2014年4月28日月曜日

New York City in 17 Syllables

NYタイムズが、以前、
ニューヨークを題材にした俳句を募集していました。
で、
入賞作が発表になりました。

http://www.nytimes.com/interactive/2014/04/27/nyregion/new-york-city-in-haiku.html?_r=0

これがいいかな。

If build and destroy
Are music notes, our island
Is a symphony.

2014年4月27日日曜日

西脇順三郎特集

現在発売中の「こころ」、
特集は「西脇順三郎」です。

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%81%93%E3%82%8D-Vol-18-%E6%9D%91%E7%94%B0%E5%96%9C%E4%BB%A3%E5%AD%90/dp/4582380182/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1398573437&sr=8-1&keywords=%E3%81%93%E3%81%93%E3%82%8D%E3%80%80%E8%A5%BF%E8%84%87

平出隆さんのインタヴューで紹介されていた、
西脇と田村隆一の対談の様子、
おもしろかったです。

もう何年も読んでいませんが、
西脇、久しぶりに読んでみる気になりました。

また、平川克美先生の連載は、
今回が最終回。
書籍化を希望します!
(衰退した商店街に無いもの、
それは団子屋さん!
さて、そのこころは?)

2014年4月24日木曜日

東京ジェインズ・ウォーク

来たる5月4日、
今日も行ってきた中野キャンパスで、
第1回東京ジェインズ・ウォークが開催されます。

http://www.meiji.ac.jp/sst/grad/information/6t5h7p00000hd43c.html

おもしろそうですね。
わたしも参加するつもりです。

2014年4月23日水曜日

『ギャングスター』

フィルム・ノワールを何本か撮っているオリヴォエ・マルシャル監督。
代表作は、『あるいは裏切りという名の犬』、でしょうか。

http://tomo-524.blogspot.jp/2010_10_01_archive.html

そんな彼の長編映画デビュー作は、
『ギャングスター』です。

https://www.youtube.com/watch?v=M3kEyAjW9kc  ←フランス語じゃないですが。

この映画、今日久しぶりに見てみました。
たぶん20年以上前だろう、と思っていたのですが、
2001年制作、日本では2002年公開で、
まったくの記憶違いでした。

主演は、リシャール・アンコニナ。
彼は ↓ でブレイクしました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2010/12/tchao-pantin.html

そして、『ニキータ』のアンヌ・パリローも。

物語には、魅力があります。
ただ問題は、
「時間」をいじりすぎていること。
細かい回想シーンが何度も挟まるのですが、
その順序が一定ではなく、
つまり近い過去、遠い過去が、
入り乱れて回想されるのです。
これは分かりにくい。

たしかに、最後まで見れば、
話はよく分かります。が、
やはり不親切だとは言えるでしょう。

そういえば、
『赤ちゃんの逆襲』でちんけな小悪党を演じ、
Les Kairaや『そして友よ、静かに死ね』にも出ていたフランソワ・ルヴァンタルが、
渋い刑事役で出ていて、
不思議な感じがしました。

2014年4月21日月曜日

国会図書館データから

このニュースは、
何を意味してるんでしょうか。

http://www.asahi.com/articles/ASG4L6JMNG4LUCVL029.html?iref=comtop_6_01

よく分かりませんが、
何かが、出現し始めている感じがあります。


2014年4月19日土曜日

シェエラザード

昨日の帰り道、
なんとなくつけたFM-NHKから聞こえてきたのは、
リムスキー・コルサコフの「シェエラザード」。
ああ、久しぶりに聴くなあ、と思いながら、
しだいにその演奏に引き込まれてゆきました。
そして曲が終わるころには、
これは今までわたしが聞いた中で、最高のシェエラザードだ!
という思いに達していました。
でもこれ、いったい誰の演奏?

