2013年1月31日木曜日

Au bout du monde à gauche


今日は、先日見たLa Faute à Voltaire に出ていたAure Atika 繋がりで、

Au bout du monde à gauche(『左側の世界の果て』)

という映画を見てみました。
しっかり作られた、いい映画でした。

ユニフランスの「あらすじ」には、

1960年代末、二つの移住一家がイスラエルの世界の果ての小村で隣人同士となった。
一方はモロッコから、もう一方はインドから来た家族だ。
夢以外には共通点は何もない。
共に暮らすことを余儀なくされた二つの家族は互いを評価しあい、
それぞれの身分を強調しようとする。
互いに自分達の習慣に執着し、自分の文化を強要しようとする。
それぞれの家族の娘、サラとニコルだけは、互いに近づきあい友達同志となる。
若く、自由を渇望する二人はどんな偏見も覆していく。
この人里はなれた村では、曲がりくねって驚き一杯ながらも、
明るい調和への道が予想されるのだった…。

とあります。

http://www.youtube.com/watch?v=mJliKqYhGXU

「自分の文化を強要しようとする」という部分がやや違う気もしますが、
設定はそういうことです。
で、
あまりに当然なので書かれていないのでしょうが、
もちろん全員ユダヤ人です。
(イスラエルに移住してきたわけですから。)

映画の視点は、一応サラ(がつけているノート)にあるのですが、
そこは映画です、サラの知らない事情も観客は目にします。
たとえば、
サラのお父さんの浮気、
美少女ニコルと若い教員の「関係」、
そしてニコルの母親のガンなどです。
そうです、物語は絡み合っています、が、
うまく配置されて、混乱はありません。
もちろん、核心にあるのは、2 人の少女の友情です。

この映画、You Tube で全編見られるのですが、
わたしはDVD で見ました。
で、そのパッケージの「言語」の欄に、
multilangue と表記されているのですが、
これは珍しい気がします。
もちろん、実際マルチ言語な映画は数多いですが、
多くはやはり中心となる言語があり、
それが表記されていることが多いからです。
けれどもこの映画は、
ヘブライ語、フランス語、英語、が、
ほぼ同じくらいの量使われていました。
まさに multilangue なのです。

そしてごくごく小さなことですが、
ニコルの父親役の Jean Benguigui は、
『アイシャ』ではユダヤ人医師の役を演じていました。
彼もAure Atika も、有名ユダヤ人俳優なんですね。

2013年1月30日水曜日

The Day of the Jackal

先日引用した「ハリウッドが描いたパリ・100本」の中に、
『ジャッカルの日』がありました。
これは…… 高校生の頃でしょうか、
テレビで1度見たきりで、
その後内容は「ああそういうことだったのね」と分かったものの、
名前を見たら見たくなって、
何十年ぶりかで見てみました。

http://www.youtube.com/watch?v=_PUIyUbXZoE

これはいわば「スナイパーもの」で、
アルジェリア戦争の影というのは、
まあ舞台放置にすぎないと言えば言えそうです。
でも逆に言えば、それだけ広く認知されていたとも考えられるわけですが。

主人公のジャッカルは、ちょっとデヴィッド・ボウイ風。
わたしの中の「かっこいいイギリス人」という先入観にしっくりきます。


いくつか、「それはムリ」という部分も散見されますが、
まあエンターテイメントだし、許容範囲だと思います。
それを言うなら、
フランス人も全員英語をしゃべっていて、
そこまではいいとしても、
この映画の場合パリもロンドンも出てくるわけです。
それが、ず~っとみんな英語なので、
ちょっと油断してると、どっちなんだか分からなくなります!

でも、古い映画にしては、テンポもよく、
十分見ていられました。

ちなみに「スナイパーもの」の小説でおもしろかったのは、
レジナルド・ヒルがパトリック・ルエル名義で書いた長編、
『長く孤独な狙撃』。
そしてジャン=パトリック・マンシェットの『眠りなき狙撃手』。
この2作です。

Roberto Fonseca


キューバのジャズ・ピアニスト、
ロベルト・フォンセカ。
この新作、朝日の視聴室によれば、
「アフロルーツの共有に向けての試み」だそうです。

http://www.youtube.com/watch?v=ve7ERgS6k5Q

まさに!

2013年1月29日火曜日

toi, moi, les autres


レイラ・ベクティ主演の toi, moi, les autres (you, me, the others )を見ました。
まずは予告編。

http://www.youtube.com/watch?v=U3azVCRxvtM

そうです、これはミュージカルなんですね。
結論から言えば、愛すべき映画、なんじゃないでしょうか。

お話は、単純と言えば単純。
警察官僚のドラ息子と、
シャトー・ルージュ近くに住むアラブ系の少女の恋、がメイン・ストーリーです。
ただ大事なサブ・ストーリーがあって、
それは、レイラの親友であるアフリカ系のシングル・マザーに関わることです。
セネガル出身の彼女、実はサン・パピエで、
レイラは彼女の正規化の書類作りを手伝います。が、
映画の後半で、ついに若きママは強制送還が決定し……

そしてラスト近くでは、
ニュース映像が1分ほど挿入されるのですが、
これは間違いなく、サン・ベルナール教会でのあの事件です。
(『エキゾチック・パリ案内』でも、
キムスージャのヴィデオ作品に絡めて、詳しめにご紹介しましたね。)
このあたり、とってつけたようにはなっていません。
そういえば、ドラ息子がレイラを探す場面では、
ドゥジャン通りも、その裏手のハイチ・マーケットも映っています。

決して大作ではないし、
歌も踊りも、抜群の水準というわけではありません。
(ただまちがいなく、それは意図的にそうなっています。
つまり、そういう完璧さを目指してはいないのです。)
でも、それでも、歌とも踊りもわりといい感じ❤
たとえばこの曲。フランソワーズ・アルディの名曲ですね。

http://www.youtube.com/watch?v=5wOLwyXxhpg

C´est le temps de l´amour
Le temps des copains
Et de l´aventure
Quand le temps va et vient
On ne pense à rien
Malgré ses blessures

Car le temps de l´amour
C´est long et c´est court
Ça dure toujours
On s´en souvient

On se dit qu´à vingt ans
On est le roi du monde
Et qu´éternellement
Il y aura dans nos yeux
Tout le ciel bleu

C´est le temps de l´amour
Le temps des copains
Et de l´aventure
Quand le temps va et vient
On ne pense à rien
Malgré ses blessures

Car le temps de l´amour
Ça vous met au cœur
Beaucoup de chaleur
Et de bonheur

Un beau jour c´est l´amour
Et le cœur bat plus vite
Car la vie suit son cours
Et l´on est tout heureux
D´être amoureux

C´est le temps de l´amour
Le temps des copains
Et de l´aventure
Quand le temps va et vient
On ne pense à rien
Malgré ses blessures

Car le temps de l´amour
C´est long et c´est court
Ça dure toujours
On s´en souvient
 
あるいはこれは、ジョー・ダッサンの曲。(字幕付き!)

http://www.youtube.com/watch?v=xMJD9HbONYw

これ、オリジナルよりいいですよね!?

