2015年11月30日月曜日

Brandalism:de fausses pubs ironiques dans tout Paris

リベラシオン誌。

「brandalism:ニセの皮肉なポスターが、パリ中に」

(brandalism=公衆の場を広告だらけにして景観を損なわせること)
(weblio)

http://next.liberation.fr/arts/2015/11/30/brandalism-de-fausses-pubs-ironiques-dans-tout-paris_1417227?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

上のリンクでわかる通り、
やり玉に挙がっているのは、
もちろん、日本の首相だけではありませんが。

Manon 油へ


油と言っても、
台所に置いてあった冷たいものですが、
前足をポチャリして、
そのあと部屋を駆け回ってくれました。
油の足跡が……

でも、赤ちゃんだから、怒れないんですよね。

『友よ、さらばと言おう』

ヴァンサン・ランドン、
ジル・ルルーシュ、
そして
ナディーン・ラバキー
という、
想像もしていなかった豪華な顔合わせが実現した、

『友よ、さらばと言おう』

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=WsBj2oGPZtc

オリジナル・タイトルは、mea culpa。
これはもともと、par ma faute を表すラテン語で、
そこから今は、「自らの罪の告白」を意味します。
となると、
やはりこの邦題がピンボケなのは、否めない気がします。
(ちょっと、森田健作みたい。
わかるかな? わかんねえだろうなあ……
もわかんない!?)

期待が大きすぎたのか、
ちょっと、3人を生かし切れていない印象が残りました。
この3人で、もっと別の話を見てみたいです。

舞台はマルセイユ近郊で、
マルセイユ=サン=シャルル駅も登場します。

『アメリカン・スナイパー』

これもツタヤで借りて見てみました、

『アメリカン・スナイパー』

です。

https://www.youtube.com/watch?v=Av1UW0myxiA

戦争映画として、アメリカ史上最高の収益を上げたとか。
なるほど、こういうのが受けるわけですね。

wiki を見ると、
多くの絶賛する評が紹介され、
ただし評価しない意見もある、
みたいな書かれ方なんですが、
もし評論家が、この映画をただ絶賛してしまったら、
それは不十分な対応だろうと、
わたしは感じました。
エンタメとしてはまあおもしろいし、
戦争によって蝕まれる精神というテーマももちろんありえると思いますが、
やはり、決定的に、
「悪」とされる側の表現が不足、というか、
表現する気が初めからないというか。
反戦映画か好戦的なのか、
が問題になっているようですが、
それ以前の問題。
さらにいえば、
彼らを、いわば裁判抜きで「悪」と設定し、
その彼らをせっかく160人も射殺したのに、
可哀そうに精神を病むわがアメリカ兵、
というヒロイズムにも見えるわけです。

病んだ兵士、傷ついた兵士たちを通しては、
論理的には、反戦映画だということになるのでしょう。が、
映画の見せ場は戦闘シーンにちがいなく、
これはどうしても好戦的。
仲間を撃った相手に復讐するため、平気で、
「目には目をだ」
と言ってしまう浅いマッチョぶり。
それにそもそもイラク戦争は、
アメリカの勘違いで始まり、
IS 誕生の大きな契機となった戦争なわけですが、
そこのところは、映画内では触れられません。

戦争映画において「反戦」とは、
エクスキューズになりかねないなあと思う、
今日この頃なのでした。

2015年11月29日日曜日

デモ禁止、それなら




そうきたか!

Zimerman

今日は、K. ツィメルマンのコンサートに行ってきました。
オール・シューベルトのプログラムで、
7つの変奏曲
ピアノ・ソナタ 20 & 21
でした。
以前も書きましたが、
このシューベルトの最期のソナタは、
ピアノ曲の中では1番好きなものです。
素人なりに感想を書けば……

20番は、わたしが知っている中では、
一番早かったように感じました。
きびきびというか、
ほとんどドライブ感ともいえるものを感じました。
それはそれで、おもしろかったです。
でも第4楽章も同じようなスピードで始まったので、
あの終わり近くの休符は……
と思っていたのですが、
難なく、きれいに着地しました。
深い陰影というより、
音と生命力を優先させているのでしょうか。

21番は、オーソドックスな演奏。
ただ、長い第1楽章の後半は、
少しスピードを上げていたように感じましたが。
背景の和音が、裏のテンポに来るときの音が、
うまく浮き上がっておもしろいと思いました。
また、これは両方の曲に言えることですが、
ペダルの使い方が、
あまり見たことがない感じで、
たとえば右手の音は伸び、
左手は伸びない、
ということが、割とよくありました。
こんなのもあるんですね。

アンコールはなし。
でも、この曲目なら、
アンコールはないほうがいいと思います。
こんな大曲のあとに、
モーツァルトの小品なんて、
まったく合いませんから。

そして今日思ったことの一つは、
たとえば20番は、
ポリーニや、ブレンデルや、
あるいはとてつもなくゆっくりなアファナシェフなどの演奏を聞いてきて、
それに今日のツィメルマンを加えることになるわけですが、
聴き手としては、
そうしたさまざまな演奏のヴァリエーションの幅こそが、
この20番という曲であるという面があるのではないか、
ということでした。
いろいろ聞いて、
これが1番、ということももちろんあるでしょうが、
むしろ幅の中に、
1つの曲の可能性が感じられるというか……

コンサート・ホールが、ちょっと遠かったのですが、
やっぱりライヴはいいものですね。

2015年11月28日土曜日

plus «Je suis Paris» que «Je suis Charlie»

http://www.liberation.fr/societe/2015/11/28/en-banlieue-des-jeunes-plus-je-suis-paris-que-je-suis-charlie_1416864

