2012年11月29日木曜日

安全だったら

27日の東京新聞夕刊に掲載された論壇時評(佐藤卓己)で、
こんな引用がなされていました。

「格差のない平等な破滅」(山崎正和)

今選挙運動が盛んですが、
経済人たちは、今も「成長」を追い求めているように見えます。
その「発展史観」の向かう先は…… というわけです。

そしてもう1つ。沖縄の空を飛ぶオスプレイについて。
メディアを通して伝えられるのは、
安全かどうか、ということが中心ですが、

「安全だったら飛ばしていいのか」(親川志奈子)

この問題は、もちろん、「琉球の軍事化」の一部でもあるわけです。

新聞広告

今日の朝日新聞の2 面に、
平凡社の半五段広告が掲載されています。
新書の新刊広告もあるので、
『エキゾチック・パリ案内』もまぜてもらっています。
(『パリのインテリア』という新刊もあり、パリ物は2 点あります。)
こうして、
こういう本が出てますよ、
という告知がされるわけですね。(って当たり前か!)

(ちなみに、3 面にはNHK出版の、こちらは全五段の広告がありますが、
『フランス語初級卒業講座』の紹介はありません。
というか、NHK出版の方針なんでしょう、
語学書は1冊も扱いなし。がんばれ語学書!)

2012年11月28日水曜日

Chaos

先日、チョー人数の少ないあるクラスで、
『女はみんな生きている』を見ました。
考えてみたら、この映画を授業で見たのは初めてかも。

http://www.youtube.com/watch?v=TTyHwHC3cJs

監督は『ロミュアルドとジュリエット』のコリーヌ・セロー。
カトリーヌ・フロとヴァンサン・ランドンという芸達者2人が夫婦役。
原題は Chaos 「カオス」です。
となると第一感、ずいぶん飛躍した邦題だなあと思いますが、
でもこれはこうした「超訳」タイトルの中では、
まじめと言うか、ピントがよく引き絞られたものだと思います。

ある夫婦、ある夜クルマで出かける途中、
彼らの前に若い女性が悲鳴をあげながら飛び出してきます。
彼女はアラブ系、見た瞬間に娼婦とわかります。
そして彼女を追ってくる、人相の悪い男たち。
夫はクルマの窓をロックし、状況との関わり合いを拒否。
血まみれの女性を残し、走り去ります。
この「エピソード」は、ここで終わるはずでした。
妻が、翌日この女性を探しはじめ、病院にいることを突き止めると、
彼女の介護を始めたりしなければ。

枠組みとしては、2つの家庭が対立的に(と言っていいか?)描かれています。
一方は夫婦を中心とする、アッパーミドルの白人家庭。
もう一方は、娼婦が育った、アルジェリア系移民のムスリム家庭。
これら2つの家庭は、それぞれの仕方で崩壊しています。
けれども女たちは、やはりそれぞれの仕方で、生きる、というか、
生き直そうとする、そういう話です。

ただ、ここまで書いて気づきましたが、
登場する女性たち「みんな」がそうするわけじゃない。
なんというか、見えない檻の中で、
あるいは苦しげに、あるいは嬉々として、生活し続ける女性たちもいます。

じゃあ男たちは?
男たちは、あらくれか、甘やかされたボンボンか、
父権的で浅はかか、そのどれかです。
まともな男は出てきません。

でもトータルでは、痛快な映画だと思います。

2012年11月27日火曜日

Attention !

今日は富士山がきれいでした。
そしてわたしはと言えば、ほぼ12 時間大学にいて、
授業と会議と会議の合間に、
来年度の時間割にかかわる用事をじわじわこなし、
さらに明日の小テストの問題を作り、
いくつかメールし、昼寝はせず、という1日でした。
1日って、元気なら、けっこう色々できるものですよね。

だいぶ寒くなってきました。
かぜ注意!

