2017年8月31日木曜日

La Vérité ou presque

カリン・ヴィアールが出ているとなると、
ちょっと見たくなります。
で、そんな単純な動機で見始めたのが、

La Vérité ou presque  (2007)『真実、あるいはほとんど(真実)』

です。
2007年の公開なので、
つい最近の作品、ではありませんが。

冒頭は、人間関係の込み入った、
「おフランス」的&心理小説的なものに見えて、
失敗か? と思いましたが、
少し進むと、少しおもしろくなり、
見終わると、こういうのもあるかな、と思いました。

主な舞台はリヨン。
中心にいるのは、二人の男女で、
アンヌ(カリン・ヴィアール)とヴァンサンです。
アンヌは、実業家を気取るマルク(フランソワ・クルゼ)と離婚し、
トマと暮らし始めて10年。
トマの息子とも、なんとかやっています。
仕事はテレビのディレクターですが、
担当番組が打ち切られる予定で、
しかも新番組の企画がありません。
そしてヴァンサンは、
60歳過ぎの、評伝物を得意とする物書きです。
彼は同性愛者で、
若いリュカと暮らしていますが、
リュカはなかなかのイラチです。
さて、こんな二人が出会うのは、
あるリヨン出身の女性ジャズヴォーカリストを巡ってです。
ヴァンサンはこの歌手の評伝を企画しており、
それを知ったアンヌは、
それをドキュメンタリーとして番組を制作することを思いつくのです。
この、とうに死んだと思われていた歌手が、
実は……というあたりはおもしろいし、
かつての夫と関係を持ってしまったアンヌが、
そのことをヴァンサンに打ち明けると、
ヴァンサンンもまた、
自分の傾向に気づいたころのことを話します。
この二人のシーンは、
性的な関係を予感させない男女の会話として、
いい感じのものでした。

ラストのシークエンスで、
意を決したアンヌが、夫に向かって、
「実は、話してないことがあるの……」
と言うと、夫は、
C'est très bien comme ça.
「それでいいじゃない」
と答えるのです。
ちょっと大人な夫なのでした。

Bowling

マリー=カスティーユ・マンシオン=シャールの作品は、
これまでに3本見てきました。
整理すると、

http://tomo-524.blogspot.jp/2017/07/le-ciel-attendra.html  ◎

http://tomo-524.blogspot.jp/2017/07/ma-premiere-fois.html  △

http://tomo-524.blogspot.jp/2017/03/les-heritiers.html  〇

中では、Le ciel attendra が一番いいと思いました。

で今回見たのが、

Bowling (2012)

https://www.youtube.com/watch?v=55tWykiyK2k

舞台はブルターニュ地方の、カレ。
(パ・ド・カレではありません。)
ここにある唯一の産院が、
経営上の理由から閉鎖を迫られます。
で、そのためにパリから、
人事担当者カトリーヌ(カトリーヌ・フロ)も送り込まれます。
一方その産院では、
マチルドを中心にしたボーリング・チームが結成されていました。
カトリーヌは、
さまざまな「リストラ」を模索する一方、
ボーリング・チームにも加わります。
で、物語は、
産院閉鎖を求めるグローバリズム的論理と、
社会民主的なローカリズムの対決、という構図の中で、
カトリーヌがどう変化していくか、
という点に一つの焦点が据えられます。

実話に基づいたコメディーで、
そこに反グローバリズム的方向が読み取れる、という映画は、
過去にもいくつかありました。
その中でも『ブラス!』は、
かなり近い感じ。
また、『パレードへようこそ』だって、
『フランス、幸せのメソッド』だって、
遠くはないでしょう。

http://tomo-524.blogspot.jp/2016/09/blog-post_99.html

http://tomo-524.blogspot.jp/2013/02/blog-post_17.html

こうした作品群に比べると、
このBowling は、やや物足りない気がします。
スポコン的要素も、カトリーヌの変化も、
やや甘ったるい印象でした。
いい作品を揃えるというのは、
なかなか難しいものなんですね。

この論理

この国の副総理の発言が、
波紋を広げています。

「麻生の論法によるなら、
日本陸軍も大本営も動機は正しかったかもしれないが、
結果として何百万人の日本人犠牲者をだしたからだめなんだ
ということになる。
戦争から何も学べない、
何も学ばなかったひとの論理だな。
次は勝つぞ~、か」
(平川克美)

そして「日本陸軍」の「動機」には、
あのインパール作戦も、
当然含まれます。
ジャングルの中を、
途方もない距離を歩き、
兵站が途絶した結果飢えた日本兵たちが、
死んだ仲間たちの肉を奪い合い、
食べ、
物々交換し、
売りさえしたあの戦闘も。

そして海外でも。

https://www.theguardian.com/world/2017/aug/30/japan-minister-tara-aso-praises-hitler-right-motives?CMP=share_btn_tw


2017年8月30日水曜日

décalage horaire


時差ぼけ、というものに、
これまであまり縁がなかったのですが、
今回は、おおこれが! という感じでした。

昼間は、なにも問題なかった
(夜9時ごろ、強烈に眠くなるのを除けば)
のですが、
一昨日の夜です、
午前1時に寝て、
ふと目が覚めると、
1:45 !
そしてそこから、しばらく眠れないという……。
眠って、45分後に起きたのは初めてなので、
これが décalage horaire というものなのね、
と思ったのでした。
(そういえば、帰ってきて最初の3日くらいは、
夢が、半分くらいフランス語でした。)

で、やっと今日あたりから、
ほんとにふつうになりました。
(ヤレヤレ!)

