2013年10月9日水曜日

キュラソー島から

今シーズン60本のHRを放ったバレンティン。
彼が「オランダ人」であることは、
学生たちも結構知っていますが、
さてあのルックスでなぜ「オランダ人」なのかとなると、
分かっている学生の数はぐっと減るようです。
彼は、オランダ領キュラソー島出身です。

キュラソー島は、アンティル諸島の中でもヴェネズエラに近く、
また、
オレンジ・キュラソーに使われるオレンジの産地としても知られています。
まあ、こんなカリブ海の島がオランダ領であるのを見ると、
世界史の教科書に書いてあった植民地戦争やさまざまな条約が、
今目の前でも展開していることに、あらためて驚きます。
(こういう例は、実際はいくらでもあるわけですが。)

バレンティン選手は、4つの言葉が使えるそうです。
オランダ語、英語、スペイン語、パピアメント語。
この最後のパピアメント語は、クレオール言語です。
彼は、審判に文句を言うときは、
このパピアメント語を使うそうです。

“The other (languages), sometimes,
they understand you and they throw you out of the game,” he said.

なるほどね。