2012年11月25日日曜日

COEDO


決してお店の回し者ではないのですが、
今日、友人からもらったビールを飲みました。
わたしは初めて味わった、COEDO という銘柄です。
埼玉県川越市(=小江戸)の地ビールとかで、
どこでも買えるというわけではないようなのですが、
これがなかなかおいしい。
こういうのを、雑味がない、というのかな、と思いました。

瓶の形状は、ちょっとベルギーのシメイを思わせます。
ささやかな、そして嬉しい一口でした。

2012年11月24日土曜日

感想御礼・ 3

今の時代、
本はそう売れるものではないけれど、
一方でネットのおかげで、
じかに感想を見ることができて、
それは素直に、この本を作れてよかったなあ、
という気持ちに繋がります。

また1つ、感想を発見してしまいました。

http://d.hatena.ne.jp/xijiao/20121121/1353684192

これらの You Tube は、
もちろんわたしも何度も見たものです。
なんだか嬉しいです。
(ストリート・ヴューを見ながら読んだ、
という声もあり、それ最高かも。)

どうもありがとうございました!

2012年11月22日木曜日

感想御礼・2

なんだかしつこくて申し訳ないですが、
『エキゾチック・パリ案内』の、
とてもとてもありがたい感想を載せたブログを発見してしまったので、
一部をコピペさせてください。

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私の知らないパリがここに紹介されていました。
ここでは、
ユダヤ人街→アラブ人街→アフリカ人街→アジア人街・インド人街
が紹介されています。
もちろん街の風景だけではなく、
なぜこういう人たちが移民としてパリに流れてきたのか
その宗教的背景、植民地支配を含む歴史的背景を説明し、
街角に残る歴史的痕跡を教えてくれます。
そして、これが著者清岡智比古の真骨頂でもありますが、
彼がもつ、現代フランスミュージックと映画の蘊蓄を
歌詞とシーンをからめて、これでもかと披露してくれるのです。
これは単にパリの街案内ではなく、
異文化がぶつかり合い響きあう事によって新しい文化が生まれているところ、
それがパリだと著者は言いたいのです。
********************************

これを書いてくださったのは、
長くフランスにお住まいになった方のようです。
どうもありがとうございました!!

郊外

今日は、土曜日にご紹介した日仏のイヴェントに行ってきました。

テーマが「郊外」(パリの。東京の。)なので、
普段やっていることにとても近くて、
こんなことがテーマになることもあるんだなあと、
変な感慨がありました。

客席もほどよく埋まり、
わたしの斜め前には、M.フェリエ先生の姿も。
そして対談自体も、とても興味深かったです。

以下、印象に残ったやりとりを、
備忘録風に書いておくなら……

・ラシュディさんが描こうとしたのは、ふつうの郊外。
つまり、暴動のイメージが張り付いた郊外、ではなく。
(これは『きらきらしてる Tout ce qui brille 』の時の監督の発言と同じ。)

・最近、郊外に共同体主義が生まれ、
それがかえって郊外を孤立させている、という見方がある。

たしかにパリにはいろんな共同体(communauté)があるけれど、
実は「イスラム」の共同体はない、という研究もある。

そしてその研究後から10年経ち、
今また新たな研究の時期か。

・(ラシュディさん)
「『アイシャ』は知っているし、
ヤミナ・ベンギギの仕事には大いに敬意を払っている。
特にドキュメンタリーについては。
ただし、フィクションである『アイシャ』は、
あまりに戯画化が過ぎるのではないか?

・『アイシャ』におけるアイシャは、
ペリフを越えてゆくことに、
とても大きな価値を見出していた。
それは、「郊外」が表すすべてからの脱出だった。
もちろん、宗教的な共同体からの脱出を含めて。

しかしラシュディさんにとって、
場所は問題にならない。
それは、どこででも成功はできるから。
ペリフのどちら側ででも。
彼は郊外育ちだが、今はまた、
育ったのとは別の郊外に住んでいる。

そして彼にとって、宗教的な共同体の問題は、
まったく個人的な問題だ。
ただ少なくとも、今わたしは自由だ。

……というところでしょうか。

そして彼が「文学」という言葉を口にする時の、
ほとんど無邪気ともいえる熱は、
とても眩しいものに感じられました。
バルザックを愛読したという彼は、
正統的な「文学」の流れに身を置こうとしているようにも見えたのです。
だからこそ、「郊外文学」というジャンルに閉じ込められるのはごめんだ、
と発言していたのでしょう。

2012年11月18日日曜日

『エキゾチック・パリ案内』、感想御礼

発売して2 日。
早くも「つぶやき」に、『エキゾチック・パリ案内』の感想が。
その1・その2、そのままコピペします。

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『エキゾチック・パリ案内』読了。面白すぎる。
10年くらい前に浅野『パリ二十区の素顔』を読んで、
パヴェ通りのシナゴーグ、タン兄弟、TATIを、
ただの物珍しさで見に行った。
また見に行こう。
前回とは少し違う感覚で街を見れるかもしれない。

「わたしたちのパリ巡りもまた、
「自分自身を」解体した上で新たに「取り戻す」ような経験になれば、
旅に出た甲斐があったことになるのでしょう。」
これこそ旅の醍醐味。

********************************

とても嬉しい感想です。
ありがとうございました!!


