2014年12月8日月曜日

『もうひとりの息子』

先日、若きマハディ・ザハビが出演している
『もうひとりの息子』
について触れましたが、
今日、見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=mh4TS06P3SM

二つの家族、
一方は、テルアヴィブに住む、
フランス出身の夫婦。
妻は医師、夫は軍人。
子供は二人。
家庭内はフランス語。
もう一方は、パレスチナ西岸地区に住む、アラブ人家族。
夫はエンジニアだが、
今は「占領区」から出られず、自動車修理工をしている。
子供は二人。
もちろんアラビア語。
この二つの家庭の息子が、
湾岸戦争開戦間もないハイファで、
取り違えられる。
それが、前者の家庭の息子が徴兵検査を受けたことがきっかけで、
明らかになってゆく……

彼を含め、
俳優たちはいい演技をしていると思いました。
出演者は

http://www.moviola.jp/son/cast.html

パスカル・エルベは、
Mauvaise Foi で、
(HPの説明は誤りで、彼は主役なのではなく)
主役であるロシュディー・ゼムの(ユダヤ人の)友人役でしたし、

http://tomo-524.blogspot.jp/2013/10/mauvaise-foi.html

また、彼の初監督作品も見ました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2013/09/tete-de-turc.html

彼が出ている作品、もう少し見たいです。
また、ハリファ・ナトゥールは、
これに出ていましたね。

http://tomo-524.blogspot.jp/2013/10/mauvaise-foi.html

というわけで、
見ている間は、
緊迫感が持続して、
いい場面もいくつかあり、
まったく飽きなかったのですが、
着地地点が、
ちょっとあいまいな気がしました。
むろん、これは着地させなくてもいいタイプの作品かもしれませんが、
そこが惜しかった気がします。
でも、見るに値する映画だと思います。