2012年5月31日木曜日

シリア

今期の「ワールド映画ゼミ」では、
いつも3回目くらいに取り上げる『シリアの花嫁』を、
第1回に見ました。それはその時点でも、
シリア情勢はかなり緊迫していて、
そのニュースの背景に目を向けて欲しかったからです。
だから今回は、普段はそれほど強調しない点、
つまりその物語が、アサド大統領就任の日を時間的舞台にしていることを、
強く打ち出してから映画を見たわけです。

レポートに課したのは、このアサド大統領のこと。
彼の就任以降今日までの行動です。
学生たちのレポートは、全体によく調べてありました。
で、
先週のレポートは、4月からここまでのシリア情勢の推移についてでした。
まあレポートと言っても、状況を追跡してね、ということです。

シリアの情勢は、あまりにひどいです。
ロシアはいつまで自国の権益を守るつもりなんでしょうか?

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/syria/

そして中国も。

http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE84T05U20120530

「いかなる理由があっても戦争はしない」
という立場があります。
もちろん、そんな立場にある「国」はないと言っていいでしょう。
つまり、「敵」が武力で攻め込んできた時でも、
一切武器は取らない国は、ということです。
20世紀は「戦争の世紀」と言われますが、
21世紀になっても、戦争の「論理」自体に変更があったようには見えません。

ただ今回のシリアを見ていると、たしかに、
「いかなる理由があっても戦争はしない」など言っていたら、
戦士ではない女性や子供たちがどんどん殺されていくのを、
ただ傍観することになりそうです。
先週の政府軍の砲撃でも、死者92人のうち、32人が10歳以下でした。

とても心配です。


2012年5月28日月曜日

TAL


今朝起きて、なにか体が痛いと思ったら……
昨日の日曜の朝、地域の一斉清掃に参加して、
そのときずっと草むしりしていたのが原因みたい。
としゃ~とりたくね~な~!

そして先日ちょっと触れたTAL、聞いています。
なかなかいいです!

http://www.youtube.com/watch?v=BLNJl6jZnMM

なんとこの曲は、feat, ショーン・ポールなんですね。
彼の声は、1度聞いたら忘れられません。
わたしにとっては、好きな、というか、印象の強いラッパーのひとりです。

アルバム全体を何度か聞いてみると、
やはり、リアーナの影を感じないわけにはいきません。
そもそも声質が似ている上に、
曲作りも意識しているのでしょう。
(よく分かりませんが、それは当然のことなんでしょうか?
R&Bをベースにした女性ポップ歌手といえば、
今はリアーナが先頭を走っているのでしょうから。)

ただTALの場合、それが真似だとかいうんじゃなく、
なんというか、むしろ志の高さを感じさせるから不思議です。
ほんのカケダシの歌手が、トップランナーを意識してるんですからね。
わたしの場合、こういう声とこういう曲には点が甘いので、
そんなことを思うのかもしれませんけど。

そしてもう1つ思うこと。
ジャケ写は上にあげた画像なんですが、
これ、どうでしょう。まあ、フツーですね。
ただ、たとえばマドンナの新譜ジャケットの歪んだ洗練さ加減と比べると、
もう勝負になりません。
でもまあ、みんなこんなところからスタートするんでしょう。
応援します!

2012年5月26日土曜日

『戦争より愛のカンケイ』


約1年ほど前、ある映画のことを書きました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2011/04/le-nom-des-gens.html

この映画、日本未公開のままですが、
なんとDVDが出るようです。

http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%82%88%E3%82%8A%E6%84%9B%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%82%A4-DVD-%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AF/dp/B007FSHXCS/ref=sr_1_1?s=dvd&ie=UTF8&qid=1338008056&sr=1-1

この日本語タイトルなので、
Le Nom des gens のことだと分からずにいましたが、
今日気づきました。これは面白いです!

ただ定価3900円というのは、ちょっと高すぎる気がしますねえ。
(実売は2900円くらいですが。)
フランス版は 7.99 ユーロ。800円ですから。
これはこのDVDに限らず、全体に言えることではありますけど。

ま、レンタルがあります!

