2015年3月18日水曜日

『少女は自転車に乗って』

という映画を見てみました。
これ、よかったです。

http://shoujo-jitensha.com/trailer/

この映画は、サウジアラビア映画なんですが、
このサウジには、映画館がない。
だからこれは、初めてのサウジ映画で、
しかも監督はサウジの女性、
主人公もサウジの少女、ワジダ、というわけですから、
これは見る前から、
エポック・メイキングなのはすでに決まっているようなものです。

サウジという、イスラム圏でも戒律が厳しい国で、
元気な10歳の女の子が、
この社会で女子に課されたさまざまな不条理の中で、
なお元気さを失わないで生きる話です。
で、その象徴が、自転車。
イスラム圏では、そしてフランスのムスリム社会においても、
女性にとって車の免許は、ある「自由」の象徴だといえるでしょう。
それがここでは、自転車なのです。

でも、決して暗い映画ではなく、
長編映画初出演の、ワジダの母親役の女性も存在感があるし、
特にワジダの友達の少年アブドゥラは、かわいくて、いい感じ。
(もちろんワジダもいい感じ!)

いつか「ワールド映画ゼミ」で見せたいと思います。