演奏者は、ゲルギエフ指揮、キーロフ歌劇場管弦楽団でした。
なるほど。
言われてみれば、この強弱、この緩急、
たしかにゲルギエフ的なのかもしれません。

で、今日は、
ゲルギエフとウィーン・フィルによるシェエラザードを聞いてみました。

https://www.youtube.com/watch?v=SQNymNaTr-Y

いいです。でも、
昨日聞いた演奏には、やや及ばない印象。
特に第一ヴァイオリンは、わたしには、
キーロフのセルゲイ・レヴィーチンの艶っぽさが、
この曲のテクスチャーとより相性がいい気がしました。

以下のヴィデオの、2分30秒あたりから、
セルゲイの独奏が聞けます。

https://www.youtube.com/watch?v=8c5BFcw5onI

CD も比較的安いので、
これは買って、もう一度聞いてみることにします。

カタコト!

昨日は、
生田キャンパスでのフランス語入門講座、
「目指せ! カタコト」
の第1回の授業でした。
場所は、わたしがいつもいるA館という建物の、
初めて使う教室でしたが、
なかなか清潔で、いい感じでした。
ただもちろんそれは、
生徒さんたちがいい感じであってこそ。
みなさん積極的に参加して下さり、
こちらもやりやすかったです。
ありがとうございました!

あと8回、楽しみましょう!


2014年4月17日木曜日

@中野キャンパス

今日は大学院の授業の2回目。
3時間目なので、本来は1:00~2:30なのですが、
なんだかんだで、終わったのは5時を過ぎていました!
院生のみなさん、お疲れ様でした。

今日のお題は、『女はみんな生きている』。
これを一緒に見て、いろいろに批評します。

https://www.youtube.com/watch?v=emZRTk_urZM

それにしてもなぜこんなに授業が延長されてしまうかといえば、
それは院生たちが、このミニ<批評会>に、
きわめて積極的に参加してくれるからです。
わたしとしては、
興味のある映画について話し合うわけですから、
それは楽しいわけで、
言いたいことを言ってもらい、
こちらでも言えるだけ言い尽くすまで、
終わらないんですね。

とりあえず、こんな感じで続けていきたいと思います。

2014年4月15日火曜日

He makes the play !

MLBでは、
時に恐ろしいようなプレイを見せられることがありますが、
これは完全に、その1つです。

https://www.youtube.com/watch?v=yNBIh9ARdXo

スタンドの雰囲気、
微笑み拍手するオルティーズ。
ファンタスティック!

岡山

今日火曜日は、
例年通り「総合文化ゼミナール」の初日です。
去年、一昨年と、
定例の会議がその時間に入っていたため、
1コマしか開講できませんでしたが、
今年はまた2コマに戻りました。
で、
やはりわたしは「東京」や「詩」の話をするのが好きなので、
ここはやっぱり「東京詩」、
と深く思ったのですが、
ちょっと趣向を変えて、
「パリ」や「映画」の話をすることにしました。
(いや、正確に言うなら、わたしが話すというより、
学生のみんなに話してもらうわけですが。)

そして今日の第1回めは、
まだ全員が揃わないので、
予行演習として、
各自が一番よく知っている場所について、
簡単にプレゼンしてもらいました。
わたしが言ったのは、
「数字や統計としての町、
あるいは観光案内に載っているような情報はいらないから、
みなさん自身にとっての、
<体験としての町>を語って欲しい」
ということでした。
わたしは聞いていて、
とてもおもしろかった!
特に、岡山から来た新入生の話は、
たとえば彼らにとっていかに四国が身近な存在かということにも気づかされ、
とても新鮮でした。
遊びに行くのは、チャリで小一時間のモールだったとか。
瀬戸内海の話は、
地中海お話とパラレルな部分があると、思ったのでした。

2014年4月13日日曜日

新歓

昨日は2つの会議の後、
学内の(ややさびれた、でも愛着もある)資料用の部屋で、
新しく着任された2人の先生の歓迎会をしました。
ハイデガーから出発し、今は環境人文学へと研究分野を広げている先生と、
アメリカ文学を専攻している先生です。
それぞれ40代と30代。
お二人とも優秀で、まぶしいです。
先日、大先輩の退職「お別れ会」をし、
今回の歓迎会。
世代交代、といいますが、
まさにそんな感じです。

それにしても、
わたしが所属している総合文化教室の「飲み会」は、
なかなか面白いんです。
特に今回は、
メンバーそれぞれが順にいろんな話をしていったので、
話題が尽きませんでした。
中には、お金を払ってでも聞きたいような話もあったし。
(これから書くんだと言っていました。)
いい同僚は、わたしにとっては、ほんとうに宝です。

2014年4月10日木曜日

授業開始!