2012年5月24日木曜日

When I was young...

今は昔、プチ・ニコラの新刊が出たとき、日本の版元に直接出かけ、
翻訳させて! と交渉したことがあります。
(若かった!)

たしかあの時は、まずは白水社にお願いしたのですが、
調べてみたところ、すでに版権が他の出版社に渡っていて、
それで意を決して、その出版社に出かけたのでした。
まあ、それだけやりたかったわけです。

結果的には願いは叶いませんでしたが、
そのときの出版社の対応は、思いのほか親切なものでした。
もう、受付で追い返されるだろうと思っていましたから。

そしてなぜこんな昔話を書いているかと言えば、
実は今日、似たようなことをしてしまったからです。
(若い! 若くないのに!)

そして幸運なことに、今回も話は聞いていただけました。
うれしかったです。
結果はまだこれからですが、
なんとかうまくいくことを願っています!

2012年5月23日水曜日

le 23 mai


5月23日。
今日のこの日付は、去年パリで見たプレート(画像)に書き込まれていて、
調べてみて、納得した記憶があります。
1848年のこの日、マルチニックで奴隷制の禁止が宣言されました。
プレートの2006年は、それから160年ほど経っている、あるいは、
160年ほどしか経っていないことになります。
プレートは、意訳すると、こんな感じでしょうか;

  奴隷売買と奴隷制の犠牲となったものたちの思い出のために。
  「自由の木は、人々の強い絆から育つだろう、
  絆は人間にとって根源的なものだから
               トゥーサン・ルーヴェルチュール
               世界最初の黒人共和国、ハイチ独立の英雄

                        2006523
 
一応「人々の強い絆」とした部分は、racines「根」の複数形。
だから、自由の「木」なんでしょう。
もちろん、profondes「深い」も関連語ですね。

このプレートを見たのは、ボビニー市役所の前です。
アラブ系の人が多い地区ですが、
マツチニック系の人も多いのだろうと想像できますね。

2012年5月21日月曜日

これが


「世紀の」金環日食、ご覧になられたでしょうか?
今朝7時半、自宅のベランダから撮ったのが、上の写真です。
普段使っているGX200に、日食用簡易サングラスを重ねただけのものですが。
わかっていても、驚きがありますね。

夕方になって、東京は快晴に。
それに誘われて近所に散歩に出て、
本屋さんで見かけて買ったのがこれ;

http://www.amazon.co.jp/Pen%EF%BC%8B%EF%BC%88%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%EF%BC%89-%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%93%E3%81%9D%E7%9F%A5%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%84%E3%80%81%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0-2012%E5%B9%B4-5-17%E5%8F%B7-%E5%88%A5%E5%86%8A-%E9%9B%91%E8%AA%8C/dp/B007L4IYQ0/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1337603172&sr=8-1

去年出ていたもののムック化なんですね。
巻頭のアルハンブラ宮殿の壮麗さにやられました。
全般に、読者がなにを知りたいかに寄り添って編集されていて、
いい感じです。
(これを分かっとけよ! というのではなく。)



2012年5月18日金曜日

Folila


このところ、これでもかという感じでマドンナの新譜を聞いていましたが、
(これが飽きないんですよね)
数日前からついに、次のCDに入りました。
アマドゥー&マリアム、4年振りの新譜です。

http://ilovemusic-jp.com/newrelease/world_music/amadou_mariam_folila.html

↑ にも書いてある通り、今回は特にゲスト・ミュージシャンが多く、
その分「素朴」感は薄れましたが、
多彩で煌めきのある音がするように感じます。

たとえばこれ;

http://www.youtube.com/watch?v=fypZUjUxHNo

ここでゲストとして歌っているのは、
泣く子も黙るNoir Désir のメンバーだった、Bernard Cantat です。
彼は、私生活でかなり重い体験をしています。
(傷害致死犯として、3年ほど刑期を務める。)

