2013年9月13日金曜日

Parlez-moi de vous


今日は見たのは、

Parlez-moi de vous

という、2012年の映画です。

http://www.youtube.com/watch?v=1HSKfsyDUtw

なぜこれを見たのかと言えば、
Karin Viard が嫌いじゃないからです。
で、そんな軽いノリだったのですが、
なんと、ちょっと感動してしまいました。

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40歳、メリナの声はフランスで知らない者はいないほど有名。
メリナはリスナーから寄せられる恋や性の悩みに
ユーモアを交えて赤裸々に答えていく人気ラジオ番組のパーソナリティ。
誰もがメリナの声を知っていたが、
その素顔は謎に包まれていた。
パリの高級住宅街にひっそりと誰とも交流せずまるで老女のように暮らしているメリナ。
赤ん坊だった自分を孤児院に捨てた産みの母を訪ねてパリ郊外へ。
自分が誰かを伏せたまま母に近づくが……

(my French Film Festival のHPより)
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カリン・ヴィアールは、
40歳で、お金も仕事もあるけれど孤独で、
たくさんのファンに愛され、
でも自分からは「愛」に踏み込めず、
やや病的なほど几帳面、という役を、
素晴らしくこなしています。
しかも、彼女の本当の姿は、「少女」なんです。
Can't help loving her, can you ?

ストーリーもちゃんとあるですが、
つまるところ、このメリーナという女性の肖像、なんですね。
そしてメリーナは、どこにでもいる、ということなんでしょう。

1つ大事な点は、
メリーナが住んでいるのは、16区の豪華なアパルトマンで、
母親が(息子夫婦や孫と)住んでいるのは、
「郊外」、具体的にはSeine et Marne の pavillon(一軒家)だということでしょう。
メリーナが属してしまった階層と、
母親がとどまっている階層、
という視点が発生します。
そういえば、メリーナが乗っているのは、濃い銀のジュリエッタ。
しかもシートは赤い(おそらく)レザー張り。
かっこいいクルマなんです。
一方母親はクルマがなくて、
病院に行くにも誰かに送ってもらう必要があります。
(もちろん、その程度の差でしかない、とも言えます。)

映画は、おもしろいですね。