2015年1月19日月曜日

『サンバ』

以前ここに予告編を貼り付けた『サンバ』、
やっと見ることができました。
(昨日の体調不良を思うと、
今日行けたのは驚きです。)

おもしろかったし、
パリの色々な場所が出てきて、
単純に好きでした。
わたしには、たとえば、
『アイシャ』のボビニー、
『愛と戦争のカンケイ』のバニョレ、
バルベス国立オーケストラのバルベス、
『きらきらしてる』のラ・デファンス、
『サンドイッチの年』のオーベルヴィリエ、
『チャオ・パンタン』のスターリングラード、
と感じられました。
これ以外にも、モンソー公園や、
サン・マンルタン運河なども。

主人公の男女は、
なかなかtutoyer せず、
でもあるとき肩をマッサージしていて、
その気持ちよさに、
彼女は思わず Vas-y, continue !
と言ったあとに、あわてて Continuez. と言い直したりして、
なんというか、いじらしい感じでした。

一方サンバとウィリアムの場合は、
いきなりtutoyer から始めていたのですが、
ここには、階層、というものも関係しているのでしょう。
『最強のふたり』との共通点もいくつかあるのですが、
この階層を超えた人間関係というのが、
その最大のものかもしれません。
オマール・シーのフランス語は、
『最強』のときとは違って、
アフリカのアクセントでしたが、
これももちろん、階層と関係あるわけですね。

個人的にちょっとだけ辛かったのは、
「燃え尽きた」アリスのあやうさです。
薬漬けでも眠れない元ワーカホリックの彼女の姿は、
見ていてちょっと辛かった。

でもこれは、
今後「ワールド映画ゼミ」のリストに加わること、
間違いありません。

挿入歌で使われた曲の中では、
これとこれが好きなやつでした。

https://www.youtube.com/watch?v=zc7rxcjwwYs

https://www.youtube.com/watch?v=8WQVb_nuKvs

もちろん両曲とも、
映画のテーマに接しています。