アマドゥ&マリアムは、わたしにとっては大好きなミュージシャンです。
ちょっと昔話をさせていただくなら、
ラジオの「ナミの恋する東京日記」を放送していた時、
毎週木曜日は音楽の日でした。
そして彼らの曲も、もちろんかけました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2010/04/senegal-fastfood.html

残念ながら、再放送時は週三日の放送になり、
「今週の一曲」はすべてカット。
ものすごく悩んで並べた24曲は、
結局1度きりの放送でしたが、
このSénégal Fastfood がかけられたことは、とても嬉しかったです。

それにしても今回の新譜、アマゾンで1482円! 安!

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0074V0K2Q?ie=UTF8&tag=ilovemusictun-22&link_code=as3&camp=767&creative=3999&creativeASIN=B0074V0K2Q







2012年5月15日火曜日

From Boston

今日は、約8 ヶ月のボストン留学を終えて帰国した4 年生のM君と、
あれこれおしゃべりしました。
ただその内容はともかく、彼が1番変わった点と言えば、
やはりその雰囲気でしょうか、着てるものを含めて。

M君は、とても成績優秀な学生で、
おそらく学年1000人中10番以内には確実にはいる成績をおさめていました。
それはもちろん素晴らしいこと。
ただその分当時のかれの雰囲気は「勉強家」という感じ。
髪は「スポーツ刈り」で、学生にしてはきちんとした服装で。

それが今日あったら、なんとロンゲです!
しかも、目の覚めるような赤いスウェット(フードつき)に、
ナイキのキャップまで。
まったく別人のようでした。
そして話しぶりも、それに呼応するかのように柔らかくなり。

とにかく、とてもいい刺激を受けたようで、
ボストンが恋しくてならない様子。
これからまた勉強して、アメリカの大学院を受験したい、
と言っていました。

マジガンバレ、ワカゾー!

2012年5月14日月曜日

ポンディシェリ

今日は少し、インドのポンディシェリという街について調べてみました。

インドの南端に位置する、タミル・ナードゥ州、
そこはほぼ、タミール語が話されている地域であり、
(つまりタミール人居住地域であり、)
その中心となる都市が、東岸にあるポンディシェリです。
タミールの人たちは、ほぼヒンドゥー教徒です。

この街は、オランダやイギリスが占領した時期もありましたが、
1673から1954まで、ほぼフランスの統治を受けていました。
だから当然、ポンディシェリにはフランス文化と混合したものが残っています。

そしてたまたま見つけたこの映像、
ただポンディシェリを走っているだけなのに、
目が釘付けになりました。

http://www.youtube.com/watch?v=hH8KZdjUR9o

行ってみたいですねえ!


2012年5月12日土曜日

フランス体験講座第1回

今日はお茶の水での公開講座、
「フランス体験講座」の第1回でした。
この講座は全6回で、毎回違う先生が講義を担当し、
今日がわたしの番でした。ま、露払いということで。

テーマは「パリの中華街」。
これは今、「パリは燃えているか?」に連載している内容とかぶっています。
ただそれだけでは物足りないので、まずは
「パリ」とほどの地域を指すのか?
について、時代ごとに概観し、
それを踏まえて、13区の成り立ちを確認しました。
その後、13区の中華街成立について話し、
『オーギュスタンスタン、恋々風塵』と『パリ、ジュテーム』の、
中華街関連部分だけをピックアップして見ました。
で、ここまでで90分。

それからオマケとして、
やはり『パリ、ジュテーム』のアラブ地区の作品を見、
それについて少し解説をしました。
これが30分。
トータルで2時間でしたが、
生徒さん達にとって、来てよかったと感じられるものであったならいいのですが。

そういえば生徒さんのなかには、
テレビを見ました、とか、ラジオを聞いてました、とか
言ってくださる方もあり、嬉しいことでした。

今回の講座の資料は、作るのに結構時間をかけました。
(全8ページ)
で、実は1ヶ月後くらいに、
高校生対象の1回だけの講座があるので、
一部、その時にも使いまわす魂胆です!