オリジナル: http://www.youtube.com/watch?v=0fYr5vh3wXI

こうなったらミッシェル・デルペッシュのカバーであるこれも。

http://www.youtube.com/watch?v=fCtja1Mt0HU

これも(あんまりうまくはないけど)オリジナルより好きです!

オリジナル: http://www.youtube.com/watch?v=VlGA_TQRHEw

こうなったら(Part 2 ! )、映画のハイライトの1曲。
強制送還されそうな仲間を助けるため、
みんなが飛行機に乗り込んでいました。

http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=AiRGg3dP7eM&feature=fvwp

Quand on n'a que l'amour
A s'offrir en partage
Au jour du grand voyage
Qu'est notre grand amour
Quand on n'a que l'amour
Mon amour toi et moi
Pour qu'éclatent de joie
Chaque heure et chaque jour

Quand on n'a que l'amour
Pour vivre nos promesses
Sans nulle autre richesse
Que d'y croire toujours
Quand on n'a que l'amour
Pour meubler de merveilles
Et couvrir de soleil
La laideur des faubourgs

Quand on n'a que l'amour
Pour unique raison
Pour unique chanson
Et unique secours

Quand on n'a que l'amour
Pour habiller matin
Pauvres et malandrins
De manteaux de velours
Quand on n'a que l'amour
A offrir en prière
Pour les maux de la terre
En simple troubadour

Quand on n'a que l'amour
A offrir à ceux-là
Dont l'unique combat
Est de chercher le jour
Quand on n'a que l'amour
Pour tracer un chemin
Et forcer le destin
A chaque carrefour
Quand on n'a que l'amour
Pour parler aux canons
Et rien qu'une chanson
Pour convaincre un tambour

Alors sans avoir rien
Que la force d'aimer
Nous aurons dans nos mains,
Le monde entier

これはオリジナルもいいです。さすがブレル。

http://www.youtube.com/watch?v=M3fpCztWWug

Mmm、やっぱり楽しい映画かも!



安岡さん

このブログでは、
安岡章太郎さんのことに触れた記憶がないのですが、
(もしかしたら忘れているだけかもしれません)
彼は、わたしが学生の頃もっともよく読んだ作家の一人です。
そういうわけなので、
なつかしい作品名を列挙すると長くなってしまうのでやめますが、
『エキゾチック・パリ案内』の前書きで
安岡さんの名前を出した時に念頭にあったのは、
『僕の昭和史』です。

たった一度だけ、
安岡さんのお宅に(荷物を届けに)伺ったことがあります。
安岡さんも奥様も、とても暖かかったです。
エッセイで有名になった、紀州犬コンタもいました。

安岡さんのご冥福を、心よりお祈りいたします。

Tombouctou

3 枚目の写真、
トンブクトゥ( Tombouctou / 英語だとTimbuktu)の様子。

http://lens.blogs.nytimes.com/2013/01/28/pictures-of-the-day-egypt-and-elsewhere-49/?smid=tw-share

2013年1月28日月曜日

la Faute à Voltaire


今日は、la Faute à Voltaire という映画を見ました。

http://www.youtube.com/watch?v=jmd-Jtpwan8

これを見ると、おもしろそうですね?

純朴なチュニジア系の不法移民が、
友人たちの知恵を借り、
アルジェリアの難民を騙って滞在許可証を得るところから、
物語は始まります。

彼は難民収容所で新たな友人を得、
やがてカフェの(チュニジア系の)女性と仲良くなり、
(彼女はAure Atika。『原色パリ図鑑』にも出ていた、
モロッコ系ユダヤ人です。)
その後結婚近くまで行くのですが、
彼女は小さいな息子のために結婚をあきらめ……

監督は、この映画を撮った人です。

http://tomo-524.blogspot.jp/2011/04/la-graine-et-le-mulet.html

ちなみにタイトルにある Voltaire は、メトロのVoltaire 駅で、
その駅前には11区の区役所があり、
そこで結婚届を出す寸前までいく、という場面があるのでした。
『ヴォルテール(駅前の区役所)でのヘマ』ですね。

ただ定番の言い回しとして、

C'est la faute à Voltaire, c'est la faute à Rousseau.

があります。
こちらは仏和大辞典によれば
「何かといえば他人のせいにする」
となります。
「大革命後の不幸はみんなVoltaire や Rousseau のせいだとした
19 世紀の諷刺歌から」
だそうです。

http://www.youtube.com/watch?v=zE6Ct4WBRow

Paris vu par Hollywood

去年の秋、パリでは

Paris vu par Hollywood (ハリウッドはパリをどう描いたか)

という展覧会が行われました。
で、
それに関連したリスト、
パリを描くハリウッド映画100選。

http://www.paris.fr/loisirs/les-grands-rendez-vous/hollywood/les-100-films-de-paris-vu-par-hollywood/rub_10142_stand_119261_port_25474

これ、ちゃんと見れば、
1つの研究にもなりそうですが、
もしこれが、

Hollywood adore Paris. La preuve, nombre de films américains s’y déroulent.
Mais Paris vu par Hollywood, ce n’est pas l’image d’une ville,
mais plutôt celle d’un rêve : la tour Eiffel, Montmartre, les cafés,
les jolies femmes, les cabarets, la mode, la gastronomie,
les promenades en amoureux le long de la Seine…

http://agenda.paris.fr/evenement/1314/hotel-de-ville/Paris-vu-par-Hollywood

(ハリウッドが描いてきたのは、ある都市のイメージではなく、
むしろある夢のイメージなのだ……)

ということなら、
それはパリを鏡とした、
ハリウッドの欲望の表現、ということになるのでしょうね。

ヘップバーン in Paris.