今日から始まりました、2014年度!

今年度から、中野キャンパスで、
大学院(ディジタル・コンテンツ系)の授業も担当するのですが、
さっそく今日、最初の授業がありました。
「コンテンツ批評」という授業なのですが、
思ったより多い10人ほどの学生が参加してくれました。
フランス語は使わない授業なので、
自分が学生として経験した大学院の授業とはまったく違います。
だから、
わたしにとっても「挑戦」ではありますが、
学生たちはいい感じなので、
がんばりたいと思います。

それにしても明治の中野キャンパス周辺には、
帝京平成大学やキリンの本社などもあり、
わたしが着いた12時過ぎは大混雑!
ランチ難民になりかけましたが、
なんとかカレーを掻きこむことに成功しました。

それにしても、新入生の溢れるキャンパスは、
春、ですね。

 

           ◆

白水社のtwitter が、
先日のイベントの写真を挙げてくれていました。
コピペします。

 
       黒田先生がここに ↑

2014年4月6日日曜日

八重洲イベント

というわけで昨日は、
八重洲ブックセンターでのイベントでした。
たくさんの方々に来ていただき、
とても感謝しています!
なかには、遠路三重から来てくださった方もいらして、
恐縮しています。
多少とも、
楽しい時を過ごしていただけたなら、嬉しいのですが。

わたしとしては、
みなさんが積極的に参加してくださったおかげで、
「一日授業」はとてもやりやすかったです。
発音練習はもちろん、
それはこれじゃないですか?
みたいなことを途中で言ってもらえるのは、
いいものですね。
大学の授業では、まずないことなので。
(その時言っていたのは、これです。

http://tomo-524.blogspot.jp/2013/03/de-lautre-cote-du-periph.html

「ボビニー」が出てくる、
おそらく唯一の国内版フランス映画です。)

また会場には、なんと、
黒田龍之助さんが足を運んでくださいました。
(ありがとうございました!)
このイベントで、「枕」に何を話そうかな~、と考えていて、
思い浮かぶことの多くは、
黒田さんの本で読んだことなのでした!
しかもイベントの最後には、
少しだけお話もしていただけて、
これには、会場から大きな拍手が起こっていました。
ご来場いただいたみなさんには、
黒田さんに会えたので、お得でしたね!
また、この「一日授業」について、
「やっぱりライブはいいですね!」
というコメントをいただき、
これもとても嬉しく思いました。
(でも、たしかにライブはいいですね、
音楽も授業も!)

ラジオをずっと聞いていてくださった方、
テレビを見てくださった方、
フラ語シリーズを使ってくださった方、
そしてまったく初めてだけどちょっと遊びに来てくださった方、
みなさんに、お礼を言います。
また、
私物のPCまで持ち込んでセッティングしてくださった白水社の担当の方々、
八重洲ブックセンターの方々、
せっかくのお休みなのに、
個人的な時間を使って参加して下さった白水社の多くのスタッフにも、
(いつもながら)
お礼を言います。

MERCI !


*18日(金)に、黒田先生の講演会があります。

http://www.hakusuisha.co.jp/news/2014/03/26/1716.html

これはね、語学ファンならゼッタイおもしろいです!