2012年5月11日金曜日

『動物とは誰か?』


ドイツでの在外研究に入った波戸岡さんの新著、

動物とは「誰」か?―文学・詩学・社会学との対話』

が出ています。
これは副題から想像される通り、
各分野における 3人のフロント・ランナーへのインタヴュー集です。
とはいっても、インタヴュアーが波戸岡さんですから、
話の深まりがちょっと格別です。

この本が、もしいわゆる学術書より読みやすいとすれば、
それは波戸岡さんが、うまく「齟齬」を作り出しているからでしょう。
なにか1つの用語でも、AさんとBさんでは、
その言葉に負わせている意味や文脈がことなっていることはよくあることですから、
そのへんをはっきりさせてくれるのは、読者にとってありがたいですね。
そしてそれ以前に、
その用語のニュアンスそのものがわたしたちによく分からないときでも、
「齟齬」を分解していく過程で、
その用語がしだいに見えてくるという仕掛けです。

動物と人間はどう違うのか? ペットは? 描かれた動物たちは? 「私」は?
そしてもう1度、動物とは誰か?

刺激にあふれた一冊です。

2012年5月10日木曜日

ポトラック

5月8 日の毎日新聞の夕刊に、
『ことばのポトラック』の紹介記事が掲載されていたと、
長年の友人が教えてくれました。

http://mainichi.jp/feature/news/20120508dde012070054000c.html

リンクが見られなくなる時のため備えに、
コピペしておきます。

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読書日和:注目です 

あの時期、持ちよった言葉

毎日新聞 2012年05月08日 東京夕刊

 東日本大震災後の昨年3月27日、いても立ってもいられない作家や詩人が集まって、東京・渋谷のライブハウスで朗読会「ことばのポトラック」を開いた。それから今年4月8日までに計8回開かれた。そのうち、歌のコンサートを除いた7回分の朗読作品を収めたのが、大竹昭子さん編「ことばのポトラック」(春風社・1890円)だ。

 第1回は、ピリピリした緊張感が漂っていた。例えばこんな作品がある。「地球をゆらすものは/泡となって消えろ/ゆれるな/れるな/るな/な/な/な!」(詩人で作家の平田俊子さん「ゆれるな」より)。約1年後の4月8日、反原発のアート活動をつづった画家・スズキコージさんの「NO NUKES LIVE PAINTING!」には、ユーモアも少々。

 1年間、手探りで東北を思い表現した作品ばかり。歌人、穂村弘さんの「中学で一生分のドライヤーの熱風浴びてしまった俺よ」には、虚をつかれて笑ったが、子どもたちが浴びたものを思わされ、ぞっとした。

 作品を寄せたのは谷川俊太郎さん、高橋睦郎さん、堀江敏幸さんら約50人。ポトラックは、ごちそうを持ちよるパーティーの意味。【内藤麻里子】

2012年5月9日水曜日

When I was young...

今日は授業が3コマあり、
そのうち2つは60人近くいる1年生。
そしてその後は、大学の広報関係の取材を受けました。
それにしても、仕事のことについて話せ、といわれると、
普段しない(!)反省モードになって振り返ってしまいます。

そして思い出した、ほんとに小さなこと。
それは高校時代の夏休みの宿題だった自由研究で、
何を考えていたかというより、
ほとんど何も考えず、モデルもないままの行きあたりばったりで、
「新宿」と、
当時住んでいた場所近くのある駅前商店街とを比較するという、
レポートもどきを書いたのでした。

覚えているのは、そのとき飛び込みで訪ねた新宿のデパートの広報課が、
とても親切だったこと。
ジュースも資料もたくさんくれて。
それから新宿を歩きまわって、
やっぱり自己流の地図を作って、
ほとんど勘に頼った「人の流れ」を書きいれ。

