、
みんなそれぞれの仕方で具象に戻ってくるという不思議な符合が、
不思議なような、そうなるしかないような、
でもそれが絵というものの本質かもしれず、
考えさせられました。

わたしは13時ごろ着いたのですが、
それほど混んでいませんでした。が、
14時頃からにわかに混み始めたので、
混み具合は時間帯によるのかもしれません。

あと数日しかありませんが、
これを逃すとまた数十年ないでしょう。
ポロック、おもしろいです。

2012年4月25日水曜日

One Good, One Great


今日のダルヴィッシュ、素晴らしかったですねえ!
そして黒田もいい投球でした。
まさにNY TIMES が言っている

Two Japanese Starters: One Good, One Great

の通りでした。
実は今日は夕方6時過ぎから会議があり、
帰宅したのは遅かったのですが、
それから録画を堪能しました。

メジャーの試合を見ていてほれぼれするのは、
やはりショートゴロやサードゴロです。
そのクラヴさばき、足の運び、投げられたボールの速さ、
どれもため息が出る感じです。
今日もジーターにそんなプレーがありました。
まあジーターにすればフツーなんでしょうけど。

ジーターといえば、今日の4打席目の三振、圧巻でした。
ダルヴィッシュは、当然すごい自信になったことでしょう。

そしてもうひとつジーターと言えば、
かつての同僚の松井の去就です。
松井にオファーがないのはメジャーの shame だと言っていたジーター。
でも松井も決まりそうで、
わたしも少しほっとしました。
(厳しいのはこれからなんでしょうけど。)

とにかく、とても見応えのあるいい試合でした。が、

“It was the first time we’ve seen him,” Swisher said with a huge smile.
“We’ll be ready for him next time.”

2つも三振したスウィッシャーがこんなこと言うなんて、
次回の対戦がより楽しみになりました。

2012年4月24日火曜日

黙示録

今日は「ワールド映画ゼミ」で、
はじめて『地獄の黙示録』を見ました。
といっても、2つのシークエンスだけです。
それは例の<ワルキューレの騎行>と、<フランス人農園>です。
半年前くらいに、ここでも触れましたね。

http://tomo-524.blogspot.jp/2011/09/apocalypse-now.html

学生たちは、おそらく「インドシナ戦争」のことは知らないと思います。
受験科目に社会がないし、
高校の授業ではそこまで手が回りにくいだろうし。

それにしても今年の学生たちは、ほんとにちゃんと聞いてくれます。
(意図が伝わってるかどうかは別として。)
いつも、半期じゃなくて通年のゼミだったらなあ、
とは思いますけど、
なんとか半年でなんとか多くのものを伝え、
たくさん考えて欲しいです。





2012年4月23日月曜日

『フランス語圏カリブ海文学小史』


パリでは一緒に楽しい時を過ごした中村さんが、
この春から日本に戻っています。
その中村さんが、若い研究者らしい本を発表しています。

『フランス語圏カリブ海文学小史 ――ネグリチュードからクレオール性まで』(風響社)

このテーマを簡潔にまとめている本は、他にないのでは?
800円という価格で現場の研究者の息吹が感じられる、
チャレンジングなシリーズの一冊です。
これはいいですねえ。

わたしが普段使っているカップの1つに、
こんなものがあります。

ここに描かれているのは、「バナニア」という粉末飲料の広告です。
でも、ここで微笑んでいる男性、
セネガルの狙撃兵なんだそうです。(帽子を見ればわかるとか。)
そしてこの

似顔絵が使用されたのは1915年のことであり、
「黒人」=「大きな子供」という紋切り型のイメージもまた
この時代にはすでに流布していた

そうです。
知りませんでした!