2017年8月29日火曜日

Afrikanista

メニルモンタンで開かれた、
Black summer movie
に参加したと書きましたが、
そのとき売れられていたTシャツのお店が、ここです。

http://afrikanista.tictail.com/

欲しかったんですが、
35ユーロというのがちょっと高くて、
手が出ませんでした。
20、せめて25ユーロくらいだったら!

Tシャツは、肩飾り (épaulette) を付けると、+15ユーロです。
それを話した時の会話は……
これ、何に使うの?
肩飾りでしょ。
だから、その肩飾りは、何に使うの?
だって肩飾りでしょ!(と言いつつ爆笑!)

また、アフリカ系の兄弟、
そして家族が写っている写真を使ったTシャツがありますが、
兄弟のほうの小さいほうが、
そのシャツを着ているご本人。
家族のほうも、彼女(=写真家らしい)の家族で、
ピンクの服を着ているのが、
彼女の母親だそうです。
彼女は、モーリタニアの生まれで、
セネガルで育ったと言ってました。

彼女の名前は、Aïssé N'Diaye 。
この人です。

http://www.leparisien.fr/espace-premium/seine-saint-denis-93/aisse-n-diaye-met-l-afrique-a-la-mode-09-04-2016-5698983.php

そして、以下の記事を読むと、
彼女はかつて、
まだ十代だった頃、
フランス代表として、
「ミス・セネガル」コンテストに出たことがあるようです。
ただし、ここで言う「フランス代表」とは、
パリの、セネガル系の人々のコミュニティーの代表、
のことであり、
決して、国としての「フランス」の代表ではないのですが。

http://www.leral.net/PHOTOS-Aysse-Ndiaye-Miss-Diaspora-2010-Je-n-ai-pas-ete-Miss-Senegal-parce-que_a13422.html#

2017年8月28日月曜日

Bronx-Barbès

フランス・コート・ジボワール映画、
とはいうものの、
舞台は全編アビジャンという映画、

Bronx-Barbès

を見てみました。
ケ・ブランリ美術館の書籍部で、
たまたま見つけた映画です。

https://www.youtube.com/watch?v=hRtPgJhy2Q8&list=PLzVPz--bRuzahSZupYbuLJtK8ybWbCzve

DVDのジャケットには、
アフリカ系の3人のワカモノが写っていて、
短い解説文には、
2人のワカモノが、
ブロンクスのワル一味に加わり、
その後別れるも、
やがてバルベスで再会する、
というようなことが書いてあって、
おおそれなら、NYとパリを移動する、
なかなかおもしろそうな映画だ、
と思ったわけでした。
で、見始めたところ、
そこはコート・ジボワールの首都、アビジャンらしく、
しかも、10分経っても、20分経っても、
旅立つ気配がありません。
? と思ってもう一度解説文をちゃんと読むと、
(まあ、その時点ではうすうす気づいていましたが)
ブロンクスとは、アビジャンの一角にある、
ギャングが支配する地域で、
バルベスもまた、別のそうした地区であることが判明。
売り場の閉店時間が近づいていたとはいえ、
我ながらザツな読みに笑ってしまいました。
とはいえ、せっかく買ったので、
最後まで見てみました。

2人のワカモノとは、
クリスチャンのトゥーサンと、
ムスリムのニクソン。
学校もやめ、仕事も、未来も、まったく見えない2人。
彼らは、地元のワルに吹っ掛けられたケンカの最中、
事故的に相手を殺してしまいます。
で、かのブロンクスにかくまってもらうわけです。
そこでトゥーサンはめきめき頭角を現し、
ギャング内での地位を上げていきます。
一方ニクソンはうだつが上がらず、
一発逆転を狙って仕掛けた強盗にも失敗し、
あっという間に逮捕。
トゥーサンは、ニクソンの保釈金を払うため、
さらに大きな強盗を仕掛け……
というふうに、暴力の連鎖はとまらず、
人も死に続け、
レイプをきっかけに知り合った(!!)トゥーサンの恋人は、
彼の子を堕ろしてしまい……

こう書くと陰鬱な印象ですが、
なんといってもワカモノたちはエネルギーに溢れているので、
暗くはありません。
ただ、閉塞感は半端ないです。
そう、このエネルギーと閉塞感こそが、
Bronx-Barbès のテーマであるのでしょう。