郊外の若者たちにとって、
1月の事件の時は、
もちろん凶行そのものは否定しながらも、
Je suis Charlie. とは言えない部分もあったけれど、
今回は、
Je suis Paris. と言えるのだ、という記事です。
なんといっても、
彼らはしょっちゅうパリに遊びに行く、パリジャンなわけだし。
よくわかります。

取材しているのは、
主にグリニーの若者たちなんですが、
そうはいっても彼らだって、
1月のデモには多く参加したと言います。
「でもバスが一杯で、もう乗れなかったんだ!」

それから、パリの後にバマコでもテロがあったわけですが、
マリ系フランス人の若者は、
「二重に関わっている気持」になったといいます。
そうでしょうとも。

そして金曜の夜、彼らは「今夜はどこ行く?」
と言い合うわけです。
だから、金曜の夜に、
コンサート会場やテラス席やサッカー場で襲われたのは、
もちろん彼らだったかもしれないわけです。
それが、Je suis Paris. の根底にあるのでしょうね。

2015年11月27日金曜日

Partez !

Manon は日々大きく、たくましくなっています。
(指しゃぶりはしてますが。)
で、
ジャンプの高さも上がってきました。

À vos marques... Prêts ?



Partez !


Puma ??

「第3次大戦」防ぐ処方箋

http://jp.reuters.com/article/2015/11/27/walker-syria-column-idJPKBN0TG0CW20151127

たしかローマ法王も、
「第3次世界大戦」という表現を使っていました。
過去100年に2回もやってるんですから、
またやらないという保証はまったくありません。
ゼッタイ避けないと。

『実用教育と学問研究 大学がとるべき立場は』

週刊東洋経済誌(11/7)、

佐藤 優  『実用教育と学問研究 大学がとるべき立場は』

コピペしておくことにします。
ネタ元は
http://blog.livedoor.jp/mineot/archives/2015-11-11.html

*********************************************
19世紀初頭、ドイツを代表する知識人で、ベルリン大学教授だったフリードリヒ・シュライエルマハー(1768~1834年)は、実学重視の大学制度変更案に強く反対した。東京大学名誉教授の山脇直司氏は、シュライエルマハーの主張についてこう記す。

学問のための施設は、学問的認識を目指す者同士の「自由な内的衝動」によっておのずと生まれてくるものであり、国家が率先して創り出すものではない。ナポレオンを最高指導者とする中央集権国家は、本質的に実利を追求する機関であり、実利の範囲でしか学問をみない。そうした国家にとって重要なのは、知や文化の質ではなく、実用的な情報や技術の量である。それに対して学問的思索は、「個別的な知がどのように連関し、知の全体の中でどのような位置を占めるか」を認識しようとする。シュライエルマハーによれば、一般に学者が国家に取り込まれれば取り込まれるほど、学問共同体は国家の御用機関に堕し、学問共同体は純粋に学問的な思索を追求すればするほど、結果的に国家の質も高まる。

中世神学に「総合知に対立する博識」という格言がある。断片的な知識をいくらたくさん持っていても、それらの知識が知の体系全体の中でどういう意味を持っているかを理解していないと意味がないという考え方だ。断片的な知識をいくら積み重ねても教養にはならないということだ。
(略)
大学では、新たな理論や技術を生み出すことができるような、根源的な知識と教養を身につけなくてはならない。すぐには役立たないような学問を修得することが、中長期的視点から科学技術の発展に寄与するのである。シュライエルマハーに見える学問と技術の弁証的関係が、ナポレオンには見えなかったのである。

シュライエルマハーは、近代的大学のあるべき姿についてこう述べる。

実用教育と峻別された学問研究の場たる大学は、人がなんらかの専門研究機関で本格的な研究を始める前に、その専門研究が他の学問領域とどのような関係にあるかを認識し、それを素人にも説明する能力を養う場と位置づけられる。従来のヨーロッパの大学は、法学、医学、神学を中心に編成されてきた。しかし、それらの学問が、そもそも国家の庇護のもとに営まれてきた学問であり、知の諸連関と包括的な体系を認識する学問とはなりえない。それに対し、国家から独立して発達した歴史的諸学問や自然的諸学問を統括し包括しうるような哲学こそ、大学での中心的役割を演じるにふさわしい学問である。それゆえ、それらの専門学部の教員も、哲学部のなんらかの分野に責任をもち授業を担当しなければならない。さもないと、それらの学部は手工業的な伝承主義や視野の狭い専門主義に堕しがちだからである。

シュライエルマハーによれば、「諸学問を媒介する学問」としての哲学は、専門的諸学問とともに学ばれて初めて意義をもつ。したがって大学の教師は、哲学を純粋思弁としてではなく、個々の専門科目と連関させて教えるよう要求される。そのさい、教師はつねに新鮮な対話能力をもって学生に働きかけなければならない。講義は学生への一方通行だったり、毎年同じ内容の繰り返しであってはならず、学生からの質問に触発されて年々豊かになっていかなければならない。

「国家にとって重要なのは、知や文化の質ではなく、実用的な情報や技術の量」であるというのが、まさに現在、文部科学省や経済界が進めようとする大学改革の前提となっている。一見、近代的に見えるが、これは中世の職人教育と神話的だ。狭い分野での最先端知識をつけた専門家をいくら養成しても、そのような専門家はすぐに役立たなくなる。
(略)
率直に言って、このような実学重視の方針をつくっている人々は、客観的に見ると十分な教養を持っていない非エリートであるのに、自分をエリートと勘違いしている。したがって、真のエリート教育の方法がわからないのである。このような実学重視に向けた大学改変が進めば、中長期的には、教養、実学の両面で、日本の高等教育は衰退してしまう。