『日本人のためのアフリカ入門』

新刊の時、
つまり1年以上前に買って、
ずっと「積読」だったこの本、
おもしろかったです。

http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%85%A5%E9%96%80-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E7%99%BD%E6%88%B8-%E5%9C%AD%E4%B8%80/dp/4480066012/ref=sr_1_cc_1?s=aps&ie=UTF8&qid=1353246942&sr=1-1-catcorr

前書きで言っているように、
概説書風のタイトルでありながら、
そうではなく、
新聞記者としてのアフリカ滞在4 年から見えてきたもの、
という感じ。
メディアの内部から、そのメディアの弱点、
特にアフリカ報道の場合の罠を指摘したりもします。
語り口も読みやすいです。
アフリカについては、
『世界中のアフリカへ行こう』という名著がありましたが、
それとは違う味わいの、勉強になる新書だと思います。

それにしても、
日本の自殺者の比率が、
紛争地域であるソマリアの戦死者の比率より高いとは。

素因数分解

これ、
ちょっとすごいんじゃないでしょうか?
それにしても、
こんな「果て」あたりでも、素数ってあるんですね。

http://www.datapointed.net/visualizations/math/factorization/animated-diagrams/

2012年11月17日土曜日

LE PETIT MALIK

最近、『郊外少年マリク』(集英社)という翻訳本が出ました。
オリジナルは、LE PETIT MALIK、
つまり、プチ・ニコラのアラブ版、なんですね。
(Malik ですから、これはもうアラブ系なんですね。)

http://www.amazon.co.jp/%E9%83%8A%E5%A4%96%E5%B0%91%E5%B9%B4%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AF-%E3%83%9E%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%87%E3%82%A3/dp/4087734811/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1353154495&sr=8-1

あっという間に読み終えてしまいます。

そして来週、著者が登場します。

http://www.institut.jp/ja/evenements/12331

これはおもしろそうですね。


面出し御礼

今日は近所の「丸善&ジュンク」をのぞいてみました。
壁面いっぱいに設えられた「新書・今月の新刊」コーナー、
ここではすべて新刊新書が面出しになっていて、
その1番上の左端に、ありました、『エキゾチック・パリ案内』登場です。
赤い帯が、目を引きます。(と思います!)

そして語学書のコーナーでは、
『初級卒業講座』、ありがたいことにこちらも面出しです。

本屋をぶらぶらしてたら、
結局3 時間も経っちゃいました!

2012年11月15日木曜日

新刊 2 冊、「在庫あり」!

2 冊の新刊、
ついにアマゾンに入荷、
「在庫あり」となりました!



http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%82%AD%E3%82%BE%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%AA%E6%A1%88%E5%86%85-%E5%B9%B3%E5%87%A1%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%B8%85%E5%B2%A1-%E6%99%BA%E6%AF%94%E5%8F%A4/dp/4582856616/ref=sr_1_8?s=books&ie=UTF8&qid=1352622728&sr=1-8

これは平凡社新書のHPでも、
紹介されています。

http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/series.sinsho/

この帯は、
わたしがシャトー・ルージュで撮った写真を使って、
若くて優秀な女性編集者が作ってくれたものです。
この赤、実はあの三色旗の赤と同じ色に指定してくれたそうです。
そう言われると、どこかフランスっぽい「赤」ですね!?

写真&地図、満載で、
実際にパリの街角を歩いている感じを味わっていただければ、
という思いで作りました。
もちろんその街角は、「エキゾチック」なもので、
エッフェル塔やシャン・ゼリゼは出てきません!