女性監督のÉliane de Latour は、
人類学者でもあるそうです。
付録のメイキング映像には、
キャスティングの様子も収められ、
俳優たちがすべて地元の素人なのがわかります。
そして映画のタッチは、
とてもドキュメンタリーっぽい。
好みで言えば、わたしは計算されたもののほうが好きですが、
今回は、悪くないと思いました。
彼女は、
「あいまいな人道主義ではなく、
構築と破壊が繰り返されるその段階を追跡したかった、
と語っています。
なるほどね。

ともあれ、
アビジャン映画というのは初めて見たので、
早合点で買いましたが、結果オーライとなりました。



2017年8月27日日曜日

『サハラ、熱砂の愛』

カリム・ドリディ監督の作品、
今日見たのは

『サハラ、熱砂の愛』(Dernier vol)

です。

https://www.youtube.com/watch?v=JvPa4pPrYTI

1933年といいますから、両大戦間。
サハラのフランス領が舞台。
フランス軍の駐屯地に、
1人のフランス人女性が飛行機でやってきます。
冒険家である恋人(ただし彼には妻子あり)が行方不明になり、
その彼を救出しに来たのです。
が、トゥアレグ人たちとの軋轢に悩む部隊は、
彼女の願いを聞くはずもありません。
そんなとき、この部隊の方針から浮き上がっていた中尉が、
彼女を助ける決心をして……
というお話。

はっきり言いましょう、
つまらないです。
見るべきところが、
砂漠の風景以外ありません。
ドリディ監督は、
なぜこの仕事を引き受けたのでしょう??
彼が「マルセイユ映画」を撮るときの、
リアリティも、人物の深さもありません。
もう一つの『イングリッシュ・ペイシェント』、
でさえありません。
残念!

大統領はお化粧が

3か月で、340万円くらい、ということですね。
化粧代、というか、
メイキャッパーの人件費なんでしょうけど、
マクロン、大丈夫?

http://www.bfmtv.com/politique/26-000-euros-en-3-mois-la-facture-maquillage-de-macron-1241564.html

2017年8月26日土曜日

新装なったForum des Halles

2年前に行ったとき、
ちょうど工事中だったレ・アールのフォーラム。
完成したと聞いていましたが、
行ってみるとこんな感じ。


この日はたまたま、
ヨガ教室が行われていました。


屋根はとてもきれいです。
建物自体は、
特に個性的というわけでもありません。
中庭は…… もうちょっとなにかできたような。

ここにはfnac が入っていて、
niveau-3(=moins trois)には、
チケット売り場もあります。
ルーヴルのチケット(時間指定あり)などは、
行く前にここで買うと、
並ぶ時間が短縮されますね。
(もちろんネットでも買えますが、
これから行くか、と思ったときなど、
当日その場で買えて、便利です。)

La maison de Gyros

パリで食事を安く上げようとしたら、
1にサンドイッチ、
2にケバブ、
でしょう。

サンドイッチは、
おいしいパン屋さんのものなら、
ほとんど外れなしな気がします。
というか、積極的に(?)おいしいです。
(駅のスタンドなどのものは、△。)

ケバブは、
そんなに数を試していないのですが、
以前教えてもらった、
Saint Michel のLa maison de Gyros のものは、
味を知っていて心配ないので、
近くにいれば、寄ります。


これはラム・ケバブ。
ソースはやっぱり、タジキですね。

Charlie

シャルリ・エブドです。


中央には、「第3次世界大戦」。
赤いボタンには<A>、つまりatomicで、
核爆弾の発射スイッチなのでしょう。
で、
アメリカ大統領はゴルフ中で、
「また外れた!」
(でも、そのうち当たりそう……)

Le prix du succès

フランスでは、
10月30日からの公開のようです。


ロシュディ・ゼムとタハール・ラヒムとマイウェン。
これ、見たいです!

Chouf

Karim Dridi 監督と言えば、

Bye-bye  
Khamsa

といった作品が思い出されます。

http://tomo-524.blogspot.jp/2017/05/khamsa.html

そしてこれらと同様、
やはりマルセイユを舞台とした彼の新作、

Chouf (2016)

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=fkdCoSdOLLE

タイトルの Chouf とは、
アラビア語で「見ろ」という意味のようですが、
ここでは、
マルセイユの Busserine 地区を根城とする、
麻薬ギャングの名前です。

アラブ系の一家。
両親と、二男二女。
長男は Chouf のメンバーとして金を稼ぎ、
その金は家計を支えるばかりでなく、
リヨンで大学院に通う次男、ソフィアンヌの学費も賄っています。
父親は自分の権威を保とうとしますが、
経済的には家に貢献してはいません。
ソ(フィアンヌ)と兄は、
ソの学業が終わったら、
一緒にレストランを出す計画です。
でも……
ソがリヨンから帰省していたある日、
兄は家の前で射殺されます。
そしてソは、
どうしても学業に戻れず、
兄の復讐を果たそうとします。
ソは、兄の仲間たちに加わり、
兄殺しの犯人を捜します……