***********************************

理工学部所属教員として、
考えるべきことだと思っています。

野村喜和夫さん×谷川俊太郎さん

http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/8300/

八重洲BC ですね。

1126


日付が変わってしまいましたが、
11/26 は、「いい風呂」の日だったんですね。

一年中肩こりのわたしの場合、
入浴は毎日30~60分は入ります。
そしてこの季節に愛用しているのが、
「きき湯」という入浴剤、
その中でも、黄色いやつです。
これを入れるのと入れないのでは、
出た後の暖かさがまったく違います。
入れてあれば、お湯の温度がぬるめでも、
十分暖かくなります。
これまでに、何人かにプレゼントしたこともあります。
ほんのちょっと高いけれど、
まあ、マッサージに行くよりは、ずっと安いです。
(決して回し者じゃありません!)

2015年11月26日木曜日

『ニューヨークの巴里夫』

クラピッシュが去年発表した、

『ニューヨークの巴里夫』

を見てみました。
(「巴里夫」と書いて、
「パリジャン」と読ませたいようです。ムリ。)

https://www.youtube.com/watch?v=6A3Ldyqf45g

これは、
『スパニッシュ・アパートメント』、『ロシアン・ドールズ』
に続く、
あのグザヴィエ・シリーズ第3弾です。
こうして並べると、作品ごとに、
ほぼ20, 30, 40歳の彼を描いているのに気づきます。

思えば、フランス映画には、
40歳になっても夢を追う、たくさんの「ダメ男」を輩出してきましたが、
このグザヴィエは、
その頂点に君臨するのではないでしょうか。
ただ、今回の作品は、
グザヴィエはダメ男である、
という視点が明快な気がして、
それならそれで、十分見ることのできるフィルムだと思いました。
「現実」と、ふれあっている部分も確かにあるし。
個人的には、これが一番よかったかも。

また、原題の
CASSE-TETE CHINOIS
は、これで1つの名詞で、

 
のようなパズルのこと。
もちろん、グザヴィエ(たち)の人生の比喩なんでしょう。

『セッション』

ツタヤ第3弾は、

『セッション』

です。

https://www.youtube.com/watch?v=mZjUEIV2Ru4

偉大なドラマーを目指し、
有名音楽院で学ぶ若者と、
なんとか有名ミュージシャンを育てたい鬼教師。
二人の関係を軸に描くこの映画は、
第一印象「スポ根」。
で、
試しに「セッション/スポ根」で検索すると、たくさんヒット。
やっぱりね。

音楽を素材としていますが、
その「深み」のようなものは、
切り捨てられています。

アメリカでは、こういう映画もウケルわけですね。
ちなみに教師のほうは、
パワハラでアカハラで人種差別主義的でした。

Tunisie

チュニジアとエジプトでも。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20151125-00000387-fnn-int

http://www.lexpress.fr/actualite/monde/afrique/tunisie-daech-revendique-l-attentat-contre-la-securite-presidentielle_1739476.html#xtor=AL-447

もっとニュースを。

2015年11月25日水曜日

『間奏曲はパリで』

ツタヤで借りて、

『間奏曲はパリで』

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=wcilOnpepos

中年にさしかかった女性たちの葛藤を描く作品は、
比較的多いと思いますが、
これもその一本。
ただ、この予告編では、
ヒロインがパリへ向かう最も大きな理由が
示されていません。
若い、ハンサムな男とのナニカを求め、
彼女は旅立つのです。
(その結果は……)

イザベル・ユペールというと、
つい『主婦マリーのしたこと』などを思い出してしまいますが、
あれからもう25年以上経つわけですね。

2015年11月24日火曜日

「結婚詐欺」

http://www.dailyshincho.jp/article/2015/11230700/?all=1

「1回結婚詐欺で婚約寸前まで騙されたのに、
同じ詐欺師にまた求婚されて
『あら、この人やっぱりステキ』って、
クラクラしてるような話だとしか言いようがない」

「沖縄とは共にない」

http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-175563.html

「『辺野古が唯一』だなどと言っているのは
日本政府だけなのである」

2015年11月23日月曜日

徴兵制復活?

フランスでは、
徴兵制を復活させようという動きが活発なようです。

http://www.itele.fr/france/video/le-retablissement-du-service-militaire-plebicite-par-les-francais-144361#

また、軍への入隊申し込みも、
3倍増だそうですね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151123-00000037-mai-eurp

ここまでくると、
どうなんでしょう……
という気がしてきます。

『グッド・ライ』

ツタヤで借りて、

『グッド・ライ』

という映画を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=ShoiDrycTq8

ケニアのキャンプにいたスーダン難民の一部が、
アメリカで受け入れられることになり、
主人公たち4人は、それに選ばれます。
(映画内で、基準は示されません。)
そして、必ずしもアフリカの事情に明るくない人たちが、
彼らの新生活の世話を(仕事として)するのですが、
その中の未婚女性キャリーは、
次第に彼らと心を通わせて……
というお話し。