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=trZeVt8QCeQ#!

ご存じ、Funny Face(1956) ですね。

そしてチャップリン、A woman of Paris(1923)

http://www.youtube.com/watch?v=7JY6xPHqC3k

これは悲劇なんですね。

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保存します。

The Girl from Paris (1900) Edison Mfg. Co.
Panorama of The Paris Exposition, from The Seine(1900) Edison Mfg. Co.
Absinthe (1914) d’Herbert Brenon
The Murders in The Rue Morgue (1914) de Robert Goodman
The Three Musketeers (1914) de Charles V. Henkel
Intolérance (Intolerance, 1916) de David W. Griffith
La Du Barry (1917) de J. Gordon Edwards
Les Misérables (1918) de Frank Lloyd
Madame X (1920) de Frank Lloyd
Les Trois Mousquetaires (The Three Musqueteers, 1921) de Fred Niblo
Les Deux Orphelines (Orphans of The Storm, 1922) de David W. Griffith
Queen of The Moulin Rouge (1922) de Ray C. Smallwood
Le Bossu de Notre-Dame (The Hunchback of Notre Dame, 1923) de Wallace Worsley
L’Opinion publique (A Woman of Paris, 1923) de Charles Chaplin
Scaramouche (1923) de Rex Ingram
Zaza (1923) d’Allan Dwan
La Bohème (1925) de King Vidor
Embrassez-moi encore (Kiss Me Again, 1925) d’Ernst Lubitsch
So This Is Paris (1926) d’Ernst Lubitsch
L’Heure suprême (Seventh Heaven, 1927) de Frank Borzage
La Chanson de Paris (Innocents of Paris, 1929) de Richard Wallace
Parade d’amour (The Love Parade, 1929) d’Ernst Lubitsch
Aimez-moi ce soir (Love Me Tonight, 1931) de Rouben Mamoulian
Blonde Vénus (Blonde Venus, 1932) de Josef von Sternberg
Sérénade à trois (Design for Living, 1933) d’Ernst Lubitsch
Fashion of 1934 (1934) de William Dieterle
Paris au printemps (Paris in Spring, 1935) de Lewis Milestone
Le Roman de Marguerite Gautier (Camille, 1936) de George Cukor
La Vie d’Émile Zola (The Life of Émile Zola, 1937) de William Dieterle
La Huitième Femme de Barbe-Bleue (1938) d’Ernst Lubitsch
Marie-Antoinette (1938) de W. S. Van Dyke
La Coqueluche de Paris (The Rage of Paris, 1938) de Henry Koster
La Baronne de minuit (Midnight, 1939) de Mitchell Leisen
Ninotchka (1939) d’Ernst Lubitsh
Casablanca (1942) de Michael Curtiz
Barbe-Bleue (Bluebeard, 1944) d’Edgar G. Ulmer
La Chanson du souvenir (A Song To Remember, 1945) de Charles Vidor
Scandale à Paris (A Scandal in Paris, 1946) de Douglas Sirk
Monsieur Verdoux (1947) de Charles Chaplin
Bel Ami (The Private Affairs of Bel Ami, 1947) d’Albert Lewin
Arc de Triomphe (Arch of Triumph, 1948) de Lewis Milestone
Un Américain à Paris (1951) de Vincente Minnelli
Moulin Rouge (1952) de John Huston
April in Paris (1952) de David Butler
Les Hommes préfèrent les blondes (1953) de Howard Hawks
Sabrina (1954) de Billy Wilder
La Dernière Fois que j’ai vu Paris (The Last Time I Saw Paris, 1954) de Richard Brooks
Boulevard de Paris (1955) de Mitchell Leisen
Drôle de frimousse (Funny Face, 1956) de Stanley Donen
Le Tour du monde en 80 jours (1956) de Michael Anderson
Les Girls (1957) de George Cukor
Ariane (Love in The Afternoon, 1957) de Billy Wilder
Le Soleil se lève aussi (The Sun Also Rises, 1957) de Henry King
Vacances à Paris (The Perfect Furlough, 1957) de Blake Edwards
Gigi (1958) de Vincente Minnelli
Paris Blues (1958) de Martin Ritt
Bonjour tristesse (1958) d’Otto Preminger
Can-Can (1960) de Walter Lang
Aimez-vous Brahms ? (1961) d’Anatole Litvak
Gigot, le clochard de Belleville (1962) de Gene Kelly
Irma la douce (1963) de Billy Wilder
À la française (In The French Style, 1963) de Robert Parrish
Charade (1963) de Stanley Donen
La Panthère rose (The Pink Panther, 1963) de Blake Edwards
Deux Têtes folles (Paris - When It Sizzles, 1964) de Richard Quine
Le Train (The Train, 1965) de John Frankenheimer
La Grande Course autour du monde (The Great Race, 1965) de Blake Edwards
Comment voler un million de dollars (1966) de William Wyler
L’Étau (Topaz, 1969) d’Alfred Hitchcock
Les Aristochats (1970) de Wolfgang Reitherman studios Disney
Day of the Jackal (1973) de Fred Zinnemann
Victor, Victoria (1982) de Blake Edwards
Dangereusement vôtre (A View to a Kill, 1985) de John Glen
Frantic (1987) de Roman Polanski
Henry & June (1990) de Philip Kaufman
Mr. et Mrs. Bridge (Mr. And Mrs. Bridge, 1990) de James Ivory
Prêt-à-porter (1994) de Robert Altman
Forget Paris (1995) de Billy Crystal
Sabrina (1995) de Sidney Pollack
Jefferson in Paris (1995) de James Ivory
Tout le monde dit I love you (1996) de Woody Allen
Ronin (1998) de John Frankenheimer
Une Américaine à Paris (1998) de Kris Kramsky [film X]
Moulin Rouge ! (2001) de Baz Luhrman
La Mémoire dans la peau (2002) de Doug Liman
La Vérité sur Charlie (The Truth about Charlie, 2002) de Jonathan Demme
Femme fatale (2002) de Brian de Palma
Team America, police du monde (2004) de Trey Parker
Before Sunset (2005) de Richard Linklater
Le Diable s’habille en Prada (2005) de David Frankel
Marie-Antoinette (2006) de Sofia Coppola
Da Vinci Code (2006) de Ron Howard
Rush Hour 3 (2007) de Brett Ratner
Ratatouille (2007) des studios © Disney/Pixar
Two Days in Paris (2007) de Julie Delpy
Inglorious Basterds (2009) de Quentin Tarantino
Midnight in Paris (2011) de Woody Allen
Hereafter (2011) de Clint Eastwood
Hugo Cabret (2011) de Martin Scorsese

