2016年11月9日水曜日

グローバリゼーション・ファティーグ

このところ、エマニュエル・トッドの新書を、
2冊続けて読みましたが、
どちらも面白かったです。
(『問題は英国ではない、EUなのだ』
『グローバリゼーション以後』)

1つのキーになるもは、
グローバリゼーション・ファティーグ。
つまり、グローバリゼーション疲れ、ですね。
もう、疲れました、この格差、自分本位な富裕層、
自分本位なエリートたち……
というわけです。

ブレグジットも、トランプ勝利も、
見かけ上はそれぞれ様々な問題に見え、
実際それもそうなのでしょうが、
根底にあるのは、
グローバリゼーション・ファティーグなのでしょう。
グローバリゼーションの終わりは、
もう始まっているのでしょう。
(いまだに、ほぼ無批判に称揚している日本は……)

あと20年、30年して振り返れば、
サッチャー、レーガンの80年代以来、
この2016年は、
一つの大きな曲がり角になるのかもしれません。

日本の経済への影響は?
みたいな切り口が目立ちますが、
経済ばかりで世界が語れると思うのは、
浅薄というものでしょう。
それを含め、大きな波が立ち上がっている気がします。