飽きることなく、最後まで見られました。
で、印象は、さっぱりしてるというか、
さらっとしてるというか。
だからこそ最後まですんなり見られるのですが、
いくつか足りないものがある気もしました。
<以下ネタバレ>
まず、人間ドラマ的にするべく設定された主人公の嘘が、
悪意がないもので、
彼の人間性の屈折を描く材料としては不十分だと感じました。
だから全体に、優等生的。
またキャリーのだらしなさなどや、
怠惰な工員たちなども、平凡。
アメリカの病なら、もっともっとありそうですが。

もう1つ気になったのが、
「クロコダイル・ダンディ」的な、
文化的ギャップの描き方。
まあ、それはコメディーの素材としてはもってこいでしょうが、
そこには、文明人 vs. 未開人、
という印象が、どうしてもあります。
気を遣っているのはわかるんですが、
それでも、やっぱり、そう感じます。

オチも、
難民の問題の解決には、
何のヒントにもなっていないなあとは感じました。

NHKスペシャル「パリ同時テロ事件の衝撃」

http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/detail/?wave=g1&code=2586762&id=2015112420199

再放送があります。
明日の深夜26:25 ~ です。

なぜフランスが狙われたのか?

かつて Daesh (=EL=IS)の人質だった
フランス人ジャーナリストNicolas Hénin は、
自国フランスが標的になった理由について、
こう解釈しています。

*******************************

Why France ?
For many reasons perhaps,
but I think they identified my country
as a weak link in Europe –
as a place where divisions could be sown easily.

http://www.theguardian.com/commentisfree/2015/nov/16/isis-bombs-hostage-syria-islamic-state-paris-attacks

「なぜフランスが狙われたのか?
その理由はたくさんあるだろう。
だが、僕が思うに、
わが国は彼らに
欧州の最弱リンクと見なされている。
最も分断の裂け目が作りやすい場所だと思われているのだ」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20151119-00051589/

2015年11月22日日曜日

調査拒否

数日前のこのニュース、
あまり話題になっていないようですが、
今の政府の態度がよく出ている気がします。

http://news.livedoor.com/article/detail/10852436/

小田島隆は、

「表現の自由度を調べることが許されない国があるのだとしたら、
その国はおそらく自由な場所ではないのだろうな」

と tweet しています。
やっぱり、
そういうことになるでしょうね。

ひざ掛けに潜るManon


ここにいてくれると、
湯たんぽみたいであったかいです。

白水社からお知らせ

これはぜひ読みたいです。
というか、読みます。
 
**********************************
 
白水社では、パリ同時テロを受け、
 
ふらんす特別編集『パリ同時多発テロを考える』
 
を年内刊行します。
25名の識者が事件の背景を多角的に論じるとともに、
座談会も収録。
今ここにある危機に向き合うために
『シャルリ・エブド事件を考える』
も併せて。
 
https://twitter.com/hakusuisha

***********************************

年内、ということは……
「ふらんす」の1月号が、
12月22日頃の発売ですから、
ほぼ同じ時期になるのでしょうか?
ちなみにわたしは、特別編集のほうではなく、
1月号のほうに、
今回の事件に関わる文章を寄稿しました。
また、発売になったら、お知らせさせてください。

Bamako を想う

バマコは行ったことがありません。
でも、
Amadou & Mariam の曲を聞いていると、
しょっちゅう出てくるので、
「バマコ」という音の響きは、とっても親しいものです。
中でも、このヴィデオは、
もう何度も見ました。

https://www.youtube.com/watch?v=O30-zyU-U3M

(この次にかかる曲もいいです。)

Bamako が早く落ち着きますように。

Manon ブロック!


Manon はスポーツニュースが好きです。
いろんな競技に参加しています。
ゴルフのパッティングされたボールは、
たいてい途中で捕まえます。
上の画像は、ブロックしたところです。

で、

その後は個人練習です。

2015年11月21日土曜日

選書


今日は、「選書」という仕事をしました。
要は、テーマに沿って、
これはいいと思う本を選んで、
簡単なコメントをつけるわけです。
で、
選んでいて思ったのは、
絶版になっている本の多いこと!
それはまあ、ずっと言われていることですが、
ほんとに多い。
つい5年前の、
それもいい本が絶版になっていたり。
それらを選べないのが、残念でした。
(もちろん、選ばせてもらった本も、
どれも劣らずいい本ですが。)
具体的に決まったら、またご報告します。

2015年11月20日金曜日

2015年11月19日木曜日

On a des fleurs.



http://www.huffingtonpost.jp/2015/11/17/father-tell-son-flower_n_8587844.html

Kano

パリには世界から激励が届けられ羨ましい、
という声が、
ベイルートなどから聞こえてきます。
たしかにそう。
そしてナイジェリアからは、
そうした声さえほとんど報道されない気がします。
もうずっと。

http://www.afpbb.com/articles/-/3067252?cx_part=txt_topics

日本のメディアは、
もっとアフリカのニュースを伝えてほしいと思います。
もちろん、貧困と紛争という紋切型だけじゃなく。

2015年11月18日水曜日

ラジオデイズ


通勤時には、
このラジオデイズの「お話」をよく聞きます。
昨日は、これを聞きました。

http://www.radiodays.jp/item_set/show/803

岡田憲治先生は、
「共産党の綱領をよく読めばわかるけれど、
そこで語られているのは共産主義ではなく、
社会民主主義です」
と指摘した上で、
共産党に発展的解消を提言します。
それはもちろん、
民主主義的で清新な政党を新たに立ち上げるためです。
栄光ある共産党という看板を捨てることで、
立憲民主主義を救えというわけです。
ブライト・アイディア!