2013年1月27日日曜日

Paulette

あら、まだありました。
今年公開のおもしろそうな映画が。

Paulette

です。

http://www.youtube.com/watch?v=kIiKyXJQsCg

パリの郊外で一人暮らしの、元パティシエールの老女。
彼女はある日、自分が住むHLM で麻薬の密売している場面を見かけ、
ピンときます。
これ、わたしもやろう!

とんでもない設定ですが、おもしろそう。
パリ映画の変わり種、でしょうか。
ぜひとも見たいですね。





Cookie

そしてこちらは今年の公開、

Cookie

です。

http://www.youtube.com/watch?v=J-U0M52xHxQ


中国系のメイドさんが、
その雇い主であるスチュワーデスさんに子供を預けたまま戻ってこない!
というお話だそうです。
フツーに考えて、13区が出てこないとは思えません。
軽そうですが、これも見てみたいですね。
そしてタイトルの意味は……?

Le Noir (Te) Vous Va Si Bien 

去年の12月(って先月ですけど)に公開されたこの映画、

Le Noir (Te) Vous Va Si Bien (『黒衣はおまえに(君に)よく似合う』)

おもしろそうです。

http://www.youtube.com/watch?v=9-LEyYaBa6Y

フランスに移民していたアラブ系家族。
父親はそのアイデンティティーを守るため、
旧い習慣に固執する。けれども娘は、
黒衣で仕事に出かけるものの、
途中のカフェで着替え、新しい文化の中で生きようとする。
彼女に求婚する男も現れ……。
けれどもそんなある日、父親の友人が彼女の日常を知り、
それを父親に告げ口する…… というお話だそうです。

この、途中で着替えちゃうっていう設定、
単純だけど有効な気がします。
コントラストをつけやすいし。

『赤ちゃんの逆襲』に主演していたThierry Lhermitte の顔も見えます。
日本で公開されるのは難しいかもしれませんが、
とにかく、DVD を待ちたいです。

2013年1月26日土曜日

大学

この金・土は、
会議など大学業務にいそしんでいました。
3 月には、外国語の先生たちが全員集まる「全体会議」があるのですが、
今年はわたしが「幹事」役を務める番なので、
その手配なども始まりました。
この会議が終わるまでは、
なんとなく落ち着かない日々です。

2013年1月25日金曜日

The Next Day

ここ数年、まったくメディアに登場しなかった、
われらがヒーロー、David Bowie の新譜が出るという噂があったのですが、
ほんとなんですねえ。
数日前、スタバにいたとき、
おや、この声…… しかも知らない曲……
と思ったのがこれでした。
往年の声じゃないなんてこと言うのはナシです。

http://www.youtube.com/watch?v=C9XsTnyN26Y

Welcome back, David !

2013年1月23日水曜日

文脈

今朝の朝日新聞に、
先日港さんとのトークイヴェントを開いてもらった、
下北沢 B&B の店長さんが登場しています。
本屋さんの未来、というのがテーマで、
もう1人登場してるのは、松岡正剛氏です。

本に文脈を作る、
これが2 人に共通している要素で、
まったくその通りとわたしも思います。
これは管さんなんかも常々言っていることですが、
本を孤立させない、本と本をつなげてゆく、
ということでもあるでしょう。
港さんとのイヴェント1つとっても、
『パリを歩く』と『エキゾチック・パリ案内』をつなげ、
さらには、話しの中で出てきたいくつかの本とつながってゆきます。
イヴェントは、まさにそうした文脈が生まれる瞬間に立ち会えるのが、
醍醐味なのでしょう。
少なくともイヴェントに参加するときわたしが思うのは、
そんなことです。

2013年1月22日火曜日

週刊朝日

今日発売の週刊朝日の「話題の新刊」コーナーで、
『エキゾチック・パリ案内』が紹介されています。
ほんとに、ありがたいことですねえ。

http://dot.asahi.com/ent/publication/reviews/2013012300007.html

一応、保存のためコピペします。

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《話題の新刊 (週刊朝日)》       by 小林莉子

 パリのユダヤ、アラブ、アフリカ、アジア、インド人街を取りあげ、豊富な写真や地図と共にパリの歴史の奥深さを紹介している。読みすすむほど、パリのざわめきや匂いが伝わり、街中を歩いているかのような気持ちとなる。
 ユダヤ人街のロジエ通りには「アディダス・オリジナル」がある。特別なお店がなぜこの通りにあるのか。それは創業者のダスラーがドイツ系ユダヤ人だから。アラブ人街のバルベスのマルシェ(市場)は、パリで最も活気があり、また物価が一番安いところで、著者はその混沌とした様子を「眩暈(めまい)」と表現する。ヨーロッパ最大の中華街がある13区は、様々な経緯を経てやってきた中華系移民のうねりが集結した魅力ある場所だ。“オシャレで洗練”ではなく“ダイナミックで壮大”な文化がある。
 おいしそうなイディッシュ料理店、クスクス料理店、アフリカ料理店などが紹介されるのもうれしい。よそ者たちがパリに溶け込み文化の華を咲かせた。その種が実らせたエキゾチックな果実を味わえる本だ。

週刊朝日 2013年2月1日号
********************************************

Merci encore !

2013年1月21日月曜日

"Ni négociation, ni chantage ni répit"

17 日の記事なので、少し時間が経っていますが、一応。

Le ministre de la Communication, M. Mohamed Saïd, a affirmé jeudi soir qu'il n'y aura aucun répit dans la lutte contre le terrorisme.
 