今思うと、あれは楽しかった。
商店街も、いわば客観的に歩いたし、
出来上がった地図の、あまりの回遊性の無さにはむしろ驚いたり……

こんなこと、数十年振りに思い出しました。


2012年5月7日月曜日

吉本隆明追悼号


「現代詩手帖」5 月号は、
吉本隆明・追悼総頁特集です。

たくさんの人が文章を寄せていて、
わたしもまで数人しか読んでいませんが、
これから読んでみようと思っています。

特別定価2000円ではありますが、
2009年に行われたイベント(行きたくて行けなかったやつ!)での、
吉本さんの公演を収録したCD が付いているので、
値段分の価値は十二分にあると思います。

ここまで読んだ中で印象に残ったのは、
今「テレビでフランス語」でも連載を開始した宇佐美斉さんの文章です。
吉本さんの「水準器」と「羅針盤」としての役割を語った後、
抒情詩人としての吉本さんの仕事に触れ、
「異数の世界へおりてゆく」と「佃渡し」の二篇について、
宇佐美さんはこう書いておられます。

  その美しさは、戦後70年の現代史において、おそらく群を抜いているだろう。
  前者はその孤独と意思のつよさにおいて、
  後者は、過去を振り返る時間と未来へ向かう時間が交錯する一瞬をとらえた、
  その成熟の姿とことばの技の切れにおいて。

「佃渡し」のリズムは、まさに吉本さんのリスムだとわたしも感じます。
ちくま文庫『父の像』に所収の「父の像」にも、同じリズムを感じました。
だから解説では、これは「散文詩」だと書いたのでした。

『イラン人は面白すぎる!』


もうずいぶん前から、新書の刊行点数が増えていますね。
一時のブームは去ったのかもしれませんが、
それでも相当な点数が出ているし、
内容の濃い、ハードカバーにまったく引けを取らないものあります。

『イラン人は面白すぎる!』(光文社新書)は、
在日イラン人でお笑い芸人のエマミ・シュン・サラミさんが書いたものです。
これはまあ、芸人さんが書いただけあってごく軽いノリなので、
2, 3 時間で読めてしまうタイプの新書ではあるんですが、
コーヒーでも飲みながらおしゃべりを聞いているような、
気楽な面白さがあります。

たとえば、ラマダンの時期、
イランのテレビではグルメ番組が一切放映されず、
ドラマや映画の食事の場面さえカット、
極めつけは、あの「アンパンパン」が放映される時は、
アンパンパンの顔にモザイクがかかる(!)とか。

完全にコネタですが、やはり新鮮です。

2012年5月4日金曜日

ベテラン&新人たち


この2 週間ほど、完全なヘビロテ状態なのが、
われらがマドンナの新譜、MDNAです。
前評判やセールスにまったく関係なく、
アルバムが出れば条件反射的に買ってしまうミュージシャンは、
そうですねえ、10人はいないかもしれませんが、
マドンナはその1人です。

なんといえばいいんでしょう、
ダンサブル? エレクトロニック? 
近田春夫氏が、突き詰めればポップ音楽は「どこまで踊れるかだ」と書いていましたが、
そういう意味ではこれは「踊れる」といえるのでしょう。
ユーロビートは一般にウルサク聞こえることが多いけれど、
マドンナクラスだとそんな作りになることはないですね。

アルバム3 曲目のヴィデオクリップがありました。

http://www.youtube.com/watch?v=tYkwziTrv5o

素人のわたしが聞いても、作りこんでるな~、と思ってしまいます。
(映像はどこかハーブ・リッツ風ですね。)

今日通りかかったHMVでは、洋楽の売り上げ第1位でした。
さすがですね。

で、そのHMVで試聴しているうち衝動買いしたのが、
アレクサンドラ・スタン。
ルーマニア出身だそうです。

http://www.youtube.com/watch?v=Zv0OF_1tX6c&feature=relmfu

声がリアーナに似てる気がしますが、
勝手なことを言うとするなら、
まだまだ小粒な印象です。
でもリアーナも、最初はこんな印象でしたから、
ここから化けることは十分あるんじゃないでしょうか。
今回のアルバムはSaxobeat というだけあって、
サックスが前面に出ています。
これからもっと聞きこみます。

そしてこうなったらもう1人。
勉強家のバタヤンに教えてもらったフランスの新人歌手、
TAL です。

http://www.youtube.com/watch?v=nq2cr1D3bvQ

彼女のアルバムは今注文中。
楽しみです!