ちなみにわたしは、
「話し半分」
「ふたりでお茶を」
「直球政治学」
は、欠かさず聞いています。

Charlie Hebdo

「あいつらには武器がある

くそくらえ、
おれたちにはシャンペンがある!」

http://isawyou.fr/ils-ont-les-armes-les-emmerde-le-champagne/

「パリとシリアとイラクとベイルートの死者を悼む」



http://www.newsweekjapan.jp/column/sakai/2015/11/post-948_1.php

「『テロとの戦いで国際社会は一致する』というならば、
その被害者すべてに対して、
共鳴と連帯の手を差し伸べるべきではないのか」

2015年11月16日月曜日

Manon お風呂


Manon はお風呂が嫌いです。
(まあ、猫はみんなね。)
ふだんは静かなのですが、
この時ばかりは「ミーミー」言い通しです。
急に痩せちゃったみたいです。

で、その後は、疲れて寝ちゃうのでした。



selon ジル・ケペル

「シリアに介入してもしなくても、
テロはあった可能性がある」

http://www.lesinrocks.com/2015/11/news/gilles-kepel-avec-ou-sans-intervention-en-syrie-il-y-aurait-eu-des-attentats/

フランスがシリアに介入したことを、
今回のテロの主因とする見方がありますが、
ケペルは、違う見方を示しています。

http://www.asahi.com/articles/DA3S12024152.html

テラス席で



凶弾が撃ち込まれたテラス席でお茶することが、
それ自体、
抗議の身振りになっているそうです。

上の画像のAux Folies は、ベルヴィルの人気店。
(わたしも何度か行きました。)
サン・マルタン運河も、すごい人出とか。
素晴らしい。
(でも気をつけて。)

そしてレピュブリック広場。

2015年11月15日日曜日

Paris Beyrouth Ankara etc...



わたしは、個人的にパリに思い入れがあるので、
とりわけパリの事件に注目してしまいますが、
つい先日起きたベイルートのテロも、
(そしてそれ以外の多くの、特にアフリカのテロも)
もちろんパリの事件とともに、考えなくてはならないでしょう。

http://www.bbc.com/japanese/34805824

ベイルートを舞台にした映画『キャラメル』は、
もう何度も学生たちと見ました。
いい映画です。
ベイルートは、いつか行きたい街です。

数日前にここで取り上げたラッパー、カマロは、
レバノン系カナダ人です。

Madonna - La Vie en Rose

https://www.youtube.com/watch?v=w3-Dm91_baY&feature=youtu.be

as tribute to the victims of the the terror attacks in Paris

************************************************

Quand il me prend dans ses bras
Il me parle tout bas,
Je vois la vie en rose.

Il me dit des mots d'amour,
Des mots de tous les jours,
Et ça me fait quelque chose.

Il est entré dans mon coeur
Une part de bonheur
Dont je connais la cause.

C'est lui pour moi.
Moi pour lui
Dans la vie,
Il me l'a dit,
l'a juré pour la vie.

Et dès que je l'apercois
Alors je sens en moi
Mon coeur qui bat...

Pourquoi le Bataclan ?


なぜバタクランが狙われたのか?

http://www.lesinrocks.com/2015/11/14/actualite/pourquoi-la-salle-du-bataclan-etait-une-cible-pour-les-terroristes-11787941/

ここでは、毎年、
イスラエルの国境警察の「殉死」追悼コンサートが開かれていて、
繰り返し反ユダヤ主義者による脅迫を受けていたようです。
もちろん、
これが直接の理由かどうかはまだわかりません。

そして、当夜出演していたバンド、
Eagles of Death Metal へのインタヴュー。

http://www.lesinrocks.com/2015/11/news/les-musiciens-deagles-of-death-metal-racontent-lhorreur-du-concert-au-bataclan/

ちなみに彼らの音楽は、
あまり「デスメタル」的ではないんですね。

そして、このバタクランやle petit Cambodge など、
10区、11区に被害が集中しているのは、
なぜなんでしょう?
たんに、このあたりに土地勘のある人間、
ということなんでしょうか?
観光客は、いないわけじゃありませんが、少なくて、
いわば地元の人の、庶民の遊び場。
シャルリ・エブドの行進の場所だ、
という指摘もありますが。

PARIS を想う


東京は、今日も、
いつも通りの日常ですが、
パリのこと、そして犠牲になった人たちのことが、
ずっと心にかかっています。
(twitter では、ハッシュタグ
で、連絡が取れていない人を探しています。)
東京だって(集団的自衛権を行使すればなおさら)
いつテロが起きるかわからない、というのは本当ですが、
パリのことを思うのに、
そんな回路はいりません。

スタッド・ド・フランスでは、プレー中だったわけですね。

https://fr.news.yahoo.com/attentats-paris-point-enquete-bataclan-kamikaze-132503469.html

今回の事件の流れで、
移民・難民を一括りにして糾弾する物言いを見かけますが、
それが、テロリストたちの狙いであることを、
忘れないようにしたいと思います。
テロと移民を同一視するなんて問題外。
政治家の中に、わざとそうした視点を広めようとする人も
出てきたようです。
そして、これもさんざん言われてきた通り、
「イスラム過激派」と、市井のムスリムたちを、
ひとまとめにしないこと。

2015年11月14日土曜日

Attaques multiples au coeur de Paris



http://tempsreel.nouvelobs.com/attentats-terroristes-a-paris/20151113.OBS9428/attaques-multiples-au-coeur-de-paris-ce-que-l-on-sait.html?xtor=RSS-13