2014年4月4日金曜日

London River

2010年に亡くなった、
アフリカ系の名優、Sotigui Kouyate(ソティギ・クヤテ)。
このブログで取り上げた映画で言えば、
大きい役で登場していたのはこの2作。

魔術師役:http://tomo-524.blogspot.jp/2013/09/black-mic-mac.html

アルーン役:http://tomo-524.blogspot.jp/2011/04/little-senegal.html

そしてつい先日書いた『堕天使のパスポート』の中でも、
闇で腎臓を売り、その後の手当てがいい加減だったため、
傷口の痛みに苦しむ移民の役を演じていました。
また、『パリ空港の人々』
http://tomo-524.blogspot.jp/2013/07/tombes-du-ciel.html
にも出ていました。
ありきたりな表現ですが、存在感がある俳優、
と言って間違いないと思います。

そして今日見たのは、(やはりロンドンつながりで)
London River です。

https://www.youtube.com/watch?v=-YCzPTnUX7E

2005年、7月7日、
ロンドンのキングス・クロスでテロが起きました。
その直後から、
自分の子供と連絡が取れなくなった2人の母親。
一人は、フランスすれすれのイギリス王室領の島、
ガーンジー島に住む、農業を営む女性。
敬虔なクリスチャンである彼女は、
1982年のフォークランド紛争で夫をなくしていて、
今ロンドンに居る一人娘は、父親を知りません。

そしてもう一人は、
アフリカ、おそらくはマリにいて、
ロンドンに居る息子と連絡が途絶え、
パリにいる息子の実父に要請するのです、
すぐロンドンに行って、息子を連れ帰れと。
しかしこのムスリムの父親は、息子が6歳の時家族を離れ、
それ以来一度も会っていないのです。

そしてこの娘とこの息子は、
ロンドンで一緒に暮らしていたのです。

クリスチャンで、いい人で、悲しいほど差別主義的な母親は、
娘が移民街のただなか(48a, Blackstock Road。ロンドン郊外)に
暮らしているのを知っただけで、
とても動転しますが、
それどころか娘は、
アフリカ系ムスリムと暮らし、
アラビア語を学び始めてもいたことが、
次第に分かってきます……

悲痛な、いい映画だと思いました。
そうそう、監督は、
上に挙げたLittle Senegal や、Indigenes を撮ったRachid Bouchareb です。

*娘と息子が暮らす部屋のオーナーである肉屋の主人は、
ロシュディ・ゼムが演じていました。
そして彼と、ガーンジーから来た母親と、
ムスリムである白人刑事は、みな英語とフランス語を話します。
(パリから来た父親は、フランス語とアフリカの民族語を。)
少なくとも、ゼム演じるアラブ系肉屋は、
旧フランス植民地出身、ということなんでしょう。
ちなみに、クヤテ演じるウスマンが泊まるホテルは、
Shelton Hotel     60-62 Wightman Road  です。

2014年4月2日水曜日

再・告知 × 2

5日(土曜日)に予定している、
八重洲ブックセンターでのイベント。

http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/3312/

わずかですが、まだ予約間に合います。
無料ですので、よろしければ!

 
     
      ◆

明治大学の生田キャンパスで行われる、
こちらは9回の授業です。

https://academy.meiji.jp/course/detail/1600/

場所が都心ではないのですが、
大学のふつうの教室で、
ふつうに授業です!
よろしければ!

2014年4月1日火曜日

In this world

4月1日。
今日から新学期。
おそらく、日本のほとんどの大学でで、
入学式が、
あるいは、
ガイダンスやオリエンテーションが、
行われているでしょう。
初々しい新大学生たちの緊張した面持ちが、
目に浮かびます。
授業が始まるのは、
明治の場合は10日から。
楽しみです!

    ◆

『堕天使のパスポート』は、
ロンドンが舞台でした。
ロンドンに関わる映画で、
長く見ないままで来た作品、
『イン・ディス・ワールド』
を見てみました。
ここに全編版があります。

https://www.youtube.com/watch?v=VhR-w5b-LYg

セミ・ドキュメンタリー風に作られたこの映画、
見ていて苦しいところもありますが、
いい映画だと思いました。
ロード・ムーヴィーには違いありませんが、
苛酷で、先が見えない道程です。
パキスタン、ペシャーワルの難民キャンプが出発点で、
その後、シルクロードを通って、
テヘラン、イスタンブール、トリエステ、カレー、
そしてロンドンへと続いてゆきます。が、
そこで主人公の孤児の少年は、
電話に向かい、
こう言わなくてはなりません。

He is not here. He in not in this world.

タイトルは、ここから来たんですね。
この世界に、
彼はいるけれど、「彼」はいないのです。