*わたしはたまたま見かけて買ったんですが、実はこんなにあったんですね。

http://www.la-maison-de-manon.com/category.php?id_category=48





2012年4月22日日曜日

現状

朝日新聞の世論調査(4月14,  15日)によると、

大飯原発3、4号機の再稼働を野田内閣が妥当と判断したことについて、

賛成 : 28%
反対 : 55%

そして内閣支持率は25%。

つまり、

「オール財界、オール霞が関が、もともと再稼働をめざす政権を後ろから押している」
(東京新聞)
 

2012年4月21日土曜日

Le Corps Decouvert


パリのアラブ世界研究所といえば、
ジャン・ヌーヴェルの代表作の一つ、という印象が先立ってしまいますが、
もちろん「今」機能している施設です。

そのIMAで、Le Corps Decouvert 「発見された肉体」という展覧が始まりました。

http://www.imarabe.org/exposition-ima-4735

アラブ芸術における肉体表現をたどるわけですね。
そしてそこに裸体画が含まれているらしい点も、
興味をそそられます。というのも、
イスラムでヌードって?
と思ってしまうからです。

でもちょっと行くのは難しいだろうなあと思って、
ダメ元で確認したら、なんとカタログが売られていました。

http://www.amazon.fr/Le-corps-decouvert-Collectif/dp/2754106324/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1335017346&sr=8-1

安くはないけど、見てみたいですね。

A darting slider


よかったですね、昨日のダルヴィッシュは。
録画したものを、じっくり堪能しました。
当然ながら評判もよくて、

http://www.detroitnews.com/article/20120420/SPORTS0104/204200374/1129/rss15

a good, hard, four-seam fastball ...
a darting slider and a big, slow, looping curveball

darting っていうのは、名詞で使えばあの「ダーツ(dart)」で、
その動詞形「矢のように飛んでゆく」の現在分詞(形容詞)ですね。

自分の力で90マイル以上の球を投げる感覚って、
まったく想像できないけれど、
なにかグッと来るものがあるんでしょうねえ。

上の記事の中に、カブレーラが一言かけたけれど、
ダルは理解できなかった、という「前フリ」がありますが、
ほんと、あれはなんて言ったかちょっと気になりました。
打ち取られて帰ってゆく途中に、
ぽそっと言ったんですけどね。
(決して悪口じゃなさそうでした。)

タイガースの4番のプリンス・フィルダー(画像)は、
阪神にいたセシルの息子ですね。風貌も似てます。
セシルは、当初日本で三振の山を築いて、でも、
やがて「待つ」ことを覚え、開眼したと言われています。
そしてその後メジャーに戻り、ホームラン王も取って……
日本で何を学んだのか、と訊かれたセシルは、一言、
Patience.
と答えていました。

次の対ヤンキース戦も楽しみです。



2012年4月19日木曜日

新学期は楽し

新学期が始まり、ほぼ雰囲気がつかめてきました。
今年は、いい感じ❤だと思います。

1,2年対象のゼミは、大学業務の都合で1コマだけ。
で、2回目の「ワールド映画」です。
ただし今年は1時間目の開講で、
しかも履修者はみんな2時間目がアキになるので、
授業延長し放題!
登録以前に、その点は覚悟してもらってありますので、これはマジです。
(それ用に、教室も確保しました!)

また1年生のフランス語は2コマ。
どちらも例年になく聞いてくれていますし、
なんといっても声が出てる。
これは期待しましょう。

でも大学で教えていて、
元気な学生に出会うことほど楽しいことはありません。
今年はイケルと思います!

そういえば、先週ある授業の代講をしたのですが、
連絡事項の説明には数分しかかからず、
かといって90分もあるので少し雑談……と思ったら、
これもまあちゃんと聞いてくれるのです。
(ユダヤ人を通して、ヨーロッパのことを話しました。)
で、気づいたら87分経っていて……
終わった後はさすがにちょっと疲れた感じでしたが、
それは心地よい疲れです。

若いみなさんが、色々考えるタネを蒔く、
芽が出たら、その芽を育てる術を教える、
ソンナ教員ニ ワタシハナリタイ。

2012年4月18日水曜日

神楽坂の

昨日「リンカーン」を見ていたら、
神楽坂の蕎麦屋さんが紹介されていました。
これは今や有名店で、ミシュランの星もあるとか。

この店に初めて行ったのは、まだ神楽坂に移転する前の、
市ヶ谷駅近くにあった頃です。
当時法政大学に非常勤で行っていたのですが、
その62年館という、
今ボアソ・タワーがあるキャンパスからはやや離れたところにある建て物からだと、
ほんとにすぐでした。