"Nous disons que face au terrorisme, hier comme aujourd'hui et demain il n'y aura ni négociations (avec les terroristes), ni chantage, ni répit dans la lutte contre le terrorisme",
 
 a déclaré le ministre au JT de 19h00 (18h00 GMT) de Canal Algérie, soulignant qu'il "s'agit d'une position algérienne connue depuis longtemps".
 

会田誠展


今日、思い立って六本木の森美術館、行ってきました。

「会田誠展  天才でごめんなさい」

です。

http://www.mori.art.museum/contents/aidamakoto_main/artist/index.html

これはもう、
「体験」するのが1番! と言いたくなってしまう展覧です。
特にわたしなどは、単なるファンとして美術を楽しんでいるだけなので、
これだけの「作品」をきっちり語るなんてとてもムリです。

印象に残ったものはいくつもありますが、
たとえば、「戦争画RETURNS」の中の1枚は、
藤田嗣治の「アッツ島玉砕」



あるいは「サイパン島同胞臣節を全うす」


を、「今ここに」召還しているのですが、
そのキャンパスとなっているのは、
グアム、サイパン、そしてクラブ・メッドなどの、
楽しげな旅行パンフレットたちなんです。



Mmm...  そうした観光地が「英霊」たちの眠る場所であることは、
たびたび指摘されてもきましたが、
こういう塗りこめられ方をすると、
「あの時あの場所」と「今ここ」が重なり合い、
しかも意味が複雑に交換されるようで、
息をのみました。

まだしばらく開催しているので、
もう1度行ってみたいです。

追記

昨日ワカモノたちと「格差」についておしゃべりした、
と書きました。
その時も少し話題にしたことですが……

「格差」という語は、
もうずいぶんフツーに使われるようになっています。
(以前はほとんど耳にしませんでしたが。)
で、
この語が注目しているのは、要は「差」なわけですね。
今厳然と存在するこの「差」について、
多くの学者やジャーナリストなどが、
その処方箋まで含めて語っているわけです。

ただ「差」があるということは、
少なくとも2 つ以上の「階層」があるということ、ですね。
そうじゃなければ、「差」は発生しないわけですから。

日本では、さまざまな歴史的経緯から、
均質さに執着する傾向があるようです。
そのためでしょうか、
「階層」が存在し、
それぞれの「階層」がどんな価値観で生きているのか、
何を成し遂げようと、あるいは何を避けようとしているのか、
そんなことを問題にするのは、
躊躇してきた気がします。
(例外的な論者はたしかにいますが。)

「格差」という言い方がまさにそうで、
「差」というほとんど抽象的な事象にフォーカスすることで、
その背後にいる人間、生きている人間の生活と意見が、
背景にぼやけている(ぼやけさせている)のではないでしょうか。

フランスは階層社会だ、と言っても、
それは許容されるのだけれど、
日本人には、おそらくなかなかピンとこない。
それは日本が、まだフランスのような階層社会にはなっておらず、
しかも「階層」そのものに注目することは、タブーめいているからです。
(Qu'en pensez-vous ?)

2013年1月20日日曜日

ワカモノ賛

昨日、近くのエクセルシオールで本を読んでいると、
隣りの席でも、大学生くらいの男の子が2 人、
それぞれに本を読んでいました。
そういうわけで、満席なのに、
わたしが座っていたあたりは妙に静か。

そしてやがて2 人は、「格差」問題について、
いくつかの角度から話し始めました。
おお、まじめな大学生!
と思って、わたしもその討議に参加(!)してみると、
なんと2 人はまだ高校生で、
来春から大学へ行く予定なのです。
Mmmm、わたしの知っている大学生たちって、
こんな話してたでしょうか?
(まあ、してるはずです、わたしの知らないところで!)

なんだか、勝手に参加して悪かったけれど、
こちらとしては、明らかにスゴ~ク前途有望なワカモノと話せて、
楽しかったのでした。

願わくば、その志と能力を、
この社会に生かしてくれることを!

2013年1月19日土曜日

最後の授業

大学でのわたしの担当授業は今日で終わり。
当然試験だったわけですが、
急遽、試験前の30分、マリ、モーリタニア、アルジェリアなどについて、
「授業するよ!」
ということにしました。
言うまでもなく、人質の方の安否は気がかりですが、
この事件を、どういう流れの中で捉えたらいいのか、
ということについての、予備知識、という感じです。
運よく、朝のテレビの解説が、あの山内昌之先生だったので、
そのお話も参考にしながら。
(山内先生は、今は明治の先生です。)

それにしても、
これはもうだいぶ前からはっきりしていることですが、
現代の過激派集団との「戦い」は、
かつての「国民国家vs.国民国家」の戦争とは、
根本的に様相が違っています。
彼らはネットワークであり、
その「本部」さえ同じ場所に存在し続けるではありません。
ましてや領土を構える組織ではないわけです。

国家が、こうした相手に「勝つ」ことは、
可能なんでしょうか?
「勝つ」以外に、方策はないんでしょうか?

2013年1月17日木曜日

あれから1か月ですね。

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コネチカット銃乱射に倒れた子供たちの冥福を祈り


           いくたびも名を呼び冬の星増やす    


                                                                         月野ぽぽな

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2013年1月15日火曜日

雪のあと

東京は、雪! でした。
そしてその影響で、今朝はクルマを出すことができず、電車通勤。
駅から大学までは、10数分歩くのですが、
こちらはスニーカーなので、
女子学生なんかはたくさん追い抜きます。
(少し遅れそうだったから!)

そして1時間目は、「ワールド映画ゼミ」の、最終発表会。
今回は、7, 8 本の映画を見た以外に、本も4 冊読んでもらいました。

・『モモの物語』
・『大人も子どももわかるイスラム世界の「大疑問」』
・『エキゾチック・パリ案内』
・『日本人のためのアフリカ入門』

このうち『モモ』は、わたしが5 冊用意しているので、回し読みで。
(電子書籍は、これができない。)
そしてメインは残る3 冊。
これは映画と合わせて読んでもらって、
レポートに反映させてもらいました。

発表は、まだ「◎」とはいきませんでしたが、
それでも、この半期の授業が、
多少とも彼らの役に立ったと(わたしは)信じられました。
いや、たぶんほんとにそう!