まったく飽きるところのない映画でした。
(ただフランス語的には俗語が多く、
またマルセイユ特有の表現などもあり、
調べるのに手こずりました。)
また舞台となった Busserine 地区は、
グーグルアースで見るとまさにそのままで、
しかも、
マルセイユの中心部から3キロほどしか離れていませんでした。

マルセイユは、2年前に行ったきりですが、
パリに比べると小さな町で、
今もその印象は鮮やかです。
Karim Dridi 監督の作品、
明日もう1つ見るつもりです。

Cathédrale de la Sainte-Trinité

アルマ橋のたもと、
ケ・ブランリのすぐ近くに去年できた、
ロシア正教の寺院。
それが、
Cathédrale de la Sainte-Trinité
です。


HPは

http://cathedrale-sainte-trinite.fr/

そして、
造られるまでの経緯においても、
竣工のときにも、
「政治的思惑」が働いていたと、
OVNI には書いてあります。

http://ovninavi.com/817balade/

ここの内部は、こじんまりとしていて、
こんな感じでした。


新名所、とまでは言いませんが、
ケ・ブランリ博物館に行くときには、
ちょっとのぞくのもいいと思いました。

2017年8月25日金曜日

「戦慄の記録 インパール」

今夜、24:50から、

NHKスペシャル「戦慄の記録 インパール」

の再放送があるんですね。
録画予約しました。

2017年8月24日木曜日

Tokyo

というわけで、
無事東京に戻ってきました。
東京、暑いです。
そしてなんといっても、蒸しますね、
もちろん知ってましたけど。

そしてこういう時思うのは、
日本語の世界に戻ってきた、という感じ。
たった2週間ですが、
しゃべるのも聞くのもフランス語だったわけですから、
それが両方いっぺんに日本語に切り替わると、
やっぱり違う言葉の世界に来たという感じはします。
ちがうOSになった感じ、
と言った友人もいました。

飛行機の時間が夜の20:30出発だったので、
最終日も、意外に見て回れました。
「印象」に残ったのが、プチ・パレで見た、
Soleil couchant sur la Seine à Lavacourt, effet d'hiver (1880
(「ラヴァクールでのセーヌ河の日没、冬の効果」)
です。


これは、あの「印象、日の出」(1872)の8年後に描かれた作品で、
同じように低い位置にある太陽を題材としています。
ただし、一方は朝で、他方は夕暮れですが。
ちなみにモネは1840年生まれ。
40歳の時描いた日没には、
30代前半ほどの大胆さはないかわりに、
静かな深みが感じられると思いました。

そして帰りのタクシーの運転手さんは、
仏領ギアナ出身の、黒い肌の、とてもにこやかな男性でした。
(ギアナには、レバノン系で、白い肌の人たちもいます。)
彼は、14歳の時にフランスに来て29年、今43歳。
子どもは4人いるそうなんですが、
その家族や結婚についての彼の話を聞いていると、
とてもイスラム的に聞こえたので、
ところでイスラム教徒なの?
そうだよ。で言っとくけど、「よいイスラム教徒」だからね。
と冗談めかして答えます。
これはもちろん、「悪いイスラム教徒」を前提にした冗談です。
ただね、ぼくは pratiquant (実践する人)じゃないんだ。
じゃあ、croyant(信じる人)てこと?
そうそう。
奥さんも?
その通り。
でそのあとは政治の話になり、
彼は「システム」が継続していることを嘆きます。
公共事業を見てごらんよ、
フランス人が計画して、移民が作るのさ。
ああ、そういえば、この高速道路は俺たちが作ったんだ、
って言ってたアラブ系のおじいさんにあったことがあるよ。
それそれ。ほら、この stade de France 、
(と、たまたま横に見えてきたスタジアムに目をやり)
ここを造るときには、ぼくの友だちの不法移民が、
何人もここで働いてたよ、
奴隷貿易時代から、「システム」は」変わってないのさ。
友だちもあなたと同じ意見なの?
それはどうかな。よくわからないけど……

彼のフランス語はaccent がやや強く、
聞き取れない単語もわりにあったのですが、
何度か出て来るうちに、ああこれはこれのことだな、
とわかることもありました。
29年もいて、あえてaccent を直さないのはなぜなのか、
とは聞けませんでしたが、
もしかしたら、それは、
アイデンティティーに関わることなのかもしれません。


                                                                       20H @ Léon

2017年8月23日水曜日

アフリカからレバノンへ

早くも明日は、東京に戻る日。
というわけで今日は、
外すことのできないexposition、
ケ・ブランリの L'Afrique des routes に行ってきました。
ヴィデオによる紹介があります。

https://www.youtube.com/watch?v=yuJJK-rpGmc

そう、アフリカは、
その内部でさまざまな人間や文化の交流があったばかりでなく、
アフリカの外の世界とも、
さまざまに交流してきました。
この展覧会は、さまざまなレベル、
つまり、技術の伝達、商業、宗教、植民地主義、などのレベルでの「交流」を、
物や作品を通して見せる、という試みです。
とても面白かったです。