一緒に行っていたのは、
もちろん白水社の須山さん。
昼にも夜にも行きました。
おいしいなあ、と思っていたら、
ポンと出世して神楽坂に移転。
当然わたしたちも、神楽坂へ行くようになったわけです。

印象に残っているのは、
あれは年末だったか、
神楽坂の芸者さん達が何人か、
年末のご挨拶にいらしていた時のこと。
ああ、日本だなあ、と、
ミョーな感慨がありました。

でもテレビを見ていると、
やっぱりさびしいんですね。
また須山さんと行きたいなあ、と思ってしまって。

C'est l'âge ! (歳ですね!)

2012年4月15日日曜日

『中国・台湾・香港映画のなかの日本』


同僚たちには、いつも色んなことを教えてもらっているのですが、
今日はその同僚の一人、
中国語の林さんの新著のご紹介です。タイトルは、

中国・台湾・香港映画のなかの日本』

http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%83%BB%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E3%83%BB%E9%A6%99%E6%B8%AF%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC-%E6%98%8E%E6%B2%BB%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E6%9E%97-%E3%81%B2%E3%81%B5%E3%81%BF/dp/4906811027/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1334493583&sr=8-2

中国・台湾・香港の映画の中に見出すことのできる、
「日中戦争のトラウマ」、そして「癒し」……
なるほど、そういうことだったんですね。

取り上げられている作品には、
『紅いコーリャン』、『覇王別姫』、『恋する惑星』など、
日本でも評判になり、わたしにとっても印象的だった作品も含まれていますが、
同時に、手塚治のファンだったというエドワード・ヤンの、
わたしが知らなかった作品なども取り上げられていて、
これがそそられるんですよね。

索引も年表も付いています。
濃い内容の、おもしろいい本です。





2012年4月14日土曜日

夜中の中継

ダルヴィッシュの2試合目、
今から4時間後の、15日午前2時5分から、BS/NHKで中継されます。
見たいけど…… 2時かあ…… 終わるの4時かな……

http://www.nhk.or.jp/bs/t_sports/

少し見て、考えよ!

2012年4月12日木曜日

「脅威」を利用すること

4月11日『琉球新報』3面掲載記事より

(共同通信記者 阿部茂)

危機便乗は国民への背信

北朝鮮が「衛星」打ち上げとしている長距離弾道ミサイル発射実験が懸念される中、政府はミサイル防衛(MD)システムの地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を、沖縄県や東京都に配備。石垣島には自衛隊員約450人を配置し、海上配備型迎撃ミサイルを搭載したイージス艦も東シナ海に派遣するなど、自衛隊を大規模に展開している。

北朝鮮の核・ミサイル開発が、極東の平和と安定などにとって脅威なのは確かだが、政府の一連の対応は、「衛星」発射に便乗した過剰反応ではないか。通常なら批判を受けるような軍事的、準有事的な活動を、実態以上に強調した”脅威”の下で行うのであれば、国民に対する背信行為だとも言えよう。

北朝鮮はこれまで、米朝合意に反して核開発を勧めたり、ミサイル発射実験を繰り返してきたりした。日米両国はじめ国際社会の批判は正当なことだ。

だが、私たちは、日本政府が”脅威”を利用してきたことも自覚しておく必要がある。1998年の北朝鮮による長距離弾道ミサイル「テポドン」発射後、政府は高まった危機感を追い風に情報収集衛星の導入を決定。当時の高村正彦外相は非公式発言ながら「情報衛星は金正日の贈り物だ」と言ってのけた。