昼休みには、久しぶりに学食へ。
同僚の先生たちと、
ヤンキー文化、東京の交通、戦後民主主義、文化資本、
などについて、
あーでもないこーでもないとおしゃべり。
楽しい時間。



2013年1月14日月曜日

Tombe la neige.

東京郊外、1時間ほど前に、
雨から雪にかわりました。
もう1センチくらい積もっています。

(1センチ!? それ雪に入る?
という声が、北のほうからはっきり聞こえます!)

成人式の人たちは、ちょっと可哀そうですねえ。
でも思い出になっていいか?

多くの大人は、今日通勤がなくてよかった!
と思っているでしょう。(Moi aussi.)

お、外から子供たちのはしゃぐ声が。

http://www.youtube.com/watch?v=BrfIRBD2euM

2013年1月13日日曜日

東京・中日新聞も

そして今日は、いいことが続きます。
東京・中日新聞でも、
『エキゾチック・パリ案内』を紹介してくださっています。
しかも、いい感じで。

東京新聞は、かつて『東京詩』の書評も掲載してくれて、
それが理由というわけではありませんが、
毎日読んでいる新聞です。
(夕刊だけは、宅配してもらっています。)
もちろん、「大波小波」も欠かさないし、
新連載の「犬塚弘物語」も読んでいます。

同じ日に、2紙に書評が出るなんて、
人生最初で最後でしょう。
ありがたいことです!

感謝!!

今朝の毎日新聞、
詩人で翻訳家のくぼたのぞみさんが、
こんな書評を書いてくださいました。
書評欄の名物コーナー、「この3 冊」。
切り口は「いま行ってみたいパリ」(!)です。

http://mainichi.jp/feature/news/20130113ddm015070040000c.html

こうして紹介してもらえるのは、本当に嬉しい&ありがたいこと。
しかも書いてくださったのが、尊敬するくぼたさんなのですから、
嬉しさもひとしおです。
くぼたさんのブログからも、色々教わっています。

http://esperanzasroom.blogspot.jp/2013/01/1133.html

そして2冊目にあがっている『郊外少年マリク』は、
以前著者のトークイヴェントの模様をお伝えしましたね。

http://tomo-524.blogspot.jp/2012/11/blog-post_22.html

著者であるラシュディさんと中島京子さんの対談が、
先週発売の「文学界」に掲載されています。
昨日読みましたが、ああそうなのか、と思う点が2,3ありました。
これもおもしろいです。

    
          ◆

(毎日新聞の書評、いつの日かネット上から消えてしまうでしょうから、
保存のため、ここにコピペしておきますね。)

今週の本棚・この3冊:いま行ってみたいパリ=くぼたのぞみ・選

毎日新聞 2013年01月13日 東京朝刊
 
 <1>エキゾチック・パリ案内(清岡智比古著/平凡社新書/882円)
 <2>郊外少年マリク(マブルーク・ラシュディ著、中島さおり訳/集英社/1890円)
 <3>浦からマグノリアの庭へ(小野正嗣著/白水社/2310円)

 ついに出た! と膝を叩(たた)きたくなるガイドブック、それが清岡智比古著『エキゾチック・パリ案内』だ。パリといえば長い間、美術、文学、建築、映画などの中心地、「華(はな)の都」と歌われた憧れの都市だった。しかしこの街の知られざる素顔に分け入り、ここまで平易に、味わい深く伝えてくれる本があっただろうか。

 まずは八世紀のノルマン人到来から歴史を紐解(ひもと)き、エッフェル塔、ルーブル美術館などおなじみの場所をピンポイントで押さえながら、最新の映画や音楽情報をちりばめて、読者をリアルなパリの町並みへ連れて行ってくれるのだから、まるでストリートビューでも見ているよう。読みすすむうちに見えてくるのは、この街には以前から多くの非白人系の人たちが住んでいること、彼らの生活が作り出す食文化や市場などがパリに多彩な魅力を与えていることだ。

 フランスという国がかつて植民地支配したアフリカ、アジア、カリブから職を求めてやってきた者、生き延びるために亡命した者とその家族など、フランスに生まれて代を重ねる人たちの存在は、いってみればアジア・アフリカ・カリブの近現代を「乱反射するプリズム」である。そこから私たちは、たぶん、目を背けてきた。それは一七八九年のフランス革命記念日を「パリ祭」と言い換えてきた姿勢にも繋(つな)がる。そんな色眼鏡をはずせば視界はぐんと広く深くなる。

 『郊外少年マリク』はアルジェリア系移民二世としてパリ郊外に生まれた作家マブルーク・ラシュディの小説。五歳から二十六歳までの年齢が章タイトルとなるこの作品が「会ったこともない、出会うはずもない世界に住んでいる男の子の話が、まるで親しい友達の物語」のように読めるのは、まさに翻訳の妙だ。パリ郊外に住む人たちの息づかいが聞こえてきそうな、これまたディープなガイドブックにちがいない。

 『浦からマグノリアの庭へ』は大分の浦のある土地に生まれ、フランス文学を学び、作家となった小野正嗣のさまざまな文章が集められた本。タイトルとなり、書評やエッセイをブックエンドのように挟み込む四つの章に誘われて、オルレアンのマグノリアの匂う庭へ迷い込むと、難民を受け入れてきたカップルとの親交からこの作家が出会った人びとの姿があざやかに像を結ぶ。その手さばきが見事。

 ああ、もう一度「いまのパリ」へ行ってみたい! そう思わせる三冊である。





2013年1月11日金曜日

le retour

どうも、ビヨンセがデスチャを復活させる気のようです。

http://fr.news.yahoo.com/beyonc%c3%a9-annonce-retour-destinys-child-171100558.html

ビヨンセ。
大好きだったけど、
だんだんに音楽の訴える力が(わたしには)弱くなっていったような。

デスチャかあ。

クルド人

クルド人についての、残念なニュースがありました。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20130111-00000025-jnn-int

暴力反対。


2013年1月9日水曜日

Merci beaucoup !