これは、紀元前7世紀頃、カルタゴで作られたもの。
 ダチョウの卵に、よく見ると、
いろいろ描かれています。
よく残ってました。



これはハイチのアーティスト、
Myrlande Constant の、2005年の作品で、
1m × 1.5m くらいあるでしょうか。。
中央にいるのは「死者の精」で、
それは彼の帽子と、
彼が着ている夜会服からわかるようです。
これは実は旗なんですが、
寺院の入り口などに置かれるようです。


これは2008年の
「メデューズ号」という作品。
わかりにくいですが、これは三次元の作品です。
カメラが傾いているのではなく、
船が傾いています。
これはもちろん、あのジェリコーの「メデューズ号の筏」と同じ、
1816年の遭難を題材としているわけですが、
こちらでは、船が遭難したのは、
奴隷港があったゴレ島近くだとみなされ、
となるとこの船は、
今運んでいるフランス軍の移動だけではなく、
かつての奴隷貿易の移動という文脈も重なってきます。
なるほど、いいですね。

そしてケ・ブランリからの帰り道、
レピュブリックで乗り換えるとき、
強烈なパーカッションのリズムに惹きつけられました。


なかなかその場を離れることができず、
20分ほど見てしまいました。
その間、音楽に乗って踊り出す黒人女性たち、
ほら踊ってごらん、
と子供をベビーカーから下ろすヘジャブ姿の母親、
子供とその母親が踊るのを撮影する白人観光客、
などが、入れ替わり通り過ぎて行きました。

そしてアパルトに戻る途中、
小さな土産物屋で店主と話すと、
彼はレバノン出身の50歳で、
(つまり内戦時代は子供で)
学生時代にパリに留学してきて、
そのままフランスに居ついたそうです。
でもベイルートには毎年帰るよ、
両親もいるしね。
レバノンは、幾つもの宗教が共存する素晴らしい国。
でも、いかんせん小さいからね。
今ではすっかりフランスに慣れたよ……

パリには、レバノン料理店は、
とても多いですね。

というわけで、
明日の夜にはパリを離れます!

2017年8月22日火曜日

午後10時の


エッフェル塔の夜景って、
通りがかりに目にすることはあっても、
見に行くことまではしたことがありませんでした。
で、今日、夕食が終わったとき時計を見ると9時過ぎだったので、
これはちょっと寄ってみるかと思い立ち、
メトロに揺られて行ってみました。

どうも同じことを考える人が多いようで、
トロカデロはすでにけっこうな混雑です。
そして10時ちょうどからは5分間ほど、
キラキラとたくさんの白い光が明滅し、
観客は総立ちで動画を撮り始めます。
なるほど、これを待っていたんですね。







2017年8月21日月曜日

Neymar Jr.

Neymar Jr.  ついにParc des Princes に登場しましたね。

https://fr.sports.yahoo.com/photos/photos-revivez-première-neymar-au-slideshow-wp-232525645/p-trois-jours-après-attentats-photo-232525719.html

見たかった……

通りかかったシャン・ゼリゼのPSG店の前は、
こんな感じ。


入店するのに、
待ちが出てました。
で、5分くらい並んで入ってみると、
PSGのユニフォームを着たお客さんが多すぎて、
どの人が店員さんなのか、
見分けがつかないのでした。

混成 〜Way-FayとBlack movie summer

ずいぶん前から行きたいと思ってきて、
やっと今日行くことができた店、
それが、バスティーユ地区(最寄り駅はCharonne)にある、

Way-Fay

です。
今日は日曜だったので、
週末用のランチの Formule があり、
entree+plat  ou    plat+dessert   で15ユーロ、
entree + plat + dessert だと18ユーロです。

ここの料理は、
西アフリカ、特にセネガル料理を基本として、
そこに、トルコとカリブの要素を大きく取り入れている、
という感じでしょうか。
で、それが、現地を再現、ということではなく、
パリらしく混成的に形作られ、
しかも料理として洗練されていると感じました。
たとえば、このアクラ。


アフリカ系の料理の定番のentree であるこのアクラも、
この店にかかると、とてもデリケートな味わいになります。
おいしいです。

そしてメイン。たとえば Eli Mazik は、ヨーグルトソース。


ヤッサ・プーレは、


味を説明するのが難しいのですが、
おいしいのは間違いありません。
デザートのパイン・ケーキも、
いい感じに煮詰まったパインと、
生地の香ばしさがナイス・マッチングでした。