今回展開されるMDの導入目的についても、かつて外務省幹部らは取材に対し「対中国が本音だが、それは言えないから北朝鮮の核を理由にしている」と率直に認めた。

「ミサイル配備」「迎撃」などの」有事の言葉が政府当局者から平然と語られ、基地の外で自衛官が銃を携行する異常さも意識する必要があろう。

政府は石垣島など先島諸島に初めてPAC3を配備したが、今回の実験は核弾頭など兵器を積んだミサイルの発射ではないとされる。落下物があるとすれば失敗した場合の破片などであり、本島に配備の必要性があるとは考えられない。

「可能性」の問題であれば、韓国や中国の衛星打ち上げに際しても同様の対応が必要なはずだ。

政府の対応はむしろ①沖縄付近を通って海洋進出を図る中国を念頭に置いた演習やけん制②高価なMDの”有用性”の実証や、MDの日米統合運用の”演習”③南西諸島への自衛隊配備を進めるための環境づくり-などと考える方が自然だ。

北朝鮮が発射を強行した場合、日本はどうするのか。北朝鮮はすでに日本を射程に入れた中距離弾道ミサイル「ノドン」を配備しており、発射が日本への直接的な脅威増大となるわけではないことを踏まえる必要がある。

憲法改正論議も再開しているだけに、強調された”危機”が、9条改正論や敵基地攻撃能力の必要性などの議論に安易に結び付けられないよう、国民一人一人にも冷静な判断が求められている。

『ことばのポトラック』(春風社)


佐々木幹朗さんの言葉の「つぶやき」を引用するなら、

瓦礫のなかの煉瓦のような本、鍋敷にも使える一冊。執筆者総勢45名。
『ことばのポトラック』(大竹昭子編、春風社)は台所に置いても映える。
言葉を箸でつまみながら、表紙に醤油を垂らして味付けしても!OK。

そうなんです、あの「ことばのポトラック」7回分が、
400ページの、美しい本になりました。
(本の印税は、東北の公立小学校へ。)
さまざまな形の、生き抜こうとする言葉が、
本のあちこちで燃え立っているようです。

そして45名は、ここで紹介されています;

http://shumpu.com/archives/6195

春風社さん、ありがとうございました。

ステキな装幀は、『世はいかにして昭和から平成となりしか』でもお世話になった、
矢萩多聞さん。彼の「つぶやき」は、

企画会議から、刊行まであまり時間がなかったけれど、
とても濃密な打ち合わせでした。
佐々木幹郎さんの言葉に一喜一憂しながら、
うんうん唸ったり、力をいれたり緩めたり。
ほんとうに勉強になりました。

多聞さんの作品はこちら;

http://tamon.in/

そして挿画はたけなみゆうこさん。

http://www.pen.fac8.com/

ぜひ、手にとってみてください!

(アマゾンでは、17日発売予定だそうです。)

2012年4月10日火曜日

Jamel Debbouze


あのジャメル・ドゥブーズが、
モロッコの生家を訪ねています。

http://fr.news.yahoo.com/maroc-jamel-debbouze-lami-vip-mohammed-vi-073029087.html

ジャメルは色んな映画に出ていますが、
日本で知られるようになったきっかけは、
『アメリ』での八百屋の青年役だったでしょうか。

ちなみに『アメリ』って、
フランスではその作りを疑問視する声もありました。
舞台がモンマルトルなのに、登場人物が全員白人で、
つまりモンマルトルの実情からかけ離れており、
しかもその唯一の例外である青年(ジャメル)が障害者だ、というのです。
たしかに、不自然さは感じますね。

『アメリ』は、おそらく日本で人気のある、
数少ないフランス映画の1つなのでしょう。
実際、見ていて、おもしろい演出があるし、
テクニックは巧みだと思います。
ただ、上に挙げたような決定的な傷があるのは、惜しいですね。

わたしの同僚の女性フランス語教員は、
「なんていじわるな子!」
と言っていましたが、さて……?

*画像の女性は、奥さんのMelissa Theuriau。
  大人気ニュースキャスターでした。

2012年4月9日月曜日

予兆?