Bataclan は boulevard Voltaire 。
ヴァルス首相の自宅は、
すぐ近くの Rue Keller だそうです。
現在封鎖中。


襲われたレストランの1つ、
 "Le Petit Cambodge" (rue Bichat)。

http://www.rtl.fr/actu/societe-faits-divers/fusillades-a-paris-je-suis-au-sol-avec-une-balle-dans-le-bas-du-dos-temoigne-une-victime-7780499526

この店は、夏に泊まっていたところから、徒歩2分。
姉妹店の"Le Cambodge" がヴァカンスに入ってからも、
ずっと営業を続けていたので、
昼ごはんに利用しました。
小さな、感じのいい、おいしい店。


それにしても、
犠牲になった人々のことを思うと……

わたしたちが、テロの時代に生きているのだということを、
強く再認識させられます。

2015年11月12日木曜日

緊急事態条項

「緊急事態条項の新設を重視」って、
これは不安。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015111101000844.html

メディアは、もっともっと、
大騒ぎするべき時じゃないんでしょうか?

2015年11月11日水曜日

『ニューヨーク←→パリ大冒険』

半年ほど前、

Les Aventures de Rabbi Jacob (「ラビ・ジャコブの冒険」)

という映画のことを書きました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/04/les-aventures-de-rabbi-jacob.html

で、今日たまたま気づいたのですが、
この映画、かつて日本で公開されたことがありました。
タイトルは、『ニューヨーク←→パリ大冒険』です。

そして、(どなたかが翻訳した)日本語版もありました!

http://www.nicovideo.jp/watch/sm17282276

できれば、DVD にして欲しいですね。

抱っこされて


で、これは、
抱っこされて寝ちゃったところ。
ほんとに、人間の赤ちゃんみたいです。

Je vous présente Manon.


Manon です。
赤ちゃんなので、抱っこされたまま寝ちゃいます。
ノラなんですが、生まれてすぐ人間といたので、
100%無防備です。
これは、お昼寝して起きたところ。
まだ、「ニャー」とは鳴けなくて、
「ミー」と、小さな声で鳴いています。

2015年11月9日月曜日

Bad boy, tu sais que tu me plais

カナダのラッパーとして知られるカマロ(K-maro)のことは、
ここでも何度か書きましたが、
わたしが好きだった彼のヒット曲の1つに、

Femme like you

があります。

https://www.youtube.com/watch?v=Iv1MwRJu_fQ

ああ、懐かしい!
(たった数年前だけど。)
当時カマロには、
こういう感じの曲が多かったですが、
これは中でも「はまった」といえるでしょう。

で、

さっき見た Bird people の中に、
RER B線の車内を描く場面があるのですが、
そこで、Julien Doré の曲をヘッドフォンで聞いている女の子がいました。
で、彼のことをYouTube で見ていると、
Femme like you のカヴァーがあるのを知りました。

https://www.youtube.com/watch?v=Z2aL1hrV1PM

なんてちがう!
しかもなかなかいい!!
これだけ生まれ変わらせることができるなら、
カヴァーの意味がありますね。

以下はオリジナルの歌詞。
ジュリアンはところどころ変えています。

Femme like you

Donne-moi ton cœur baby, ton corps baby hey
Donne-moi ton bon vieux funk,
Ton rock baby, ta soul baby hey
Chante avec moi, je veux une femme like you
Pour m'emmener au bout du monde
Une femme like you, Hey hey
Donne-moi ton cœur baby, ton corps baby hey
Donne-moi ton bon vieux funk,
Ton rock baby, ta soul baby hey
Chante avec moi, je veux un homme like you
Bad boy tu sais que tu me plais,
Un homme like you, hey

Quand tu chantes, j'oublie, j'ai plus le moindre soucis
J'ai le mal qui fuit, tu donnes un son à ma vie
Et puis j'sais pas qu'est-ce qui se passe
Tu as ce regard dans la face
Qui me ramène à la case départ là où j'suis parti,
Me ramène à la soirée du bar quand on est sortis
Et c'est cette même complicité qui s'installe,
Quand on est sur la scène et l'on brille sous la même étoile
Quand ta voix croise la mienne
Que j'ai ta soul dans mes veines
Que mon vibe coule dans les tiennes
Femme tu es belle mais quand tu chantes tu es sexy,
Flash sur elle, c'est ma Rock star baby

Donne-moi ton cœur baby, ton corps baby hey
Donne-moi ton bon vieux funk,
Ton rock baby, ta soul baby hey
Chante avec moi, je veux une femme like you
Pour m'emmener au bout du monde
Une femme like you, Hey hey
Donne-moi ton cœur baby, ton corps baby hey
Donne-moi ton bon vieux funk,
Ton rock baby, ta soul baby hey
Chante avec moi, je veux un homme like you
Bad boy tu sais que tu me plais,
Un homme like you, hey hey

Complice on leur donne un bon son live
Soul mates, a la Diddy et Mary J Blidge
Glamourous, ton style et ton charme
Tu es Fabulous, un délice pour un mec à dames
Hum baby baby, si tu savais comme je te ** baby baby
Crois-moi que l'atmosphère est parfaite
Et plus tu chantes, plus je glisse sur la pente et je perds la tête
Deux vies, deux voix qui se rencontrent
Deux histoires qui se racontent
Une chanson pour le dire
Il y a les mots, les images pour le décrire
Une belle rencontre à l'ancienne
Prends un flash, il y a de la magie sur scène,
Le rideau tombe et c'est terminé
Une belle collabo, des mots sur une feuille, pour s'en rappeler
Donne-moi ton cœur baby, ton corps baby hey
Donne-moi ton bon vieux funk,
Ton rock baby, ta soul baby hey
Chante avec moi, je veux une femme like you
Pour m'emmener au bout du monde
Une femme like you, Hey hey
Donne-moi ton cœur baby, ton corps baby hey
Donne-moi ton bon vieux funk,
Ton rock baby, ta soul baby hey
Chante avec moi, je veux un homme like you
Bad boy tu sais que tu me plais,
Un homme like you, hey hey