この店の料理は、
料理のうまい人が作っている、という感じがすごくして、
だから、きっとなにを頼んでもおいしいだろうと思いました。
またいつか来たいです。


そして今日、日曜の午後には、
メニルモンタンで、
Black mouvie summer
という小さなフェスティヴァルが開かれていたので、
行ってみました。

https://www.africavivre.com/agenda/festivals/black-movies-summer-le-festival-du-cinema-afro-descendant.html

ちょっとしたステージの上から、今日の内容の説明がありました。


ゲームやグッズの売店などもあり、
くつろいだ手作りの雰囲気です。
来ている人たちは、アフリカ系の人の割合が高いものの、
半分くらいは白人のようでした。
こういうのは、いいですね。

そういえば通りのあちこちで、
このポスターを見かけます。



Amadou&Mariam のコンサート!
彼らのコンサートに、一度も行ったことがありません(涙)
8月のパリは好きですが、
やっぱりコンサートなどは、秋にならないとなんですね。

2017年8月20日日曜日

餃子まで


いろんな場所で、
いろんな人と、
ちょっと会話するという機会がけっこうあります。

今日も、
RERで向かいに座った小柄な女性と、
彼女が日本に行った時の話をしたし、
昨日は、fnac の切符売り場で、
日本に行きたいと思っているというおじさんと、
日本語の勉強方法について話したりしました。
そして中でも印象に残っているのは、
ある順番待ちの列を作っている時に話したおじさんです。
彼はアルジェリア人で、
奥さんとパリ観光に来ていました。
おいしいアルジェリア料理店を知っているかと尋ねると、
まっさきに、バスティーユ広場の Kabylie という店を教えてくれました。
「いや、そこしか知らないんだけどね。
でも、お客はアルジェリア人ばかりだよ」
聞けば彼は軍人で、
生まれも育ちもアルジェだとのこと。
で、女優のビウーナについて尋ねると、
「もちろん知ってるよ、みんな知ってる」
とのこと。
そうだろうとは思っていましたが、
アルジェリアの軍人のおじさんも知っているというのが、
なにか新鮮でした。
握手して別れましたが、
「アルジェに来なきゃダメだよ!」
という彼の言葉に、本当にそうだと思いました。


で、晩御飯。
帰宅時間が遅くなると、
ついつい足が向いてしまうのが、
温州通りの北方小館です。


実は、温州通りではいくつかの店に挑戦したのですが、
少なくとも餃子については、
この店が一番おいしいと思います。
ニラと豚肉の餃子、
エビ餃子、
牛肉とセロリの餃子、
あたりがわたしは好きです。
(ふつうですけど!)


そしてこれに青島が一本あれば、
もう言うことはないのでした。

2017年8月19日土曜日

Louvre

このところ毎日、
東京では考えられないくらい歩いているし、
午前中は雨の予報だしするので、
今日はちょっと楽するために、
ルーヴルに行ってきました。
まあ結局は、
たくさん歩いてしまいましたが。

行くたびに思いますが、
やっぱりルーヴルはすごいですね。
今日は、古代エジプトのコーナーに魅かれたのですが、
今から3000年、4000年前って、
いったいどれだけ昔なんでしょう……


そして、やっぱり一番混んでいたのは、
ここです。



実は昨日はオルセにも行って、
青いゴッホの自画像が、
やはりたくさんのレンズを向けれら、
恐ろしく孤独に見えたのですが、
こちらの彼女の場合もまた、同じような印象を受けました。

そして可愛かったのは、これ。


スタイルがあるって、いいですね。

夕方には太陽も出て、
気温は20度くらい。
雨の後なのに湿気もなくて、
街を歩くのに、
これ以上の快適さはないくらいです。

そして午後8時頃、
やっと空から明るさが失われてくると、
ビストロやカフェのテラス席から、
にぎやかなざわめきが聞こえてきます。
Ici, c'est Paris.

(もちろん、そうじゃないパリもあるわけですが。)

2017年8月18日金曜日

Ciao Italia !

今日は、
ポルト・ドレの移民歴史博物館で、

Ciao  Italia !

http://www.histoire-immigration.fr/agenda/2017-01/ciao-italia

という展示を見てきました。

この博物館に行くのは2回目ですが、
まず常設展から見てみると、
半分くらいは入れ替わっていて、
新鮮でした。



 ↑ は、
Bobigny Centre Ville
という、1961年の作品。
今だったら、またこれとは違う雰囲気でしょう。


この作品は、
とても単純化されていますが、
移民のルートを描いたものです。
チュニジアから、
一旦南下しているのが分かります。
おもしろいです。

で、Ciao Italia !