日本の元首相がイランを訪れ、
それはイランに利用されたのだ、とかなんとか、
周りがにぎやかです。
もちろん、イランは利用するつもりだったでしょう。
元首相もまた、利用するつもりだったでしょう。

今の政府の対イランの態度については、
以前とりとめなく触れました。
(こんな風に、もう1度表示するほどの内容でもないんですが、一応。)

http://tomo-524.blogspot.jp/2012/02/blog-post_08.html

2か月前から、ある種の予兆はあったと言えるんでしょうか?

今さら言うまでもないですが、
イランでは、首相より、イスラム法学者のほうが明らかに上。
つまり権力が大きいわけです。
図式的に言えば、こうした宗教的指導者(たち)が、
首相を選んでいるようなものです。
同じ大統領でも、たとえばアメリカやフランスのそれとは、大違いですね。
ただ、政教分離していない世界では、
これは十分あり得る事態なんでしょう。

そういえば、
日本人とイラン人のハーフの大選手が、
いよいよ明日メジャー・リーグ・デビューですね。
これには、興味を持たざるを得ません。
(松井選手の去就も、気になっています。)

イランの「日常」を伝えるニュース、
各メディアにお願いしたいところです。

『時計回りで迂回すること 回送電車Ⅴ』


堀江敏幸さんの「回送電車シリーズ」も、
気づいてみたらもうvol. Ⅴなんですね。題して、

『時計回りで迂回すること 回送電車Ⅴ』

編集者の人たちと話をしていて、
本が売れない、というのは、もうほとんど挨拶のようなものですが、
中でも動かないのが、エッセイ、というのも、
みなさんが異口同音に口にすることです。
兼好法師やら鴨長明やら、近くは薄田泣菫も含めて、
エッセイ文化の中で生きてきたようなわたしたちなのに、です。

でもそうした中で、この「回送電車シリーズ」は、
現代のエッセイの醍醐味を味わわせてくれる、貴重な作品です。
みなさん、堀江さんの声、ご存知でしょうか。
たくさんあるのでしょうが、たとえばこれ。

http://www.youtube.com/watch?v=V1soIuDrhVg

これは、わたしも隅で聞かせてもらった、おもしろいイベントでした。
でもそれはともかく、この回送電車を読んでいると、
とても強く、堀江さんの声が聞こえてきます。
(小説の場合より、はるかに強く。)
ここ数日、夜になるとこれを読んでいたのですが、
毎晩堀江さんと話しているような、そんな気分でした。

とにかく、印象的な「お話し」がたくさんあります。
とてもおもしろかったです。


2012年4月7日土曜日

人として

みなさま、きっとお読みだとは思いますが、一応。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120407/k10014280971000.html

「すでに実施済み」? 
計画だけでいい?
防災対策なし?

しかもこの「トイレのないマンション」を、
ベトナムに輸出しようとしてる、というニュースもありますね。

2012年4月6日金曜日

イラン




先日、ペルシャ語を専門にしていて、
今博士論文を準備している若い友人と、
色々おしゃべりする機会がありました。

ペルシャと言えば、今のイラン。
イランと言って、みなさん、何を思い浮かべるでしょうか?
最近では、ややきな臭い感じで、
最近のガソリン高騰の一因も作っているわけです。
先日もここで書きましたが、
イスラエルとの緊張は、今も続いています。

イランはイスラム国家。
イスラムにはいろんな宗派があり、
イランの場合はシーア派が優勢だそうです。
そしてこのシーア派は、イスラムの中でも、
イスラム以前からペルシャの地に根付いていたゾロアスター教の、
はっきりした影響があるそうです。
「イスラム化したゾロアスター」と呼ばれることさえあるとか。
イスラム国家だからと言って、国民がそのルーツを、
必ずしも「純イスラム」に求めているわけではないことが分かります。

また、イスラムと言えばムハンマドですが、
イランではむしろ、アリーの人気が高いそうです。
彼はムハンマドの娘・ファティマの婿で、初代イマームですね。

シーア派では、このイマームは、預言者並みに権威があり、
「イマームは神と人の仲保者であり、人は神を直接知ることはできず、
イマームを通してのみ神を知り得、イマームなしには人は神の意志を知り、
それに従って生きることもできない」(Yahoo 百科辞書)だそうです。