もちろん、ただ歩くだけでなく、
たとえば「なぜパリ13区に中華街があるのか?」という、
素朴でダイナミックな問いにも、
できる限りの答えをご用意しました。
そこが分かると、
パリ歩きの味わいが、より一層深くなるのはまちがいありません。

そして、これ。



http://www.amazon.co.jp/%E6%B8%85%E5%B2%A1-%E3%83%AC%E3%83%8A%E5%BC%8F-%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E%E5%88%9D%E7%B4%9A%E5%8D%92%E6%A5%AD%E8%AC%9B%E5%BA%A7%E2%80%95%E6%96%87%E6%B3%95%E3%81%8C%E5%A5%BD%E3%81%8D%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B1200%E5%95%8F-%E6%99%BA%E6%AF%94%E5%8F%A4/dp/4140351144/ref=pd_sim_sbs_b_1

これは基本的には、
レナさん渾身の問題集です。
しかもただ問題が並んでいるだけではなく、
ちょいちょい出てくる「初級卒業のために」というコーナーで、
大事な点はじっくり復習、
しかも他の項目との「チガイ」や「つながり」を、丁寧に説明しています。
まさに、「初級卒業」のための1冊です。

どちらも、お役に立てば嬉しいです!!

2012年11月14日水曜日

到達点

この時期になると、
いくつかの版元から、
来年度用の教科書見本が送られてきます。
わたしは、こうした教科書を眺めるのが嫌いではないので、
とりあえず他の先生方の試みを拝読します。

ただ、今回の新刊見本の中には、同業者として、
「?」という思いを抱かざるを得ない記述もありました。
たとえば、ある文法用テキストでは、
リエゾンとアンシェヌマンを扱う個所で、

ア:~単語末の発音される子音字の……
リ:~単語末のふつうは発音されない子音字の……

と説明があるのですが、これはどうでしょう。
アンシェヌマンで問題になるのは、「子音字」ではなく「子音」です。
ここを混同しちゃダメダメ! と、
授業で言っているところです。
(elle a はアンシェヌマンですが、「発音される子音字」どころが、
母音字で終わっています。
ここは、「子音」で終わっている、と説明すべきところでしょう。)

これは、決して重箱の隅ではなく、
多くのテキストではクリアされているところです。
編集者が気づいてもよかったかもしれません。

そうかと思うと、素晴らしいデキの新刊もありました。
これは、大学の授業で使うことを想定して作られているので、
独習には向きませんが、
一応その書名を挙げるなら、

http://www.sanshusha.co.jp/text/isbn/9784384210439/

この本、『ディアグラム』は、
日本で出版されたフランス語文法の教科書としては、
1つの到達点だと言えると思います。
生意気なことを言うようで申し訳ありませんが、
この教科書の良さがわかるには、
教員としての経験が、10年くらいは必要だと思います。
この教科書の中心著者が、たとえばラジオ講座でも担当すれば、
相当充実したものを作ってくださる気がします。
以前、大阪市立大学の福島先生が作った番組を聞いてみたいと書きましたが、
この渡辺先生の番組も、ぜひ聞いてみたいです。

というわけで、
改良の余地があると思われるものもあれば、
素晴らしいものもある、
見本教科書の秋です。

2012年11月12日月曜日

Pink SUBARU

日本人監督による、イスラエルを舞台にした映画、
『ピンク・スバル』を見てみました。

http://www.youtube.com/watch?v=UnSfvJm1-BU

解説によると、かつてイスラエルで自動車需要が高まっていた時期、
この国にクルマを売ろうとするディーラーはなかったそうです、
富士重工以外は。
それはもちろん、イスラエルと取引すれば、
アラブ諸国から出入り禁止にされてしまうからでした。
その結果イスラエルでは、クルマの80%がスバルという事態が発生たようです。

そしてパレスチナでは、
それに輪をかけてクルマが少なく、
勢いクルマ泥棒が増え、解体屋が儲かる、ということになり、
この映画の主人公もその犠牲となってしまうわけです。

ただ注意しなければならないのは、
映画の舞台となったタイベという街は、
「アラブ人」の居住区だということです。
(主人公の妹の名は「アイシャ」です。
これは「アラブ」ですね。)
で、
主人公たちはパレスチナ側に入り込みますが、
つまりこれは、
アラブ人がアラブ地区に入っている、ということであり、
基本ユダヤ人の影は差してこないのです。
そういう意味では、
イスラエルのアラブ社会、がテーマだということもできそうです。

