2014年5月5日月曜日



さて昨日は、
待望の「ジェインズ・ウォーク」の決行日でした。

朝10時に集合し、
レクチャーとグループ分けの後、
11時には出発です。
わたしが入ったのは、
石川初先生率いるグループだったのですが、
石川先生の知識の豊富さ、
そしてその知識が「生きている」ことに、感動しました。

注目点の1つは、「水」。
たとえば中野キャンパスの校舎の周囲には、
それなりにゆったりしたスペースがあるのですが、
その一帯を「解像度を上げて」見てみると……

たしかに建物自体は完全に水平なんですが、
それを取り囲む地帯は、
なにがしか(気づかないほどに)傾いているのです。
そしてその先には、排水溝が。
都市は雨を、なるべく素早くなかったものにしようとしているわけです。

一方植え込みを見ると、
そこにはドリップ・ホースが巡らされています。
そこからはもちろん、水が撒かれるわけですが、
その水は、(本来なら中野に流れ込むはずのない)利根川の水。
自然の雨水は下水として消去する一方で、
上水はここまで圧送する。
そしてドリップ・ホースから流れ出る水を、
もしわたしたちが目撃したとするなら、
それは「水」がたどる巨大な旅程の、
ほんの1場面に過ぎないことになるわけです。

――これ以外にも、
「パイオニア・ツリー」が草原に森を作り始めること、
「ロイヤル・グリーン(皇居、明治神宮……)」が区内の緑の核にあること、
「フォルムやストラクチャーを放棄し、他者のそれを借りることで、
みずからは一心に光合成に励むという戦略を採用した」ものとして蔦はあること……
などなど、
ほんとうに多くのこと&視点を教えていただきました。

石川先生と、この企画が実現したことに、感謝です。

*これ、おもしろいです。熟読しました。

http://10plus1.jp/monthly/2012/11/post-61.php