ですが、これは、イタリア系移民の歴史と貢献、
に焦点を合わせています。
そう言えば、
モディリアニも、
イヴ・モンタンも、
リノ・ヴァンチュラ(パレルモ出身)も、
イタリア系ですね。
『チャオ・パンタン』主演の、コリューシュもそう。



奥の絵は、
19世紀の終わり頃、
パレルモに集まる移民希望者を描いています。

映画について言えば、
予想通り『トニ』から始まり、
『甘い生活』などを経由し、
現代作品に至っていましたが、
これは、網羅的なものを目指しているわけではないので、
昨日モンマルトル博物館で見たBoulevard(『並木道』)なども、
抜けています。

会場には、イタリア語を話しているカップルなどもいて、
彼らの気持ちも想像してしまうのでした。
移民歴史博物館らしい、
意欲的な展覧会だと思いました。

シャルトル通り

2017年8月17日木曜日

モンマルトル博物館

今日は、サクレ・クールから徒歩数分、
モンマルトル博物館に行ってきました。
お目当は、

Montmartre, décor de cinéma

です。

http://museedemontmartre.fr/exposition/montmartre-decor-cinema/

映画の背景となったモンマルトル、というわけですから、
これは、わたしにとっては見逃せません。

モンマルトルと映画について、
集中的に検討したことはありませんが、
ほぼ、想像していた映画が取り上げられていました。
展示の方法もなかなかで、
会場のそこここにいくつものスクリーンが配置されていて、
渡された棒状の機械をそれぞれのスクリーンに向けると、
上映中の映画の音声が、
やはり渡されていたヘッドセットから聞こえてくる、
という仕掛けです。
映画はもちろん、モンマルトルが出てくるシークエンスが切り取られています。
で、ポスターもあります。


ほぼ予想通り、とは言いましたが、見てない映画もやっぱりあって、
たとえば、ジュリアン・デュヴィヴィエの

Boulevard(『並木道』)

などは、
東京に帰ったらすぐ見なければ、
という作品でした。



こんな風に、土地と映画の関係をテーマにした展覧会って、
東京では行ったことがありません。
こういう試みが、東京でもあっていいと思いました。

ちなみに、博物館の内部はこんな感じ。


窓からの、モンマルトルの眺めは、これ。



中庭はこんな感じ。



帰り際、この近所に住んでいるというマダムとお話ししました。
2年前に、夢だった日本旅行を果たし、
その時の桜の見事さが忘れられない、と言ってました。
彼女自身はストラスブールの生まれで、
英語教員になるべく大学で勉強し、
その後オハイオに4年いて、
それからはパリにいるとのことでした。
とても感じのいい、話し好きのマダムでした。
こういうすれ違いの、
ほんとの一期一会っていうのも、悪くないですね。

2017年8月16日水曜日

comptoir de la gastronomie

レ・アールのすぐ近くにある、
comptoir de la gastronomieは、
観光ガイドなどにも紹介されているようですが、
たしかにいい店だと思います。
この店は、レストランと惣菜店を併設しているのですが、
パリに来た時は、
必ずどちらかを利用します。
で、今日は惣菜店に。

ごく小さな山型ホイルに入ったテリーヌを、
調子に乗って3種類。
(ピスタチオ&volaille(家禽)、ローリエ&豚、
そしてこの店自慢のウサギです。)
またサラダも2種類。
(サーモンのパスタ、モッツァレラ&ミニトマト、ともに香草風味)
バゲットは今回愛用している店で買い、
通りがかりの店でさらにきゅうりのサラダも買い、
これに、冷蔵庫のチーズや、
これも調子に乗ったバター2種類があれば、
かなりぜいたくなディナーです。
そうそう、モノプリ・ブランドのシードルも冷えてます。





すごくおいしかったです!
店で食べるのに比べたら、
これでもずっと安いし。
しかもこれで、あしたの晩御飯もOKです!

2017年8月15日火曜日

サン・ジャック塔

オテル・ドゥ・ヴィルのすぐ近くにあって、
高さだって50m ほどもあるのに、
いまいち地味な存在であるのが、サン・ジャック塔でしょう。
この塔はかつて、
サンチアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の起点であり、
また、パスカルが実験を行い、
ニコラ・フラメルがスポンサーとなり、
ナポレオンⅢ&オスマンが改築に関わったことが知られています。
で、
宮本常一の都市観察についての教え、
高いところに登ってみよ、に従い、
300段の階段を、今日、せっせと登ってみました。
(要予約)

これは1867年ごろ。
明らかに陰鬱です。


そして今日。


サクレ・クール、凱旋門、モンパルナス・タワーなどの眺望との違いは、
なんといっても、
この塔がパリの中心に立っているため、
四方に「パリ」が開いている点です。
頂上(?)は、柵も低く、
かなり怖いのですが、
こんな感じです。