そして12第目のイマームは、今は(いわば)姿を隠しているけれど、
やがてこの世の終わりには、救世主として再臨するというのです。
(かつてホメイニ師が、この12番目のイマームでは? 
と言われた時期もあったそうです。)

そしてアリーですが、画像があります。


イスラムでは、偶像禁止のはずなんですが……
これは最近つくづく思うのですが、
偶像は禁止なのではなく、禁止ということになっている、わけですね。
イランにも、こうした絵は実際はあるそうです。
(日本にだって、ないことになっているけれど実際には在るもの、
なんてたくさんあるでしょう。銃も、麻薬も……)

そしてぜひみなさんに見て頂きたいのが、
このYouTube です。
イランの女性たちの、ファッションを紹介したものです。
(これもさっきの友人に教えてもらいました。)

http://www.youtube.com/watch?v=V9GeAR5VXZU

たしかにヘジャブは付けていますが、どうでしょう、
ずいぶんおしゃれな感じのものもあるし、
新鮮なのは彼女らの表情です。

解説はこちら:http://www.pointdujour.fr/fiche.php?fiche=318&theme=17&rub=programme

当たり前ですが、イランにも、イスラム国家をやめて、
世俗国家にしたい、民主主義国家にしたい、
と思っている人はたくさんいるわけです。
イスラム的な戒律なんて、そんなに重要じゃない、と思っている人も。
つまり、色んな考えの人たちがいるわけです、当たり前ですけど!

この当たり前のことを、つい忘れてしまうことがあります。でも、
「イラン」と言われて、なにか不穏な空気だけ思いだすのでは、
あまりに実際から遠いのでしょう。

もしあなたがおしゃれが好きならば、
その一点に置いて、彼女らに共感することもできますね。

初日


今日は大学の、新年度初日でした。
まだ授業ではなく、会議×2だけでしたが、
同僚たちの元気な様子を見て、嬉しく思いました。
ただ、今年度は、倉石さんと波戸岡さんという、
いつも色々教えてもらっている2人が在外研究でいないので、
それはやはりちょっと寂しいのですが。
それにしても、ある先生がわたしに言ったこのセリフ、

「今年も、どんな学生が来るのか、楽しみですね!」

その通り!

2012年4月5日木曜日

イスラエルはパレスチナ人の水を奪う

イスラエルのやり方は、一貫してこんな具合ですね。

http://www.youtube.com/watch?v=w8gjey5tw8A&feature=related

土地だけでなく、水も。

2012年4月4日水曜日

Thomas Langmann


今週末から、オスカーを獲った『アーティスト』が封切られますね。
先日その発表の場面をぼんやり見ていて、
アッ! と声をあげてしまいました。

トム・クルーズが『アーティスト』の名前を呼び、
喜び合うスタッフ&出演者たちが壇上に上がります。
そしてプロデューサーとしてオスカー像を受け取ったのは、
ああ、ヴィクトールじゃないですか!

プロデューサーのトマ・ラングマンは、
あのクロード・ベリの息子として俳優デビューし、
『サンドイッチの年』や『パリ・セヴェイユ』などに出演しました。
そしてその前者については、昔から好きな作品の1つで、
去年はその作品についての文章も(大学の論集に)書いたのでした。
その時の役名が、ヴィクトールだったのです。

彼も父親のベリも、もちろんユダヤ人です。
だからユダヤ性が問題になる映画に関わる機会も多かったでしょう。
『サンドイッチの年』もまさにそうでした。

そのヴィクトール、いやトマ・ラングマンと、こんな形で再会するとは。
まあ、彼の仕事をしっかりフォローしてれば、
驚くこともなかったんでしょうが。

そういえば、去年フランスですご~く話題になったIntouchables。
その監督であるオリヴィエ・ナカシュは、
『きらきらしてる』で脚本・監督デビューを果たした、
ジェラルデイン・ナカシュの兄さんです。
インタヴューを読むと、脚本を書く際、
妹はずいぶん兄に助けられたようです。
そしてこの兄妹も、やっぱりユダヤ人なのでした。

