2014年7月17日木曜日

『昇天峠』

今日の「コンテンツ批評」では、
ルイス・ブニュエル監督の、メキシコ時代の作品、
『昇天峠』(1951)
を見ました。
ブニュエルは1900年生まれですから、
50代の作品と言うことになります。

舞台はメキシコの「サン・ヘロニモ」。
(と字幕には出るんですが、音声では、
「サン・ヘロニミート」とはっきり言っています。
これはサン・ヘロニモの親称なのか、
それとも海岸の町、サン・ヘロニミートなのか、
微妙です。
ただ、サン・ヘロニミートだと、ちょっと辻褄が合わないんですが。)
この村に住む三兄弟の一人が、
結婚式を挙げます。
でも、彼の母親は半ば危篤状態で、
その母親の遺言を正式なものとするため、
海沿いの町ペタトランまで、公証人を呼びに行かなくてはなりません。
で、乗り合いバスを使っての、小さな旅が始まるのです。

この映画のもっとも注目すべきシークエンスは、
主人公が見る白日夢です。
それが、これです。

https://www.youtube.com/watch?v=e9mPtibAH6M

ブニュエル的、と言ってしまえばそれまでですが、
わたしには、2分38秒ごろ通りかかる、
山羊を方に乗せた人物が気にかかります。

奇妙に面白い映画でした。
(さすがブニュエル!)