Donne-moi ton cœur
Donne-moi ton corps
Donne-moi ta soul
Ton rock & roll
Je veux une femme like you
Un homme like you

Donne-moi ton cœur baby, ton corps baby hey
Donne-moi ton bon vieux funk,
Ton rock baby, ta soul baby hey
Chante avec moi, je veux une femme like you
Pour m'emmener au bout du monde
Une femme like you, Hey hey
Donne-moi ton cœur baby, ton corps baby hey
Donne-moi ton bon vieux funk,
Ton rock baby, ta soul baby hey
Chante avec moi, je veux un homme like you
Bad boy tu sais que tu me plais,
Un homme like you, hey hey

Bird people

各雑誌の評価が高いこの映画、

Bird people

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=Xuf2EE4O9kw

舞台は、ロワシー空港のすぐ近くにある、
ヒルトン・ホテル。
ここで、(空港の近くらしい)ある出会いが起こります。
一人は、シリコン・ヴァレーから、
もともとは一泊の予定できたアメリカ人ビジネスマン。
彼は、仕事上も、個人生活上も、
大きな不安とプレッシャーの中で生きているのですが、
パリで、その均衡が崩れます。
もう一人は、パリの女子大学生オドレー。
18区の rue Boucry に一人暮らし、
ヒルトンで清掃のバイトをしています。
時に電話がかかってくる父親とは、
いまいち話が合いません。

出会い、と書きましたが、
この二人が恋をしたり、
事件に巻き込まれたり、
ということではないんです。
この出会いは、とても淡いものです。

ではこの映画の見せ場はというと、
実は後半で、オドレーが、
なんと鳥になってしまうのです!
それは幻想なんですが、
そのシークエンスの映像の美しさ、
そして奇妙なおかしみは、
たしかに珍しいものでした。

わたしには、ちょっとスピードが欠けるところもありましたが、
全体としては、評判通りだと思いました。

2015年11月8日日曜日

Tomboy

Bande de filles が素晴らしく、
また、『水の中のつぼみ』もよかった、
セリーヌ・シアマ監督。

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/06/bande-de-filles.html

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/06/blog-post_89.html

彼女の、

Tomboy

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=Jb-Oys-IcWE

tomboy という英語は、辞書を見ると、
「お転婆」とかいてありますが、
「男の子のように振る舞う女の子」ともあります。
主人公の少女ロールは10歳。
でも彼女は、引っ越した先で、
ラファエルとして、
友だちの前にデビューします。
男の子にしては美しいけれど、
ありえなくはないかな、という容姿です。
最初は、うまくいくのです。
男の子たちとも、女の子リザとも。
でも、もうすぐ新学期。
この企てが、いつまでも続くはずはなく……

生物学的な性別とはちがうアイデンティティーを持つ場合、
とくにそれが小学生だったら、
うまく自分を表現できないだろうし、
苦労が多いのでしょう……

この監督の作品は、わたしは好きです。

『スペシャル・フォース』

このタイトルだけ見ると、
アメリカ映画のようにも見えますが、
フランス映画です。
原題は、

Forces spéciales (2011)

です。
なにしろ出演者が、
ダイアン・クルーガー、
ブノワ・マジメル、
ラファエル・ペルソナ、
チェッキー・カリョ、
ですから、期待してしまいます。

舞台はアフガンシスタン、そしてパキスタン。
ダイアン演じるジャーナリストが、
タリバンに誘拐されます。
そして彼女を救い出すために、
フランス特殊部隊の6人組が出動。
パキスタンの山奥のあじとから、
無事救出したところまではよかったのですが、
無線機が壊れ、迎えが来ません。
こうなったら、歩いて国境を目指すしかないのか……?
というお話です。

最初の20分ほどは、
物語に落ち着きがなく、不安でしたが、
救出後は、リニアな展開になり、
それなりに引き込まれました。
ただ……

実はこの映画、フランスでは酷評されました。
善悪が単純過ぎ、
フランス軍の大宣伝、
ストーリーもセリフもだめ、
魂のない『プラトーン』、などなど。
一方で、一般の観客からはそれなりに支持され、
人気もあったのですが。
(実際、ついほろっとする場面は、何度かありました。)

でもこの映画、
専門家は褒めにくいのはわかります。
兵士たちは、マッチョだし、(悪い意味で)従順だし、
自分で考えることをしないし、
タリバンたちは、ステレオタイプそのもので、
しかも虫けらのように殺されてゆくし。
ジャーナリストが、フランス軍のアフガン派兵に反対しているというのが、
かすかな相対化なんですが、
その彼女の意見も……

戦争映画は、何か言うのが難しいですね。

2015年11月7日土曜日

カナダ新内閣


カナダの新内閣。
15:15で男女同数。(すばらしい!)
先住民や(ターバン姿の)シーク教徒も含まれています。
元アフガン難民の女性も。

2015年11月6日金曜日

Affaire Benzema

連日の報道に、驚き続けています。

https://fr.news.yahoo.com/affaire-benzema-bleus-plomb%C3%A9s-%C3%A0-sept-mois-leuro-151133775--sow.html