ただ、ここではこんな書き方をしちゃいましたが、
もちろんそれとは関係なく、
作品が評価されているのは、言うまでもありません。
期待できる人たちですね。

ポニー・テール

完璧なポニー・テールの作り方。

http://fr.pourelles.yahoo.com/video/beauty-20826185/faire-une-queue-de-cheval-28803385.html#crsl=%252Fvideo%252Fbeauty-20826185%252Ffaire-une-queue-de-cheval-28803385.html

Je vais vous montrer comment réaliser la queue de cheval dans quelques minutes.

2012年4月3日火曜日

黄めばる


昨日のそばに続いて、どうでもいい話をもう1つ。

自宅を中心にして、半径クルマで10分という円を描くと、
意外にも10を越えるスーパーがあることに、さっき気づきました。
よく行くのはそのうち2, 3 軒ですが、
たとえば鶏肉ならココがおいしい、とか、
ラムはココがいい、とか、
まあそんな使い方もしています。
もちろん、魚ならココ、というところもありました。

けれども去年、その10分圏内に、
わりと大きな鮮魚専門の店ができたのです。
こぶりのスーパーくらいの広さですが、
なにしろ全部魚関係。
特に鮮魚は充実していて、
たとえば鯛にしても、天然物が、大きさでいえば3種類はあるし、
まあじ、しまあじ、かます、赤かれい、黒かれい、なめたかれい、
きんき、きんめ、ほうぼう、うまづら、黄めばる、あんこう、たちうお、かさご、
それに殻付き牡蠣やさざえ、ほたて、生き毛ガニ、どじょう……
フツーのスーパーとは比較にならないラインナップです。
しかも、どれもおいしい。高くない。

この店ができてから、
明らかに食卓での魚出現率がアップしました。
最近のお気に入りは、黄めばるの煮つけです。
おいしいことはいいですね!

2012年4月2日月曜日

戻った?


朝、最初に食べるのは、グレープフルーツ。
これは365日中、特に味の落ちる1ヶ月くらい以外、
ず~っと続いている習慣です。
だからグレープフルーツは、年間最低300個は食べる、かな。

そして休みの日の昼ご飯は、ざるそばを作って食べることが多いです。
その時使うのが、画像のもの。
ほんとにどこのスーパーでも売っている、お馴染みのそばですね。で……

全然客観性のない、また自分でも自信のない感想なんですが、
このそば、去年の震災後、味が落ちた気がしました。
それでもなお何度か食べて、その度に、
う~ん、やっぱりちがうと思いました。
それが数ヶ月前から、味が戻った気がしています。
ある日食べて、あ、戻った、と思ったのです。

繰り返しますが、まったくの思いすごしかもしれません。
こちらの心理的状態、体調の問題だったのかもしれないし。
でも、ざるそばに限っては、
子供のころから大量に食べてきたので、
わりと間違えない気もするわけです。

なんだか、どうでもいい話ですみません。
でも好きなものだけに、気になるのでした!

2012年4月1日日曜日

「ふらんす」4 月号


さあ4 月です。新学期です、新年度です。
今年もよろしくお願いします!

というわけで、新年度の最初は、
雑誌「ふらんす」(4月号・CD付き)のご紹介です。

毎年4月号には、お得なCD が付いています。
これで、1年間分の「フランコフォニー・インタヴュー」や、
やっぱり1年使える音声教材なども収録されていて、明らかにお得❤

ラインナップはこんな感じ;

http://www.hakusuisha.co.jp/france/

中で、

「レナとヨシのコレいいね ! 1」 Léna GIUNTA・福島祥行

は、去年のおもしろコンビの復活です。
(個人的には、福島先生のラジオ講座が、とっても聞いてみたいです、マジで!)
それから

「フランス政治を嗤え 1」 国末憲人

も勉強になるし、あれもこれも、フランス語づくしです!
新学期はココからですね!