2017年10月16日月曜日

Don Giovanni - Commendatore

金曜に見た『青春残酷物語』。
この映画の中に何か所か、
オヤ? と思うところがあったのですが、
その一つが、
主人公たちがラジオを聞く場面です。
適当に選曲していくと、ふと、
聞き覚えのあるメロディーが流れだします。
主人公は、つまらなさそうに、
「ベートーヴェンか」
とつぶやき、椅子を立つのですが、
それは、Don Giovanni のハイライト、
石の騎士がやってくる場面です。

https://www.youtube.com/watch?v=7cb1QmTkOAI

なぜ大島監督は、
主人公に「モーツァルトか」と言わせなかったのか?
主人公が、クラシックと無縁の生活をしていることを言いたかったのか、
と最初は思いましたが、
(そしてそれもあるとは思うのですが)
今日、ふと気になってその場面をYouTubeで見ていて(上の動画です)、
それはこの主人公がDon Giovanni そのものでもあるからじゃないのか、
と思い直しました。
この主人公は、
最後はチンピラに殺されるのですが、
それはそのチンピラの情婦に手を出したからでもありました。

きっともう誰かが気づいていて、
もしかしたら常識なのかもしれませんが、
わたしには新鮮な発見でした。