ブルトンは、このフランボワイヤン(火焔)様式の塔について、
こんな詩を書いています。
燃え上がる自分の体、
それがサン・ジャック塔なのだと。


VIGILANCE   ANDRÉ BRETON

À Paris la tour Saint-Jacques chancelante
Pareille à un tournesol
Du front vient quelquefois heurter la Seine et son ombre glisse imperceptiblement parmi les  remorqueurs
À ce moment sur la pointe des pieds dans mon sommeil
Je me dirige vers la chambre où je suis étendu
Et j’y mets le feu
Pour que rien ne subsiste de ce consentement qu’on m’a arraché
Les meubles font alors place à des animaux de même taille qui me regardent fraternellement
Lions dans les crinières desquels achèvent de se consumer les chaises
Squales dont le ventre blanc s’incorpore le dernier frisson des draps
À l’heure de l’amour et des paupières bleues
Je me vois brûler à mon tour je vois cette cachette solennelle de riens
Qui fut mon corps
Fouillé par les becs patients des ibis du feu
Lorsque tout est fini j’entre invisible dans l’arche
Sans prendre garde aux passants de la vie qui font sonner très loin leurs pas traînants
Je vois les arêtes du soleil
À travers l’aubépine de la pluie
J’entends se déchirer le linge humain comme une grande feuille
Sous l’ongle de l’absence et de la présence qui sont de connivence
Tous les métiers se fanent il ne reste d’eux qu’une dentelle parfumée
Une coquille de dentelle qui a la forme parfaite d’un sein
Je ne touche plus que le cœur des choses je tiens le fil

2017年8月14日月曜日

ホックニー&ウォーカー・エヴァンス

楽しみにしていた、
ポンピドゥー・センターのホックニー展、
行ってきました。
これが、期待以上によかったです。

ホックニーは、今年80歳。
おそらく多作な方なんじゃないかと思うのですが、
今回の展覧会では、かなりたくさんの作品が並んでいました。
いろいろ面白かったのですが、たとえば有名なプール・シリーズからだと、



で、たくさんのポラロイドを貼り合わせたシリーズでは、



すごいです。
しかも、一見うまく辻褄が合っているようで、
よくみるとずれずれ。
で、このずれが、なんとも異様な感覚を呼び起こします。
そして、この方向を動画にしたのが、「四季」なんですが、
ここでは冬を。


9個の画面に、同時に動画が流されて、
やはりずれながら、調和しながら、進ん行きます。
「四季」なので、これが同じ場所で、季節ごとに4パターン撮影されていて、
展示では、それが内向きに4つ並んでいました。
この体験型作品も、やっぱりすごい。
ホックニー、なかなかやります!

そしてウォーカー・エヴァンス。
最初、絵画的な写真から出発した彼は、
あのアジェなどの影響を受けて、
ストレート写真に目覚めたとありました。
これは、有名な農民の写真ではなく、
「壁のポスター」シリーズです。


ポスターを撮る人は多いと思いますが、
プロもやってました。

入場料は、14ユーロと高いのですが、
その分、内容の充実度は目を見張るものがありました。
ホックニー、好きになりました。

2017年8月13日日曜日

ガレットまで

アパルトの最寄駅であるアールゼメティエ駅は、
同名の博物館の名前からきています。
工芸博物館、です。
まあ何かの縁なので、
ちょっと覗いてみたのですが、
これがなかなか充実の展示品で、
驚きました。


これはパスカルの作った時計。
工芸、というのは、「測る」が一つの出発点のようです。
重さを、長さを、湿度を、時間を。



これはウエッジウッド。
右端は、大革命直後の製作。
青い2つも19世紀初めの作。
でも、ジャスパー・ブルーって、
こんなに深い色でしたっけ?


製作中の「自由の女神」、の模型。
おもしろいです。

ここでは、つい身近なものをあげてしまいましたが、
本当は、見慣れない美しい機械群がこの博物館の本領です。
できれば、理系の先生と行きたかった!

で、ランチは温州通りで餃子。
白人とアジア人が相席上等でひしめきます。
うまいです。

それから午後は、サン・マルたん運河をボートで下りました。
この運河は、あちこちで馴染んできましたが、
今回みっちりたどるとこで、
そうした点と点がみんなうまくつながりました。


船上では、比較的多い高齢のお客さんに合わせてなのでしょう、
往年のシャンソンが流れます。
1曲めはマ・モーム。そしてジョリ・モーム。
さらにピアフの、わたしは何も後悔しない……。
おじさまおばさまたちは、いっしょに歌っておられましたが、
わたしは、たとえばピアフのその歌は、
『憎しみ』の中でDJがリミックスし、
郊外のワカモノが生きる文脈に変奏されたことを思い出したりしました。

そしてさらに、
到着したスターリングラードから、
はりきってバルベスまで歩くと、
今日は土曜のマルシェの日ですから、
あのシャトー・ルージュはすごいことになっていて、
これは『エキゾチック・パリ案内』にも書いた通り、
めまいそのもの! というにぎわいかたでした。
ほんとに、クラクラします。
(ここは i-phone の画像です。)






(カメラに戻って)


これは、マルシェのとなりで開かれていたプチ・コンサート。
楽しそうです。

で最後は、たまにはこういうのもと思って、


これもアパルトの近くの店。
当然シードルと一緒に。
ガレットの生地そのものが香ばしくて、
やっぱりパリはおいしいのでした。