11月の、対ドイツ、対イングランド戦に、
二人は呼ばれていません。

南アフリカの事件も悪夢でしたが、
もしかしたら、それ以上の……

2015年11月5日木曜日

Classement FIFA

ベルギー、ついに1位ですね。

http://www.rtl.fr/sport/football/classement-fifa-la-france-rechute-la-belgique-officiellement-numero-1-7780382823

22位:コート・ディヴワール
24位:フランス
26位:アルジェリア

書評(明治広報より)

大学には、
「明治大学広報」という、
月1回発行の広報誌があるのですが、
その「本棚」の欄で、
『パリ移民映画』を取り上げて頂きました。

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本書は、いま最も新しくホットなパリを紹介してくれる必見の書である。
「パリ移民映画」というジャンルそのものをテーマにしているところが、
この本が優れてアクチュアルなフランス論であることを物語っている。
本書は、パリとパリの郊外を舞台にした映画を
網羅的にリストアップするところから始まり、
パリの5つの地区を舞台にした映画をそれぞれ一本取り上げ、
場所との密接な関係の中で、
移民がどのようにパリ、
ひいてはフランス社会を内側から変えていっているかを浮かび上がらせる。
本書を読めば、フランスがいかにこの40年間で変化したかを、
いわば映像を通して、具体的に辿ることができる。
それは「おしゃれ」なパリでも、華やかなパリでもおよそない。
現実の、現代の、原寸の、「本当の」パリなのである。
移民映画を通してパリを再探訪させてくれる本書は、
日本語においてだけでなく、フランス語でも、
フランス文化にたいする移民の影響を証言する稀な文献として
先駆的な存在であると同時に、きわめて意義深い資料である。
根本美作子・文学部教授
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根本先生は、
優秀な方揃いの文学部フランス専攻のスタッフの中でも、
フランス語も英語も、ともに達人(←誇張なし)という、
わたしから見たら雲の上の存在です。
根本先生、ありがとうございました!

Londres

ロンドンのホテル、
ほんとに料金が高い印象ですが、
こういうことなんですね。

http://www.cnn.co.jp/business/35072821.html

それにしても高い……

『写真集 花のある遠景』


左右社から、

『花のある遠景』

が出ました。
西江雅之の写真集です。
この、まぎれもない巨人の遺作、
とてもつもない迫力です。
値段(3000円)も安いし、
これはお勧めできます。

「(……)先生の目には、独特な遠さがある。(……)
数々の遠い場所に目をさらしてきたがゆえの、
土地と土地を相対化できる、徹底的に現実的な視線のことだ。
いまいる土地をきちんと相対化し、
全地球的な文脈に置き直せるからこそ、
改めてひとつひとつの土地の持ち味と特異性を見抜くこともできる」
(管啓次郎)

横長の造本も秀逸です。

「100歳のロラン・バルト」

今週末です。
予約不要、無料です。

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明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻では、
フランスの批評家ロラン・バルト (1915-1980) をめぐる
公開シンポジウムを開催します。
予約不要、参加無料。
お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

【日時】2015年11月7日(土)12:20~17:30
【会場】明治大学中野キャンパス5階ホール


http://www.meiji.ac.jp/nakano/access/index.html

【主催】明治大学理工学研究科 新領域創造専攻

【フォーマット】

ひとり15分のショート・プレゼンテーション。
ロラン・バルトの著作1冊を選び、
発表者自身の現在の立場から、自由に論じます。
バルトが試みたさまざまな冒険を、
現代に再生させるための道を探ります。

【発表者】(全15名)
上野俊哉 (和光大学) 
温又柔  (小説家)
倉石信乃 (明治大学)
鞍田崇  (明治大学)
小沼純一 (早稲田大学)
小林昌廣 (情報科学芸術大学院大学)
清水知子 (筑波大学)
陣野俊史 (文芸批評家)
管啓次郎 (明治大学)
谷口亜沙子(獨協大学)
根本美作子(明治大学)
波戸岡景太(明治大学)
林立騎  (演劇研究者)
松田法子 (京都府立大学)
柳原孝敦 (東京大学)

【時間進行】
12:00 開場
12:20 司会者による進行説明
12:30~13:45 セット1(5名)
14:00~15:15 セット2(5名)
15:45~17:00 セット3(5名)
17:00~17:30 オーディエンスとの対話
17:45 終了・撤収


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2015年11月4日水曜日

@ Junku

昨日は、池袋ジュンク堂で、
堀江敏幸さんとのイベントでした。


(中央は、雑誌「ふらんす」の丸山編集長です。
「ふらんす」フェアー開催中!)

休日の夜に参加いただいたみなさま、
ありがとうございました!
また、白水社の方々には(いつも通り)お世話になりました。
ジュンク堂のスタッフのみなさんにも。
そしてもちろん、堀江さんにも。
Merci beaucoup !

フランス語関係者の心の故郷、雑誌「ふらんす」が、
これからも末永く愛されますように!

2015年11月1日日曜日

『フランスという坩堝』

今日の東京新聞(朝刊)に、
『フランスという坩堝』についての書評を
書かせていただきました。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/shohyo/list/CK2015110102000181.html

この本、1988年刊行ですが、
移民研究の分野では有名な本で、
これがついに翻訳で読めるようになりました。
今後の研究者たちは、
おおいに助かるでしょう。
こういう本を訳すのは、
とても大変ですが、
その分価値ある仕事だと思います。