そう、これは映画では触れられていませんが、
フランス語版のwiki によれば、
イスラエルにおける「スバル」の位置づけは、
「アラブのクルマ」ということのようです。
その証拠に、ある連続テレビドラマの中で、
スバルに乗っているだけで警官に止められるシーンがあるとか。
彼はその後、より値の張る「ユダヤ人のクルマ」を買うことになります。
『ピンク・スバル』においても、
このあたりまで踏み込めば、
さらに複雑な味わいが出たかもしれません。

2012年11月11日日曜日

シャモワゾー来日

シャモワゾーが来日します。
早くも明日には、新宿に登場予定。

講演会は4回。
以下の通りです。

http://mangrove-manglier.blogspot.jp/ からコピペします。)


******************************************************

(1)《対談 パトリック・シャモワゾー×大江 健三郎 「文学の力」 》(司会:堀江 敏幸)
■日時 2012年11月12日(月) 18時30分開演(18時00分開場)    
■会場 紀伊國屋サザンシアター(紀伊國屋書店 新宿南店7階)
■料金 1,200円(全席指定、税込) ※同時通訳付き
■電話予約、お問い合わせ先
 紀伊國屋サザンシアター TEL 03-5361-3321(受付時間10:00~18:30)
■前売取扱い ※チケット発売は、10月12日(金)より開始
 ・キノチケットカウンター
  (紀伊國屋書店 新宿本店5階 受付時間10:00~18:30)
 ・紀伊國屋サザンシアター
  (紀伊國屋書店 新宿南店7階 受付時間10:00~18:30)
■共催 在日フランス大使館、紀伊國屋書店
(2)《パトリック・シャモワゾー講演会 「戦士と反逆者 クレオール小説の美学」

日時:20121113日(火)19時-2030
場所:東京大学本郷キャンパス 法文2号館2階 文学部1番大教室
進行:星埜守之、塚本昌則
同時通訳付き
 聴講自由、事前予約は不要
 お問い合わせ先:フランス語フランス文学研究室
 Tel : 03.5841.3842  futsubun@l.u-tokyo.ac.jp
 
(3)《パトリック・シャモワゾー講演会 「カタストロフィと正義」

日時 2012年11月15日(木) 17:00 ~ 19:00
場所 立命館大学衣笠キャンパス創思館1Fカンファレンスルーム 京都市北区等持院北町56-1
モデレーター:ポール・デュムシェル(立命館大学先端総合学術研究科教授)、
        中川成美(立命館大学文学部教授)
同時通訳あり、入場無料
 
お問合せ:立命館大学国際言語文化研究所事務局Tel.075-465-8164
料金:入場無料 

(4)《パトリック・シャモワゾー+吉増剛造 「口承性とエクリチュール」(司会:ミカエル・フェリエ)

日時:20121117日(土)19時-2100
場所:アンスティチュ・フランセ東京 〒162-8415 東京都新宿区市谷船河原町15

    Tel:03-5206-2500  Fax:03-5206-2501
    JR飯田橋駅西口より徒歩7分 : JR総武線

料金: 入場無料

*********************************************************

そして、

http://www.institutfrancais.com/fr/feuilles-d’automne-au-japon

の1番下の Expand をクリックすると、
シャモワゾーの紹介本の和訳が読めます。
塚本昌則&中村隆之訳です。
 

2012年11月9日金曜日

見本出来!



発売まで1週間となった2冊、
今日、同時に見本が到着しました。

どちらの本も、優秀な編集者の助けなしには、
ここまで来られなかったでしょう。
感謝です!!

2012年11月8日木曜日

灰と頬:メランコリア1

この夏「青森合宿」に行ったとき、
仲良くさせてもらったアーティスト、
富田俊明さんの個展が、
表参道画廊で開催中です。

http://www.omotesando-garo.com/expo/index.html

表参道のA2 出口からなら、5 分ほど。
お近くをお通りの際は、ぜひのぞいてみてください。
1つの部屋全体が作品であり、
そこは、命が吹き込まれた空間になっています。


一夜

というわけで昨夜は、
先日ご紹介したイベントに行ってきました。
対談者である管さんの感想を;

http://monpaysnatal.blogspot.jp/2012/11/blog-post_8496.html

若々しく、自信にあふれた好青年で、
とても眩しかったです。
これからの作品にも、注目していきたいです。

また、会場になったセルバンテス文化センターは、
スペイン語教室なども併設されていて、
オーラ! しか知らない身には、
完全にアウェーな感じで、
ただそれもまたちょっとオツでした。