2012年5月3日木曜日

朗読劇『銀河鉄道の夜』東北へ


朗読劇『銀河鉄道の夜』の東北ツアー、
いよいよ近づいてきました。

http://www.meiji.ac.jp/gakucho/reconstruction/news/2012/6t5h7p00000bjth0.html

「大船渡は入場無料、仙台は入場料1000円、
福島は入場料1000円(18歳以下500円)です。
ツアーの全体が、東北被災地に対するチャリティー企画として構想されています」

お近くの方は、どうぞ「拡散」してくださいませ!

2012年5月1日火曜日

『明日は遠すぎて』


日本の優秀な学者の書いた本には、
教えられるところが多いのはおもちろんです。
ただそれとは別に、
内側から響いてくる声というものもあり、
それはまた別の種類の何かをもたらしてくれます。

最近刊行された
『明日は遠すぎて』(チママンダ・ンゴジィ・アディーチェ・くぼたのぞみ訳)
は、ナイジェリアの内側からの声が響いていて、
引き込まれました。

http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_ss_i_0_3?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%96%BE%93%FA%82%CD%89%93%82%B7%82%AC%82%C4&sprefix=%96%BE%93%FA%82%CD%2Cstripbooks%2C254

アディーチェは、1977年、ナイジェリア・エヌグの生まれ。
19歳でアメリカに留学しています。


『明日は遠すぎて』は、彼女の3 冊目の邦訳です。
この本は短編集で、それぞれに工夫された、
しかも現実感覚に裏打ちされた設定で、
決して抽象に堕ちず、絡まり合う現実の綾を丁寧に、
指先で触れるように辿ってゆきます。

たとえば、結婚式に関して意見の対立するナイジェリアの母娘、
アメリカの大学町での、留学生と不法滞在者の交流、
ナイジェリアのOLが、ある金持ちの愛人になり、
その男を見つめ、見つめるうち自分をも見つめることになる経験、
あるいはアメリカで、
ナイジェリア出身の留学生が、ユダヤ人家庭でベビーシッターを務めたり。
翻訳もとても読みやすいです。
著者と訳者の波動がシンクロしているかのようです。

その訳者であるくぼたさんのブログに、こんな贈り物が!

http://esperanzasroom.blogspot.jp/2012/03/blog-post_29.html

ナイジェリアの内側からの声。
ラゴスの埃っぽさは、なんとも魅力的でした。

牛まぶし



B級、と言っても怒られはしないと思うのですが、
去年の夏、食欲のない時に何度か食べたのが、
すき家の「牛まぶし」でした。
見かけは牛丼なんですが、
半分食べたところで、一緒に出てくる出し汁をかけ、
(わさびとネギも忘れずに入れて)
あとはかっこむだけです。
これ、嫌いじゃありません。
(多少化学的な味なのは目をつぶります。)

そして今日、夏以来初めてすき家に行くと、
おや、牛まぶしがまだ健在です。
夏のメニューだと思っていましたが、
定番化したようです。
しかも、山椒の実が添付されていて、
工夫の跡が明らかです。
(そして実際、この山椒は+効果があります。
噛んだときのハジケル感が、ね。)

特にお勧めはしません(!)が、
時間がなくてでも目の前にすき家ならある、という場合なら、
ちょっといいかもしれません。

(それとはだいぶちがうのですが、
世の中に「うな茶漬け」というものがありますね。
昔、「白焼き&わさび」のうな茶漬けを食べて、
こりゃうまし! と思ったことがあります。
ほんの少しだけ、その記憶がよみがえるのでした。)