というわけで、昨夜はB&B でのイベントでした。
寒い中、またやや遅めの時間に来ていただいたみなさん、
どうもありがとうございました!
そしてB&Bのスタッフの方にも、
もちろん港さんにも、とても感謝しています。
港さんのお話、とても面白かったです。
(港さんに、『パリを歩くⅡ』をお願いしたいです。
オルリー空港近くのホテルの話も入れて!)

ところで、
去年の3月11日のこのブログで、
短い詩を挙げたのですが、
昨日来てくださったHさんは、
それがちょうどお子さんが生まれる時期と重なり、
繰り返し読んでくださったと話してくださいました。
嬉しかったです。

http://tomo-524.blogspot.jp/2012/03/311.html

それにしても、昨日から授業が始まり、
当然今日も授業があったので、
冬休みから一気に慌ただしくなりました。
ただ1月は、12月に比べるとはるかに道がすいているので、
通勤はだいぶ楽になって、それは助かっています。
(まあ、どっちにしろ志ん朝を聞いているので、
多少長くても構わないのですけどね。)

みなさん、どうぞ風邪に気をつけて!

2013年1月7日月曜日

明日

さて、いよいよ明日から年明けの授業開始。
といっても授業は1週で、来週は試験。
(ちなみに試験問題はまだ作ってません!)

しかも明日は、ついにイベントの日です。

http://bookandbeer.com/blog/event/20130108_paris/

わたしもスライドを用意したのですが、
今日になって分かったのは、
港さんもスライドを見せてくれるということ。
あら、それならわたしの写真なんかいらないでしょ!?
と思うんですが……
まあせっかくなので、前座を務めさせていただきます。

せっかく来ていただいた方のために、
今日、パリの歴代の城壁をまとめた表を作ってみました。
(『エキゾチック・パリ案内』のあとがきにも、
似たものが出ているんですが、
これは、去年大学の紀要に書いた文章をもとにしています。
もとが120枚なので、2%くらいですが。
これはこれで、図版をたくさん入れて、
ちゃんと発表したい気もするんですけどね。)

よろしければ、明日、お目にかかりましょう。

2013年1月6日日曜日

『パリから5 時間』

イスラエル映画、à 5 heures de Paris 『パリから5 時間』を見てみました。
もちろん、タイトルに惹かれたわけです。

この映画、まず画面がきれい。
アングルや色が、ということではなくて、
単純に、解像度が高いというか、きれい。
それから音もきれい。
よく分離していて、録音がいいのでしょう。
(まあ、素人判断ですけど!)

舞台はテル・アヴィヴ郊外。
主人公は気のいいタクシー運転手Yigal。
バツ1で、子供は小学生。
元妻はマッチョな感じの男と再婚していますが、
子供の送迎などで、Yigal もしょっちゅうその家に寄っています。
子供は、マッチョ男が嫌い。彼を選んだママもあんまり。
頼りなげなパパが好きです。
(でも、それを見せないようにしてます。けなげ。)

そして Yigal が好きになるのが、
ロシアからの移民で、子供の音楽の先生である Lina。
ただし彼女には夫がいて、
彼は今カナダで新たな移民申請を出しているところです。
つまり Lina と夫は、移民過程の途中、という感じ。

でも、Yigal とLina は惹かれあいます。
でもそのとき、夫が戻り、
カナダは申請を許可するのです。
さあ2 人の選択は? という物語です。

http://www.youtube.com/watch?v=270ShPDkBDU

なかなか切ない、大人の映画です。
Yigal 、Lina、そして彼女の夫。
3 人はそれぞれの仕方で、「現実」を切り開こうとし、
その中で選ぶわけです、未来を。

ただし!
パリは1度も画面には出てきませんでした。
 Yigal の元妻と夫、そして子供がパリに行こうとしているのです。

「パパもパリに来る?」
「行きたいけど、どうかな」
「来てよ」
「そうだな」
「ぼくはあっちで一人きりだよ。
あの2 人と一緒で、どうしたらいいの?」

子供の言葉には、弱いです。

Le Chat

開発中のデファンスを舞台にしているようなので、
ピエール・グラニエ=ドゥフェール監督の『猫』、見てみました。
(彼の作品としては、やっぱり『離愁』が思い出されます。
これは名作でした。)

この1970年制作の作品は、ジャン・ギャバンとシモーヌ・シニョレという、
往年の2大スターが共演。
今では愛も消え果てたかに見える老夫婦を演じています。
シムノン原作の物語はごくごく単純。
夫が拾ってきて可愛がっている猫を、
嫉妬した妻が拳銃で撃ち殺す、ただそれだけです。

そして(わたしにとっての)注目のデファンスの描写ですが、
これがなんと、先日見た『欲望のあいまいな対象』で描かれた雰囲気と、
まさに瓜二つ。
しかも同じクールブヴォワであるばかりでなく、
コンチータが住んでいたルイ・ブラン通りが接続している、
ヴィクトル・ユーゴー広場も登場します。
ほんとに近い。不思議なくらい近い。

http://www.youtube.com/watch?v=mqbc5wp6iJw

1分55秒あたりに、夫婦が住む古い家が現れます。
そして背景には、デファンスのビルが見えているのです。
(本編には、もっともっとはっきり映る場面もあります。)

残ってしまうものって、あるんですね。



2013年1月5日土曜日

『トニ』

あのジャン・ルノワールが1934年に制作した『トニ』。
これは日本版DVD が出ているので、ちょっと見てみました。

http://www.youtube.com/watch?v=2-vopT_1UxI

(この予告じゃあ、よく分からないですね。)

パッケージの解説には、
「三角関係のもつれによる情痴殺人」とあって、
これはどうかな? と思いつつ見たんですが、
この解説文はほとんどデマでした。

舞台は1920年代の南仏。
スペインからの移民であるトニは、1年後、
彼が下宿した家の娘マリと同棲状態に。
けれどもトニは、ジョゼファとの結婚を望んでいる。
そしてジョゼファは、マリの存在を知りつつもトニを誘い、
しかも、トニが働く現場の主任と寝てしまう……

これで話の3分の1くらい。
ただわたしにとってのポイントは、
そうした関係の錯綜ではなく、
この1930年代という時代に、
はっきりと移民の生活が描かれたいた、という事実のほうです。
この時代は、ヨーロッパ系の移民が多かったわけですね。

