2013年9月2日月曜日

Le thé au harem d'Archimède


今日見たのは、

Le thé au harem d'Archimède
(『アルシメッドのハーレムでお茶を』)

という、ちょっと変わった題の映画です。1985年制作です。

http://www.youtube.com/watch?v=NUS-tB8uu-I

Mmm、ここだけ見ると、まるでおもしろくなさそうですが、
実際は、おもしろかったです。
というか、ちょっと感動しました。

舞台はパリの郊外。
上の動画にも出てきた2人の少年(ヨーロッパ系&アラブ系)が主人公です。
2人は仕事にも就かず、万引きやポン引きを繰り返しては、
遊び暮らしています。
(もちろん、彼らの母親は怒鳴りっぱなしです。)
ただ彼らは、ちゃんと字が読めない上に、
公的機関も彼らに対してはぞんざいです。
特にストーリーというようなものはなく、
彼らと、彼らの周りの友達やおとなたちの日々の暮らしを描いてゆきます。
ただ逆に言えば、そこにたくさんの「ドラマ」が仕込んではあるんですが。

ちなみにこのタイトルは、
ある書き取りの授業の場面から来ています。
えは、「アルキメデスの原理(Le théorème d’Archimède)」
なんですが、ある生徒が、      le té au arem darchimede
と書いてしまいます。
この誤答を少しいじれば、タイトルになるわけです。

フランス版のDVDで見ましたが、英語字幕があるので、
分からないところも安心です。

*この論文が参考になりました。

http://ci.nii.ac.jp/els/110000989987.pdf?id=ART0001168674&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1378687169&cp=