会場には、翻訳本の版元である白水社の人たちもいらっしゃって、
久しぶりに顔を合わせて、嬉しかったです。
みなさん、お変わりなくて。

ここは、市ヶ谷と四ツ谷のやや市ヶ谷寄り。
ただ昨日は時間があったので、
大学時代に通って馴染みのある四ツ谷から行くことに。
そして軽い夕食をと歩いてみると……

「しんみち通り」は相変わらずにぎやかで、
30年前に何度も行った店もいくつかは健在でしたが、
なくなってしまった店のほうがやはりずっと多いのでした。
まあ、当然? でしょうか。

そして駅前をさっそうと歩く若いサラリーマンやOLさんたち。
もし彼らが20歳代だとするなら、
わたしが四ツ谷駅前の大学を卒業したころ、
彼らはまだ生まれてなかったことになります。

光陰矢のごとし。

2012年11月5日月曜日

monsoon wedding

というわけで、久しぶりに見てみました、
『モンスーン・ウェディング』です。

http://www.youtube.com/watch?v=sjQjw-UyAX0

監督は、パンジャブ人のリアルな姿を描きたかった、
と言っていて、
なるほど生気にあふれたその暮らしが映し出されています。
ヒンドゥーの結婚式は、
1週間ほど続くそうで、その間に遠方からも人々が集まり、
クライマックスに向かって進んでいくわけです。
花嫁が昔の彼氏に会いに行ったり、
幼女を狙う金持ち中年男がいたり、
自分を生きようとする独身女性がいたり、
シェフになりたいと言う息子と、
男らしい男になれと言う父親がいたり……
つまりヒンドゥーの世界も、
わたしたちの世界と地続きです。

この映画の中では、
いわゆるカーストについてははっきりとは描かれていませんが、
ただ1か所、
結婚式のコーディネーターであるやり手の男性が、
金払いの悪い雇い主をこき下ろして、
「身分もくそもあるか!」
と仲間たちに言い放つ場面があるくらいです。

(ここの英語字幕は、
The one-rupee era is over !
なんですが、
「1ルピー時代」とは何なんでしょう?)

仏教発祥の地でありながら、
8割ほどがヒンドゥー教徒であるインド。
(どうしてそうなったかは、
突き詰めると謎だと言われますが。)
インドが注目される文脈は少なくないと思いますが、
簡単にわかる世界だとは思えません。
でも、興味はありますねえ。

そういえば、ゾロアスター教徒もいるわけでしたね。

http://tomo-524.blogspot.jp/2010/09/blog-post_26.html

Tree

吉祥寺。
最近は年に数回しか行きませんが、
高校生のころからなじんでいる街の一つです。
当時は(そんなにおしゃれじゃない)ディスコもありましたし。

クリスマス・ツリーですね。

http://twitpic.com/baegj0

秋の

今日、
家の近くの公園を歩いていたとき、
パタパタパタ
と地面をたたく音がして、
見るとそこには今地面から跳ね返ったどんぐりの実が、
空中を滑っている途中で、
そのときまた風が吹いたらしく、
追いかけるように、
ふたたびあの固い打音が続いたかと思うと、
今度は広げた扇のような枯葉の波が、
ひらひらと身を翻しながら、
光を影を巻き込むようにして、
わたしの足元を浚っていったのでした。

2012年11月1日木曜日

『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』


最近の話題の本、と言っていいのでしょう、
これです;

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%90%E3%82%AA-%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%AF-%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%90%E3%82%AA-%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%B9-%E3%82%AD%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%B3-%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%83%99/dp/4560090246

タイトルからして惹かれます。
帯の堀江さんの言葉もまた。

そして幸運なことに、
作家の言葉を聞く機会が、2 回もあるのです。

http://www.newspanishbooks.jp/events-jp/event-9780

1 のほうには、
翻訳者も登壇するのですね。

そして 2 のほうは、
管さんが登場。
これは期待できます!

今週末に読んでいけば、
これはいい体験になること間違いなしでしょう。

*2 の予約はこちら。

http://reservas.palabras.jp/ja/evento/257/%E5%87%BA%E7%89%88%E8%A8%98%E5%BF%B5%E5%AF%BE%E8%AB%87%EF%BC%86%E6%9C%97%E8%AA%AD%E4%BC%9A+%E3%82%AD%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%83%99