この作品、イタリアン・ネオリアリズモの先駆、という評価もあるようです。

『アイシャ・4』

新年のお楽しみ、ということで、
『アイシャ・4』を見てみました。
今回の副題は、Vacances infernales 「地獄のヴァカンス」です。
なんと、新作なのに全編版が YouTube に。

http://www.youtube.com/watch?v=2pva-FhTiZE

今までの3 作に比べると、軽い仕上がりだと思います。
(やっぱり、「1」が1番濃かった。
ブラームスの交響曲も、1番が1番濃いですね。
状況は似てると思います。)

大きな流れは、ブアマザ家がヴァカンスを過ごしているアキテーヌまで、
アイシャの恋人パトリックがやってくる、
そしてそれはアイシャの父親に、結婚の許可をもらうため。
さあ父親の答えは? ということです。

ただし話はそんなに単純ではなく、
このプロポーズ、まずアイシャが「?」出します。
「愛してる」んだけれども、まずは「自立」したい、というのです。
一方父親も、「あいつはおれたちのコミュニティーの出でもないし、
ムスリムでもない」と嘆くのですが、
アキテーヌで知り合ったばかりの同年代の友達に、
そんなこと言ったらおまえは「年取った間抜け」になっちまう、
なぜっておまえたちこそは、つまらない偏見と闘ってきたはずなんだから、
と諭します。
さて、この恋の行方は……?

それとは直接の関係はありませんが、
おもしろいのは、この国内旅行そのものが、
2年に1度のアルジェリアへの里帰りの代わりに敢行されたというその事情です。
そうです、「アラブの春」で政情不安定につき、今回は見送り、だったのです。

父親は母親は、この革命の行方が気になって仕方ありません。
一方子供たちは、それほどでもない。
以下は6分50秒あたりから。

「パパだって、フランスに養ってもらっただろ?」
「俺がなんだって? 養ってもらった?」
「パパは働いたの」とママ。
「いったい誰が工事したと、炭鉱で働いたと思ってるんだ? 
それは俺たちだぞ!」
「パパみたいな人をね、ソファーでくつろぐ革命家っていうんだよ」
「俺はソファーにたどり着く前に、30年働いたんだ。
お前はもう20年もソファーにいるがな」

なかなかいいですね!


を作ってみた

『信長のシェフ』の原作者であり、
人気ブロガーでもある西村ミツルさんが、
「周恩来」繋がりで感想を書いてくださっています。(12 / 29 日分)

http://muscat.candybox.to/mitsuru6219/tackynote/tackynote.cgi

Merci bien !

それにしても、これはすごいブログですねえ。
「~を作ってみた」と気軽に連発されていますが、
出来上がった料理が、いちいちおいしそう!
プロっていいですね。

2013年1月4日金曜日

シングル・マザー

レイラ・ベクティ。
今好きな女優さんは? と訊かれたら、
この名前を答えるだろうと思います。

その彼女が、シングル・マザー役に挑戦するようです。
ついこの前まで、
単純で、若くて元気な「女の子」を演じていたのに!

http://www.youtube.com/watch?v=R-aC8BTjlIc

楽しみです。

そして実は去年の秋に、『虚空の鎮魂歌』も公開されていました。
こちらはフィルム・ノワール。

http://www.youtube.com/watch?v=Fd2I6Kr9Ed4

演技の幅を、意図的に広げようとしているんでしょうか?
これは結局行けなかったので、
DVD を待つことにします。

2013年1月3日木曜日

『パリを歩く』 3 読

8 日のトーク・イヴェントに備えて、
港さんの『パリを歩く』を読みました。
これで読むのは3 回目ですが、やっぱり面白いです。
ほんとに面白い。
こういう本をめくりながら、
話題になっている場所をストリート・ヴューで探している時間が、
1番楽しいかも。




2013年1月1日火曜日

『欲望のあいまいな対象』

ルイス・ブニュエルという映画監督をご存知でしょうか?
いわゆるシュルレアリスム映画として名高い『アンダルシアの犬』から、
『昼顔』、『哀しみのトリスターナ』など、
よく知られた作品もありますが、
あまり知られていないたくさんの作品も残しています。

その中で、有名なほうの1本に、
『欲望のあいまいな対象』(1977)があります。

http://www.youtube.com/watch?v=3-6OUqQk-SM

これはブニュエルの遺作であり、
わたしも日本で公開されたときに、見に行った記憶があります。
そして、その訳のわからなさに魅了されました。
95年には、ほかのブニュエル作品と合わせて、論文も書きました。
(今考えると、「論文」らしくはないんですが。)

で、この映画を、昨日の大晦日に見たわけです、
紅白をやっているはずの時間帯に。
ずいぶん久しぶりに見たわけですが、
とても単純なことなのに、当時は分かっていなかった、というか、
そういう問題意識もなく、勢いそういう接近の仕方もしなかったのですが、
この映画、舞台の半分ほどはパリなのです。
そしてヒロインが母と住んでいるのは、
デファンス地区からほど近い、Courbevois です。
そうです、彼女らは「郊外」に住んでいるのです。
(一方娘にたぶらかされる金持ちの老紳士は、「パリ」に住んでいるようです。)
またヒロインは、物語の中盤で、故郷スペインへと強制帰国を命じられたりもします。
つまり、
この映画の若く美しいヒロインは、
スペイン系のサン・パピエの移民で、今は母とパリ郊外に住んでいる、
ということになります。
56 bis Rue de Louis Blanc, Courbevois, Hauts-de Seine
これが彼女の住所です。

この住所にある家は、映画内では、
お世辞にも豪奢とはいえません。が、
この場所を今ストリート・ヴューで見てみると、
なんとすっかり再開発されて、
「新しい街」そのものに生まれ変わっています。
まあね、デファンスのお隣ですから。

95年に論文を書いたときは、
そんなことはまったく気にならなかったのに、
パリに対する意識が変わると、
読み取るものも違ってくるわけですね。

『欲望のあいまいな対象』は、<移民映画>として見ることもできるわけです。


Que 2013 soit lumineuse !



あけましておめでとうございます。

Tous mes voeux de bonheur pour 2013 à vous !